失恋によって受けた心の傷が原因となり、失恋うつ病になってしまう人がいます。今回は、この失恋うつ病の特徴や診断、そして失恋うつ病を乗り越えるための方法などをご紹介します。自分の心を１番大切にしながら、自分のペースで歩んでいきましょう。

「失恋うつ病」とは？

失恋により「うつ状態」になってしまうこと

失恋うつ病とは、失恋により「うつ状態」になってしまうこと、またはそうなっている状態のことです。鬱屈した精神状態になり、ずっと悲しくて暗い気持ちになってしまっています。失恋、という明確なきっかけがあることが特徴です。

失恋で落ち込んだ状態が回復しない状態

失恋をすると誰でも落ち込んでしまうものですが、失恋うつ病の場合はその「落ち込んでいる状態」が長く続いてしまいます。いつまでも失恋したてのような落ち込みが続いてしまって、自分で気持ちを切り替えることが難しい状態です。

どんどん悪い方にばかり考えてしまう

また失恋うつ病では、失恋という事実以上に悪いことばかりを考えてしまいます。「今頃私を振ったあの人は新しい恋人と笑っているんだろうか」など、悪い想像をしてしまって被害妄想を加速してしまいがちです。

失恋うつ病を発症しやすい女性と男性の性格・特徴

失恋うつ病を発症しやすい女性と男性の性格・特徴１．恋愛に真剣すぎる

恋愛に対して真剣で真面目な男女は失恋うつ病になりやすいです。それだけ自分の人生や生活を賭けて愛していたわけですから、残念な結果に終わってしまった時の反動も人一倍多く、乗り越える悲しみも大きくなってしまうからです。

失恋うつ病を発症しやすい女性と男性の性格・特徴２．見返りを求めがち

恋愛で辛いことがあっても「この先に必ず幸せがある」と見返りを求めてしまうと、失恋うつ病になりやすくなります。結果的に報われなかったという残酷な事実だけが残り、「自分の我慢も愛情も実を結ばなかった」と悲観的になってしまいます。

失恋うつ病を発症しやすい女性と男性の性格・特徴３．相対的に自分の価値を測る

自分で自分の価値を決められず、相手の言動により相対的に自己価値を測ってしまうタイプの男女も失恋うつ病になりやすいです。１人の人間に振られただけで「私は何の価値もない人間だ、必要とされない人間だ」と思いつめてしまいがちです。

失恋うつ病の主な症状

失恋うつ病の主な症状１．食欲不振

失恋うつ病の代表的な症状の１つに、食欲不振があります。今まで食べれていたものが食べられなくなってしまったり、食欲そのものが減退してしまったりして「食事」自体を受け付けなくなってしまいます。それに伴ない、体重が減って不健康な見た目にもなっていきます。

失恋うつ病の主な症状２．睡眠不足

夜寝付けなくなるのも失恋うつ病の症状です。夜目を瞑っても頭の中には辛いことばかり思い浮かんでしまって、悲しい気持ちになって眠れません。また眠れたとしてもすぐに目が覚めてしまったり、快眠の感覚が分からなくなってしまったりします。

失恋うつ病の主な症状３．悲観的な考え

起きている間も、常にネガティブな考え方が頭の中を支配していることも特徴です。励ましの言葉を貰っても「どうせ私なんか……」と自分を卑下しがちになります。どんなことでも悪い方に考えてしまって、それに気付いても自分ではコントロールできません。

失恋うつ病かも？失恋うつチェック診断

失恋うつチェック診断１．夜眠れなくなった

今まで普通に眠れていたのに、失恋をきっかけに不眠のような症状が出ていませんか？体は疲れているのになかなか眠れない、という状態が続いたら注意です。また、夜中に何度も目が覚めてしまう場合も失恋うつ病の可能性があります。

失恋うつチェック診断２．食欲が急に落ちた

１日３食食べれていたのに食欲が落ちて食べられなくなったり、明らかに１日の食べる量が減ったりしていたら注意しましょう。酷い状態になると、料理の匂いを嗅ぐだけで気持ち悪くなってしまうこともあります。

失恋うつチェック診断３．逆に食欲が増えすぎている

それとは逆に、食欲が異常に増えるのも失恋うつ病の症状として当てはまります。お菓子を止められなくなったり、食べすぎて戻してしまう位に胃に食べ物を入れてしまったりする、なんてことがないでしょうか。

失恋うつチェック診断４．物欲がなくなった

コスメや鞄など、今まで魅力的に感じていたものへの興味がなくなったら要注意です。「何かを欲しいと思わなくなる」「物への執着がなくなる」のは、失恋うつ病の症状だと言えるでしょう。何事にも無関心になってはいないでしょうか。

失恋うつチェック診断５．性欲がなくなった

性欲がなくなるのも失恋うつ病の症状となります。女性だと男性に比べて性欲減退は分かりづらいかもしれませんが、異性に対しての興奮などがサッパリなくなってしまったのなら失恋うつ病の可能性があるので注意です。

失恋うつチェック診断６．気付いたら泣いてしまう

昼でも夜でも問わず、ふと気付いたら涙が流れてしまうことはありませんか？自分でも気付かないうちに涙が流れていたら要注意かもしれません。自分が思っているよりも、心の傷は深いかもしれませんよ。

「失恋うつ病」を克服する方法７つ

「失恋うつ病」を克服する方法１．焦って克服しようとしない

「失恋うつ病」を克服する方法の１つ目は、焦って克服しようとしないことです。「乗り越えなきゃ」と自分にプレッシャーをかけるほどに、さらに自分を追い詰めていくことになってしまいます。克服にはそれぞれのペースがあると理解して、自分のペースを受け入れましょう。

「失恋うつ病」を克服する方法２．ゆっくりと趣味を楽しむ

「失恋うつ病」を克服する方法の２つ目は、ゆっくりと趣味を楽しむことです。あなたがやりたいと思った時に、やりたいと思った分だけ趣味や娯楽を楽しみましょう。それでも気持ちが晴れなかったら趣味を中断すればいいのです。また気分が乗った時に戻ってくればOKです。

「失恋うつ病」を克服する方法３．運動をする

「失恋うつ病」を克服する方法の３つ目は、運動をすることです。スポーツをして汗をかくと気分が晴れやかになりますよね。あなたに体を動かせる元気が少しでもあるのなら、ダメ元で運動をしてみましょう。終わる頃には、自分でも驚くほどにスッキリできているかもしれませんよ！

「失恋うつ病」を克服する方法４．日常から離れてみる

「失恋うつ病」を克服する方法の４つ目は、日常から離れてみることです。１週間ほど休みを取れるなら、遠い場所まで旅行をしてみましょう。そうでなくても、パワースポットを巡った日帰り旅行などもおすすめです。普段とは違う場所で時間を過ごすことが大切なのです。

「失恋うつ病」を克服する方法５．自然と触れ合う

「失恋うつ病」を克服する方法の５つ目は、自然と触れ合うことです。森林の中で深呼吸をすると、体の中からリフレッシュする感覚になりますよね。自然の多い場所まで旅行や散歩に行ってみましょう。太陽の光や風を浴びて、自然の力を肌に感じることを心がけましょう。

「失恋うつ病」を克服する方法６．ヒーリングミュージックを聞く

「失恋うつ病」を克服する方法の６つ目は、ヒーリングミュージックを聞くことです。美しい音楽に心をゆだねながら、優雅にアロマオイルを垂らして半身浴などをしてみるのはいかがでしょうか。たまにはたっぷりと癒しの時間を設け、自分に優しくしてあげましょう。

「失恋うつ病」を克服する方法７．専門の病院に行く

「失恋うつ病」を克服する方法の７つ目は、専門の病院に行くことです。失恋うつ病は心がとても疲れてしまっている状態なので、そこは「心のプロフェッショナル」に任せるのが近道です。

お医者さんやカウンセラーさんの目線から、自分にとってベストな乗り越え方が見付かるかもしれませんよ。

「失恋うつ病」を回復させて復縁することは可能？

まずは自分の心のケアを第一に考えよう

失恋うつ病から復縁に持っていくためにも、まずはあなたの心が健康的な状態になっていることが大切です。心が曇っていると判断力も鈍ります。復縁したい、と思ってもまずは「自分を正常に戻す」ことが最優先です。

心が不安定な状態で復縁できたとしても、あなたの根本的な心の闇が晴れていないので、恋人とすれ違ってしまう可能性が高いです。またあなたがさらに我慢を強いられるケースも多いでしょう。正しい思考力を持てるようになるまでは、心が優先です！

失恋うつ病になった原因を振り返ろう

もしもあなたが復縁をしたいと思ったのなら、「なぜ失恋うつ病になってしまったのか」を改めて考えてみましょう。その理由が「彼氏の暴力に耐えたのに報われなかった」「彼氏の浮気がショックすぎた」など彼氏依存の原因であれば、注意が必要です。

もしも失恋うつ病を乗り越えて復縁できたとしても、また同じように失恋うつのような状態になってしまう可能性が高いからです。自分の幸せのために、本当に復縁する必要はあるのか？と、もう１度自分に問いかけましょう。

失恋うつ病になった事実を武器にしよう

それでもやっぱり復縁したい！と思ったのなら、失恋うつ病になったことをアプローチの武器にしましょう。これにより「あなたに振られて失恋うつになってしまうほどに、真剣にあなたのことを愛している」という気持ちを伝えられます。

ですがそれを伝えられた相手は、重いと感じてしまうかもしれません。なので、少しずつ距離を詰めていくことが大切です。もう２度と傷付くことがないように、２人で歩み寄りながら相互理解をしていきましょう。

まとめ

いかがでしたか？失恋うつ病の特徴や、乗り越え方をご紹介しました。失恋の理由が人それぞれなのですから、失恋うつ病の乗り越え方も千差万別です。焦らず、あなたのペースを大切にしてください！１番大切なのは、あなたの心が健康であることなのですから。