モラハラ夫は子供にも悪影響を及ぼす!妊娠を機に夫が豹変する理由も紹介
2020.08.28
モラハラ夫からの仕打ちを自分は我慢できていても、子供にまで悪影響を及ぼすのではないかと心配になる人は多いでしょう。夫のモラハラが自分のみならず、子供の成長にまで影響を及ぼすとなると、さすがに我慢すれば済む話ではありません。
今回は、モラハラ夫が子供に及ぼす影響と、その内容について紹介します。また、妊娠を機に夫が豹変したケースにも触れ、その理由や対策についてもお伝えします。
モラハラ夫が子供に及ぼす影響
モラハラ夫と暮らす日々の中、妻には相当なストレスがあるはずです。しかし、妻だけでなく、子供にも大きな悪影響があるでしょう。ここでは、具体的な内容について紹介していきます。
モラハラ夫が子供に及ぼす影響1.精神が不安定になる
モラハラ夫は、常に上から目線で妻を罵倒し、時には子供にもそんなイライラをぶつけてくるかもしれません。そんな日常を過ごしていては、子供の精神状態は次第に不安定になる危険性もあります。
子供にとって、家庭は落ち着く場所ではなく、自分の居場所がないところだと感じるはずです。それどころか、モラハラ夫の行動がエスカレートするにつれ、家庭は恐怖を感じる場所になってしまうでしょう。
モラハラ夫が子供に及ぼす影響2.自尊心が低くなる
モラハラ夫が子供に激しい言葉をぶつけた場合、その子供はどうなるのでしょうか?人格を否定するような言葉を浴びせられたことにより、自分に自信がもてなくなるかもしれません。そして、そういった経験をした子供は、自尊心が低くなる傾向があります。
やがて、自分の言動に自信がもてなくなり、自分を嫌いになってしまうことも……。マイナス思考で、周囲に流されやすい性格になる可能性が高いでしょう。
モラハラ夫が子供に及ぼす影響3.優等生を演じるようになる
モラハラ夫が激しく妻を罵倒している間、子供はひたすら耐える時間を過ごしています。その間に考えていることは、「とにかく落ち着いて欲しい」ということと、「自分は同じように怒られなくない」ということでしょう。
そのため、無意識のうちに父親に対して「褒められたい」という気持ちが芽生えていくのです。父親に褒められることで、「自分は母親のように、怒りの標的にされない」と感じ、安心して暮らせるようになります。
また、自分が父親に褒められることにより、家庭内が平和になると考える場合もあるでしょう。「父親が自分を褒めたことで、結果的に機嫌がよくなる」と学びます。そうなれば、モラハラの頻度が減り、穏やかな時間が増えると考えるのです。
モラハラ夫が子供に及ぼす影響4.モラハラ加害者にさせてしまう
一方で、モラハラをする父の姿が植え付けられた子供は、感情的な性格になるとも言われています。忍耐力が弱くなり、キレやすい性格になってしまうのです。
また、日常的に罵倒されている母親の姿を目の当たりにしていると、「自分の母親は本当にダメな人間なのでは?」という疑問が生まれる可能性があります。そして次第に、父親を真似るようにして、反抗的な態度を取るかもしれません。
そんな時期を経て、将来的に子供自身がモラハラの加害者になる恐れもあるでしょう。モラハラ夫が子供に及ぼす影響は、かなり大きいことがわかりますね。
モラハラ夫が子供に及ぼす影響5.モラハラ被害者にさせてしまう
子供自身が、モラハラの被害者になりやすい性格になるケースもあります。モラハラ夫の影響で自尊心が低くなり、自分に自信がないまま大人になると、相手に服従する気質が強くなってしまうのです。
いずれ結婚する年齢になった際、その気質が抜けていなければ、モラハラ被害者になる可能性は高いでしょう。常にパートナーの顔色をうかがい、相手に従うことで自分の存在を保つようになるのです。
モラハラ夫と別れたら子供の親権や面会などはどうなる?
次に紹介するのは、モラハラ夫と離婚する際に生じる子供との関係です。離婚をすると、子供の親権や面会などはどうなるのでしょうか?注意点も併せて見ていきましょう。
子供の親権を決める基準
離婚の際に未成年の子供がいる場合、親権をどちらが持つか決める必要があります。「どちらの親が育てる方が子供にとってベストか?」という視点から、家庭裁判所が判断する形です。
特に子供が小さい場合、子育てには母親の必要性が大きいと判断され、親権争いは母親側の方が有利に進みます。
もし、モラハラ夫の勝手な言い分で「妻は母親として子育てができていなかった」などの意見があっても、育児放棄の証拠がない限りは過剰に心配することはありません。
しかし、子供が15歳以上の場合、子供の意向が反映される場合もあります。そうなると、モラハラの加害者である父親の存在、被害者である母親の存在が子供にとってどのように映っているかが大切なポイントです。その点は覚えておいてくださいね。
モラハラ夫と子供の面会について
子供の気持ちを優先しつつ、基本は面会を許可する方向で考えましょう。
モラハラ夫は、妻にとって最低な夫であったかもしれません。しかし、子供にとってはどうでしょうか?夫の人間性、子供との関係性にもよりますが、子供にとってはたった1人の父親です。
子供にしてみると、父親に対して少なからず何らかの愛情はあるでしょう。その感情を母親が無理に消そうとする行為は、大きな問題です。
ただし、面会の際の時間や場所など、こちら側の条件はしっかりと提示しましょう。モラハラ夫の一方的な希望に応じる必要はありません。離婚協議の際、面会については細心の注意を払いながら話し合いましょう。
モラハラ夫と子供の関係で気をつける点
モラハラ夫との面会後、子供の様子に何か変化が訪れたと感じるケースもあるようです。マイナスの変化だけとは言えませんが、面会の際に何をしたか、どんな話をしたかなどは、できるだけ詳しく聞いてみましょう。
万が一、モラハラ夫が子供に対し、離婚に至るまでの経緯を説明し、そこに嘘があるとすれば問題です。子供が母親に対して不信感をもち、関係性が崩れるようなことがあってはなりません。
少しでも違和感を覚えたら、周囲に相談した上で、モラハラ夫の様子も観察しておきましょう。
妊娠を機に夫が豹変してモラハラ……きっかけや対策
「夫はいつからモラハラをするような性格になったのか……」実は、妻の妊娠をきっかけとして、夫が豹変したというケースは非常に多いのです。ここでは、そんなモラハラ夫になった理由に加え、モラハラ夫になりそうなときに止める対策などを紹介します。
妊娠発覚後に夫のモラハラが始まった理由
そもそもモラハラ夫の中には、自分中心の傲慢な気質があったのは確かでしょう。それが、妊娠をきっかけに、妻が自分よりお腹の子供を優先するようになり、モラハラ気質が表面化したと思われます。
妊娠中の女性は体調が優れないことも多く、時には家事が思うようにできないこともあるでしょう。そんな時モラハラ夫は、ここぞとばかりに妻に対して暴言を吐くようになるのです。
「俺は仕事で疲れているのに、お前は何で寝てばかりいる?」「俺の食事も作らずに、何故サボっていた?」などと、激しく妻を責め立てます。
妻の側にしてみても、お腹の子供を守るため感情を押し殺してしまうことも多いはず。そのため、余計に夫のモラハラはエスカレートしていくのです。
妊娠発覚後にモラハラ夫へと豹変させない対策は?
モラハラ夫に豹変しそうなタイミングは、見極めるのが非常に難しいかもしれません。しかし、少しでも夫に攻撃性を感じたら、それはモラハラが始まるサインです。
そのサインを感じたら、まずは夫の攻撃を素直に受け入れるのを避けましょう。また、反発や反抗するのもNGです。攻撃に対して何かしらの反応をすることが、モラハラ夫へと豹変させることになるからです。とにかく、何をされてもスルーすることが大事です。
夫の中に「俺が強く出れば、妻は従う」という図式を植え付けさせてはいけません。それが無理だとわからせるのが、この段階で重要なことです。
それには、自分自身が強い意志をもち、耐える力を身に付ける必要があります。激しい態度で接して来られた場合、途中で折れた方が楽だという気持ちもあるかもしれません。しかし、ここで負けずに耐え抜けば、夫は「モラハラをしても無視されるだけ」と感じます。
それを夫に理解させるため、この状態を続けてみましょう。少しずつ、夫の様子に変化がみられるはずですよ。
妊娠中や出産後にモラハラ夫から受けた被害の対策は?
「モラハラ夫から何をされてもスルー」というだけでは解決しないレベルに達していた場合、何か方法はあるのでしょうか?残念ですが、ここはモラハラ夫から逃げるしか道はありません。
何よりも優先するべきことは、妊娠中や産後の妻自身の体と心のケアです。無事に出産の日を迎え、出産後も子育てをする毎日は、女性のデリケートな体に大きな負担をもたらします。
モラハラが続くようであれば、素早く夫と距離を取り、別居をする決断を下しましょう。必要に応じて親族や友人、専門家に相談し、安心した暮らしを確保することが大切ですよ。
まとめ
いかがでしたか? 今回はモラハラ夫が子供に及ぼす影響、妊娠中と出産後のモラハラ夫への対策などについて紹介しました。
モラハラ夫は、子供に大きな悪影響を与え、それは将来的にも継続する可能性が高いことがわかりました。「自分さえ我慢すればいい……」という考えではなく、子供の未来を考えたうえで、ベストな対策を選択するよう心掛けてくださいね。