モラハラ夫に疲れたら親や友達に相談しよう・相談窓口やカウンセリングも
2020.08.31
あなたの夫が、いわゆる”モラハラ夫“であったとしたら、日々の暮らしの中で相当なストレスを感じているでしょう。場合によっては、心身に影響を及ぼしている場合もあるかもしれません。
そんな時、悩みを友達や親に話すことができれば、心の負担が軽減されます。ほんのわずかな時間にちょっと愚痴を言うだけでも、ストレスは解消されるものなのです。
今回は、そんなモラハラ夫に悩んでいる人に向け、相談するべき相手やその際のアドバイスなどを紹介します。モラハラ夫についての悩みを「誰に相談したらよいかわからない」と思っている人も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
モラハラ夫のことはまず親に相談してみる
モラハラ夫のことで悩んでいる場合、まずは身近な信頼できる人に相談するのが一番おすすめです。ここでは、自分や夫の親へ相談するケースについて紹介します。
モラハラ夫の相談は自分の親にしてみよう
実親との関係が良好な場合、まず自分の親にモラハラ夫の相談をしてみましょう。優しい親は、何があっても自分の子供の味方です。結婚して実家を出ているとしても、いつまでも子供を守る存在であることには変わりません。
あなたがもし夫のことで悩んでいると知れば、何らかの力になってくれるでしょう。「夫と結婚することを決めたのは自分。私にも責任がある……」と躊躇する気持ちもわかりますが、まずは現状を素直に話してみることです。
すぐに解決策が見つからなかったとしても、最も身近な親族である親に悩みを話しただけで、気持ちが楽になるでしょう。また、自分の味方がいるとわかった段階で、きっと勇気をもって行動できるようになりますよ。
モラハラ夫の相談は夫の親にしても良い?
モラハラ夫の親との関係にもよりますが、良好な関係であったとしても、義理の親に相談するのはあまりおすすめできません。
例え、モラハラ夫の親が息子にモラハラの気質を感じていた場合でも、「迷惑をかけてしまって申し訳ない」というだけで、あなたの味方になるのは難しいからです。
親自身も息子の扱いに悩み、困っているかもしれません。むしろ、「結婚したからには、妻としてしっかりしてほしい」とさえ思っているケースもあります。
モラハラ夫の親が子供を全面的に信頼している場合は、あなたの相談に対して憤慨する恐れもあるでしょう。「自分の息子を悪者にしている」「嫁として問題があるから息子が不満をもつ」と勝手に考え、あなたに対して怒りの感情を抱く場合もあります。
モラハラ夫のことを親に相談する際に気を付ける点
では、モラハラ夫のことを実際に親に相談する際、どんな点に気を付けるべきでしょうか?まずは、自分の親の場合から見ていきましょう。
何よりも、モラハラの事実があったことを冷静に伝える必要があります。あなたが感情的になっていると、それだけ信憑性も薄れてしまいます。説得力を高めるためには、リアルな証拠があるとよいでしょう。
モラハラ夫からのメール、暴言を吐いている際の録音データなどがあれば、事実を明確に伝えられます。そのうえで、今後の対策を落ち着いて相談するのがおすすめです。
夫の親に相談するという決断をした際は、その内容や伝え方、言葉遣いにはくれぐれも注意しましょう。一方的にモラハラ夫に対する不平不満を述べただけでは、問題の本質が伝わりません。
まずは、モラハラのような事実があったことを伝えて、夫の親の反応をみてみましょう。まるで相手にされない、もしくは逆にあなたを責めるような反応があれば、それ以上は話をしないことをおすすめします。
モラハラ夫の悩みに共感できる友達に相談
では、モラハラ夫の悩みを相談する相手として、友達も考えられます。友達に相談する場合に気を付ける点に加え、相談するのに相応しい友達について解説します。
モラハラ夫の相談は友達にしても良い?
そもそも気になるのは、「友達に相談してもよいのか?」という点でしょう。友達に相談するとなると、相手に不快な思いをさせないかどうか不安になるかもしれません。
一番の問題は、誰にも話さず一人で悩みを抱えたまま、モラハラ夫からの苦しみに耐え続けることです。「詳しく話すのには抵抗がある……」という場合は、ちょっとした文句や愚痴を吐き出すだけでも気持ちが軽くなりますよ。
自分の中にあるモヤモヤを溜め続けると、いつか爆発してしまいます。そうなってしまう前に、ぜひ思い切って誰かに悩みを相談してみましょう。
モラハラ夫の相談をするのにおすすめの友達
そこでポイントとなるのは、「どんな友達に悩みを相談するか」という点です。もし、あなたの身近に同じような悩みを抱えている友達がいれば、相談相手として一番ぴったりですね。
既婚者でなかったとしても、恋人やパートナーから似たような被害を受けている友達は、気持ちを理解してくれます。モラハラの度合いは違っても、被害者としての立場を分かってもらえる面は大きいでしょう。
また、現在の恋人やパートナー、夫には大きな問題がないとしても、過去に似たような経験をしているケースがあります。その場合も、的確なアドバイスをもらえる可能性があるのでおすすめです。
もちろん、身近な友達の恋人や夫が、モラハラだと知らないことの方が多いかもしれません。その場合は、あなたが最も信頼できる友達に話をしてみましょう。
モラハラ夫の相談をする際に気を付ける点
では、モラハラ夫の相談を友達にする際、まずは内容に気をつけましょう。
事実を伝えたい気持ちはあるかもしれませんが、細かい部分まで伝える必要はありません。例えば家庭内のお金に関することや夫の会社での立場、仕事の内容など、個人情報の扱いには気を付けましょう。
悩みを相談する際には、あまり感情的にならないことも大切です。モラハラ夫への強いストレスを感じているあなたは、話をしているうちに怒りの感情が湧いてくるかもしれません。
しかし、あまりにも感情的になってしまうと、相談をされている相手も困ってしまいます。相手がそんなあなたの姿を見て、モラハラ夫に対して激しい敵意を抱いても問題ですからね。
モラハラ夫のことを友達や親に相談してもダメなら専門機関へ
親や友達に相談しても、モラハラ夫の悩みが解決しない場合もあるでしょう。ここでは、その場合に相談すべき場所、第三者に相談する上での注意点などを紹介します。
親や友達以外にモラハラ夫の相談ができる相手
モラハラ夫の相談は、親や友達以外にもできる相手がいます。それは、その道のプロといわれる専門家や専門窓口です。
各都道府県には「婦人相談所」や「男女共同参画センター」など、相談窓口が設置されています。さまざまな情報を提供し悩みを聞いてくれるほか、夫からの身を守る保護などをおこなっている場所でもあります。
各地域や施設によって利用方法や内容が異なるので、まずは地域の窓口にて聞いてみることをおすすめします。
また、心療内科や精神科のカウンセリングルームを利用する方法もあるでしょう。病院を利用することで、モラハラの証拠となる診断書を発行してもらうことも可能です。
既に離婚を考えているようであれば、弁護士への相談も早めに検討してみましょう。費用面が気になる場合、まずは法テラス(日本司法支援センター)の利用がおすすめです。
法テラスとは、すべての人が法的な問題解決のためのサービスを受けられることを目的に設立された、法務省所管の公的な法人のことです。無料相談もおこなっているようなので、まずは問い合わせをしてみましょう。
モラハラ夫の相談を専門機関に相談するメリット
モラハラ夫の悩みについては、親や友達に話すことで心が楽になるでしょう。しかし、身の危険を感じる、または離婚を考えている場合は、専門機関に相談するのがベストです。
専門機関に相談することは、新たな人生の第一歩を踏み出すことにもなります。夫にモラハラをやめてもらうのは簡単ではありません。それよりも、自らの幸せを考えたうえで、「今後の人生をどうするべきか?」に焦点を当てて考えていく方がよいでしょう。
専門機関に相談することで、何らかの前進があるはずです。心に傷を負っている場合も、さまざまなケアを受けることで、最悪の事態を回避できるでしょう。
モラハラ夫の相談を専門機関にする際に気を付ける点
専門機関は、個人情報の管理が徹底されているため、安心して相談できます。
最も気を付けるべき点は、それらの専門機関に相談している事実をモラハラ夫に知られないことです。取り寄せた資料やホームページなどを見られた場合、モラハラ夫が何かしらの攻撃をする恐れもあります。
親や友達の力を借りられる場合は、それらの情報を共有しておくこともおすすめです。自宅のPCやスマートフォンには最低の情報のみを残し、ほかの情報は信頼できる人に預けておきましょう。
まとめ
いかがでしたか? 今回はモラハラ夫の悩みを相談する相手にフォーカスし、親や友達に相談する上でのポイントと、専門機関を利用するメリットなどを紹介しました。
自分の親や信頼できる友達がいる場合、すぐに相談することが一番です。そのような相手が見つからない際は、迷わずに専門機関を利用しましょう。
自分の夫に対する悩みを打ち明けるのは、少し勇気がいるかもしれません。しかし、今の状態を抜け出すためにも、まずは一歩を踏み出してみてくださいね。