【アラサーの意味と定義】何歳から何歳までだっけ?

    アラサーという言葉はほぼ完全に「日本語」として定着しました。しかし改めて「アラサーとは何歳から何歳まで?」と聞くと、明確な答えを言える人は少ないのもまた実情です。

    また、そのアラサーと呼ばれる世代が、どういう考えと心理状態で、どのような行動をとり、その結果何が「イタイ」と思われているのか、あるいは「魅力的」と思われているのか、という点もどうも今一つあいまいなのではありませんか。

    そこで、ここでは改めて「アラサーの定義」づけをするとともに、その実態について解明していきましょう。

    1.アラサーって「四捨五入して30歳」?その定義とは

    年齢的な定義にはいくつか説がある

    アラサーとは、歴史的な経緯で見ると、2005年11月に創刊した女性雑誌「GISELe」(主婦の友社)が、読者などを紹介するときに、具体的な年齢をいうと支障があるので、それを「30歳前後の人」だと伝えるために、和製英語の「around thirty」(アラウンドサーティー)の略として「アラサー」を使い始めたのが最初です。

    ですので、「言葉自体の定義」では「30歳前後」のことになるのですが、これを「何歳から何歳まで?」と厳密に追及していくと、人やその扱っている雑誌などのメディアによって、「四捨五入して30歳」「25歳から30歳」「27歳以上33歳以下」「28歳以上32歳以下」など、非常にあいまいなのが実情です。

    30代に乗った人が「自分はアラサー」というと違和感も

    ただし、これはあくまで「言葉の定義」の問題で、仮に会話の中で、30歳を過ぎた女性が「自分はアラサーだから」というと、微妙に「自分を若く表現しようとしている」という空気がその場に生まれてしまう、という実態もあります。

    それに対して、「自分はアラサーだから」という言葉を使っても違和感はないのは、30代になる前の27歳から29歳くらいの女性で、それも「自虐的に」用いられることがほとんどです。

    このことから、「言葉の表面的な定義」ではなく「使う時のニュアンスも含めた定義」でいうと、「25歳から30歳」が1番使っているときのシチュエーションに合っている、ということが言えるでしょう。

    アラサーの「アイコン」は30代

    とはいえ、アラサー向けに創刊された雑誌が、読者ターゲットの理想の姿である「アイコン」を誰にしているか、ということで見ていくと、その定義は若干ずれてきます。

    たとえば、アラサー向けの雑誌としては、「CanCam」の「お姉さん雑誌」として創刊された「AneCan」がありますが、この中で専属モデルとして登場するのは、
    押切もえさん 1979年12月29日生まれ(37歳)
    有村実樹さん 1986年2月26日生まれ(30歳)
    森絵里香さん 1982年5月2日生まれ(34歳)
    などで、基本的は全員30歳から30代中盤です。

    確かに彼女たちはモデルさんなので、年齢以上に見た目は若いですが、しかし実年齢は今挙げた通りなので、ここではアラサーの定義はもう少し広く、だいたい「30歳前から35歳くらいまで」ということになっているといえます。

    いずれにしても、「定義」としてはあいまいなまま、みんなが使っている、というのが実態といえるでしょう。

    会話の中でアラサーを使う時のニュアンスは「自虐」

    ただし、先に書いたように「自分はアラサーで」という言い方をするときに、周囲から許される(イタイと思われない)使い方のパターンは2種類です。

    1つは、「適齢期をすぎても結婚できていない」という自分を揶揄している、という時です。

    もう1つは「もうすぐ20代が終わって、30代の大台に乗ってしまう」という自分を自虐している時です。

    この辺は詳しくは、アラサー女子の心理の項目で触れますが、どちらの場合も、30代に乗ろうとしているのに独身だったり、仕事で成果を上げていなかったり、自立できていなかったり、という時の使い方で、少なくとも使用例を見ている限り、あまり「アラサー」を肯定的に使っていることはないといえます。

    その意味では、既婚者だったり、仕事やプライベートがうまくいっている人は、自分のことを「アラサー」とは言わないケースが多いとも言えます。反対に、たとえば35歳の女性が「自分はアラサーで」というと「何、若ぶっているの?」と多くの場合思われます。

    2.アラサー女子の共通の心理状態とは?

    アラサー女子の「サンクコスト」は「失った時間」

    株や事業に関して投資をするときの心理学に 「サンクコスト効果」というものがあります。簡単に言うと、事業のために使った資金が回収できないと、それを回収できるまで損をしても我慢し続ける心理です。

    M&Aで買った会社が赤字続きでも、買ったときの投資額が「もったいなくて」、その赤字会社を処分できない、などがそれです。

    この「サンクコスト効果」は日常の中でも起こります。たとえば、「前払いで払うパーティに出たが、思いのほかつまらないので帰りたいと思うけれど、しかし前払いの金額分だけは楽しみたいと無意識に考えるので、先に帰るねと、といえる人は非常に少ない」というようなことです。

    このように自分が投資した、労力、時間、お金(つまりコスト)などからリターンがほしい、元を取りたい、という気持ちが原因で正しい判断ができなくなり、本当は理性が出しているはずの答えとは違う行動をとってしまう、というのがサンクコスト効果なのです。

    アラサーで、「自分のレベル以上のハイスペックの彼氏を探し続けて、なかなか恋人もできないし、結婚もできない」という人が多いのは、実はこの「サンクコスト効果」が働いているケースがほとんどです。

    たとえば、5年間彼氏がいなかった女性は、5年間という歳月がサンクコストに当てはまり、その無駄にした5年分の利益の元を取りたい、失った時間を取り返したい、と考えてしまい、それに見合った男性を探し続けます。その結果、さらに彼氏のいない状態が続きます。

    これが、「あの人美人でモテるのになかなか結婚しないね」とか「あの人、もう30歳なのに、自分のレベルが分かっていないで、高学歴、高収入のイケメンばかり探しているので、なかなか結婚できないね」というようなことが起こるほとんどの原因です。

    「これはサンクコスト効果だ」と自覚するのはむずかしい

    これらは、元の理論が生き馬の目を抜くビジネス世界の心理学であることからもわかるように、バリバリに働いている超エリートでも持っている心の動きで、別にアラサー女子が「判断力が弱くて」、彼女たちだけに起こっていることではありません。誰にでも起こり得る話です。

    特に、普通の人間にとっては、「この方向は違う、見込み違いだ」と理性ではわかっていても、自分の行動を全否定することは非常にむずかしいです。

    ですので、アラサー女子にとっては「あの時の男性で妥協しておけばよかった」とか「自分はもう30歳だし、条件もよくないから、結婚市場の中では、価値が下がっている」とかが、本当はわかっていても、それを認めたくない気持ちが働くのはやむを得ないことなのです。

    アラサー女子の心の中は「独身であることの焦りと自虐」

    とはいえ、一方ではこの「サンクコスト効果」を心の中で半分は自覚しているアラサー女子も多いということも言えます。つまり、「高望みしてるうちに結婚適齢期を過ぎそうになっている自分」という自覚です。

    こういう自覚がある人は、当然その焦りを持ちつつも、「そうなってしまった自分は負け組だ」「判断を誤った結果だ」という意識を持っています。それが「自分はアラサーだから」という言葉を「自虐的な」文脈で使ってしまう、ということに表れるのです。

    もちろん、これらを完全に自覚して、それを自分で笑いのネタにしてしまうくらい、タフな心を持ち、ある意味非常に賢いアラサー女子もいますが、しかしそれでも心の中では笑いをとりながら、傷ついているケースも多いはずです。

    ですので、アラサー女子の心理状態は、このように非常に複雑で微妙なのです。

    3.ここがイタイ!アラサー女子がしがちな行動5つ

    アラサー女子の心理状態はわかるけれど、でもイタイものはイタイ

    このような「サンクコスト効果」を半分でも自覚しているアラサー女子の場合は、彼女自体が自虐的な発言をしたり、笑いをとったり、あるいはアラサー相応の立ち居振る舞いをするので、イタイと思うケースは意外に少ないです。

    ですがその自覚がない人の行動は、おおむねイタくなることが多いのが実態です。そのイタイ行動を以下に5つ挙げてみます。

    1.年齢相応の話し方をしない

    「若者言葉をことさら使う」「流行語を多用する」という人は、自分を基本的に「若く見せよう」「話し方で若く見せて男性を引き寄せよう」と思っています。

    こういう人は「サンクコスト効果」でそうなっている、ということが(サンクコスト効果という言葉は知らなくても)周囲にはよくわかってしまうので、非常にイタイです。

    あるいは、「敬語が使えない」「知性のない話し方」をする人も、本来アラサーが人生経験やビジネス経験のなかで習得しているはずのスキルを使えていない、ということで同じくイタイと感じさせます。

    2.男性への理想が高すぎる

    「結婚相手の理想が高望み過ぎる」というようなことは、まさに先ほどから書いている「サンクコスト効果」の現れです。なかには「男の学歴や職業などのスペックだけに注目して、男性を<物件>と呼んでいる」などの人は、かなり病いが悪化していて、非常にイタイです。

    3.年相応のファッションや化粧をしていない

    「似あわないガーリーなファッショを選んでいる」「フワフワの服を着ている」「キャップをかぶっている」「ボディラインが目立つ服を着ている」「10代と同じ服装をして30代の要素を取り入れてない」などは、すべて「自分を若く見せようとしている」ことの現れです。

    特に10代のようなミニスカートやゴスロリなどは、完全にイタさ120%でしょう。

    4.酒癖が非常に悪い

    飲み会などで「泥酔して愚痴をこぼす」「酔っ払って上司や同僚に介抱されている」「若い子にからむ」などは、本来は大人の女性として自分の酒量がわかり、それ相応のスマートな飲み方をしなければならないはずのアラサーが、それができていないという点、あるいは先の「自虐」の裏返しで、若い子をいじめることに走る、という点で、かなりイタイです。

    5.30代であることを素直に受け入れていない

    別にアラサー女子に限らず、自分というものの「分を知って」、それ相応の生き方をしている人は、潔くて見ていても格好がいいです。

    その反対に、そういう自分を受け入れていない、あるいは自覚さえない、という言動は、見ているほうがつらくなります。その意味で「自分は結婚適齢期を逃しつつある30代の女子だ」ということを受け入れていないアラサー女子はイタイです。

    4.素敵なアラサーになるために改善したい7つのポイント

    世の中には素敵なアラサーもたくさんいる

    上で書いたように、自分の分を知って潔くそれに立ち向かっている人、あるいは逆にそういうハンディキャップを乗り越えるというか眼中にないくらい何かに夢中になっている人は、「イタく」なく、かえって非常に魅力的です。

    ここまでアラサー女子のイタさを中心に述べてきましたが、世の中のアラサー女子の中には、そういう素敵な人もたくさんいます。

    その証拠に、ある調査で「アラサー女子に魅力を感じますか?」ということを20代から30代の男性に聞いたところ、実に半数の男性がYesと答えています。

    そしてその理由としては、
    「落ち着きがある」
    「精神的に大人」
    「いろいろな事に夢を見ず、ある程度現実的」
    「色気がある」
    「人生経験が豊富でそれを仕事などに生かしている」
    「包容力がある、優しい」
    などでした。

    アラサー女子にはこれくらい、素晴らしい点、素晴らしくなる可能性があるのですから、先ほどの「イタイ点」や「サンクコスト効果」に多少なりとも思い当たった人は、以下の改善点を実行して、素敵なアラサーになることも、十分に可能です。

    また、女性だけではなく男性のアラサーも同様です。男性のアラサーと言えば、職場ではリーダーなどを任されるような立場になり仕事をバリバリこなしていたり、だんだんと大人の余裕が出てきて頼りがいのある男性になっている人が多いもの。

    20代前半だとどうしても子供っぽかったり、自分勝手・カッコつけて背伸びしているような男性が多いイメージですが、アラサーになると落ち着いてきて等身大の自分で頑張っている姿に好感を覚えるようになってくるものです。男女ともに、素敵なアラサーは「大人の余裕が出てくる」というのがキーポイントですね。

    1.男性に対する減点評価をやめる

    恋愛における判断基準は、男性は加点式、女性は減点式のことが多いです。特にアラサー女子は「サンクコスト」があるので、元を取ろうと、求めるハードルが非常に高なる分、その傾向がさらに高まります。

    ますは自分のそういう男性への見方を自覚し、やめることから始めてみましょう。そうすると、今まで「パス」をしてた男性の中にも、実はお買い得という人が見えてきて、恋愛や結婚もチャンスと可能性が一気に広がります。

    2.自分という女性の価値を客観的に把握する

    女性は30代になったとたん、それまでの20代に比べて、恋愛市場、結婚市場での価値が一気に下がります。それがいいことだとは思いませんが、しかしそれも現実です。

    そういう意味では、その30代である、あるいは30歳直前である、ということも含め、自分の学歴、職歴、容姿、性格、経済力、スタイルなどを「結婚市場においてどこまで価値があるのか」という観点で客観的に把握すること、そしてそれを「受け入れる」ことが非常に重要です。何事もすべては「現実を正視する」ことから始まります。

    またそういうアラサー女子になると、不思議に人が寄ってくるものです。

    3.条件だけで結婚相手を選ぶのを止める

    結婚はただ好きだからと言って一緒になってもうまくいかないことも多いです。結婚は、相手の男性だけではなく、「相手の男性との生活」も選ぶことですので、経済力などの条件が非常に重要なのも、現実的な話です。

    しかし、すべての基準をそれらの「条件」で考えていくと、自分の可能性を狭める結果になります。それに、条件が素晴らしかった男性と結婚したからと言って、結婚生活がうまくいくとも限りません。そういう結婚で破たんしているケースもたくさんあります。

    ですので、条件も横目で見ながら、1度「自分の感性」を信じてみましょう。単純にあの人のことが気になる、ということがスタートの恋愛と結婚のほうが、恋愛と結婚の可能性を高めますし、意外にそのほうがうまくいくことも多いです。

    4.自分の現状は「サンクコスト効果」が背景にあると自覚する

    1の提案とも、ここまでのすべての話とも関連しますが、自分が苦しんでいるのは自分が「サンクコスト効果」の影響下にあるからだ、ということを自覚しましょう。

    「ここまでせっかく独身を守ったから下手な相手とは結婚したくない」という考えは、ほぼ確実に自分の幸せを遠ざけます。その「呪縛」からいかに自分を「自由」にしてあげられるか、ということが幸せへの近道です。

    5.仕事に対して責任感を持つ

    アラサーともなると、重要な仕事を任されることも多くなります。魅力的なアラサーは、自分が任された仕事に対してきちんと責任感を持ち、最後までやり遂げるものです。

    また、イヤイヤ仕事をするのではなく、仕事の中に楽しさややりがいを見出してイキイキと仕事をしているのも魅力的。

    「合コンがあるので」や「友達とディナーなので」と言って仕事も終わっていないのに毎日定時に帰宅したり、休憩時間でもないのにお手洗いにしょっちゅうメイク直しにいくなんてもってのほか。きちんと自分の仕事をやりきる姿勢が素敵なアラサーへの道ですよ!

    6.毎日のスキンケアをしっかり

    どんなに若く見えるアラサーでも、やはり年齢と共にお肌も劣化してくると言われています。

    日々のスキンケアをきちんとしているかどうかで、肌の見え方に差が出てきます。若いころはメイクを落とさずに寝てしまっても、数日経てば肌のコンディションが戻ったかもしれませんが、年齢を重ねると肌のコンディションがなかなか戻ってきません。

    それどころかスキンケアを怠ると、シミ・シワを増やす原因になってしまうそうです。肌がキレイだと、見た目の年齢も若く見えますよね。世界の中でアジア人が比較的若く見られるのも、肌がきれいな人が多いからだと言われています。

    また、若いころは適当なメイクでも問題なかったかもしれませんが、年齢を重ねるとどうしてもシミなどが出てきてしまうので特にベースメイクは必須です。厚塗りに見えないけれど、しっかりカバーできるようなメイクを研究して肌をキレイに見せていきましょう♪

    7.年齢に合ったファッションを

    若く見られたい!と考えて、つい若作りの服装を選んでしまう人は要注意です。

    ミニスカートやフリフリの服など、20代前半まではカワイイ服が似合いますがアラサーになると正直厳しいものがあります。若作りしていても、年齢に合わない可愛すぎる服を着ていると、逆に自分の加齢が目立ってしまって老けて見られてしまうことも……。

    ぜひアラサー向けの雑誌を参考にしながら、年齢に見合ったファッションに挑戦してみましょう。アラサーのファッション=ダサイ、なんてことはもちろんなく、大人カワイイファッションや、キレイ目のファッションなどオシャレな服がたくさんあります。

    アラサーファッションなんておばさんくさい、と嫌厭するのではなく、一度研究してみると自分に似合うものが必ず見つかるはずです!

    まとめ

    いかがでしたか?アラサーというものの定義、アラサー女子に共通する心理状態、そしてそれを原因とする「イタイ」言動と改善提案について触れてきました。

    少しでも思い当たり、そして気づいた人は、自分を変えてみてください。あるいは、自分はアラサーではないけれどこれに当てはまる人が近くにいる、という場合は、可能なら「サンクコスト効果」について伝えてあげてください。それが、悩めるアラサー女子の救いになるはずです。

    できるだけ多くのアラサー女子が幸せをつかんでいただけことができれば、この記事の意味もあるというものです。

    Cloverチャット占い

    悩める恋は、チャット占いで相談。

    時間や場所にとらわれることなく、いつでも専門の先生に相談ができます。

    彼からLINEの返事が来ないんです。

    既読

    21:54

    タロットで見たところ、週明けくらいに来そうな感じですよ。

    21:55

    え〜!待てません!笑

    既読

    21:56

    でも彼、とても忙しそう。

    21:57

    みんなの電話占い

    本当に当たる占い師に、出会える。

    メディアで話題の占い師や、恋愛成就に特化した占い師が多数在籍。