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【朝顔の花言葉】青、紫、ピンク…色別の意味・由来・誕生花・特徴・夢占いなど

    朝顔と聞くと、小学生の頃の夏休みの観察日記を思い出す人も多いでしょう。そんな日本人に馴染みの深い花ですが、朝顔の花言葉はご存知でしょうか。

    朝顔は青・紫・白など、多彩な色の花をつけますが、色によって温かいイメージや切ないイメージ、また、高貴なイメージを持つような花言葉があります。また、怖い花言葉があるとの噂も。花言葉を知ることで、今までの朝顔の印象が変わるかもしれません!

    今回はそんな朝顔が持つ花言葉の様々な意味をご紹介していきます。

    朝顔ってどんな花?

    朝顔の開花時期・季節・原産地

    朝顔の一般的な開花時期は6月〜10月。季節としては、初夏から残暑も残る秋までといったところでしょうか。日本の夏の風物詩のようなイメージがありますが、原産国は意外にも、熱帯アジアやヒマラヤ山麓。

    最近では、原産国がアメリカ大陸という説も浮上しています。

    朝顔の歴史

    朝顔の原産地は熱帯アジアで、日本に伝わったのは奈良時代末期です。遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったとされ、当時は種を下剤として使っていたようです。(※種子は毒性が強いようなので、素人判断で服用しないでくださいね!)

    朝顔は江戸時代になると、夏らしい色や姿から、大変人気が出て品種改良が大きく進みます。色や形、大きさなど実に様々な種類の朝顔が開発されました。

    中でも、江戸時代に作られたとされる「黄色の朝顔」と「黒色の朝顔」は「幻の朝顔」と呼ばれ、珍しいものは、非常に高値で取引されていたようです。その後も朝顔の人気は衰えず、今では様々な色合いの朝顔を見ることができます。

    朝顔の別名は?七夕との関係

    その昔、朝顔の種は薬として高価なものだったので、朝顔を送られた人は牛を引いてお礼をしたことで、朝顔は別名「牽牛花(けんごし)」と呼ばれているようです。

    朝顔は七夕の時期に咲くことと、「牽牛花」と呼ばれていたことから、七夕の日に花が咲いた朝顔は、彦星と織姫が1年に1度出会えたことの表れとして縁起が良いと言われていたようです。

    朝顔と昼顔の違い、分かりますか?

    朝顔はヒルガオ科サツマイモ属の一年性草です。朝顔とよく間違えられる、昼顔との違いですが、朝顔は一年性草、昼顔は多年草です。朝顔は花が終わると黒い実が収穫できますが、昼顔は実をつけることがほとんどありません。

    朝顔は早朝に青・紫・白などの花を咲かせ、午前中のうちにしぼみ、翌日に花を咲かせることはありません。一方昼顔は早朝に薄いピンクの花を咲かせ、夕方になるとしぼみます。ただ、品種によってはこれに限りませんので、なかなか朝顔と昼顔を見分けるのは難しいですね!

    ちなみに、夕顔は夕方に白い花を咲かせ、翌日の午前中にはしぼみ、夜顔は、夜に白色の花を咲かせ、翌日の朝にはしぼんでしまいます。どれも名前の通りの咲き方をしますが、どの花もすぐにしぼんでしまうなんてとても儚いイメージですね。

    朝顔の名前の由来は?

    朝顔の名前の由来は諸説ありますが、早朝に咲いて午前中にはしぼんでしまうことから、朝の美人の顔のことを「朝の容花(かおばな)」と例えたことからきたというのが一般的なようです。本当に美しさというものは儚いものなのですね……。

    そういえば『源氏物語』の登場人物、源氏が恋い焦がれる美女“夕顔”も、その名前の印象通り、儚くこの世を去ってしまいました。

    西洋アサガオとは?

    一般的に日本で呼ばれる「朝顔」とは日本朝顔のことで、もう一つ西洋朝顔とよばれる品種があります。2つの違いとしては、葉の表面に毛が生えているのが日本朝顔、葉の表面に毛が生えていないのが西洋朝顔です。

    西洋朝顔は開花時期が日本朝顔よりも遅く、日本朝顔は7月なのに対し、西洋朝顔は8月が開花のピークです。

    小学生の頃定番だった朝顔の観察日記でいつまでたっても花が咲かなかったのは、もしかしたら西洋朝顔だったなんてこともあるかもしれませんね。

    西洋朝顔で代表的な種類は美しい青色が印象的なヘブンリーブルーや絞りの入った柄が個性的なフライングソーサーなどです。

    現代では品種改良が進んでおり、日本朝顔や西洋朝顔のほかに、アフリカ朝顔などの品種も出ていています。

    誕生花としての朝顔の意味

    朝顔は一般的には7月5日の誕生花です。白い朝顔は7月21日など、色によって違う日の誕生花ともいわれていますので、さらに知りたい方は深く調べてみると面白いかも知れませんね。

    ここでは7月5日と7月21日の誕生花としての朝顔の意味を紹介します。

    【7月5日】偉大なる友情

    周囲の心をつかみ、人を楽しませることができる人。関心事が移り替わるスピードが速く、自分の感情のままに動くことができます。想像力を働かせ、どのようにして自分の考えを表現するかが成功のカギとなります。

    【7月21日】喜び溢れ

    刺激に惹かれてたくさんの喜びを手に入れることができますが、同じくらいトラブルも抱えることになります。当然困難もたくさん出てきますが、持ち前のセンスとユーモアで乗り切りましょう。戦闘やホラーが題材のゲームや本が好きな傾向にあります。

    朝顔の花言葉は?色によって花言葉が違う?

    青い朝顔の花言葉

    青い朝顔の花言葉 「はかない恋」「短い愛」

    これは、1日でしぼんでしまう花の特性にちなんだ花言葉だと思われますが、ギリシャ神話に青い朝顔が出てくる、少し悲しいお話がありました。

    美少年クロッカスは神々の血を引き、医学の道にもすぐれていました。ある時、クロッカスは治療に訪れていた夫人の美しい娘リーズと恋仲になりました。しかし、彼女には婚約者がいたのです。そのことを知ったリーズの母親は、二人の仲を引き裂くように、リーズを連れて去りました。

    リーズが去って絶望したクロッカスは、美と愛の女神アフロディーテに悲しみを訴え、アフロディーテは、神の使者としてリーズの母親へ一羽のハトを送りました。

    しかし夫人は、そのハトに矢を放って殺そうとしたため、たちまち神罰が下り、娘のリーズは命を落とします。そして、クロッカスは、怒ったリーズの恋人に殺されてしまいます。

    アフロディーテは、二人のことを哀れみ、クロッカスをその名の花に、リーズを青色のアサガオの花に変えました。しかし、クロッカスは春の花。朝顔は夏の花。咲く季節の違う花になった二人は、一緒にいることは叶いませんでした。

    アフロディーテは、なぜよりによって二人を春と夏の花に変えてしまったの?!と言いたくなるような結末でしたが、青い朝顔には、こんな悲しい神話が似合うはかない印象があることは確かなようですね。

    白い朝顔の花言葉

    青い朝顔の花言葉が、〈はかない愛〉だったのとまったく違う印象の花言葉を持つのが白い朝顔です。

    白い朝顔の花言葉  「あふれる喜び」「固い絆」

    色が違うだけで、こんなに花言葉が変わってくるとは!少し驚きですね。青がとても切ない花言葉だったのに対して、白い朝顔は、清楚で可憐な印象が強いためでしょうか。少し温かみのある花言葉となっています。「固い絆」はつるを巻き付けて育つ朝顔の姿から来たものでしょうか。

    紫の朝顔の花言葉

    紫色は、日本では古くから高貴な色として使われてきました。聖徳太子は冠位十二階において、紫色を最高位の者が身に着ける色と定めたため、平安中期ごろまでは禁食になっていました。

    そのころの名残からか、紫色には高貴なイメージ、高級感や神秘的なイメージがあります。高貴な人だけが身に着けていた印象から、少し近寄りがたい「冷静」というような花言葉になったのでしょうか。

    ピンクの朝顔の花言葉

    興奮を鎮め、女性らしさを表すピンク色をした朝顔の花言葉は、「安らぎに満ちる」です。可愛らしい見た目にぴったりですね。

    朝顔の花言葉には怖い意味も

    ツルを絡めながら育つ朝顔には、「障害」や「妨害」といった意味もあります。怖い言葉としては、「私はあなたに絡み付いて離さない」などです。

    「結束」という意味も朝顔にはありますが、それを通り越して「束縛」を表すことも。

    西洋の花言葉

    日本での朝顔の花言葉が少し儚いイメージだったのと同じく、西洋でも朝顔には「love in vain(はかない恋)」というような花言葉が付けられています。日本でも西洋でも、1日でしぼんでしまう花に対する情感は共通しているようですね!

    ちなみに、朝顔の英名は「morning glory(朝の栄光)」で、こちらも良い一日が始まりそうな、とてもきれいな名前ですが、この呼び名だと今までの儚い印象とは違ってきますね。

    花言葉から見る朝顔の印象

    朝顔の代表的な色である、青・白・紫の色別の花言葉や、西洋の花言葉を見てみましたが、花言葉から受ける朝顔のイメージは変わりましたか?

    基本的には、やはり1日でしぼんでしまう儚いイメージなのですが、その一方で、あふれる愛情や、固い絆、高貴なイメージの花言葉を持っているのは、意外ではないでしょうか。ちなみに、怖いイメージの花言葉を持っているわけではなさそうでした。

    【夢占い】夢に朝顔が出てくる意味とは?

    朝顔の夢の基本的意味

    幸せが加速する。もしくは、物凄いスピードで事態が好転することを暗示します。仕事や学業では課題を短期間に終えることができるかもしれないし、何かのかたちであなたの「急成長」を評価されることがあるかもしれません。

    物事の速やかな進展が期待できるでしょう。

    朝顔が咲く夢だったら

    たくさんの朝顔が美しく咲いている夢は、日常に幸福を感じ、精神的に余裕があることを表しています。毎日の生活に、それなりに満足していることの表れです。また、金運アップの暗示でもあります。

    朝顔が枯れる夢は?

    大切な人との別れや、大事なものの喪失。また、金銭トラブルの暗示。また、何かに失望することもあるかもしれません。

    季節外れの朝顔の夢

    精神的・肉体的な疲れを意味します。自分と環境とのバランスが悪い、もしくは合っていないというメッセージでもあります。

    居心地の悪い場所で、我慢し過ぎていませんか?また、季節外れに咲き狂う朝顔には「不倫」というキーワードもあります。

    朝顔を育てる夢

    朝顔を種の状態から育てる夢は、あなたが着実に努力を始めようとすることを意味します。これまで手付かずだったことや後回しにしていたことに、手をつけ始める時が来たのかもしれません。

    朝顔は色が変化する?

    青になったりピンクになったり?

    朝顔を育てていて面白いことのひとつに、朝顔は徐々に色が変化していく。ということがあります。

    昨日は青色だったのに、今日はピンク色の花になっている!皆さんも観察日記をつけていて、そういうことはありませんでしたか?色が変化していくのも、とても情緒がありますが、なぜ変化していくのでしょうか。その理由はというと……

    仕組みはリトマス試験紙と同じ?

    朝顔の花の色素はアントシアニンで、アントシアニンは、溶液のpHによって色合いが変わります。アントシアニンは、朝顔の表皮細胞の液胞に存在しており、液胞のpHが変化することで、朝顔自身の色合いも変わります。

    リトマス試験紙と同じで、酸性になると赤くなり、アルカリ性になると青くなるのです。アサガオは、時間とともに細胞内のpHが大きく変化しますので、それにともなって色の変化が起きていたのです。

    朝顔はリトマス試験紙のように、その色を変化させていたのですね!詳しく調べてみて驚きました。朝顔1株でいろいろな色の花をつけ、それぞれに違う花言葉があるなんて、面白いですね!

    家で朝顔を育ててみたら、今日はどんな色の朝顔に出会えるのか!花言葉を踏まえても楽しみになりそうですね!

    朝顔を育ててみましょう

    種から育ててみよう!

    日本の夏の風物詩、朝顔は、初心者でも案外と簡単に育てられる植物です。小学校のころを思い出して、育ててみてはいかがでしょうか!

    朝顔は種からでも育てることができます。種の殻はとても固いので、少し種の殻を切ってから土に埋めると良いみたいです。市販の種は、すでに発芽しやすいように処理されているものもあるようなので、そういったものを買えばより簡単ですね!

    朝顔は夏の植物なので、日当たりが重要です!寒さには弱いので、初夏、気温が20度~25度くらいになってから種まきをしましょう。種のまきどきは5月下旬~6月ごろです。

    指の第一関節くらいまで穴をあけて、種を入れて、柔らかく土をかぶせたらOKです!深く埋めすぎると芽が出ませんので注意して、土に水をたっぷり与えたら、発芽を待ちましょう!

    朝顔の蔓をのばす方法。摘心。

    朝顔は1本の蔓を高く伸ばす性質があります。本葉が8~10枚ほどになった時に、蔓の先の芽を切ります。摘心をすると本葉の付け根にある脇芽が育ち、横に広がって蔓を伸ばします。

    大切なのは日当たり・水やり

    朝顔は日光を大変好みます。日光がたくさん当たる外で育てましょう。土の表面が乾いたら鉢の底から水が出るまで、水をたっぷり与えましょう。水を与えるのは、土の表面が乾いてからで大丈夫!水を多く与えすぎると、根っこが弱ってしまいます。

    品種改良された朝顔

    江戸時代に観賞用として品種改良された朝顔は、その2度の朝顔ブームの中で、2度と真似できないような種類も出来たほどにたくさんの種類が生まれました。

    八重咲きや花弁が細かく切れたり、反り返ったりして本来の花形からさまざなに変化したものは、現代では「変化朝顔」と呼ばれていて、江戸時代にはこの変化朝顔が特に流行したと言われています。

    当時熊本藩では、朝顔も園芸として大切に育てられており、変化朝顔とは別に「肥後朝顔」と呼ばれる本来の朝顔の花形を保ったままの大輪の朝顔が生まれていました。

    明治以降は変化朝顔よりも、大輪朝顔が主流となり品種改良が繰り返されてきたそうです。色についても研究が進み、黄色の朝顔や黒の朝顔はこのころに作られたものです。

    近年では曜白朝顔(ようじろあさがお)とよばれる品種がつくられました。日本の朝顔とアフリカ系の朝顔を交配させた結果花弁の曜の部分が白くなったことから曜白朝顔と呼ばれるそうですよ。

    まとめ

    皆さんは小学生のころ、きちんと朝顔の観察日記をつけていましたか?私は水やりが不十分で、途中で枯らしてしまうこともありました。

    また、途中で飽きてしまい真面目に観察をしていなかったのですが、暑い朝、支柱に蔓を絡ませて、青・紫・白と咲き誇る朝顔を見るのは大好きでした。夏が来たなー!と実感しますよね。今となれば、もう少し愛情をこめて朝顔を育てていたらよかったなと思っています。

    皆さんも、今度の夏、色とリどりの朝顔を目にしたとき、それぞれの花言葉を思いだしてみてくださいね。1日でしぼんでしまう儚い花ですが、いろんな色の花、それぞれに意味を持ち、懸命に咲いている姿は、きっとあなたの心を打つことでしょう。

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