DV彼氏と別れたいけど別れられない…ベストな対処法を紹介
2020.06.24
この記事を読んでいる方は、「DV彼氏と別れたいのに別れられない……」とお悩みかもしれません。DV彼氏に別れを切り出しても拒否されたり、ひどいと報復されたりする恐れもあるので、完全に別れるのは勇気がいることです。
また、彼氏からDVを受けていることは、友達や家族には言いにくいことだと思います。しかし、自分の身を守るためには、信頼できる人に協力してもらい、彼氏と別れる方向へ進めましょう。
この記事では、DV彼氏と別れる方法だけでなく、別れた後に身を守る方法を解説します。また、DVをされていても彼氏と別れらない女性の心理、DVをされたときの対処法も見ていきましょう。
DV彼氏と別れる方法
こちらでは、彼氏にDVされている女性が、穏便に別れる方法を紹介します。彼氏の性格やお互いが抱える問題により、ベストな方法は違います。ここで紹介する方法を参考にしながら、自分に合う方法にアレンジして、別れを切り出してみてください。
公共の場で別れ話をする
DV彼氏の多くは、「彼女を支配したい」「彼女よりも優位に立ちたい」と考えています。彼女が別れを切り出したら、暴力で抑えつけようとする人もいるでしょう。そのため、公共の場で別れ話をすることで、彼氏が暴力を振るいにくい状況を作れます。
別れ話をする場所は、日中のカフェや人通りの多い公園を選びましょう。DV彼氏が「落ち着いて話すために場所を移動しよう」と穏やかな様子で提案してきても、決して了承してはなりません。2人きりになった途端、豹変するする危険性があるからです。
DV彼氏に少しずつ別れを促す
DV彼氏は、精神が不安定な場合があります。そのため、急に別れ話をするとパニックになり、DV行為がエスカレートするかもしれません。DV彼氏が状況を受け入れられるように、少しずつ別れを促していきましょう。
例えば、わざと女性として幻滅されるような行動をとることで、DV彼氏があなたに執着しなくなる可能性があります。服装や容姿、言葉遣いなど、彼の好みとは真反対の女性になることも、一つの方法です。
第三者を含めて別れ話をする
DV彼氏と2人きりで別れ話をすると、暴力を振るわれる恐れがあるため、第三者に立ち会いをお願いしましょう。第三者は、信頼できる友達や家族、もしくは弁護士がベストです。
弁護士に頼むと費用がかかります。しかし、DV被害が大きく、証拠がある場合、慰謝料を請求できる可能性がありますよ。無料相談を受け付けている弁護士の事務所もあるので、まずはDVの悩みを相談してみましょう。
DV彼氏と別れた後の報復が怖い…その対処法
DV彼氏と別れた後、報復やストーカーをされることがあります。さらなる被害を受けないために、DV彼氏と別れた後に、やるべきことを把握しておきましょう。DV彼氏のなかには、執着心が強い方がいます。別れたとしても、自分の身を守るために注意が必要です。
DV彼氏と別れた後は連絡先変える
DV彼氏と別れた後は、連絡先を必ず変えましょう。一人暮らしの場合、違う町に引っ越しをすることも重要です。また、可能でしたら、上司に相談して職場も変えてもらいましょう。職場が知られていると、帰宅の際に後をつけられて、住所を特定される恐れがあります。
その他にも、DVをしていた元彼との共通の知り合いと、連絡を絶つことも必要です。あなたの連絡先が元彼にバレる危険があるので、信用できる方以外とは連絡しないようにしましょう。
DV彼氏と別れた後は護身用グッズを持ち歩く
仕事帰りなど、一人で行動している時に元彼に襲われるかもしれません。DV彼氏と別れた後は、催涙スプレーやスタンガン、防犯ブザーなど、護身用グッズを持ち歩くようにしましょう。
多くの女性は男性より身体が小さく、力が弱いことが多いと言えます。力の差をカバーして相手を撃退するためには、護身術や護身用グッズが必要です。DVをしていた元彼氏が報復してくる場合を想定し、もしもの時に備えましょう。
DV彼氏と別れた後は信頼できる人と暮らす
DV彼氏は、執着心が強く、別れた後にストーカーと化す危険性があります。そして、一人暮らしの女性は、ストーカー被害にあう確率が高いので危険です。そのため、別れた後は実家に戻るか、信頼できる方と一緒に暮らすことを検討しましょう。
しかし、仕事の関係などで、一人暮らしをしなくてはならない場合もるでしょう。その際は、人通りの多い道を選んで帰宅するなど、日々気をつける必要があります。
彼氏にDVされても好き…別れられない女性の心理
DVされているのに、彼氏が好きで別れられない女性の心理を説明します。なかには、DVをする彼氏とばかり付き合ってしまう女性もいます。また、DV彼氏と別れない友達がいる方は、これから紹介する心理を参考に、相談に乗ってあげましょう。
彼氏がDVするのは愛情表現だと思ってしまう
DV彼氏のなかには、彼女のことを想うあまりDVしてしまうと、暴力を正当化している人間がいます。そのため、暴力を振るった後は「本当は好きだから」と、優しく接してくるケースが多くみられます。
そして、DV彼氏と別れられない女性の特徴として、誰かに愛されたい、認められたいという気持ちが強い傾向があります。つまり、DVを受けた後はいつも愛を感じれるため、DV彼氏から離れられなくなってしまうのでしょう。
DV彼氏を見捨てることができない
DVをする人は、精神が弱い傾向があります。そのため、弱い彼氏を見捨てられないという気持ちで、別れられない彼女がいます。女性は本来、母性本能を持つと言われ、弱者を守りたいと思う気質があります。そのため、DVをされても、自分を必要としてくれる彼氏に、愛情を感じてしまうのでしょう。
また、暴力を振るうことでしか自己表現できない彼氏を、自分が受け入れてあげたいと思ってしまう方もいます。
自分ならDV彼氏を更生できると思ってしまう
DVをする度に泣いて謝り、次はもうしないと言う彼氏を信じてしまう方がいます。特に、自立した真面目な方は、誰かに頼られると助けてあげたいと思ってしまいやすいのです。そのため、彼氏が謝る姿を見て「自分だったらDV彼氏を更生できる」と思ってしまうのでしょう。
特に、普段は優しく、温厚な彼氏であるほど、更生する可能性を信じてしまう傾向があります。
彼氏にDVされた時のベストな対処法
こちらでは、彼氏にDVをされた時、とるべき行動や対処法を紹介します。DVをされた後は、怖くてどう行動したらよいか判断できなくなってしまうでしょう。しかし、冷静に対処することで、DV被害が大きくなることを防げます。
DVによる傷の写真や状況をメモに残しておく
DVの程度が小さく、頻度が低かったとしても、DVを受けた際はメモを残しておくことをおすすめします。メモの内容は、DVを受けた日時や状況、理由などです。DVで受けた傷の写真や医者の診断書があると、慰謝料の請求、または被害届を出す際に有利になります。
彼氏の束縛がひどく、スマートフォンの中身をチェックされる方もいます。DVの証拠を保存しているのを見られたら、さらにひどい暴力を振るわれるかもしれません。信頼できる方に写真やメモを転送し、証拠を保存してもらいましょう。
また、お酒を飲むと性格が変わり、暴力を振るう彼氏の場合、お酒を飲んだ時の姿をビデオで撮影しましょう。お酒で豹変する方は、DVをしている記憶がない場合があります。そのため、酔っている姿を自分で確認することで、お酒をやめられるかもしれません。
DV専門機関に相談する
彼氏のDVに悩んでいる方は、DV専門機関に相談しましょう。利用する相談先は、内閣府が設置している「DV相談ナビ」がおすすめです。DV相談ナビに電話すると、発信地を自動で読み取り、最寄りの相談先を案内してくれます。一人で悩まず、誰かと状況を共有することで、より良い解決策が見つかるでしょう。
DV相談ナビ
全国共通電話番号:0570-0-55210
命の危険があるDVは警察に通報する
DVがひどく、命の危険を感じる場合は、すぐに警察に相談しましょう。警察署では、市民からの相談窓口を用意しています。「#9110」にかけると、発信地の管轄警察本部の相談窓口に通じます。警察のなかには、DV専門の部署が存在するため、それぞれの状況に合ったDVの対処法を指示してくれるでしょう。
一方、DV彼氏に追われているときなど、緊急性がある場合は「110番」に通報しましょう。すぐに、警察官が駆けつけてくれます。暴力を振るわれている最中に電話をかけるのは難しいため、とにかく外へ逃げて通報するか、DVがエスカレートしそうだと感じ取ったらすぐに連絡してください。
DV彼氏とは別れることを決断しましょう
怒るとすぐに暴力を振るう性格や、彼女を強く束縛してしまう性質は、改善が困難です。そして、あなたが彼と別れず、DVを受け入れてしまうことで、暴力が悪化する恐れがあります。そのため、彼氏からDVを受けたら、勇気を出して別れる決断をしてください。
もし、DVの程度が低く、彼氏を更生させたい気持ちがある場合は、一人で悩まずに専門機関へ相談しましょう。カウンセリングを受けることで、DVをしなくなる可能性もわずかながら残されています。
まとめ
DV彼氏と別れる方法、別れた後に身を守る方法などを解説しました。また、DVをされていても彼氏と別れらない女性の心理にも触れていきました。DVは身体だけでなく、精神への暴力も含まれます。そのため、気持ちが落ち込み、DV彼氏と別れる気力がなくなってしまう方もいるでしょう。
しかし、自分を犠牲にして、DVに慣れてしまっては、あなたの幸せな時間が奪われていく一方です。この記事を参考に、DVで悩んでいる方は、信頼できる家族や友達、専門機関に相談してみてください。怖くても、まずは行動することが大切です。