大好きな恋人に突然ふられてしまったり、意を決して告白したのに玉砕してしまったり、そんな失恋をすると何も手につかなくなるほど苦しい気持ちになるものです。

なんでこんなに苦しい思いをしなければならないんだろうと、時には怒りすら込み上げてくることもありますよね。失恋のダメージは、自分１人で抱えていてもなかなか癒せないから厄介なのです。

この記事では失恋の苦しみを和らげる方法や、共感できる失恋エピソードなどをご紹介いたします。

失恋はなぜこんなにも苦しいの？理由や心理について

現実を受け入れられないから

失恋がなぜ苦しいのかというと、まず考えられるのが気持ちが現実に追い付いていないという理由です。苦しいと感じるのはまだ「失恋をした」という事実を受け止めきれていない状態なのです。

頭では失恋したことを理解していると思っていても、心は２人の関係が終わっていることに納得できていません。ですから相手と会いたい、連絡を取りたいという気持ちが沸き起こりますが、それが実行できない現実とのギャップに苦しんでしまうのです。

自分の価値を見失っている

好きな人はあなたにとって、自分の価値を認めてくれる、または認識させてくれる相手だったはずです。しかしそんな相手から拒絶されてしまうと、自分の存在価値を否定された気持ちになりショックを受けてしまいます。

自分の存在価値を他人の判断にゆだねてしまっていると、このような状態に陥りやすくなります。

好きな人にほめられたい、愛されたい、必要とされたいという気持ちが強ければ強いほど、それを否定された時のダメージが大きくなるのです。

思い出を美化しすぎている

失恋直後は、まるで自分が不幸のどん底にいるような気分になってしまいます。何をするにも悲しみや苦しみが付きまとってくるので、つい幸せだった記憶にすがり、現状と比べてよりつらくなるという悪循環に陥ります。

過去の記憶ばかりがいいものに思えるのは、まだ相手との距離が離れていない頃の思い出を美化しすぎてしまっているから。嫌な思い出や都合の悪いことを記憶から消して、いい部分ばかりが残ってしまっているのです。

現実の相手と過去の美しい思い出の中の相手との落差を目の当たりにすると、とてもつらい気持ちになってしまいます。

後悔と自己嫌悪

好きな人からふられたり恋人と別れたりした後、自分の言動や選択を後悔すると、より苦しい気持ちが増してしまいます。

「もしもあの時こう言っていたらこんなことにならなかった」「あんなことを言わなければよかった」と、自分の行いを責める気持ちになってしまうのです。

しかし「人生にifはない」という言葉があるように、パラレルワールドでも存在しない限りは今が受け止めるべき現実です。「もしも～だったら」は考えるだけ時間の無駄になります。たとえ自分がどのような行動を取っていたとしても、結果は変わらなかったと思いましょう。

将来に対する不安

女性がいわゆるアラサーという年齢で失恋を経験すると、その他の年代で経験した失恋よりも受けるショックが大きくなることがあります。

女性にとって30歳という年齢は、ある意味20歳よりも節目となる年です。20代後半からはもう世間一般では女の子とは呼ばれず、周囲からも大人の女性として扱われるようになります。そのため30歳を基準にして自分の将来設計などを考えている女性も少なくありません。

特に結婚を意識していた恋が失恋に終わってしまうと、好きな人を失ったショックの上に将来への不安が上乗せになってくるので、苦しさがその分大きくなってしまうのです。

失恋が苦しい…辛い失恋を経験した女性の悲しみのエピソード集

３年半付き合った婚約者との別れ

「３年と半年付き合った彼と、半年後に結婚を予定していました。結婚後は彼の地元に引っ越すことになっていて、15年間勤めた会社も辞めてしまったのに、その後彼に一方的にふられて破局してしまいました。

彼を失ったばかりか仕事すら失ってしまい、まさに絶望的な状況。ここ数カ月は正直死にたいと思うこともありました。本当にうつ病になりそうだったので、今は心療内科のお世話にもなっています。

一生添い遂げようとまで思った人でしたから、別れるにしてもきちんと会って話し合いたかった。けれど彼は最後まで私とは向き合ってくれませんでした。心底呆れましたが、それでも大好きな人でした。

今は精神を落ち着かせる薬に頼りながら、再就職のために就職活動中です。」

この話を聞かせてくださったのは今年38歳になられる女性です。婚約者ばかりか仕事も失ってしまった彼女は、失恋のショックで精神を病むまで追い詰められてしまいました。

婚約までしていたのに話し合いもせずに別れを告げる男性なんて、本当に実在するのかと耳を疑いたくなるようなエピソードです。

結婚前提の遠距離彼氏が音信不通に

「28歳から29歳の間に遠距離で１年ほど付き合っていた彼氏にふられました。彼は年下でしたが私の両親に挨拶も済ませていて、その時に結婚前提の交際をしていますとも言ってくれていたのです。

ところがその後少ししてから段々と雲行きが怪しくなり、彼からの連絡が途絶えました。こちらから電話してもメールを送ってもまるで無視。どこかで希望を抱いていたのですが、見事に打ち砕かれてしまいました。

彼と連絡が取れなくなってから眠れなくなり、うたた寝をしても夢に彼が出てきてまた泣くの繰り返し。何をしても気分が上がらず、ひたすら泣く日々を送っていました。

会いに行くにも距離があるためそう簡単には行けず、やっと連絡が来たと思ったらなんと彼の転勤が決まり、飛行機じゃないと会いに行けない距離に行くことになったとのこと。彼としては私の前から消えれて好都合だったようですが。

薄情な人だとは思いましたが、最後はきちんと別れたいと思って会いたいと伝えると、一応会ってくれました。顔を見て話して、ようやく冷めることができましたよ。」

この方の元カレは結婚を前提に付き合っていたにも関わらず、２人の関係が自然消滅することを望んでいたのでしょうか。

結婚をしたい女性からすると、中途半端な気持ちで結婚を口に出されても迷惑ですし、せめて別れる時には誠意を感じられる対応をしてほしいですよね。

大好きな彼氏は妻子持ちでした

「大学生の頃、３つ年上の社会人の男性と付き合っていました。当時私が１人暮らしをしていたアパートに毎日のように来てくれて、一緒にご飯を作って食べたり、休日はデートに行ったりと、ごく普通の幸せな恋人同士でした。

彼は私にいつか一緒になりたいと言ってくれていましたし、私も将来は彼と結婚したいと思っていたのですが、ある日事態が一変しました。

彼の同僚の男性とも知り合いで何度も３人で遊ぶ仲だったのですが、その人がある日私に１人で会いに来て、とんでもない事実を教えてくれたのです。

なんと彼は結婚していて、さらに生後間もない子どもまでいるとのこと。最初聞いた時はまるで信じられませんでした。

彼を問い詰めたら始めのうちはしらばっくれていたのですがやがて白状し、不倫などしたくなかったし彼のすべてを信じられなくなってしまったので、すぐにお別れしました。

でも本当に好きだった人ですから、事実を知った時も別れた後も本当に苦しかった。失恋のショックを忘れるまでには時間がかかりました。」

こちらの女性が経験したのは、独身だと思って安心して付き合っていた彼氏が、実は既婚者だったという仰天エピソードです。実はこういった話は意外にも多くあります。

騙されないための予防策としてできるのは、付き合う前や付き合い始めに彼の自宅に招いてもらうことです。いつも外でしか会おうとしなかったり、女性の家にばかり入りびたったりする男性は、既婚者であることも珍しくありません。

失恋の苦しい気持ちは簡単には治らない？和らげる方法とは

失恋の事実を受け入れる

まずやるべきことは、失恋の事実を受け入れることです。この段階を踏んでいかないと、いつまでも期待が残ってしまい相手への執着を捨てきれません。

「この恋はもう終わったんだ」「もう元には戻れないんだ」と自分に言い聞かせ、事実を認めて受け入れましょう。

号泣する

失恋の事実を認めても、まだ苦しい気持ちは消えないと思います。苦しい、悲しい気持ちを発散させるには、思いきり泣くという方法も効果的です。

自分１人になれる空間で、人の目を気にせず号泣してください。あえて自ら積極的に泣くことで、心の痛みが少し楽になります。

１つのことに没頭してみる

泣いて気持ちが少しでもすっきりしたら、何か恋愛以外のことに没頭してみましょう。

仕事でも趣味でもなんでもいいのですが、片手間で済ませられるものではなく、頭の中をいっぱいにできることがおすすめです。何かに熱中している間は失恋のことを思い出さずに済みます。そうしているうちにいつの間にか失恋の苦しみが薄らいでいくはずです。

しかも没頭して作業に集中することで今まで以上の成果を出せる可能性もあるので、一石二鳥です。

美味しいものを食べる

苦しくて悲しくて何も手に付かない時は、とりあえず美味しいものを食べに行きましょう。お腹が満たされることによって、心にも余裕が生まれます。

やけ食いを続けてしまうのは体に毒ですが、失恋した直後ぐらいはダイエットを休憩して自分に甘くなってもいいんです。空腹は気持ちをとがらせ、不安や苛立ちを増幅させてしまいます。

過食に走らないためには、たとえば甘いものが好きならコンビニスイーツを買い込んで爆食いするよりも、いつもだったら気が引けてしまう高級ホテルのスイーツビュッフェにおしゃれして行くという方法がおすすめです。

失恋の苦しみに耐えている自分へのご褒美だと思って、奮発しちゃいましょう。

信頼できる友人に自分の気持ちを話す

失恋は自分の問題だからといって内に抱え込んでしまうと、心が耐えられなくなります。誰かに話を聞いてもらって、心の負荷を軽くしましょう。

信頼できる友人が相手なら、自分の気持ちを素直に話すことができるでしょう。友人に連絡をして、ゆっくり食事にいく時間を作ってもらってください。

もし費用と時間が多く取れるなら、女子旅などもおすすめですよ。

相手のSNSのフォローを外す

相手と連絡を取らない時間が長くなれば、自然と過去の思い出と変化していくものです。しかしSNSで別れた恋人や好きだった人をフォローしたままにしていると、相手の行動や生活ぶりがどうしても目に入ってきてしまいます。

相手の存在を認識してしまうと、忘れようとしても思い出してしまいますし、つい気になって見てしまいます。そんなことをしているとせっかく失恋を忘れようとしても、いつまでも前に進めません。

また相手に新しい恋人や結婚相手ができてそれをSNSで発表されたら、落ち着いてきたはずのいやな気持ちが再び湧き起こってしまうかもしれません。

SNSぐらい繋がっていたいと思う人もいるかもしれませんが、自分自身の精神衛生のためにフォローは外した方が賢明です。

自分の良いところを褒めてあげる

恋人といっても要は他人で、自分のことを本当に理解してくれるのは自分自身以外にありません。もし失恋をして自分の存在価値を見失ってしまっているのなら、自分を否定せずに逆に褒めるようにしてください。

些細なことでも構わないので、自分のいいと思えるところを１つ１つ褒めてあげてください。そうしているうちに自分に自信が持てるようになります。

自分に自信が持てるようになると、人に依存することなく自分の存在価値を認めることができます。次の恋愛をする上でも自信を持つことは重要で、人と人が自立しつつ支え合える関係を築くためには不可欠なものです。

失恋の苦しい気持ちから卒業するときって？

何かを心から楽しめた時

失恋の苦しみから抜け出す第一段階は、まず何かを夢中で楽しめるようになることです。つらい気持ちが残っているうちは何をしていてもどこか憂鬱で、心から楽しむことはできません。

しかし時が経って苦しみが薄らいでくれば、また以前のように趣味や遊びなどを思いっきり楽しめるようになります。そうなればもう、失恋の闇から抜け出すまで時間はかかりません。

次の恋が充実した時

女性が失恋を忘れるのに最も効果的なのは新しい恋です。しかし恋は恋でも、幸せや充足感を感じるような恋である必要があります。不遇な恋をしてしまうと美化した思い出と比べてしまい、意味がなくなります。

新しい恋が幸せで充実すると、むしろ失恋してよかったと思える瞬間すらあります。自分をふった相手を見返してやりたいという気持ちも治まりますし、何より今が楽しくなって昔のことなどどうでもよくなるものです。

思い出が過去になった時

失恋の苦しみは忘れても、過去の記憶がふとした瞬間に蘇る時があります。昔デートで行った場所や、思い出に関わる何かに触れた時に、その頃の記憶を思い出すのです。

けれど終わった恋を思い出しても悲しいとか切ないではなく、懐かしいという感情しか浮かばなくなったのなら、失恋の苦しみから完全に卒業したと言えるでしょう。

過去のことを終わったものだと納得できているからこそ、そのような心境になれます。また相手のことを思い出した時に、相手の幸せを素直に願えるのなら、それもきちんと失恋を昇華できた証でしょう。

失恋の苦しい状態から復縁はできる？復縁の可能性を上げるには

ふられた理由をはっきりさせる

別れた恋人をどうしても忘れられずに復縁を目指すのなら、まずはふられた理由をはっきりさせましょう。何が原因となって相手の心が離れてしまったのかがわからなければ、あなたの気持ちは受け入れてもらえません。

相手から直接原因を言われたのであれば、その情報を元に自分自身の言動を省みてください。もし何の指摘もなくただ別れを告げられたのなら、自分で何がよくなかったのかを考えてみましょう。

もちろん相手の心変わりが原因でふられたというパターンもあると思います。その場合はあなたに原因が見つからないこともありますから、自分を責めずに相手への理解を示しましょう。

冷却期間を置く

別れてすぐ後は、お互いが冷静な状態ではありません。ふられた側だけでなくふった方も、感情的になっていることが多いのです。

ですから復縁をしたいなら、冷却期間は必須です。距離を置いてそれぞれが自分の気持ちを整理することが大切なのです。

冷静さを取り戻せたら、まずやるべきは相手への気持ちの再確認と、冷静になっても本当に復縁したいと思えるのかどうかを考えることです。もし迷いが生まれるなら、復縁は望まない方がいいかもしれません。

ふられた原因を改善する

ふられた理由が明確になり、自分の反省点を知ることができたのなら、次はそれを実際に改善していきましょう。

復縁を訴える前に必要なのは、自分自身の成長です。別れた時と何も変わらなければ、相手がもう１度あなたを好きになるという可能性はないに等しいのです。

相手が許せなかった部分を努力して改善することで、再会した時に相手があなたとの関係を考え直してくれる可能性が高くなります。

感謝の気持ちを伝える

失恋で苦しんでいる場合、別れ際に円満な雰囲気で別れたという人はあまり多くはないでしょう。お互いを責め合ったり、ケンカになってしまったりと、あまりいい雰囲気ではなかったことが想像できます。

しかしそのまま関係が終わってしまうと、相手の中でのあなたの印象は悪いままになってしまいます。その感情を払拭するためにも、ほとぼりが冷めたら今までの感謝を込めたLINEやメールを送りましょう。

内容は簡潔に、「今まで一緒にいてくれてありがとう。あなたと付き合えて楽しかった」ぐらいがちょうどいいです。長文になってしまうと逆効果になります。ふった恋人からの潔さすら感じられるメッセージを受け取ることで、彼の心境に変化が生まれるかもしれません。

未練は隠す

どんなに未練が残っていても、それを相手に知られてはいけません。向こうから別れを告げられたのですから、今はあなたに対して特別な感情を抱けないということなのです。

そんな興味を持てない人にすがりつかれても、迷惑と思ってしまうのが本音です。

相手に対する未練は隠し、復縁の話を具体的に出す前に連絡を取ったり実際に会ったりする場合は、あくまでも友人の１人としての態度を守ってください。

自分磨きをする

失恋は、女性にとってより魅力的になったりきれいになったりするチャンスでもあるのです。

自分をふった相手を見返してやるという気持ちは、大きな原動力となります。内も外も今まで以上の自分になれるよう磨きをかけましょう。

そして相手があなたをふったことを後悔し始めたらこっちのものです。復縁できる可能性はかなり高まります。

また自分磨きをした結果視野が広がり、過去の恋人への未練を失くすということも考えられます。その時は過去にこだわらず、新しい恋に向けて足を踏み出しましょう。

まとめ

失恋の苦しみに関する情報をお届けいたしましたが、いかがでしたでしょうか。

失恋って何度してもつらいもので、その苦しみに慣れることはないと思います。けれど時間が経つごとに苦しさが和らいでいくのも、また事実です。

そもそも人類が１度や２度の失恋でくじけてしまうような生き物なら、ここまで繁栄することはなかったのではないでしょうか。

人は辛いこと、苦しいことを忘れられるようにできています。今は苦しみの中にいても、いつか笑って話せる思い出にできる日が来ると信じてください。