カップルの理想の進展速度とは?恋愛は急ぐ?じっくりと?
2018.09.25
モリスの「親密さの12段階」、というものを、あなたは知っていますか?
デズモンド・モリスという行動科学者が、なぜ別れないカップルと別れるカップルがいるのかということに関心を抱きました。
多くのカップルを観察した結果、別れないカップルは情交において同じような段階を進んでおり、次の段階に進む前に十分な時間をとっていることがわかったのです。
モリスは、この段階を「親密さの12段階」としてまとめました。“この12段階を踏むことによって、二人の関係を十分に結びつけるための時間が与えられる”とモリスが考えました。
それが、モリスの「親密さの12段階」というものです。「急いては事を仕損じる」のとおり、恋愛もやはり時間をかけてはぐくむものなのです。
しかし、三十代の女性にとっては、どのくらいの速度で次の段階に行くのが正解なのでしょうか?二十代とはまた違う、大人の速度も必要なはずです。それに、ゆっくりしすぎていても付き合うタイミングを失うことになりかねませんのでそうなったら元も子もありません。
今回は、モリスの「親密さの12段階をふまえ、どの段階をどのくらいの速度で進展してくべきかをレポートします!
1.デートの前段階
目を体に
“この段階は日常的に起こることであり、ほとんど意味を持たない。これは、ある人が別の人を見たということにすぎない。この段階は通常すぐに通過してしまう。”
目を目に
“これはアイコンタクトの段階である。お互いに相手が見合ったことを理解している。これは恋心の始まりかもしれない。”
声を声に
“この段階で、カップルはお互いに話をし始める。一方が語ることもあれば、対話になることもある。”
モリスの12段階の、1〜3段階までです。デートをする前の段階として、このあたりのアイコンタクトとある程度の対話をしておきましょう。ここまではきっと悩まないですね。
好意のお返しをもらえる言葉を伝えて
「好意の反報性」という法則があります。これは、自分に好意を示してくれた相手には、自分も好意でお返しをしたいと考える心理のことをいいます。
あなたが好意を持っている相手に対して、自分の好意がそれとなく伝わるような言葉を言ってみましょう。
あなたが好意を抱いている相手があなたのことを意識していなくても、好意がある言葉を伝えて自分の気持ちをそれとなく示すことで、相手は少しずつあなたのことが気になる存在になっていきます。
相手に好意を持っていることをそれとなく匂わせることで、あなたにも好意を抱いてくれるようになるのです。
「いつも頑張っている姿がステキです」「一緒に居ると時間を忘れるくらい楽しく過ごせます」など、相手が言われて好印象に感じる言葉を、会話の中にさりげなく織り交ぜて話をすると効果的です。
あなたが相手に対して自分の好意を伝えると、「好意の反報性」の法則に従って、相手もあなたに好意のお返しをしてくれるようになります。
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2.初デート
手を手に
“この段階では手を握る。これは、単純な友人関係よりも深まるときである。”
腕を肩に
“腕を相手の肩の周りに置くことは、親密さが深まっていることを意味している。手を握っているときには、まだパートナーとの間には少し距離がある。しかし、「腕から肩」段階ではすっかり近づいている。”
モリスの12段階の中の、4〜5段階までです。
初めてのデートでは、できれば手まではつないでおきたいですね。大人の恋は、引き際もあっさりとしているもの。手をつないだということは、お互いに先に進みたい気持ちがあるというアピールになりますので、大切です。
デートの内容は童心に返るのもよし、バーや高級レストランでオシャレに決め込むのもあり、いずれでもいいですが、大人のデートなのでメリハリをつけたものにしておきたいものです。ただし、男性側は女性に金銭感覚がしっかりしていることも求める傾向があります。
余り派手な行為や行動も相手側にどのような印象を与えるかわかりませんので、常識的な行動を心がけましょう。また、この段階に至るまではおおよそ二か月ぐらいともいわれています。
三十代の女性は若いときと違い衝動的な恋愛でなく、相手の中身を重視してから付き合うか決めるようです。落ち着いた恋愛を求める傾向は男女ともに強くなっているようです。
3.2回目〜4回目のデート
腕を腰に
“腕から腰段階は、二人の関係において親しみと快適さが増していることを示している。”
口を口に
“これはカップルがキスし始める段階である。相手とキスすると気持ちいいと感じる。 ”
手を頭に
“多くの重要な感覚が頭部に集中していることもあって、他の人の頭に触れるのは大いに親密なことである。これは、頭を触らせるほど信頼が深まったというサインである。”
モリスの12段階の、6〜8段階です。
1回目のデートでお互いへの関心を確認したら、2回目〜5回目のデートで、キスまでは進んでいきたいですね。このあたりで、もうお互いの気持は確認しあっているようなものです。
受け身の姿勢もこのあたりの段階で終わらせて積極的に行動し、実際にからだに触れ、キスを重ねることで、気持ちを盛り上げるといいでしょう。
4.4回目〜5回目のデート
手を体に
“これは前戯が始まる段階であり、性行為の最初の段階である。”
口を胸に
“明らかに、前戯が継続する。”
手を生殖器に
“セックスそのものではないが、セックスの準備のできていない若いカップルにはこれが適切な代用となるだろう。”
性交
“最終段階――これ以上の親密さはない”
モリスの12段階の、9〜12段階です。
ここは、それぞれ分けずに1度のデートの中で行いたいですね。高等テクニックとして、最後までおあずけ……という技もあるにはありますが、やはり大人の恋ではそのテクニックが失敗したリスクを避けたほうが無難でしょう。
ここまでを、5回目のデートまでで行うイメージで進行していくのが、大人の恋の適正スピードです。もちろんこれより急ぐのも自由ですが、最終段階だけは焦らずいきましょう。
焦りは禁物
お互いにペースを合わせて恋を進める
恋愛から最終的に結婚を考えることも当然あるでしょう。三十代になればなおさら焦る心も出てくるかもしれませんが、だからといってこちらも相手に結論を急かすようなことは避けましょう。
男性側にプレッシャーをかけ辛い結末を迎えてしまうかもしれません。急がず徐々に将来のことを話していくようにしましょう。男性側のほうも齢を重ねると結婚願望は高くなっていく傾向にありますので、最終的にはよい結果を迎えることでしょう。
恋愛のスピードの進みは女性側だけでなく男性側のペースもありますので、お互い相手の気持ちを考慮して二人のペースで進めていきましょう。
傷つくことを怖がらないで
奥手な男性は、自分が好意を持っている相手に対して積極的な行動ができないこともあります。これは、相手に拒絶されてしまったり、気持ちがうまく伝わらなくて傷つくことを恐れているからです。
自分が相手に抱いている好意を伝え、その気持ちを受け止めてもらうことができないと、それまでの二人の関係性が崩れてしまう可能性もありますよね。
でも、これを恐れてばかりいると、自分が本当にれに入れたいと思っている女性のことをほかの誰かに奪われてしまう可能性もあります。
まずは自分に自信を持って!好きな女性を幸せにすることができるのは自分なのだと考えてみましょう。
今目の前にいる大好きな人を誰かに奪われてしまう前に、自分の気持ちを伝える勇気を持ちましょう。たとえ気持ちが通じ合わなくても、素直な気持ちを真っすぐに相手に伝えることで、あなたの気持ちはしっかりと伝わるはずです。
遠距離恋愛の場合は?
最初は頻繁に連絡を取り合うことが多い
お付き合いの最中に、どちらかの都合で遠距離恋愛になってしまうこともあります。急に離れ離れの場所に住んで生活をすると、相手と離れてしまったことを不安に感じ、寂しさや悲しさから頻繁に連絡を取り合います。
ビデオ通話でお互いの顔を見て、愛を確認し合うことも恒例行事になるでしょう。また、時間を作ることができたらすぐに相手に会いに行ったり、離れていることを感じないように力を合わせて乗り越えようとします。
初期の頃は、遠距離恋愛が恋愛のスパイスになって、二人の恋を盛り上げてくれます。
徐々に不安を感じるようになる
遠距離恋愛になれてきたころ、恋人が自分の知らない人間関係を築いていくことを知ります。今の時代はSNSなどで簡単に生活の様子や交友関係を知ることができますので、相手が引っ越した先で築いた新たな交友関係を知って、不安に感じることも出てきます。
そうすると、本当にこのままの関係を続けられるのだろうか、いつまで遠距離恋愛をしていくのだろうかと、少しずつ感じる不安も大きくなってしまいます。
離れたところで生活していると、相手の生活リズムを詳しく知ることができない上に、すぐに会うことができないという不安から、別れを考える時間も増えてくるようになります。
乗り越えたころに結婚が待っていることも
遠距離恋愛をしていることが普通になると、お互いの生活リズムや生活スタイルが出来上がり、うまく関係を続けていけるようになります。
不安な時期を一緒に乗り越えることで、相手を信頼することができるようにもまります。二人がお互いのことを尊重し、思い合っている時間を確立することで、その先に結婚という新しいステージが待っていることもあります。
離れて暮らし自立した大人になる事で、より魅力的な人間に成長することもできるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は大人の恋の理想の進行速度を、モリスの12段階を例にあげながらひとつの指標としてご紹介しました。5回目のデートまで……という感覚は、遅かったですか?早かったですか?
モリスの研究では、この12段階を急いで通過したカップルがうまくいかない理由は、”女性は不満を持つ傾向にある”からだそうです。ようするに、初デートで全部1から10まで行ってしまうと、いろいろな意味で女性がもやもやしてしまうからよくない、ということですね。
逆に言うと、あなたさえ良いと思えば、もっと早く進んでもいいわけです。ただし、そうするにしても相手の男性が心からあなたのことを想っているのか、それとも体目当てなのかを見定めて、ある一線はすぐには越えないよう心掛けることが必要です。
また、大人の恋愛となるとはっきりした告白がないまま交際が進むこともあります。男性側から告白がしづらい雰囲気を感じとった場合はあなたの方から告白してもいいでしょうけど、答えをすぐ迫るような圧迫的な告白よりもさりげなく好意を告げるほうがいいでしょう。
いずれにしても自分の自分の心とからだの声をよく聞いて、彼とあなただけのベストタイミングを見つけられるといいですね。