夫婦の生活費は折半?リアルなお財布事情とその割合の実態教えます!
2021.04.01
結婚して最初にぶつかった問題は生活費の割合についてという方も多いかもしれません。現在、共働きの世帯は増加しており、逆に専業主婦のいる世帯は年々数を減らしています。生活費の折半方法について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
共働きをしている夫婦の生活費をみなさんどのように決めているのかについて徹底調査してみました。結婚前の方はもちろん、既に結婚している方も生活費見直しのチャンスです。ぜひ参考にして見てくださいね。
共働き夫婦の生活費ってどのくらい?
共働き夫婦において、必要な生活費は家庭によってさまざまです。地方と都会でも差があるとは思いますが、参考までに見ておきましょう。
共働きの割合は?
内閣府が毎年出している「男女共同参画社会の形成の状況」で、共働き等世帯数の推移が発表されています。それによると、平成26年には専業主婦のいる世帯が720万世帯に対して、共働き世帯はなんと1,077万世帯もあります。
調査の始まった昭和55年は、ほぼ逆で専業主婦のいる世帯が1,114万世帯に対して、共働き世帯は614世帯しかありませんでした。年々共働き世帯が増加していき、平成9年には逆転しています。だんだん専業主婦が珍しい世の中になっていくかもしれませんね!
データ引用元:内閣府「男女共同参画社会の形成の状況」
男女別の平均年収
平成26年の国税庁が調査したサラリーマンの年収データを年齢別にまとめたものです。女性の年収は大きく変わりませんが、男性の方は年齢ごとに大きく変わります。早く結婚した世帯は、世帯の年収も大幅に少なるため、1ヶ月毎の生活費も少なくなります。
データ引用元:平成26年分民間給与実態統計調査結果について
生活費はどのくらいかかる?
共働き夫婦の生活はどのくらいかかるのでしょうか。ゼクシィ新生活準備2013の調査によると、新婚夫婦2人での生活費の平均支出額はおよそ21万円のようです。
新婚世帯だと、周りが結婚ラッシュ!という方も多いのではないでしょうか。そうすると、ご祝儀などの急な出費なども多くなるため、毎月21万円+αの出費が考えられます。
データ引用元:ゼクシィ新生活準備調査2013
共働き夫婦の生活費ってどうしてる?
今や珍しくもない夫婦共働き家庭。みんな生活費はどのように管理しているのでしょうか?さまざまなやり方があるので、具体例を挙げながら紹介していきます。
生活費は折半派の夫婦
さて、共働き夫婦の年収や生活費をみていきましたが、その生活費はみなさんどのようにして決定しているのでしょうか。折半?それとも旦那さんの方が少し多めにだしてる?色々な意見をまとめてみました。
生活費を折半している夫婦はどのくらいいるのでしょうか?そもそも折半とは「半分に分けること。二等分。」という意味です。折半派の夫婦はどのくらいいるのか、生活費を半分出した後の残りのお金はどのように管理しているのかについて調べました。
折半することのメリット
マイナビの調査によると、「結婚後、共働きの場合、生活費は折半にすべきだと思いますか?」との問いに対して、「思う」の方が38.5%、「思わない」の方が61.5%いました。
折半派はやや少ないようですが、折半することのメリットとデメリットを挙げていきたいと思います。
夫婦だからこそお金の問題はきっちりしておきたいですよね。お互い対等な関係でいられることが生活費を折半することの大きなメリットのようです。
また、生活費を差し引いた金額は自由に貯金や趣味に当てることができるという夫婦もいらっしゃいました。結婚後も自分の趣味に費やすお金が確保できるのはいいことですよね。ただし、お互いに貯金ができているかの確認は忘れないようにしましょう。
データ引用元:マイナビ「共働き夫婦のお財布事情!生活費を折半するなら家事も折半が基本でしょ?」
折半することのデメリット
折半派の大きなデメリットは、子どもができた時に発生します。子どもができると妊娠〜出産までの間に働くことができない期間が発生してしまいます。
その間は夫の収入で生活することとなることでしょう。これまで生活費を差し引いた金額を自由に使えていたものが、急にゼロになってしまいます。
生活費を折半する予定のあるカップルやご夫婦は、事前に子どもができた際の生活費やお小遣いについて話し合っておくとトラブルは避けられそうです。
折半の場合は家事も分担?
生活費を折半している夫婦は、家事を分担している方が多いようです。メリットで述べたように、折半することで対等な関係を築くことができます。
それなのに、どちらかが家事を分担しないとなると、一方の不満が溜まっていってしまいます。生活費を折半と決めた際にはあわせて、家事の分担方法についても決めておくことをおすすめします。
折半以外の生活費の分け方
「折半」はあくまで一例であり、家庭の生活費事情は夫婦によってさまざまです。自分たちに合った分け方はどれなのか、次の項目を参考にしてみてください。
みんなの生活費の分担は?
折半以外にも生活費の分け方は色々あります。夫婦の給料をまとめてひとつにするご夫婦や、夫の収入をまるまる生活費にされるご夫婦、出費内容に応じて分担するご夫婦など、さまざまな方法がありましたのでご紹介します。
旦那さんがすべて、もしくは多めに出すケースが多いようです。夫婦によってさまざまな分担方法があるようですね。旦那さんの性格によって、分担方法が決まったご夫婦もいらっしゃるようです。
夫婦の給料をまとめてひとつに
夫婦の給料を1つの口座にまとめて、2人で管理するという方法があります。給料が一緒の口座に振り込まれることによって、お互いに家計に関与していく必要があるため、生活費の管理や貯金をどちらかに任せっぱなしということを防ぐことができます。
ただし、会社によっては働いている方の名義の口座にしか振り込めないケースがあります。その場合、給料日ごとに共有の口座に毎月うつしかえなくてはいけないので、ちょっと面倒ですね。
しかし、毎月どのくらいの収入があって、どれだけ生活費にまわったのか、残った金額はきちんと貯金に回すことができたのか考えることができます。おのずと夫婦の会話も増えるので、夫婦のコミュニケーション不足になることは少なくなるかもしれませんね。
ふたりで通帳を見ながら、「今月は節約できたから来月は旅行に行こうか」なんて会話もできちゃうかも。
夫の収入を生活費に
共働き世帯の中にも、専業主婦のいる世帯と同じように夫の収入で暮らしているという夫婦もいらっしゃいます。中には「夫の収入で家計をやりくりしなくちゃいけない!」とちょっと古風な考え方の旦那さんによって、この方法で生活しているご夫婦もいらっしゃいました。
この方法の場合、妻の収入は貯金に回して子どもが生まれた際や老後の貯蓄に回す方が多いようです。この方法のメリットは、妻が妊娠・出産で働けなくなった際でも普段通り生活費を考えられることです。
ただし、この場合には、「家計のことは妻に任せた!」と、夫が家計を丸投げしてしまう可能性があります。夫婦でいっしょに家計を考えたい方は注意してくださいね。
出費内容に応じて分担
生活費の中にはさまざまなものがあります。例えば、食費、消耗品費、電気代、家賃、通信費などです。こちらは、食費や消耗品費は変動費、電気代や家賃、通信費は固定費として分けることができますよね。
もし、妻が料理などの家事を負担する場合、食材を買いにいくのは妻の割合が多くなることでしょう。その場合、妻の分担は変動費、夫の分担は固定費となります。
この方法では、夫の方が収入が多いため固定費を負担してもらっているというご夫婦も多いようでした。このように分けた上で、残ったお金はお互い自由に使える形になります。
こちらの方法のデメリットは、折半した際と同じで「妊娠した際にどうするのか?」、「お互いにちゃんと貯金ができているのか?」が心配な点です。こちらの方法を選択するときにはしっかり事前に話し合いを行うようにしてくださいね!
生活費を決めるときの注意点
結婚してからお金のことで揉めるのは非常に事をめんどくさくする上、ひどい場合は離婚にもつながりかねません。そうならないための注意点をここで説明します。
結婚前に割合を決めて
生活費を折半にしても、他の方法をとってもそれぞれにメリット・デメリットがあります。生活費の割合をどのようにするか決める際に、注意した方がいいことをまとめました。生活費をこれから考えていく方は必見です!
「お金にうるさいやつと思われたらどうしよう……」と、結婚前にお金のことを尋ねるのは少し勇気がいるという方もいらっしゃるようですが、結婚前だからこそ夫婦で話し合う必要があります。
生活費の問題だけでなく結婚式や新婚旅行などの大きなイベントへの出費もあります。お互いの奨学金や借金、貯金などを踏まえて、人生設計や毎月の生活費の設定を行なっていくことが大切です。
お金に対してオープンにしておかないと、いざお金が必要!となった際に足りないということも考えられます。
いずれお金の問題は話さなければいけない問題です。勇気を出して結婚前に、お互いのお財布事情を把握しておきましょう!
家計は夫婦で把握を
「家計は片方が管理する方が楽」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、夫婦で一緒に管理すると将来設計が立てやすくなります。
貯金がなかなか増えないというご夫婦の多くは、家計を一方が管理しているケースや独身時代の金銭感覚のまま過ごしてしまっているケースが多いようです。無駄遣いをしていないか、きちんと貯金ができているか、ふたりで把握していくようにしましょう。
定期的に見直す
生活費の折半、分担方法について定期的に見直していきましょう。「子どもが生まれる」、「子どもの学費」、「親の介護」、「急な入院、事故」など、人生の中には思わぬ出来事や出費が発生します。
どちらかが働けない状況に陥った場合、生活費をどのようにするか事前に決めておくことも大切ですが、その局面になってみてからもう一度正しいかどうかを見直すことも必要です。
定期的に見直すには、先ほども述べたように夫婦でお互いに家計について把握しておくことが非常に重要です。また、気軽にお金の相談ができるように日頃からお金の話題はオープンにしておきましょう。
家事分担の不満はないか確認を
折半している夫婦は特に、家事分担がうまくできているかどうかについても定期的に見直すことが大切です。折半しているのに、妻の家事分担の割合が多くなっていませんか?もしくは、家事を半分に分担しているが最近夫の残業が多い、といったことはありませんか?
片方に大きな負担がかかっている場合、そのうち我慢の限界がやってきます。お金の問題で離婚なんてしたくありませんよね。お互いのことを思いやって、不満がでないように家事分担をしていくことが大切です。
夫婦の生活費は折半でも貯蓄はしておきたい
夫婦で生活費を折半するとはいえ、やはり貯蓄がないと後々不安ですよね。そのために、夫婦生活において貯蓄をするためのアドバイス等を紹介していきます。
500円玉貯金も有効
500円玉貯金は、地道ながら貯蓄に有効です。給料やおつりなどで500円玉が入った時に、専用の貯金箱を用意して小まめに貯めるのがポイントです。
貯金箱がだんだん重くなっていくのでお金が貯まっているという実感は得られるし、「そろそろ半分の15万円までいったかな?」「30万円まであと少しだな」など、楽しみながら節約することができるからです。
100円ショップや雑貨屋に売っているような「500円玉でいっぱいになれば30万円」と書かれたものが特におすすめです。
缶切りやハンマーなどを使わないと開けられないタイプのものを選ぶと、「開けちゃおうかな?」という誘惑を断ち切ってくれるでしょう。
「いくら貯める」という目標を作る
「生活費が余ったら貯金する」というのではなく、「毎月これだけの金額を貯蓄に回す」という目標を決めておくとよいでしょう。
そうすることで給料が出た時に、ますは貯金を優先という意識を持つことができます。また一工夫の技として、生活費用と貯蓄用に口座を分けておくこともおすすめです。
さらに、子どもの進学用や自分たちの老後貯蓄用と細かく分けてもかまいません。生活費用の口座には、必要最低限に近い金額を入れることで、無駄使いをしまいと改めて意識できるという声も。
固定費を見直す
家賃や光熱費、水道代や家のローンなど、一定の固定費は、知らない間に引き落としとなっており、さほど意識しないかもしれません。
理由としては「固定費はどうしようもないから」という概念があるからでしょう。しかし、改めて固定費を見直してみると、削れる部分が出てくる可能性は充分にあります。
例えば、保険が過剰すぎる内容になっていないか?住宅ローンを借り換えなどができれば費用を抑えられるのではないか?といったことなどです。
できるところは改善すれば、無駄な出費を貯蓄に回すことも可能です。
度の過ぎた節約はしない
無理な節約は長続きしないですし、かえってストレスが溜まります。その反動や憂さ晴らしなどで思わず大きなお金を使ったり貯蓄に手を付けたりするようなことがあっては全く無意味です。
無理のない金額を設定し、期間を決めることで、より効率的に節約でき、貯蓄も増えるようになります。また、要注意なのは「安物買いの銭失い」です。
質の悪い家電製品などを買ったばかりに、結局すぐに壊れて修理代がかさんだり、結局新しいものに買い直す羽目になったりも……。
お金をかけるところはしっかりと投資するのも大切です。
ボーナスを貯蓄のチャンスに
ボーナスは、一見貯蓄の大チャンスのように見えますが、臨時の出費など生活費の赤字補填に終わっている場合が多いというのが現状。
そこでおすすめなのは、ボーナスを「全額貯蓄する」と意気込むよりも、「半分は貯金、もう半分は生活費」または「ボーナスの〇%を貯蓄する」と、貯蓄割合を決めることです。
その他は生活費に回して、旅行や外食などのちょっとした贅沢に使うのもアリではないでしょうか?
我慢ばかりの貯蓄生活は破綻まっしぐら。どうせなら、夫婦や家族で楽しみながらお金を貯めましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?同じ共働き夫婦でも、さまざまな生活費の分け方がありました。お互いの性格や生活スタイルに合わせて、生活費の分け方を考えてみるといいかもしれませんね。