夫婦円満な関係には別居も必要?そのメリットデメリットまとめ!別居からの離婚実例も
2018.02.14
夫婦の形は多種多様、星の数ほどあります。週末だけ生活をともにする「週末婚」や初めから別々の場所に住む状態を選ぶ「別居婚」など新しい夫婦の形を選択する夫婦も増えています。
一般的には同居を前提とした結婚をするカップルが多く、一緒に生活して「夫婦」という関係が出来上がっていくのではないでしょうか?
ですが一緒に住んでいるからこそ円満な関係を続けるのは難しく、約3組のうち1組の夫婦が離婚を選択しています。夫婦が円満な関係を築くためには、別居を選択する必要も無視できない状態となっています。
今回は別居が夫婦円満の関係には必要なのか、別居のメリットやデメリット、別居から離婚に至った実例を紹介します。
夫婦円満な関係を築くために
夫婦の関係を円満に築くための秘訣にはコミュニケーションが必要不可欠であり、夫婦間のコミュニケーションが不足していると円満な関係を築く妨げになります。
1. あいさつや感謝の気持ちを伝えましょう!
コミュニケーションの基本であるあいさつや感謝の気持ちを伝えるだけでも、関係は変化します。一緒に住んでいるからこそおざなりになってしまいますが、「おはよう」や「いってらっしゃい」、「ありがとう」、「ごめんね」などの言葉をきちんと言うことが基本中の基本です。
2. 夫婦の時間を持ちましょう!
結婚記念日や誕生日などにデートをしたり、子どもがいても2人だけの時間を作るようにすることで、夫婦であっても付き合っていた頃のような関係を思い出してみましょう。
無関心になることが人間関係において相手との距離を感じるものであり、夫婦関係においては致命的なものです。仕事で忙しいから、子育てに集中したいから、事情は個人でさまざまにあるでしょうが、相手のことを意識する時間を作って、会話やスキンシップをしましょう。
3. 自分自身の時間を持ちましょう!
自分の人生は結婚をしたとしても、自分自身のものです。立場が変わろうとも自分の幸せをまず考えましょう。常に家庭のことだけを1番に考えていては、ストレスもたまってしまいます。
時には仲が良い友人とのランチなどに出かけたりして同性との会話を楽しむことも必要です。同性にしか伝わらない話をすることで、ストレスの発散にもつながります。その他にも趣味の時間に没頭するなど、自分の好きなことをする時間を作って、思考を切り替えることも大切です。
4. 干渉をし過ぎないようにしましょう!
自分自身の時間が大切なように相手にも同じことがいえます。相手の携帯やメールをのぞいたり、どこに誰と行くのかなど行動をきにし過ぎるのは、自分がされても嫌なことでしょう。
だからといって無関心になってしまうのは問題ですが、相手に対して求めすぎず、相手の立場を想像してみましょう。干渉をし過ぎずに程よい距離感を取るのも夫婦には必要です。
別居をする前に!別居のメリット・デメリットまとめ
夫婦の関係を円満にするための秘訣を紹介しましたが、これらができなくなった時が離婚や別居を考え始めるきっかけではないでしょうか?
離婚や別居を考える理由にはその他にもさまざまなものがあるでしょうが、離婚を前提に別居をする場合には別居をするための正当な理由が必要です。
離婚を考えていない場合や迷っている場合に自分で勝手に別居を始めてしまうと、別居をしたこと自体が「夫婦の同居義務」に違反しており、夫婦間の義務を知っていて遺棄したする「悪意の遺棄」と判断されてしまいますので、いざ離婚するとなった時に自分に不利な条件を作ることになってしまいます。
離婚を前提としている場合でもしていない場合でも別居を行動に移す場合には、別居にどんなメリットやデメリットがあるのかを知っておく必要があります。
別居のメリット!別居は冷却期間になり得る
夫婦問題の精神的ストレスからの解放
毎日を同じ屋根の下で生活をしている夫婦の間に何も問題が起こらないと考える方が不自然です。どんなに信頼している関係でもたまには1人になりたいと思うこともあるでしょう。
夫婦関係を円満にする秘訣でも紹介しましたが、別居によって物理的な距離ができたことで、自分の時間を持てるようになります。夫婦の問題から一時的にでも離れることで精神的ストレスからは解放されます。
マンネリ化した関係の修復に
付き合っている時にもあり得ることですが、長く一緒にいるとどうしてもマンネリ化してしまい、相手に対して出会った頃と同じような新鮮な気持ちを持てなくなります。別居をすることで相手の顔を毎日見なくなることでができ、自分の気持ちを再認識できるでしょう。
ケンカが別居の大きな原因となった場合には冷却期間にもなり、時間を置くことで感情的になっていた気持ちも落ち着きます。
相手の良さを再確認できる
別居することで毎日の生活は相手がいないことで成り立っていきます。別居した当初では感じなかったことも実感することが出てくるでしょう。
結婚して一緒にいることが当たり前になっていたのですから、相手がいなくなることで寂しさや不便さを感じることも別居したからこそ感じるメリットでもあり、相手の良さや感謝の気持ちを再確認する機会になるでしょう。
別居のデメリット!離婚に至る危険を覚悟しよう
別居からの復縁の難しさ
別居のメリットがデメリットとなり得る危険性は高く、離婚するつもりはなかったとしても、別居をした夫婦は多くが離婚に至るケースが多いのが現状です。
特に別居期間が長くなってくると別居した状態での生活が出来上がってしまいますので、復縁を望んでいる場合には短期間での別居に留め、別居を始めて3カ月の内にはしっかりと話し合いをして、自分の気持ちをしっかりと伝えましょう。
経済的に問題が出てくる
別居先が自分の実家などであれば住む場所には困らないかもしれませんが、その他の生活費は自分で工面する必要があります。婚姻費用として夫婦で生活するために必要な費用を夫婦の収入に応じて分担する必要がありますが、支払ってくれないケースもありえますので、貯金を切り崩したり、金銭的な余裕がない場合には厳しいといえます。
自分でしっかりとした職を持っている人には当てはまらないかもしれませんが、子どもがいる場合には養育費の問題も出てきます。別居をする際には家計についてどうするか、よく話し合って決めておくことが大切です。
また別居中に自分の財産を勝手に処分されてしまう可能性もありますので、注意が必要な点の1つでもあります。
別居をする前にやらなければいけないこと
離婚をするにはさまざまなことを取り決めたりしなければならないので、離婚にはパワーが必要だといわれますが、自分の気持ちをしっかりと相手に伝えることはもちろん、経済的な問題を話し合ったり、いざ別居をするとなるとやらなければならないことがあります。
何もせずに別居をするのはとても危険なことなので、よく考えてから行動しましょう。
子どもの親権問題
子どもがいる場合の別居では、まず考えなければいけないことでしょう。離婚を前提としている場合には子どもの親権はトラブルとなりやすいので、離婚を前提としていなくてもどちらと一緒に暮らすか、親権をどうするのか、話し合っておく必要があります。
住民票の移動
別居の期間が一時的なものであるならば、あまり気にする必要はありませんが、子どもがいる場合には学校の問題も出てくるので、長期間に渡って居住地を移動する場合には住民票も移動しなければいけません。
その他にも別居をする際には相手としっかりと話し合い、コミュニケーションを取らなければなりません。夫婦の関係を修復するための別居であればなおさら、その別居の理由などを話して、別居している期間も連絡を密に取っておかなければ、修復ではなく離婚に至ってしまう可能性が高まってしまいます。
別居からの離婚実例に見る離婚までの期間
別居から離婚に至った実例を見ると、長期間の別居よりも短期間の別居で離婚する確率が高く、離婚を前提としていない別居をする際には短期間で別居状態を解消することがとても大切なポイントです。
別居1年未満で離婚してしまう
子どもに対する愛情がなく、自分のことしか考えていない旦那と別居後3年で離婚したという例がありますが、別居後3年という期間は長い方で、中には別居期間3カ月で離婚した例も見られます。
別居が長期間になると復縁するためには問題が増えてくると紹介しましたが、逆に長期間別居していても離婚に至っていないケースには別れたくないという気持ちがあり、決断ができずにいる場合が多いようです。
夫婦関係を円満にするために別居という選択をするならば、3カ月~半年の間に留めるべきといえるでしょう。お互いに相手の気持ちを理解して、連絡の頻度や会うタイピングなど、しっかりと計画を立てることで、ショック療法のような効果が期待できるでしょう。
夫婦間のコミュニケーションが欠かせないことですので、夫婦関係を円満にするためならばなおさらしっかりと話し合うことをおすすめします。
まとめ
別居が夫婦円満の関係には必要か、別居のメリットやデメリット、別居から離婚に至った実例を紹介しましたが、いかがでしたか?
問題を抱えて我慢をし過ぎると体調を崩してしまっては、夫婦関係の前に自分がダメになってしまいます。自分の幸せはどこにあるのか、考える機会であり、自分の未来を決めるターニングポイントの可能性もあります。
別居は夫婦関係を円満にする効果も期待できますが、離婚に至る危険を持ったとても危険な方法です。安易に決めてはいけない問題であり、子どもがいる場合には特に慎重に考えなければいけません。
まずは自分の気持ちを正直に相手に伝え、自分の幸せと相手の幸せ、家族の幸せが同じ方向へ進むように話し合ってみてください。
ここまでご拝読いただき、ありがとうございました。