夫婦の生活費は20万でもやりくりすれば大丈夫!?新婚でもできる節約術◯選
2020.01.21
結婚をした後、しばらく独身時代の感覚のままで過ごしていたら生活費がたいへんなことに……こんな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「うちは生活費かかりすぎなのかな?」と思っても、だからといってなかなか他の夫婦の生活費を聞くことはできませんよね。ここでは平均的な夫婦の生活費から、新婚さんでもできる節約術までをご紹介します!
夫婦の生活費ってどのくらいかかるの?
生活費の平均は、21.4万円
結婚を考えている方が一番気になるのが、夫婦の生活費が毎月どれくらいかかるかでしょう。最新の平均金額を調べてみました。
「ゼクシィ新生活準備調査2015」によると、1ヵ月あたりの生活費は、「20~25万円未満」が30%、「15~20万円未満」が24%、「25~30万円未満」18%という結果で、1ヵ月あたりの生活費の平均は、21.4万円だそうです。
もし、旦那さんの給料が手取り30万円だとすると全て貯金に回したとしたら約9万円です。しかしこの中からお互いの自由に使えるお金も捻出しなくてはいけません。少しでも生活費は抑えておきたいものですよね。
データ引用元:ゼクシィ新生活準備調査2015
生活費の内約は?
では、夫婦二人のおおよその生活費の内訳についてみてみましょう。
家賃としてかかる住居費が7~8万円、食費(外食も含む)5万円、水道代が5千円、電気代3~5千円、ガス代4~5千円、通信費2~2万5千円、交際・娯楽費1万5千円、その他医療費や被服費・雑費2万円。
生活費のおおよその内訳はこのようになります。このほかに、車がある場合は維持費・ガソリン代が、生命保険などに入っている場合は保険料もかかります。
ざっくりとおおよその金額を出してみるだけでも、20万円以上の生活費がかかることがわかります。
住居費や水道光熱費は、住んでいる地域によっても変わります。自分の住んでいる地域の家賃相場などを調べてみると、平均的な相場を知ることができますよ。
データ引用元:ゼクシィ新生活準備調査2015
見直しておきたい住居費
新婚当初からライフスタイルが決まっているご夫婦は少ないはずです。マンション等を最初から購入するのはやめましょう。
もし、転勤になってしまった際や予定より子どもが多く生まれたとき、子どもを作らない選択をすることもあるかもしれません。その時に引っ越したくても持ち家・マンションだと柔軟に対応しにくくなります。
人生は予測不可能です。まずは賃貸のアパート・マンションをおすすめします。また、家賃は月収の3分の1の金額までにしましょう。
もし子どもができたらと、ついつい大きめの物件をはじめから契約してしまいがちですが、人生設計がきっちり固まっている場合を除いて、まずは二人で暮らしやすい物件を探すようにしてくださいね。無理に大きい家を借りた場合、掃除にかかる時間も増えてしまいますよ。
結婚後に増える支出
結婚後はお互いの実家へ帰省したり、親戚付き合い、会社付き合いなどで出費がかさんでいきます。新婚さんであれば、新生活へ向けて家具・家電を新調したり、結婚式に新婚旅行と何かにつけてお金がかかってしまいます。急な出費に備えて節約しましょう。
毎月なるべく貯金に回せるお金を多く確保しておくことをおすすめします。
新婚でもできる節約術13選
1.電気をこまめに消す
節約は苦手という方でも大丈夫です。ちょっとした意識や、自宅にあるものでできる簡単節約術をご紹介します。小さい頃によく言われていたあの言葉も、実践してみると大きな節約になるかもしれません。塵も積もれば山となります。こつこつと節約してみましょう!
「電気をこまめに消しましょう!」小さい頃に親や先生に言われたことがある方も多いのではないでしょうか。基本中の基本ですが、電気をこまめに消すことは電気代節約につながります。
最近では、「電気をこまめに消しても節約にならない」、と言われることも多いです。しかし、それは蛍光灯の場合のみ。数分間しか消さないものを「オン・オフ」すると電気代がかかってしまいます。
蛍光灯の場合は、点灯している間が一番電気を消費します。長時間つけっぱなしにしておくと、電気代がかかってしまいます。つけっぱなしにするのは、ほんの数分間の場合のみにしましょう。
しかし、インバータ式の蛍光灯や白熱灯は数分間でもこまめに消すようにしましょう。これらの蛍光灯はすぐに点灯するのが特徴で、その上電気代が15%~20%ほど節約できます。
蛍光灯が切れた際には、次に購入する照明選びにこだわってみるのもいいかもしれません。また、使用する場所に応じて照明を変えると大きな節約になりそうですね。
2.自動販売機やコンビニで飲み物を買わない
通勤中や職場など、目につくとついつい自動販売機やコンビニで飲み物を購入していませんか?もし、毎日1本ずつ160円のペットボトルを買い続けたとすると、1ヶ月で約4,800円、年間で58,400円の出費となります。
また共働き夫婦の場合、それぞれでランチを食べることになるため、1食500円のランチを食べるとして1日夫婦で1,000円の出費、1週間で5,000円の出費となります。
水筒とお弁当を持ち歩くようにすると、大幅な食費節約となります。新婚さんなら二人で食器を見るついでに、お揃いの水筒とお弁当箱もチェックして見るといいかもしれませんね。毎日お弁当作るのは大変!という方は、常備菜などを週末にまとめて作っておくと便利ですよ。
3.シャンプーには輪ゴムをセット
シャンプーやボディソープ、ハンドソープなどのプッシュ式のものは人によって、プッシュ回数が違います。そんなに使わなくていいはずなのに癖で数回プッシュしてしまう、旦那さんや子どもが無駄にプッシュしてしまって困っているという方にはオススメの方法です。
方法はとても簡単です。ポンプに輪ゴムを巻きつけて、1プッシュで出る量を制限します。この方法は、石原さとみさん主演の大人気ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」で紹介されたため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
輪ゴムは一般的なオレンジ色以外にも様々な種類があるので、ボトルの色に合わせて100円ショップなどで購入するといいかもしれませんね。
4.電池を充電池にする
家庭ではリモコンや時計など、子どものいる家庭だと動くおもちゃなんかによく使用されています。「100円ショップで安い電池を購入すればいいや」と思っている方、安い電池ほど早く切れてしまうことが多いです。
電池を使う頻度が多ければ多いほど、Eneloop(エネループ)やEVOLTA(エボルタ)といった充電池に切り替えることをお勧めします。初期投資はかかってしまいますが、1000回も繰り返し充電できるため長い目で見て充電池のほうがはるかにお得になります。
5.冷蔵庫の設定・使い方を見直す
家庭の中で年中無休で電源を入れっぱなしにしている冷蔵庫ですが、こちらの使い方を見直すことで節電効果が得られます。全部実行するのは難しくても、1つずつ実践してみるのはいかがでしょうか。
まずは冷蔵庫の環境と設定についてです。冷蔵庫を壁ぎりぎりに設置している方は、少し壁から離してみましょう。壁に近いと、冷蔵庫と壁の間に熱がこもりやすくなり、電気代がかさんでしまいます。冷蔵庫近くに電子レンジやコンロなど、熱を持つものも置かないようにしましょう。
また季節が冬場の場合は、冷蔵庫の設定を「冬季」モードに切り替えましょう。夏場のままだと、無駄に冷蔵庫を冷やしてしまいます。(「冬季」モードがない冷蔵庫もあります。)
次に使い方を見直してみましょう。冷蔵庫にものを押し込め過ぎていませんか?ぎゅうぎゅうに詰め込んでいると冷却しにくくなります。ついでに買い込み過ぎていないか見直しもしてみましょう。
また、熱いものをそのまま冷蔵庫に入れている方は冷ましてから入れるようにしましょう。一気に冷蔵庫内の温度が上がってしまうため、冷蔵庫は冷却のために電気を使ってしまいます。また、夏場などは特に他の食材を傷めてしまう原因にもなりますので気をつけてくださいね。
6.水を大切に!こまめに節水
二人で生活するようになって水道代があがっていませんか?生活する中で、お風呂やトイレ、洗濯、炊事など水を使う場面はたくさんあります。
まずはお風呂からご紹介します。シャンプーをする際に、シャワーを出しっぱなしにしないことです。シャワーを約3分間流しっぱなしにすると約36リットルも無駄に流れてしまいます。こまめにシャワーを止めるようにしましょう。
また、節水用のシャワーヘッドを購入するのも一つの手です。そんなに価格も高くないため、購入を検討してみてもいいでしょう。
ちなみにシャワーを浴びる際には、38度設定にするとガス代の節約になります。冬場は40度など高めの温度設定にしがちですが、少し下げてガス代も節約しましょう。2度下げるだけで月に2,000円ほどの節約になったケースもありますよ!
トイレの節約方法として、流す回数を減らすという方もいらっしゃるようですが、逆にトイレが汚れてしまい掃除に手間がかかってしまいます。それよりも、流す際の「大」・「小」を徹底的に守ると節水効果につながります。
ちなみに以前流行った節約術として、トイレのタンクに水入りのペットボトルを入れるという方法がありましたが、こちらはトイレの破損の原因になりますのでおすすめしません。節約しようとしたら、トイレの修理代がかかってしまったなんて本末転倒です。
洗濯を毎日している方は、本当に毎日洗濯するべきなのか見直してみましょう。夫婦二人暮らしであれば、毎日洗濯せずに数日おきに洗濯した方が節水・節電になります。ある程度、たまってから洗濯するようにしましょう。ただし、洗濯機への詰め込みすぎはいけませんよ。
食器を洗う際には、洗い桶を使うと節水できます。一度、洗い桶につけてから食器洗いをすると、汚れが取れやすくなり節水につながります。
7.ATMに行く回数・時間帯を見直す
ATMでこまめにお金を引き出していませんか?引き出す回数が多い人ほど、貯金ができていないというデータもあるくらいです。
特にコンビニなどで引き出している方、銀行ATMで引き出してはいるが時間外手数料がかかっている方は、引き出す回数を減らしましょう。かかる手数料をおさえることで、年間約1.6万円下がるそうですよ。
8.コンセントをこまめに抜く
こちらも基本の節約術ではありますが、コンセントを挿しっぱなしにしていると電源をオフにしていても電気が流れている状態です。
よくありがちなのが、携帯電話の充電器など毎日使うものが挿しっぱなしになっているケースです。コンセントがタコ足配線であれば、その大元のコンセントを一気に抜いてしまいましょう。
また、コンセントにホコリが溜まったことが原因で火災が発生することもあります。普段からこまめにコンセントを抜いておけば、ホコリが溜まりにくいため火災が発生しにくくなります。
9. スーパーの値引きのタイミングを狙って買い物
スーパーによっては、タイムセールや閉店間際の時間帯に値引きを行うことがあります。こうした値引きのタイミングを狙って買い物をすることで、食費の節約に繋げることができます。
お肉やお魚をまとめて買って冷凍しておけば、普通に購入するよりもかなりお安く食材の調達をすることができますから、浮いた分の食費を貯蓄にまわすのも良いでしょう。
行きつけのスーパーの値引きのタイミングを知って、お得に賢く食費の節約をしましょう。
10.家庭菜園で野菜を栽培
100円ショップに行けば、100円+消費税という格安価格で野菜の種を購入することができます。
こうした種を購入し、家庭菜園をすることで野菜の購入にかかる費用を節約しましょう。
自宅に畑がなくても、プランターで栽培ができるミニトマトやキュウリのような初心者でも比較的簡単に育てられる野菜を選んだり、二十日大根やラディッシュのように収穫にあまり時間がかからないものを育てるのもおすすめです。
たくさん実がなって収穫できれば、それだけ野菜の購入代金を節約することができますね。ぜひチャレンジしてみましょう。
11.スマホの契約内容を見直す
大手キャリアと契約しなくても持てる格安SIMを利用したり、現在のスマホのプランを見直して料金を節約する方法があります。
夫婦で格安SIMに変更すれば、それまでの半分以下に料金を抑えることができることも。ただし、大手キャリアのような通話し放題などのプランがないため、通話料がそのままかかってしまうというデメリットもあります。
そんなときは、無料で通話ができるアプリをインストールするすることで、通話料がかからないようにすれば対処ができますよ。
12.平日のランチはお弁当を持参して小銭貯金
お弁当を作って職場に持って行くことで、その分の食費を節約することができます。一回のランチにかかるお金は安くても500円程度。これを20日間として計算すると、お弁当を持参することで一か月で1万円のランチ代を節約することができます。
毎日お弁当を作るのが大変だという人は、毎日でなくても週に数回お弁当を持参することで、ランチ代を節約することができますよ。
また、手作りのお弁当を持参することで、バランスの良い食事を意識することができるというメリットもあります。
毎日のランチ代を500円として考え、お弁当を持参した日は500円玉を貯金箱に入れる小銭貯金をするのも良いですね。
13.懸賞で日用品をゲット!懸賞サイトを賢く利用
懸賞に応募して、毎日使う日用品を当てるという節約もあります。懸賞サイトを利用すれば、はがきを購入する必要はありません。毎日使うシャンプーなどの日用品を懸賞で当てることで、その分の費用の節約に繋がりますよ。
この節約アイデアは、当たるか当たらないかわからないドキドキ感があり、楽しみながら節約ができるのが魅力です。ストレスを溜めないように節約をすることで、長く続けられるようにしてくださいね。
節約が続かない!継続する方法は?
夫婦で意識する
節約をはじめてみたものの、「すぐに飽きてしまう!」、「いつのまにか節約するのを忘れてしまっていた……」なんてことがあります。節約は日々続けていかなければ効果はでてきません。では、どうすれば節約を続けることができるのか方法をまとめてみました。
どちらか片方が節約意識を持ってもあまり大きな効果は得られません。夫婦で一緒に節約を楽しむことで、継続できます。
例えば、水を出しっ放しにしていたら声をかけるなどしてみましょう。ただし、冷たい口調や怒りっぽく言ってしまうと喧嘩の原因になってしまうのでご注意くださいね。
実際にどれだけ減ったか数値を確認
ただ節電・節水していても、実際の効果がみえないと長続きしません。ダイエット中になかなか見た目が変わらなくて飽きてしまうのと一緒です。
口座振替だから、と検針票を捨ててしまっている人は捨てずにとっておく習慣をつけましょう。数ヶ月分貯めてみて、数値を確認してみると効果が見えてきっとやる気につながりますよ。
ごほうびを設定する
例えば「今月●万円節約できたらケーキを買う」、「年間●万円節約できたらご褒美旅行に行く」など、目標と達成した際のごほうびを用意することでやる気が継続できます。
夫婦で一緒にできるごほうびを設定すれば、仲良く節約もできそうですよね。先ほど紹介した「夫婦で意識する」方法も、こちらと合わせれば継続できるはずです!
新婚夫婦の節約体験談
休日はお金をかけずにレジャーを楽しむ
Aさん・33歳
「アイデア次第では、休日にお金をかけなくてもレジャーを楽しむことができます。それは住んでいる地域の公共施設を利用すること。
例えば夏場なら、大きくて有名なプールに高いお金を支払って遊ぶのではなく、市民プールを利用すれば安い料金で長い時間楽しむことができます。」
ふるさと納税で納める税金を節約
Sさん・31歳
「ふるさと納税は、所得税や住民税の排除を受けられるだけでなく、返礼品として特産品を受け取ることができます。納税をするときも、ちょっとした工夫で賢く節約をしながら、返礼品として特産品を貰って美味しくいただいています。」
ジェネリック医薬品でお薬代を節約
Kさん・38歳
「持病があるため、毎日お薬を服用しています。毎日服用するお薬の代金を節約するために、ジェネリック医薬品を利用しています。お薬の効果がほとんど変わらないため、家計の節約のためにもジェネリック医薬品を処方してもらうようにしています。
必ず飲まなくてはならないものなので、普通に処方されたものを服用すると、かなりの出費になってしまうので。」
家計簿を公開して節約意識を高める
Tさん・28歳
「家計簿をつけてもなかなか続かなかったので、続くための工夫を考えました。元々ブログを書いていたので、自分の家計簿をブログに公開して節約意識を高めようと考えました。
ブログを見てくれる人がコメントをくれることが励みになり、楽しく節約ブログを続けながら日々節約を心がけています。」
夫婦のお小遣いをそれぞれ減らして貯蓄にまわす
Eさん・35歳
「夫と私、それぞれに毎月決められたお小遣いがあります。夫のお小遣いの方が私よりも多いので、最初は夫だけのお小遣いを減らして節約はできないかと考えました。
ですが、それだとなんだかフェアじゃない気がして、私も少しだけお小遣いを減らして節約をすることに。
夫に提案するときも、『私も減らすから』と言うことで後ろめたさも感じず、夫にもすんなり受け入れてもらうことができました。
夫は毎月3,000円、私は毎月2,000円の少ない金額ですが、二人合わせて5,000円・年間60,000円の節約ができています。」
まとめ
いかがでしたでしょうか?夫婦で暮らすようになって、住居費など安くなった面もあれば、食費や光熱費など高くなった面もあると思います。日々の努力や見直しで、生活費は下げることが可能です。
今回紹介した節約術は少しの意識で実践できるものを集めています。いきなり全部を実践できなくても、まずは1つずつ実践してみてくださいね。