今までの恋愛で、相手との関係に飽きを感じた、退屈さを感じたことはありますか？と聞かれると、大半の人がYESと答えるのではないでしょうか。

「倦怠期」や「マンネリ」は、カップルが一度は乗り越えなければならない一つの難問とも言えるでしょう。ラブラブなカップルだとそれらを防ぐことができるのかと言うと、実はそうでもありません。

今回は、倦怠期やマンネリの原因となる要素とその解消法について、人々が体験したあるあるエピソードを基に追及していきましょう。

思わず頷く、倦怠期のあるあるエピソード

相手の言動へのイラつき

倦怠期を感じる一つの要素として、相手の言動が気に障るようになり、イライラを感じてしまうことが挙げられます。以前までは気にならなかった相手の些細な発言や悪ふざけ、軽いジョークを不愉快に思ってしまうそう。

また、相手が自分の発言を、自分が相手の発言を聞き返すことへイラつきを感じる方も多いようです。イラつきからくる自らの不機嫌な態度や応答が、相手を不愉快な気持ちにさせ、喧嘩に発展してしまうことも。その喧嘩がさらに互いの気持ちを荒立て、悪循環を生み出します。

ドキドキやトキメキの消失

互いの存在に慣れれば慣れるほど、付き合いたてのころのドキドキ感やトキメキを見失いがちに。あの頃はメールの返信が来るだけで嬉しかったのに、気にかけてくれることが嬉しかったのに、今はそんな感情なんて全くなし。

それどころか、メールの返信や相手へのまめな報告がおっくうに感じるように。

同棲または結婚生活を送っている方からは、互いの生活リズムのずれからくるイラつきや、サポート面での気持ちの変化を耳にします。

愛する相手のためと思い、張り切って行っていた家事や世話も、今では相手の態度や反応、些細な行動が気に障るように。自分と異なる生活リズムも、不満やイラつきの原因となります。

会話やスキンシップが減る

日常的な会話にまで、面倒さや無意味さを感じてしまうことも。特に、重要でない報告や自分が興味を持たない話に関しては、無関心になりがちに。例えば、「今、友達の家でご飯」という相手からの連絡に対し、「で？」「だから？」となってしまうとのこと。

相手の発言すべてに意味や興味を求めるようになってしまい、それに対する返事も素っ気なくなってしまうようです。自分の素っ気なさや無関心さが相手に伝われば、相手も話すことに対して窮屈さや不快さを感じ、会話の減少に繋がります。

また、セックスレスという言葉があるように、相手との体の関係やキスなどの回数が減ったり、全くなくなってしまったり、しまいには、抵抗すら感じるようになってくるケースも。

相手とのスキンシップの減少・消滅は、2人の関係に物足りなさを感じさせるきっかけと言えるでしょう。

なぜ倦怠期は訪れるのか？

上記でご紹介させていただいた、倦怠期のあるあるエピソード。共感したかたもいれば、「そこまでは……」と少し驚いた方もおられるのではないかと思います。

不思議なことに、大切に思っている相手との間でのみ起こる「倦怠期」。大切に思っているはずなのに、なぜ訪れてしまうのでしょうか。

倦怠期の訪れに大きく関わってくる感情として、「飽き」「退屈さ」「物足りなさ」が挙げられます。時間の経過によって生み出されるさらなる欲求がこれらの感情を生み出し、ものの捉え方や感じ方に大きな変化をもたらします。

カップルの関係において、言動のパターン化や異なる環境や刺激の消失が、上の3つの感情を作りだす主な原因と言えるでしょう。

あるあるエピソードにもあったような「最初の頃」と「現在」の気持ちの変化は、時間の経過に比例ぜすに一定を保ち繰り返される物事に対する欲求不満から引き起こされます。

この一定を保ち繰り返される物事を「マンネリ」と言います。

2人の関係においてマンネリが生じると、欲求不満から関係への惰性や存在への無意味さを強く感じるようになり、倦怠期を呼び起こします。距離が近く、多くの時間を共に過ごす大切な相手だからこそ、マンネリを感じやすいとも言えるでしょう。

例えば、3年ぶりに会う友人と、3日ぶりに会う友人への気持ちの違いを考えてみましょう。どちらも楽しみではありますが、気持ちの高まりには多少の変化が見られるのではないでしょうか。

このように、存在への慣れや環境のパターン化といった現象は、関係が近い相手にこそ起こってしまうのです。

マンネリの実態とは？

マンネリを感じる瞬間

デートプランや服装、電話やメール内容などのパターン化。「好き」の回数の減少。互いの恥じらいの失い。カップルがマンネリを感じる瞬間には様々な意見が挙げられますが、皆さんが「これはマンネリだな～」と感じた瞬間にはどのようなものがありますか？

「デート」と聞くと、ワクワク感やロマンチックなイメージをする人が多いかと思います。相手との距離がさらに深まる2人だけの特別な時間は、とても大切で貴重なものですよね。しかし、そんなデートが原因となり、マンネリを感じてしまうカップルも少なくはありません。

デートの内容が同じだったり、家で過ごすデートが続いたりすると、デートに対するワクワク感や楽しみが減ってしまい退屈さを感じてしまう方も多いようです。また、デートでの服装が同じことでも、相手の萎えを作ってしまうことも。

2人の関係では絶対に忘れてはいけないのがコミュニケーション。しかし、自分の気持ちをいちいち言葉にしなくても相手はわかっているという思い込みから、気持ちを伝えることに億劫になってしまうことも多いようです。

そのような状況が、2人の間に惰性的な関係を構築し「好き」という気持ちを忘れさせることに。

互いの恥じらいの消失は、良くもあれば悪くもある。男性の場合は、おならや食事の食べ方といった生活習慣の面、女性の場合は、ムダ毛の処理や化粧といった女性磨きの面においての恥じらいを失くしてしまうことが多いようです。

マンネリと倦怠期の関係

そもそも、マンネリと倦怠期の違いは何なのでしょうか？一般的に「マンネリ」は、日常的に起こりうる出来事において、技法や形式を繰り返し使用することで引き起こす、独創性や新鮮さの失いを指します。一方「倦怠期」は、人間関係において飽きを感じたり嫌気が差すことを指します。

このようなことから考えると、「マンネリと倦怠期は同じ」という捉え方ではなく、「倦怠期を引き起こす一つの原因となるものがマンネリ」と捉える方が的確です。2人の関係において、行動のパターン化や互いの感情の定着が、マンネリを引き起こす原因となります。

そんなマンネリを感じやすくなる時期は、互いの存在に「慣れ」を感じた時。相手の存在への慣れは、良くは2人の間に安心と信用を、悪くは退屈さや物足りなさを生み出します。後者にあたる要素となるものがマンネリであり、カップルを倦怠期へと導きます。

倦怠期に入ってしまうと、抜け出すのに一苦労。2人の関係に嫌気が差し、気持ちの低下にも繋がります。場合によっては、別れや浮気へと発展することも。そんなブラックホールのような倦怠期を乗り切るためにはどうしたら良いのでしょうか。

そこで、倦怠期を乗り越えるための大きな鍵となるものが、なんと倦怠期を呼び起こす原因である「マンネリ」。マンネリがあるからこその倦怠期。人々の感じるマンネリが解消されない限り、倦怠期は続きます。

倦怠期を抜け出すためにも、きっかけとなる原因や互いの状況をしっかりと見つめ直すことが大切です。

どうしてマンネリになってしまうの？

通常とは異なる変化や刺激を求めているからこそ、人はマンネリを感じます。そして、マンネリを感じる人の特徴として言えるのが、「相手からを求める人」。相手が自分に与えていた満足感や安心感を見失った時に、物足りなさや退屈さを感じてしまうようです。

2人の関係のパターン化は、全ての状況において片方が提案し続けていることにより引き起こされるのではないでしょうか。何度ものデートの中で、片方がアイディアを提案し続けるのはプレッシャーや負担の原因に。ネタが切れてしまうのは、当たり前なことですね。

また、2人の間での愛情表現の減少にも、同じことが言えるでしょう。「片方が与え続けている環境」は、与えられている方は満足でも、与え続けている方には不安や負担を作ります。「好き」の回数の減少は、返りのない一方的な愛情表現から感じる相手の不安が原因かもしれません。

2人の間にマンネリを感じた時は、相手のSOSのサインです。相手を自分に置き換えて、相手の心境や状況に気付いてあげて。与えてくれる相手の気持ちにしっかりと答え、自分も与えるフェアな関係を作りましょう。

自分がされて嬉しいことは、相手にとっても嬉しいこと。自分がされて嫌なことは、相手にとっても嫌なこと。

「相手から」に慣れてしまうのではなく、「自分から」積極的に意見を提案したり、気持ちを伝えてみましょう。互いが言葉を交わすことは、新しい発見や刺激を生み出す鍵となります。

マンネリを解消するために…

デートでマンネリを解消するには

相手との関係にマンネリを感じている時は、大抵デートの内容もマンネリ化しているものです。いつも同じ時間帯に同じコースをルーティーンのように繰り返している気がしませんか？

しかしそのデートにこそ、2人の関係のマンネリ化を解消できる可能性が秘められているのです。

もしも今定番になっているデートコースに飽き飽きしているのなら、彼が気を利かせて他のデートプランを考えてくるのを待つのではなく、自分から変えていくように行動しなければ始まりません。

行ってみたいところや食べてみたいもの、気になったものをメモするなりして、彼を誘って出かけましょう。新鮮な楽しい体験を共有すれば、相手に対する気持ちにも変化が起こるはずです。

連絡の取り方を変えてみる

すぐにできるマンネリ解消方法としては、連絡の取り方を変えてみるという手もあります。普段はお互いに好きな時にメッセージを確認できるLINEなどを使って連絡を取っているカップルなら、たまには仕事終わりに電話をかけてみたり、記念日には手紙を渡してみたりしましょう。

伝えたい内容は同じでも伝え方が変わるだけで新鮮味が生まれます。特に声が聞ける電話や手間がかかる手紙は、手軽に済むメッセンジャーアプリなどよりも相手を近くに感じられる連絡手段になりますよ。

自分磨きで自らに変化を

付き合った当初はかわいいとかきれいとか言ってくれていたのに、最近は髪を切ったことにさえ何も言ってくれない、と不満を抱えている女性は多いものです。

しかし男性は髪を2、3cm切ったことに気付くような人は少なく、また気付いたとしてもわざわざ口に出す必要がないと思っているので、いくら相手に反応を求めても彼女の空回りで終わってしまいます。

２人の関係をマンネリから脱出させるためには、もっと劇的な変化が必要なのです。そのためには外見とともに内面もワンランクアップできるように自分磨きをしてみましょう。自分磨きをすることで自信もつき、彼に対して堂々とした態度で接することができるようになります。

自分磨きをする時は、彼のためではなく自分のためと考えるべきです。あなたが目に見えて変わり始めれば、彼は不安を感じ、あなたの気を引こうと行動を起こしてくれる可能性が高くなります。

いつまでもドキドキできる関係を築くためには、男性を必要以上に安心させるべきではないのです。

自分から行動する癖をつける

女性が能動的なカップルと受け身でいるカップルでは、女性が受け身でいるカップルの方がより倦怠期を迎えやすくなります。

なぜならよほど女慣れしている男性以外の一般的な男性は、女性を喜ばせる手段をそれほど多くは知らないからです。

今までの交際歴にもよりますが、男性向けの恋愛指南書やデートコース例などはワンパターンであることが多く、こんなことをしておけば大体の女性が喜ぶはず、といった内容しか書かれていないのです。

ですから楽しいデートがしたい時や2人で新しいことを始めてみたい時は、女性から率先して行動する方がうまくいきます。

男性は女性の機嫌を損ねたくないと思っているので、彼はヘタな提案をしてあなたの機嫌が悪くなることを怖れているのかもしれません。あなたが希望を出してくれればそれを受け入れればいいので、彼としても気持ちが楽になります。

まとめ

これまで、倦怠期とマンネリについてご紹介させていただきましたが、皆さんが「あるある～！」と共感できた部分はありましたでしょうか？

「カップルの倦怠期やマンネリは、3の倍数でやってくる」なんて噂もよく耳にしますが、2人の環境や性格によって慣れを感じるペースも人それぞれ。

共通の趣味を持ったり、旅行やイベントを計画したり、毎月の記念日に何か特別なことをしてみたり。普段から定期的に、互いの存在の大切さを再確認するための時間作りを心がけましょう。もしかすると、倦怠期やマンネリを事前に防ぐことができるかもしれませんね。