男友達と遊ぶ約束をしたり、気になる異性と一緒に食事に出掛けたりしたとき、「これは一体デートと呼んでもいいのかしら」と悩ましい気持ちになることがありますよね。

自分は友達のつもりなのにデートだと吹聴されて困ってしまったり、好きな人に誘われて嬉しいけれど相手はデートだと思っていないかも……と不安になってしまったり。

デートという言葉は時に女性を悩ませます。一体どこからがデートと呼べるのか、実態を紐解いてみましょう。これを意識することで、異性との関係をうまく構築できるかもしれませんよ。

男友達と遊ぶのはデート？「遊び」と「デート」の基準とは

１．お互いがプライベートだと認識していること

まず、男女がお互い「プライベート」と認識した上で一緒に過ごすこと、という条件が、デートかそうではないかの一番大きな線引きになります。

例えば、仕事の一環で異性と一緒に外出をしたり食事を共にしたりする必要があっても、その行為をデートとは普通呼びません。社内の人に限らず、社外の人でも同じです。

打ち合わせなどの名目で二人でお酒を飲んだとしても、それだって、飽くまでも仕事としてのことで、デートをしているなんて考えもしませんよね。

つまり、「デート」と呼ばれる行為には、最低でも、お互いが完全にプライベートで会って一緒に過ごしているという意識が必要です。

ですから、相手が仕事仲間であっても、オフの時間に約束をして出掛けたり食事をしたりするのであればそれはプライベートですから、本人達がどういうつもりであるにせよ表面的には充分にデートとして成り立つというわけです。

２．相手に対する好意があればデート

どちらか、あるいは片方が相手に対する好意を明らかに自覚していれば、その相手と外で過ごす行為は当然デートだということになります。一緒に過ごすことで関係を深めて、時機があれば恋人へと昇格したいという意欲が満載の「デート」です。

例え一方的な好意であったとしても、そこに恋愛感情が存在すれば、デートと呼ぶには充分すぎる状況です。

こういう関係性で時間を共にするチャンスを得たなら、当然相手に気に入られたいと思いますから、相手に合わせて行動をしようとか、印象を良くしようという気遣いが透けて見えるものです。比較的、意図を探りやすいケースであるといえます。

３．どちらかが異性だと意識していたらデート

男女がプライベートで連れ立って出掛けるとき、どちらかが相手を「異性」だと意識していれば、それはその人にとってはデートだと呼んで差し支えない行為です。

分かりやすく計るなら、「恋人がいたとして、恋人に対して後ろめたく思うだろうなと想像できる邂逅」ならデートだということです。

高級な食事をすればデートであるとか、遊園地に行けばデートであるとか、手を繋げばデート、キスをすればデート、一緒に牛丼を食べるなんてそんなのはデートじゃない。

そんなことをいう人もいますが、意識をしているかしていないかだけが問題であって、本当は、どこで会おうが何をしようが、デートであるかどうかには一切関係ないのです。

従って、デートかどうかの認識がお互い食い違っているということは当然起こります。こちらだけが意識していることもあれば、逆に相手だけがデートだと思っているパターンもあり得るのだと心得ましょう。デートの定義はそのくらい曖昧なものです。

４．その日のためにどんな準備をしているか

相手と出かける約束の日が近づくにつれて、服や靴で頭を悩ませたり、マナーをチェックしてみたり。そんな風に、相手に会うために念入りな準備が必要だと感じているならば、それはもうデートと呼んでいいと思います。

男性目線でもこれは同じです。食事の予約やデートコースの設定などその日のためにプランを練って備えていてくれたのならば、少なくとも、あなたをエスコートするべき相手だと思っているし、あなたと過ごす予定を特別な１日として意識してくれていたということですよね。

こんな風にスペシャルなプランが用意されていたならば、特別に意識していない相手だとしても「この男性は私とデートをしているんだ」としっかり意識して過ごす必要があります。

５．相手にときめけばデートに「なる」

今日はデートではないと何の気なしに出掛けたとして、一緒に遊んだり食事をする中で、不本意であっても相手にときめいてしまったり、女性として扱われることに心地よさを感じたりしたら、それはその瞬間からデートに「変わった」といえます。

たとえ二人で過ごして、親密なボディタッチがあっても、そこに胸の高鳴る感情がなければ、それはデートではなく単なる友愛の表現だったり、割りきった大人の遊びだったりしたという認識なのでしょう。

単なるお出かけが「デート」という特別な意味合いを持つためには、そこにときめきや、異性として扱われているという感覚が挟まらなければなりません。

男性側から見ても同様です。相手に友達付き合い以上の感慨が湧かなければ、いくらムードのある場所で過ごしても、それはデートには変わり得ないということです。

女友達と遊ぶ男性の心理３つ

気が合うし一緒にいて楽しい

ただ単純に友達として気が合うし、一緒に過ごしていて楽しいからという理由で女友達と遊ぶという男性は、相手の女性のことを特に異性として意識はしていません。

女友達について男だとか女だとかそんなことは特に考えもせず、気の合う友達の内の１人として認識している場合は、一緒にいても緊張することなく気楽に過ごせますし、むしろ本人の性格によっては男友達と遊ぶよりも気持ち的に楽な時があるようです。

男だけでは行きにくい場所に行ける

男性の中にも女性人気の高い話題のスポットに興味がある人は少なくありません。

特にスイーツを看板メニューにしているお店に興味がある甘いもの好きの男性は多く、行ってみたいけれどほぼ女性かカップルしかいない場所に、１人や男友達同士では恥ずかしくて行けないという意見もよく耳にします。

気軽に遊べる女友達がいると、そういった場所にも抵抗なく行くことができますし周りの目も気にならなくなるので、そういった理由で女友達と遊んでいる男性もいます。

この場合も女友達のことを異性として意識はしていないことがほとんどです。

恋愛への発展を期待している時もある

気心知れた友達同士とはいってもやはり恋愛を意識する時もあります。先に述べた２つのタイプに当てはまらない場合は、女友達を恋愛対象として見ていることが多いです。

遊ぶ時間を通して相手のことをもっと知りたい、自分のことをもっと知ってもらいたいと思っていたり、チャンスがあれば恋愛関係に発展させようと考えていたり、単に好きな人と一緒にいたいから遊びに行ったりするということもあるでしょう。

友人関係を恋愛に進展させる決定的な行動を取らないのは、今の関係を崩してしまったら２人の距離が離れてしまうかもしれないという不安があるからかもしれません。

男友達と遊ぶのに最適な場所

ショッピング

趣味のものや洋服などを買いに行く時に、男友達を伴って行くという女性もいます。特に男ウケするアイテムを買いたい時は、同性の友達の意見より男友達の意見の方が参考になると考え、あえて男友達を誘うという女性も多いものです。

男友達の方としても、女性と一緒なら普段入りにくいような女性客ばかりのお店にも気軽に入れるので、お互いにメリットがあります。

特におしゃれな雑貨屋さんやボディケア用品のお店に興味がある男性は意外と多いので、ただ買い物に付き合わせるだけでなく一緒にショッピングを楽しむことができるでしょう。

映画館

映画館というと恋人同士のデートスポットというイメージが強いかもしれません。確かにラブロマンスなどのロマンチックな映画は男友達と見るには不向きですが、ホラー映画やアクション映画などは趣味の合う男友達と観た方が楽しめるという人もいると思います。

MX４Dのようなアトラクション性のある映画館は、むしろ付き合いの浅い彼氏よりも気心知れた男友達と一緒に観た方が心置きなく楽しめるという場合もあります。

同性の友達と映画を観る感覚で映画や映画館を選べば、男友達と映画館に行ってもデートのような雰囲気にはなりにくいでしょう。

話題のスポット

最新のアクティビティを楽しめるような話題のスポットは、男友達と遊びに行くのに打ってつけです。

ボルダリングやバンジージャンプ、インドアスカイダイビングを体験できる施設など、様々なアクティビティスポットがありますが、１人で体験するよりも誰かと一緒に体験すれば楽しさも倍増です。

けれど女友達がそういうアクティビティに興味がない場合は誘いにくいですし、趣味や嗜好の合う男友達なら同じように興味を抱いてくれる可能性が高いので、無理強いせずに誘うことができます。

共通の趣味に関する場所

男友達と共通の趣味があるなら、その趣味に関する場所も遊び場としておすすめです。

音楽の好みが共通しているなら一緒にライブに行ったり、本好きなら古書店巡りをしてみたりと、趣味にどっぷり浸かる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

アイドル好きや鉄道好きなど好きなものがどちらかというと男性寄りで、同性ではなく異性の友達だからこそ、話せる趣味や共感してもらえる趣味がある人もいるでしょう。

女性よりも男性の方が１つの趣味に対して凝り性な人が多いので、男友達から新たな耳寄り情報などを教えてもらえるかもしれません。

にぎやかな雰囲気の場所

男友達と遊ぶ時にデートっぽい雰囲気を避けるためには、なるべく２人きりにならないような、少し騒がしいぐらいにぎやかな場所に遊びに行くことをおすすめします。

食事をする時もおしゃれなレストランではなく、女性だけでは入りにくい雰囲気の居酒屋などを選べば、男友達と一緒だからこその楽しみ方を満喫できます。

意識してる？男友達が出す女友達への脈ありサイン

距離が近い

男性は気になる女性のそばにいると、自分でも意識しないうちに距離が近くなっていることがあります。ふとした瞬間肩が触れそうな距離にいることがよくあるのなら、その男友達はあなたに気があるのかもしれません。

また道を歩いている時に車や人とすれ違ったとして、あなたの肩や手を引いてぶつからないようにかばうような行動を取る場合も、脈ありの可能性が高くなります。

かっこつける・おごりたがる

男性は好きな女性の前では特にかっこつけたがるものです。キザなセリフを言う時があったり、少し無理して男らしい一面を見せようとしたりする場面があるなら、それはあなたを女性として意識しているからという可能性が高くなります。

また２人で食事をした時に率先しておごろうとしたり、端数しか出させようとしなかったりするのもかっこつけの一環と捉えていいでしょう。

頻繁に目が合う

男友達と話をしている時に、よく目が合う瞬間があったりじっと目を見てくる時があったりするという場合、彼はあなたに対して友情とは違う感情を抱いていると考えていいでしょう。

男性には異性として意識している女性を無意識のうちにじっと見つめてしまう習性があります。気のせいか最近よく目が合うと感じる場合、それは気のせいではなく実際に彼があなたとアイコンタクトを取ろうとしているのかもしれません。

以前より優しい

知り合った当初よりも男友達の態度が優しかったり、さりげない気遣いを見せてくれたりするように感じるのは、彼の中にあなたを女性として大切にしたいという感情が芽生えたからかもしれません。

相談をすると張り切って聞いてくれたり、あなたが落ち込んでいる時に親身になって慰めてくれたりするといった行動も、彼の優しさとして受け取ってください。ふと気づけばあなたを一生懸命支えようとする彼の姿が見えるはずです。

連絡が多い・返信が早い

男友達があなたに好意を持つようになると、こちらから連絡をした時にすぐに返信が来ることが多かったり、男友達からの連絡が増えたりすることもあります。特に元々そんなに連絡がマメじゃなかった男性が急にそうなった場合は、脈ありである確率がかなり高いと言えるでしょう。

男性にとって連絡とは何かしらの目的を持って行うものであることが多く、一見して意味や目的のないただの雑談が長く続くなら、彼にとっての目的はあなた＝気になる女性と会話をすることそのものだと考えられるのです。

融通を効かせてくれる

男友達と遊ぶ約束をする時に、彼があなたが提案する日程を優先してくれたり、予定に融通を効かせてくれたりするのも、あなたに会う時間を多少の無理をしても確保したいという考えが透けて見える行動です。

ただの友達だと思っていれば、そこまで頑張って予定を合わせようとはしない男性がほとんど。好きな女性だからこそ会える時に会いたいという気持ちがあると考えられます。

ボディタッチが増える

男性が女友達ともっと親密になりたい、友達以上の関係になりたいと考える時に、わかりやすく増えるのがボディタッチです。

ボディタッチといってもいやらしさを感じさせるものではなく、頭を撫でられたりポンポンと軽く叩かれたり、二の腕や肩が触れ合ったりするなど、ソフトなものです。さりげないボディタッチはあなたを女性として大切に扱いたいという気持ちが表れた行動です。

逆に腰や脚など軽々しく触れてほしくない場所に触られる場合は、女性として舐められている可能性もあるので、きちんと拒んだ方がいいでしょう。

男友達と遊ぶ際の注意点

２人きりになる空間を避ける

いくら友達同士とはいえ、男女が２人きりの空間にいれば妙な空気が流れがちです。２人きりになることで、それまでまったく意識していなかったとしても、何かのはずみで手が触れ合った時などにお互いを異性として意識してしまうことがあります。

恋愛関係への発展を望んでいるならあえて２人きりの空間に持ち込む作戦は有効ですが、ずっと友達として付き合っていきたい男性とは２人きりになるのは避けるようにしましょう。

ムードのいい場所も避ける

ホテルのラウンジやおしゃれなバーやレストランなど、内装や間接照明でロマンチックなムードを演出しているような場所はデートにはおすすめですが、男友達と遊ぶ時は選ばない方が無難です。

ロマンチックなムードは男女の気持ちを自然と盛り上げますから、さらにそこにお酒が入ればうっかり相手に恋をしているような気分になることも大いにありえます。

カジュアルな服装を意識する

男友達と遊ぶ時は、服装選びも大切です。肌見せが多かったり、女性らしさを強調したりするような服装は避け、体の線を拾わないユニセックスな雰囲気のカジュアルな服装で遊びに行きましょう。

友達とはいっても相手は男性です。女性の肌が露わになっていれば、そこに目が行ってしまうのは仕方のないこと。ですからできるだけ相手に性別の違いを意識させないような服装を意識しましょう。

あまり近付き過ぎない

男友達と２人で遊んでいる時は、並んで歩いている時や座った時の距離にも気を付けましょう。

人間にはパーソナルスペースというものがあり、相手との距離が45cm以内が恋人の距離、45cm以上75cm未満が友達以上恋人未満の距離だといわれます。その距離の範囲内に何度も近付くことで、相手はあなたのことを恋愛対象として意識してしまうこともあるのです。

友達でいたい男友達との距離は75cm以上取ることを意識して行動するようにしましょう。

早めに解散する

どれだけ楽しい時間を過ごしていたとしても、男友達と２人で遊んでいる時に終電間際まで一緒にいることはおすすめできません。

もし終電を逃したりすれば２人でどこかで一晩を明かさなければならない場合もあり、そうなるとお互いの間に流れる空気の雲行きが怪しくなることもあるでしょう。

男友達と遊ぶ時は、さくっと遊んでさくっと帰るようにしておきましょう。

彼氏持ちが男友達と遊ぶのはNG？彼氏の本音

基本的には嬉しくない

いくら彼女が男友達に対して友情以上の感情がないといっても、それを心から信じることができる彼氏はあまりいません。特にその男友達が自分とはあまり面識のない男性だとしたら、彼氏としては連絡ですらあまり取って欲しくはないものです。

彼女に対する信頼と、男友達と遊ぶことを許せるかどうかは別物です。もし彼女にその気がないとしても、男友達が恋愛感情を持っていることを危惧してしまいます。

はっきり遊びに行くなとは言いにくい

彼女が男友達と遊ぶことに反対したくても、はっきりと遊びに行ってほしくないと言えない男性もいます。

彼女のことを信頼していないと思われるかもしれませんし、自分の男としての器が小さいと思われるかもと考えてしまい、内心いやいやながらもその気持ちを表に出せないのです。

もしあなたが男友達と遊びに行くことを知った彼氏が、歯切れの悪い感じでOKと言ってくれるなら、心が離れてしまう前に一度よく話し合ってみた方がいいかもしれません。

共通の友人ならOKという彼氏もいる

彼氏自身も面識があり、親しい付き合いのある男友達なら、彼女と一緒に遊びに行っても特に気にならないという男性は意外にも少なくありません。

彼女の気持ちがどうこうよりも、自分が男として信頼できる人間なら彼女を取られることはないだろうという男同士の信頼関係があれば、特に気にしないという考えがあるようです。

もし彼氏ができても男友達と今までと同じように付き合っていきたい場合は、まずは彼氏に男友達を紹介して仲良くなってもらうのが手っ取り早いかもしれません。

男友達と友情を築く際の心得

女をアピールしない

友達同士の付き合いは対等であることが前提です。性別による差を感じさせてしまうと、男友達はあなたを女性として扱うようになってしまいます。

男友達と健全な友情を築きたいなら、自分のことは自分でするように徹底しましょう。遊ぶ時は基本的に割り勘で、もし食事を奢ってもらったら次は自分が奢って返すなど、貸し借りの関係も作らないようにしましょう。

異性として意識しない

男友達を男性として意識してしまえば、それはもう友情とは言えなくなってしまいます。意識すればするほどあなたの仕草や言動も女らしくなり、男友達もあなたを女性として意識するようになってしまいます。

男女間で友情を築いていくには、いかにお互いを異性として意識しないようにするかが大切です。

何でも話せる仲を目指す

男友達と親しくするメリットの１つに、同性の友達に話すことができないような話も遠慮なく話せるというものがあります。

女社会では受け入れられない考えや意見も、男友達なら第三者的な立場で聞いてもらえたり、客観的なアドバイスを求めたりすることができ、そのため女友達よりも男友達の方が話しやすいという人もいるでしょう。

男女の理想的な友情関係は、どんな悩みも話せるような仲です。恋愛に限らず人間関係や仕事に関する悩みなど、お互いに気を使うことなく話せて理解し合える、そんな関係を築いていきましょう。

まとめ

デートなのかそうでないのかの判断基準は、何処に行くのかや何をして過ごすのかではないのですね。雰囲気のいいバーで過ごしたからといって、すぐに有頂天になるべきではありませんし、連れていかれたのが焼肉屋だったからといって、デートじゃないと悲観する必要もないのです。

重要なのは、相手に対してどの程度の「特別感」を感じているのかということですから、相手の言動からそれを読み取るスキルを磨く必要がありそうですね。