付き合い始めはむしろ嬉しいとさえ思っていた彼氏の独占欲。しかし最初はかわいいやきもちだと思っていたとしても、交際期間が長くなるにつれて段々とうっとうしく感じてくるものです。

あなたがスマホをいじっているとこっそり覗き込んできたり、露出の多い服を着ると文句を言ってきたり、友達と出かけると伝えると誰とどこに出かけるのか細かく聞いてきたりなど、彼氏の独占欲にうんざりしてはいませんか？

彼のことが好きだからこそ、彼を裏切るような真似はしないし、もっと信用してほしい。女性がそう思う気持ちはごもっとも。なぜ嫉妬深い男性は彼女の気持ちも考えず、愛する女性に対して疑うような言動をしてしまうのでしょう。

彼女の行動や交友関係を疑ってしまう男性の心理を知れば、彼の考えていることが少しはわかるかもしれません。今回は独占欲の強い男性の心理や嫉妬してしまう理由について、詳しくご紹介いたします。

独占欲の強い彼氏の特徴・行動

責任感が強い

独占欲の強い男性が悪い面ばっかりだったら、付き合おうとは思いませんよね。独占欲は、本来はその人の長所だったものが、行き過ぎてしまい短所に変わったものです。

責任感が強いというのも、そのうちの一つです。責任感が強い人は、引き受けたからには何が何でも最後までやり遂げなければならないという意志を持っています。

恋人を幸せにしなければならないという気持ちが行き過ぎて、自分で相手のことを管理しておかなければ安心できなくなるのです。

仕切り屋

段取り良く物事を仕切ってくれる人は、頼れる存在でもありますが、人の意見を聞かず、自分の考えだけを押し通した仕切り屋は厄介なものです。恋人に対しても、いちいち指図し、自分の思い通りの行動をとらせようとします。

待つのが嫌い

待つのが嫌いな男性は、電話しても相手が出なかったり、LINEの返信が来なかったりすると、じっと待つことができません。その結果、何度も電話したり、LINEを送ったりと、しつこく連絡を取ろうとします。

連絡が取れないときがあると落ち着かない気持ちになることから、こまめに連絡を入れさせる、束縛彼氏になってしまうのです。

情熱的

情熱的な男性は、自分と同じだけの愛情を相手に求めがちです。ちょっとでも温度差を感じてしまうと、愛情がないからだと勘違いしてしまう可能性も。

感情が高ぶりやすいので、嫉妬心も強く、彼女が他の男性と話しているだけでも焼きもちを焼いてしまうことも……。嫉妬心の強さや愛情を疑う気持ちが、束縛につながります。

他人に指図されるのが苦手

他人から指図されるのが嫌いなタイプは、逆に自分では他人のすることに口を出すパターンも多いです。女性の行動にいちいち口を出すので、女性側からは、監視されているような気分になってしまいます。

行動が素早い

フットワークが軽く、行動が素早い人は、相手にも同じようなフットワークの軽さを求めてしまうことがあります。自分はLINEの返信も早く、会いたいと言われればすぐに駆け付けるのに、なんで相手はそうできないんだとイライラしてしまいます。

自分と他人は違うということを理解してくれればいいのですが、自分の物差しでしか物事を考えられないと、相手の愛情が薄いからだというまがった考え方になってしまい、束縛の原因になります。

几帳面

几帳面が行き過ぎてしまうと、ちょっと予定が狂っただけでストレスを感じるようになります。彼女とデートしようと思っていた日に、彼女に予定が入っているのが許せないと思うようになり、自分の思い通りに行動させようと考えてしまうことも。

彼氏の独占欲強さ診断チェック

自分のものを他人に貸すのを嫌がる

大切なものを他人に貸すのは抵抗がある人もいますよね。でも、筆記用具や傘など些細なものでも、他人に貸すを嫌がるというのは、自分の所有物に対する独占欲が強い人です。

何かを貸す時に渋ったり、口では良いよと言いながらも表情が曇ったりしたら、独占欲が強い可能性が高いです。

スマホを使っていると覗いてくる

あなたがスマホを使っているときに、さりげなく覗いてくるのは、あなたの行動が気になっていて、全部把握したいという気持ちのあらわれです。そのうち、あなたが見ていないところでスマホをチェックしようとするかもしれません。

異性と話していると不機嫌になる

異性と話していると不機嫌になり、後から何を話していたかや、どんな関係なのかを聞いてくるのは束縛彼氏の特徴です。ひどい人になると、異性だけではなく、同性と話していても不機嫌に！自分以外と話すのが嫌、という状態になったら重症です。

毎日三回以上連絡してくる

ラブラブなカップルだと、毎日連絡を取り合うということもありますよね。でも、回数があまり多いなら、独占欲の強さが心配です。

朝起きたときや夜寝る前など、あいさつを送ってくる程度ならいいのですが、「今何してる？」「何時に帰る？」など、質問メッセージが何度も来たら要注意です。あなたのすべてを把握しておきたい独占欲から質問している可能性があります。

出かけるときに細かい内容まで聞いてくる

お互いの予定を把握しておいた方が、デートの約束もしやすいでしょうから、予定の確認自体は悪いことではありません。ただし、どこへ誰と出かけるのか、何時から何時まで一緒にいるのかなど、細かいことまで聞いてくるのは、聞かれる方もストレスですよね。

さらに、時間通りの行動をしていないと、嘘つき扱いされたり、信用できないと言われたりしてしまうことも、細かすぎるところまで気にするのは、束縛彼氏の特徴です。

独占欲が強い彼氏の特徴からその言動の意味を探る

強すぎると負担になることもある独占欲

独占欲とは言葉どおり、何かを独占したいという欲求です。

自分のものにしたい。誰にも渡したくない。独り占めしてしまいたい。それは多かれ少なかれ誰でも持っている欲求なのかもしれません。特別珍しい感情だというわけではないですが、対象が物ではなく人である場合はちょっと複雑です。

それは、相手にも感情があるため。一方の欲求だけを押し付けるのでは関係は上手くいきませんが、恋愛関係の場合、多少の独占欲は、二人の間でちょうどいいスパイスになってくれることもあります。

彼の可愛らしいやきもちを愛されている証拠だと感じたこともあるのではないでしょうか。

スパイスである内はいいですが、強すぎる独占欲は、一方の負担になってしまうこともあります。

今回は彼氏の独占欲に悩む女性の気持ちが少しでも軽くなるように、女性には理解しづらい男性の独占欲について考えてみたいと思います。彼らの言動には、どんな心理が隠されているのでしょうか。

彼女のすべてを把握したがるのは、自信のなさのあらわれ

独占欲の強い彼氏には、いくつかの特徴が挙げられます。一つ目に、彼らは彼女のすべてを把握したがります。彼女のメールや通話の履歴をチェックするというのは、独占欲の強い彼氏あるあるのひとつかも。彼女がどんな相手とどんなやりとりをしているのか全部知っておきたいのです。

目の前でスマホや携帯電話を調べ始めるタイプの彼もいれば、着信があるたびに「今の誰？」「どんな関係の相手？」「何の用事だったの？」とじっとりした質問攻めを行うタイプもいるでしょう。中には行った場所と会った相手を毎日報告させるというツワモノも……。

彼らはそうまでしてなぜ彼女のすべてを把握したいのでしょうか。それは、自分に自信がないことのあらわれなのかもしれません。独占欲の強い彼氏の中には、自分に自信を持てずにいる人も多いのです。

コンプレックスと独占欲

二つ目に、彼らはコンプレックスを抱えているという特徴があります。彼女の行動を必要以上に把握したがるのは、彼自身に自信がなく、彼女が目移りしてしまうのではないかという不安を抱えているから。

彼らは、彼女に自分より好きな相手や興味のある何かができてしまうことを恐れています。

それは、自分以外の人間が自分より優れていると思い込んでいるせいかも。例えば顔立ち、身長などスタイルのこと、学歴、家族との関係性など。あなたの彼は、何かコンプレックスを抱えていませんか？　強いコンプレックスは自分に自信を持てない原因となり得ます。

彼との会話の中で、触れると機嫌が悪くなったり怒り出したりしてしまうような踏んではならない地雷があると感じたら、それが彼のコンプレックスなのかもしれません。

その人にとって自分が何より優先すべき対象であってほしい。そんな独占欲の根っこには、自分が他の誰かより劣っているというコンプレックスがあるのです。

プライドの高い彼は、自分を否定されたくない

プライドが高くて気難しいことも、独占欲の強い彼氏の特徴のひとつです。自分に自信がなくて、コンプレックスが強くて……と聞くと、なんだか気弱そうな男性を想像してしまいがち。でも、実はプライドが高くて自分の意見を押し通すような男性もまた、独占欲が強い傾向があります。

彼らは自分の意見が絶対に正しいと主張し、それを彼女をはじめ周囲にも認めてもらいたがります。相手に自分のすべてを肯定してもらいたい。

つまり、逆を言えば自分を否定されるのをとても嫌がるということ。彼らにとって、特別な関係である彼女は特に自分のすべてを肯定するべき存在です。

そんな彼女が、自分以外に目を向けるなんて言語道断。彼自身を否定する行動だと感じてしまいます。そういったことを許せないからこそ、その感情は強い独占欲となって彼女に向かい、がんじがらめにしてしまうのです。

周囲に自慢できる彼女は逃がしてはならない獲物！？

こういう彼氏は、彼女に対して、周囲に自慢できる存在であることを求めます。プライドが高いことと関連するかもしれませんが、独占欲の強い彼氏にとって彼女は自分が勝ち得た「獲物」であり、それが周囲から称賛されることは、自分の価値のひとつなのです。

獲物なんて失礼な話ですが、これは男性に受け継がれている本能から来るものなんですね。大昔から、男は狩りをして自分と家族の生活を守って生きてきましたし、それが彼らの役割でした。男性には狩猟本能が備わっていて、獲物を狩ることは彼らにとってとても重要なことなのです。

獲物が立派なものであればあるほど周囲の目も変わってくるため、立派な獲物は彼らのプライドでもあります。

自分の大切なプライドですから、逃げられてしまったり誰かに横取りされてしまったりすることを恐れるのです。そんな事態をなんとか防がねばなるまいと、彼女に対しても独占欲が強くなってしまいます。

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男の独占欲、心理のベースは「お母さん」？

人生の最初から独占欲を満たしてくれた母親という異性

独占欲の強い彼氏の特徴について書いてきましたが、読みながら、「自分のすべてを肯定してほしい？　母親じゃないんだから……」とうんざりしてしまった女性もいるかもしれませんね。

そう、どうも独占欲の強い彼氏が彼女に求めることの前提には、「お母さん」の影がちらついている気がして仕方ないのです。

どうやら男の独占欲には母親の存在が影響しているようだという説は、実際に存在します。

男性が生まれて初めて出会い、密接にかかわる異性、それが母親。多くの母親はわが子に無償の愛を注ぎます。母乳を与える役割もありますし、やはり中心となって育児をすることが多くなるでしょう。

赤ちゃんの世話をする間は、自分のことなど二の次です。母親にとって何より優先されるのは、幼いわが子を無事育てること。そして、どんな子供であっても、母親はすべてを受け入れ愛してくれます。

つまり男性は生まれたときから、自分のすべてを肯定し、自分を何より優先してくれる異性がそばにいたのです。

母親という異性の愛を独占する経験を人生の一番最初から与えられている男たち。異性を独占することの喜びをすでに知っている彼らは、やがて成長し、母親から離れて恋愛をするようになっても、無意識に母に与えられた喜びと同じものを彼女にも求めてしまいます。

父親という同性によって知らされた喪失感

ところで男性の独占欲のベースが母親を独占していた幼い頃の記憶だとして、そこにはもうひとり登場する人物がいるはず。父親です。母親には自分以外に愛する対象がいると、彼らはどこかで気が付くことになります。

男性は幼いうちに、父親という同性の存在によって独占欲が満たされなくなる喪失感までも経験してしまうのです。母親が自分だけのものではないとわかり、幼心に受けるショックはどれほどか。兄弟がいればなおさら、お母さんは自分だけのものにはなりませんね。

生まれてすぐの内は、父親よりも兄弟よりも優先された自分。異性を独占するあの喜びをもう一度……という思いは、喪失感を知ったことでさらに激しい独占欲となって彼女に向かってしまうのかもしれません。

狩猟本能にしても母親がベースという説にしても、男の独占欲には根深いものを感じます……。

母親の存在感

母親の愛情を充分に受けられずに育った男性もまた存在します。家庭には様々な事情があり、家族にもいろいろな形があるので当然のこと。彼がそうであっても特別なことではありません。その場合、独占欲が強くなることはないのかといえば、そういうわけではないようです。

母親から与えられなかった分まで彼女に求めることが、強い独占欲につながる場合もあるのです。どんな状況であっても男性にとって母親は大きな存在なのでしょう。とはいえ恋人は母親ではありませんから、同じように彼の独占欲を満たしてあげることを求められるのも大変です。

彼の心理を知ることで強い独占欲にも対応できる？

手のひらの上で転がしちゃう！？

独占欲が強い彼氏の特徴と心理がなんとなくつかめたでしょうか。コンプレックスにしても母親との関係にしても、彼本人の問題であって彼女がどうこうできることではないかもしれません。

それでも、言動の裏にある彼の心理を理解できれば、彼に対して少し余裕が持てるということもあります。

彼の言動は自信のなさから来るものかもしれない。そんな可能性を知ると、ちょっとだけ彼のことが可愛く思えたりしませんか？

もしそうなら、許せる範囲で好きにさせ、優しい言葉で彼を安心させてあげましょう。穏やかに受け流すことができれば、喧嘩も少なくなるかもしれません。

喧嘩や衝突を避けるには、彼を言葉で言い負かしたり、彼女のほうが優位に立っていると思わせたりしてはいけません。彼のプライドを傷つけることになるからです。しかしそれは、あなただけが我慢したり、自分を卑下して下手に出たりするべきという意味ではありません。

彼を手のひらの上で転がして、独占欲の強い彼に振り回されていた二人の関係を逆転させてしまうのです。もちろん彼に自分がうまくあしらわれているなんて悟られてはいけませんが、大きな変化ではなくても、あなたの気持ちが楽になったなら事態は好転ではないでしょうか。

あなたが犠牲になる必要はない

しかし、行き過ぎた独占欲は、あなたの気持ちが変わるだけではどうにもならないこともあります。どうしてもうまく受け流せなかったり、彼の言動が耐えられないと感じたりしたら、決して無理はしないでくださいね。彼があなたを本当に愛しているかどうか見極めることも大切です。

例えば、メールやLINEの返事が遅い、既読がつかなかったという理由でこちらの言い分に耳を貸すことなく攻撃的になる人は、彼女の心配よりも、裏切られるのが嫌だという自分の心配を優先する人。

自分が可愛いだけの彼氏に、母親でもない彼女が傷付けられながら無償の愛を返す義務はありません。

彼氏の強い独占欲への対処法と付き合い方

褒めてあげる

束縛彼氏は、自分に自信がないから、相手の愛情を疑ってしまうということもあります。彼の良いところがあれば褒めて、自信を付けさせてあげてください。自分に自信が持てれば、つまらないことで嫉妬することもなくなりますよ。

愛情を素直に伝える

彼に自信を持たせる方法としては、愛情を素直に伝えるというものもあります。あなたが彼に愛情を伝えるときには、同時に、彼からもあなたに愛を伝えてもらいましょう。

お互いに気持ちを伝えることで、自分の気持ちにも相手の気持ちにも自信が持てるようになり、自分が好きなのと同じくらい、相手も自分のことが好きなのだという考えができるようになります。

ルールを決める

電話がかかってきたときに出られなかったり、LINEの返信がすぐにできなかったりすることで、彼は不安を感じてしまうことがあります。前もって、この時間なら連絡してもいいというルールを作っておくことで、不安で何度も連絡してしまうということを避けることができます。

決めた時間に連絡が取れなくなりそうな場合には、そのままにせずに、前もって連絡を入れることもお忘れなく。

たまには気がすむまで一緒にいる

束縛したがるのは、不安な気持ちを持っているからということもあるので、たまには彼が満足するまで、一緒に過ごしてあげましょう。

一緒に過ごしていても、別々なことをしていては、なかなか満足しないので、一緒にスポーツをしたり、料理をしたりと二人で同じことに取り組むようにしてください。

ダブルデートをしてみる

独占欲の強い彼氏は、自分の行動が普通だと思っていることもあります。ダブルデートをして、他人の彼氏と話す機会を作ることで、自分の恋愛の仕方に疑問を持ってもらうように、仕向けることができます。

友達の彼氏にも協力してもらい、あなたの彼氏と二人で話ができる時間も作ってみるといいですね。男同士で話すことで、彼にも気持ちの変化があるでしょう。

まとめ

独占欲が強い彼氏の様々な言動の裏には、コンプレックスやプライドの高さが潜んでいたんですね。男性って意外とナイーブなものです。

それにしても、独占欲が母親を独占していた喜びから来るものだという説には、男の人にとってお母さんの存在がいかに大きいか思い知らされてしまいました。

生まれたときから彼を愛しているお母さんにはかないません。でも、確かに独占欲の強い男性って少し子供みたい。私たちは彼のお母さんにはなれませんが、母親が子供のおねだりに上手に対応するように、受け流したり妥協させたり、うまく付き合っていけるといいですね。