共働き夫婦の夕飯どうしてる?忙しい場合の対処法と一週間献立メニュー
2020.06.26
共働き夫婦が増えている現在、家庭での生活スタイルの違いやコミュニケーション不足を感じたことはありませんか?
「そういえば最近夫(妻)と一緒にご飯食べてないな……」という心当たりがある方、そう思ったら一度きちんと家族のあり方を考えてみる機会が必要かもしれません。
現在では、共働き世帯ではお互いに食事が別々でも構わないと考える人が増えてきているそうです。
「時間が合わないからしょうがない」「お互いに仕事をしているのでそれぞれ外食が当たり前」など、食事を別々にとることが当たり前になっている夫婦も多いかもしれません。
とはいえ、気がついたら「同居人状態になっている」など、重大なコミュニケーション不足に陥ってしまう場合も……。今回は、そんな共働き夫婦のお食事事情を調べてみました。
いったい世間の共働き夫婦はどのように食事をとっているのか? その理由や影響などもお伝えしているので、ご自身で気にかけることがある人はぜひ参考にしてみてください。
夕食は一緒に取るべき?世代で違う価値観
「食事は夫婦別々でも構わない」「中食や外食が多くても構わない」アラサー世代
現在では共働きで妻も夫も仕事をしている家庭が増え、「夫は外で稼ぎ、妻は家事・育児をこなす」という考え方もだいぶ変わってきたように思います。
家事分担や主夫、イクメンなど、一昔前とは男性と女性の役割分担や価値観が変わって来たのと同時に、「食事」についても考え方が変わってきているようなんです。
では、実際にシニア世代夫婦とアラサー世代夫婦では、食事に関してどのように考え方が違ってきているのでしょうか?
パートナーエージェントによる調査で夫婦間の食事についてのアンケートを取ったところ、「食事は夫婦で別々に食べても構わない」「食事は中食や外食が多くなっても構わない」というアンケートに対し、どちらもシニア世代夫婦よりアラサー世代夫婦の方が賛同が多いという結果になりました。
具体的に見ると、「食事は夫婦で別々に食べても構わない」というシニア世代の男性は全体の12%、女性は19%、それに対し、アラサー世代の男性は全体の17%、女性は33%と、どちらも女性の方が賛同者が多いようです。
さらに「食事は中食や外食が多くなっても構わない」というシニア世代の男性は全体の23%、女性は19%、それに対しアラサー世代の男性は全体の22%、女性は38%という結果に。どちらにしても、アラサー世代の女性が食事に関しては柔軟に考える人が多いようですね。
共働きの世帯では、結婚してからも仕事をし、家事や育児などにも追われる女性にとって、毎日の食事作りはかなり負担になるのも事実です。そのため、別々の食事や外食などでも構わないと考える人が多いのかもしれませんね。
データ引用元:“構わない化”が進むアラサー世代の夫婦観 8割強が結婚してメリットありと感じている!!/パートナーエージェント
半数以上が「事前に連絡をすれば休日の過ごし方も飲み会もOK」
また、「休日は事前に連絡をすれば、自由に配偶者と別行動を取っても構わない」というアンケートに対しては、アラサー世代の男性は全体の52%、女性は73%。
「平日の夜は事前に連絡をすれば、自由に飲み会などに参加しても構わない」というアンケートには、アラサー世代の男性は全体の55%、女性は65%と、どちらも半数を超える結果に。
アラサー世代の夫婦は、事前に連絡さえすれば、休日の過ごし方も平日の飲み会も自由にして構わないと考えるようです。
シニア世代の「夫は仕事、妻は専業主婦」という考えと比べると、アラサー世代の共働き夫婦の間では、収入にもよるかもしれませんが、「お互いほぼ対等」という価値観の上で、お互いに縛らず、夫婦それぞれが自立している関係を望む人が多いのかもしれません。
データ引用元:“構わない化”が進むアラサー世代の夫婦観 8割強が結婚してメリットありと感じている!!/パートナーエージェント
共働き夫婦 みんな食事はどうしてる?
なるべく一緒に食事を取るようにしている派
特に若い世代では夫婦で別々に食事をとる家庭も増えてきているようですが、シニア世代もアラサー世代も、どちらにしても賛同する人は半数以下。
やはり「食事は一緒に取ったほうが良い」と考える人が多いようです。では、一緒に夕食を取るようにしている家庭とそうでない家庭ではどのような違いがあるのでしょうか?それぞれの理由を調べてみました。
- 時間が合う
- 一緒に食べるように努力している
- 家族団らんやコミュニケーションの場として大切にしている
- 仲良し、ラブラブだから
仕事が早く終わったり早く帰宅できる職場だったり、お互い帰宅の時間が同じくらいの家庭では、自然と一緒に夕食をとることができますが、「夫が帰るまで待つようにしている」「なるべく家で食べることを意識している」など、なるべく一緒に食事ができるように努力している夫婦も多いようです。
また、「家族団らんしたいから」「妻と話をする機会がなくなってしまうから」「一緒に食べながらいろいろな話をするのが楽しい」という、家族とのコミュニケーションの場として重要視している声も。さらに「ひとりで食べるよりもおいしいから」という声もありました。
一緒に食べない日が多い派
では一方で、一緒に食事をとらないことが多い夫婦はどのような理由が多いのでしょうか?
- 時間が合わない
- 外食が多い
- 家族と生活スタイルが合わない
やはり一緒に食事をとらない家庭では、時間が合わないことが一番の原因だそうです。「共働きで帰りの時間もバラバラなので」「残業が多く帰りが遅い」など、共働き夫婦だとお互い仕事が終わる時間も帰る時間もバラバラで、物理的に時間が合わないことも多いですよね。
そうすると、それぞれ外食で済ませてしまったり、飲み会などもあるとなかなか夕食の時間帯は揃わなかったりします。
さらに、「帰宅した頃にはみんな食べ終わっていることが多い」「妻は子供と一緒に食べている」など、子供がいる家庭ではどうしても子供の時間優先になり、帰りが遅い場合は生活リズムもなかなか合わせられないこともありますよね。
夕食を別々にとることが多い夫婦や家庭は、意図的にそうしているというよりも、やむを得ず別々になってしまっている場合が多いのかもしれません。
一緒に食事をとらないのはNG?考えられる影響や対策
お互い自立しすぎるとルームメイト化してしまう?!
共働きであるとお互いに収入があるため、自分の好きなことや趣味にお金を使えるようにもなります。特に、子供がいない家庭ではそれぞれが自立した生活を送りやすくなります。
そうした子供がいない共働き夫婦のことを「DINKS(ダブル・インカム・ノー・キッズ)」と言い、実際に30代夫婦の間ではこのケースがとても多くなっています。
さらに、その多くは子供を持たないことを自ら選び、結婚後・妊娠出産後も働くことを望んでいる女性、実際に働いている女性が実に多いのです。
専業主婦になってほしい、なりたいと言う人は現代では少数派なのかもしれませんね。そして、そういったDINKS夫婦の場合、仕事が終わる時間がバラバラだったり帰る時間帯が合わなかったりすると、夕食は基本的に別々にとるというケースも珍しくありません。
さらに、共働きのため生活費も折半、朝は忙しくまともに顔を合わせることはなく、お互い休日は自分の趣味に時間を使う……そうした各自自立した生活が続くと、夜の夫婦生活やスキンシップなどにも影響が出てきて、気が付いたらお互いルームメイトのような存在になっている、なんてことも。
それぞれが自立して自由に生活できることは決して悪いことではありませんが、DINKS夫婦を中心に、男女関係が希薄な「ルームメイト」化した共働き夫婦が増えてきているようです。たかが食事と思わずに、「夫婦」や「家族」という形を見直す必要はありそうです。
食事の準備が大変な場合は、宅配サービスで家事負担軽減も!
食事は家族団らんのコミュニケーションの場として大切な一方、毎日毎日食事を作るのはかなりの負担がかかるのも事実。共働きの場合はなおさらです。仕事が終わってからスーパーに行き、重い荷物を持って帰宅後ご飯を作る……なんて毎日行っていたら負担も大きくなります。
そんな時に便利なのが食材の宅配サービスです。注文したものを自宅まで運んでくれるのでとっても便利!
宅配サービスも様々なものがあり、週1回専用のBOXに入れて玄関前に置いておいてくれるところや、スーパーのチラシと同じ値段で、注文したものをその日に届けてくれるところなど、宅配サービスもどんどん多様化しています。
携帯でカタログを見てそのまま注文できるところが多いので、仕事の休憩中や出先でも簡単にできますよね。玄関前の専用BOXに入れておいてくれる場合は、自宅にいなくても良いので、届く時間を気にしなくても良いのも助かります。
さらに、もっと手軽に夕食を準備したい!という方には、夕食宅配サービスがおすすめ。こちらは食材ではなく、夕食のメニューをそのまま届けてくれるので、献立を考える必要もないんです。
下ごしらえ済みの食材を簡単に調理するだけでできるものや、レンジでチンするだけのお弁当形式のものも!
しかも、栄養バランスも考えて作られたものや安全な食材にこだわったメニューなど、様々なこだわりもあるようです。手間もかからない上に健康にも気を使った夕食が用意できるので、食事の準備がネックになっている方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
共働き夫婦は忙しくて夕飯が作れない!対処法10個
おかずや副菜の作り置きを作っておく
時間のあるときにまとめて作り置きをしておくと、仕事で疲れて帰った後の夕食もかなり楽になります。
メインの肉類は下味までつけて後は調理するだけにして、副菜はたくさん作って小分けしておくと時短に繋がります。作り置きレシピもネット上にたくさん公開されていますので活用しましょう。
デパ地下やスーパーのお惣菜を活用する
「夕食を作る時間がない!」そんなときにはデパ地下やスーパーのお惣菜を活用しましょう。
揚げ物、煮物、焼き物なんでも揃っていますので、メインは買って済ませて後はご飯とお味噌汁、サラダなどを用意するだけでできあがりです!
電子レンジ&炊飯器レシピで時短料理
電子レンジや炊飯器で簡単に作れる料理もたくさんあります。美味しく早く作れる上に、光熱費も節約できて一石二鳥!
料理が苦手な方でも楽にできて、レシピもたくさん登場していますので、料理が偏る心配もありません。
便利な料理アイテムで時短料理
最近では便利な料理アイテムがたくさん販売されていますね。
電子レンジでチンするだけでゆで卵が作れますし、パスタが茹で上がる100均アイテムを使えば鍋を汚して洗う必要もありません。電子レンジレシピに活躍するシリコンスチーマーなら、お洒落でサイズも豊富にありますので、食卓にそのまま出せるのもオススメポイントです。
お味噌汁好きにおススメ「一汁一菜」
料理研究家として有名な土井善晴氏が提唱した「一汁一菜」をご存知でしょうか。ご飯と味噌汁の一汁一菜で良いという考え方です。
ポイントは栄養バランスを考えて、味噌汁を具だくさんにしてボリュームを出すことです。もちろん毎日ではなく、時々取り入れると忙しい毎日を少し楽にしてくれますよね。
UberEATS(ウーバーイーツ)でデリバリー
好きな料理を家まで届けてくれるUberEATS、在宅時の強い見方ですね。家にいながらにしてお店と同じ味を楽しめるデリバリーは、どうしても料理したくない日に活用しましょう。
食材宅配サービスで負担を軽減
献立メニューを考えるのが苦手という方には、食材宅配サービスがオススメです。
食材とレシピがセットになっていますので、後は調理するだけで美味しい料理ができあがりです!食材はカットされてあったりすでに下処理済みであったりするので手間を大幅にカット、献立も考えずに済みますので超便利です。
ネットスーパーで食材をまとめ買い
食材をまとめ買いしに行くのが手間という場合には、ネットスーパーの利用が便利です。
スーパーに行くとつい特売品など不要な物も買いたくなってしまいますが、冷蔵庫を見ながら必要な物だけ買うことができるネットスーパーなら無駄遣いも防げるでしょう。スーパーまでの往復の時間や運ぶ労力もカットできます。
料理代行サービスを賢く利用
デパ地下のお惣菜も美味しいですが、たまには誰かに作ってもらった手料理を食べたい、そんなときがありますよね。そんなときは、料理代行サービスという手段もあります。
好みも聞いた上で、栄養バランスを考えた料理を作ってもらえます。買い出しから家事までしてもらえるサービスもありますので、単発または定期利用も便利ですね。
料理をスッパリ諦めて「外食」
「もう何もする気が起きない」そんな日の夕飯は、家族皆で外食しに出掛けてはいかがでしょうか。夫婦共働きで金銭的に許されるなら、料理をスッパリ諦め、たまの外食を楽しみましょう。息抜きをすることも大切ですよ。
共働き夫婦による一週間の献立メニュー
献立メニューを考えるときのポイント
まずは食材をまとめ買いし、一週間で使い切れるような献立メニューを考えます。安くて栄養価の高い豚肉、鶏むね肉、豆腐や玉子などを活用しましょう。
時短料理に活躍してくれる缶詰も共働き夫婦の食卓の強い見方です。サバ缶やツナ缶、コーン缶、桃缶なども常備しておきましょう。
一週間の献立メニュー
共働き夫婦の平日のお昼は外食という設定で、一週間の献立メニューの参考例を紹介します。同じ食材をどう使い回すか、多めに作った料理をどうアレンジするかなど工夫してみましょう。
月曜日
朝食:食パン、ゆで卵、野菜サラダ(キャベツ・トマト・コーン)、キウィフルーツ、牛乳
昼食:外食
夕食:カレーライス(ご飯・玉ねぎ・人参・じゃがいも・豚肉)、ツナサラダ(大根・ツナ・きゅうり)
火曜日
朝食:ご飯、味噌汁(ほうれん草・油揚げ・しめじ)、冷奴、ヨーグルト(パイナップル入り)
昼食:外食
夕食:カレードリア(月曜日の残ったカレー・チーズ・ご飯)、コールスローサラダ(キャベツ・きゅうり・人参・コーン)
水曜日
朝食:シリアル(グラノーラ・バナナ・牛乳)、玉子スープ(もやし・わかめ・玉子)
昼食:外食
夕食:サバとキャベツのトマト煮、大根の煮物、ブロッコリーサラダ、味噌汁(ほうれん草・油揚げ・しめじ)、ご飯
木曜日
朝食:シリアル(グラノーラ・バナナ・ヨーグルト)、わかめスープ、ほうれん草ベーコン炒め
昼食:外食
夕食:鶏甘酢あんかけ(鶏唐揚・玉ねぎ・人参)、酢の物(きゅうり・わかめ)、コールスローサラダ、味噌汁(豆腐・油揚げ)、ご飯
金曜日
朝食:ご飯、目玉焼き、味噌汁(豆腐・油揚げ)、ヨーグルト(バナナ入)
昼食:外食
夕食:ツナアボカド丼、キャベツスープ、ひじきの煮物(ひじき・人参・油揚げ)
土曜日
朝食:食パン、野菜サラダ(キャベツ・トマト・きゅうり)、スクランブルエッグ、キウィフルーツ、牛乳
昼食:焼きそば(豚肉・キャベツ・人参・もやし・中華麺)、トマトとブロッコリーのサラダ
夕食:アジの開き、大根の煮物、もやしのナムル、味噌汁(キャベツ・わかめ・油揚げ)、ご飯
日曜日
朝食:ご飯、納豆、味噌汁(キャベツ・わかめ・油揚げ)、ヨーグルト(桃入り)
昼食:カルボナーラ(玉子、チーズ、牛乳、パスタ)、野菜サラダ(キャベツ・トマト・きゅうり)
夕食:鶏唐揚、ひじきの煮物(ひじき・人参・油揚げ)、ツナサラダ(ツナ・大根・きゅうり・ブロッコリー)、オニオンスープ(玉ねぎ・キャベツ・コーン)、ご飯
まとめ
夕食を一緒にとる夫婦、とらない夫婦、様々な生活スタイルがありますが、何も食事を一緒にとることだけが夫婦円満の秘訣ではありません。お互いたまの休日は一緒に出かけてみたり、朝食だけは一緒にとったりするなど、別の時間、場所でもコミュニケーションをとることはできます。
とは言っても、食事の時間が夫婦・家族間の大切なコミュニケーションの場であることは間違いありません。帰宅時間がバラバラでやむを得ず別々に食事をとる家庭もあるでしょうが、それが続くとどうしても会話の機会が減ってしまいます。
昔と比べて核家族化が進み、さらに共働き夫婦が増える中、食事の時間帯も合わずそれぞれ独立した生活を送る夫婦も多いようです。もちろんそれ自体が悪いことではありませんが、相手に無関心にならないよう、お互いに興味を持つことは良い夫婦関係を続けていく上で大切なことです。
最近すれ違いが多いかも……と思う方は、せめて休日だけでも家族と一緒に過ごしてみてはいかがでしょうか。