DVのアザの特徴と気付いたときに取るべき行動

    DVの被害者は、自らが被害者ということを隠すケースが多いと言われています。それは、加害者からの暴力が悪化することを恐れるのはもちろん、自分自身が被害者という事実から目を反らしている場合もあるからです。

    しかし、DV被害を放っておけば、いつ生命の危険にさらされるかわかりません。それを阻止するためには、第三者がDV被害者を見つけた段階で、声をかけてあげる必要があるでしょう。今回はDVのアザの特徴や、アザに気付いた場合に取るべき行動についてご紹介します。

    DVでできるアザの特徴

    DVの被害を見分ける方法の一つに、アザの存在が挙げられます。明らかに暴力を振るわれたことによってできたアザには、どんな特徴があるのでしょうか?さっそく見ていきましょう。

    DVによるアザの特徴1.目の周りや頬など顔面に殴られた痕跡がある

    DVによる暴力は、その傷が被害者の体に残ることが多いといわれています。暴力が毎日繰り返されることにより、アザなどの外傷となってDVの痕跡として残るのです。

    DV加害者は、いくら相手が親密な関係であるからといって、暴力を手加減することはありません。顔の頬や目の周辺など、他者からの目に留まりやすく、デリケートな部分であっても、構わずに暴力を振るうケースもあります。

    女性の場合、顔のアザはメイクで隠せる場合もありますが、場所や大きさなどによっては、隠しきれない場合も……。たとえ隠せた場合でも、自分が望まないメイクや不自然な仕上がりになってしまうなど、DV被害者は精神的にも大きな傷を負っているでしょう。

    膝小僧のような場所であれば、「ちょっと転んでしまった」という理由も通用します。しかし、自らの不注意で顔にアザがあるのは、一般的にはあまり考えにくい状態です。そのため、顔のアザはDVによるものが多いかもしれません。

    DVによるアザの特徴2.首を絞められた痕跡がある

    DV加害者による暴力は、生命の危険を伴うケースも少なくありません。殴る、蹴るというような行為を繰り返しながら、次第に首を絞めつけるような行為に発展することもあります。

    首にアザがあるというのも、よっぽどの理由がない限り、自らの不注意で怪我をする場所ではありません。また、タートルネックのようなスタイルの洋服を選ばない限り、普通の洋服で首を隠すのは難しく、目に付きやすい場所と言えるでしょう。

    その場合は顔と同様、ファンデーションやコンシーラーなどのメイク用品で隠すケースもあるようです。

    DVによるアザの特徴3.腕や足などに叩かれた痕跡がある

    DVによる暴力の中には、叩き続ける行為も多いでしょう。腕や足を引っ張り、引きずり回した上に激しい力で叩くような暴力は、アザとなって残る場合があります。

    幸いなことに、腕や足は洋服を着用していればアザを隠せます。しかし、何らかの形で衣類の隙間からアザが見えてしまったり、着替えの際にふとアザを目にしたりすると、どうしても気になってしまいますよね。

    何かの瞬間にアザを目にしてしまった場合、相手が慌てて隠すような動作をすれば、DVを受けている恐れはなおさら高いでしょう。自らの不注意で怪我をしただけなら、そこまで隠す必要はありません。

    アザができるような外傷になる原因は、「強い力で圧迫する」「強引に引っ張る」などの行為が考えられます。そうなると、やはりDVによるアザを疑ってしまうのは当然かもしれません。

    DVのアザに気付いてしまったら取るべき行動

    もし、あなたの身近な人にDVを疑うようなアザがあったら、何をするべきなのでしょうか?「夫婦やパートナー間の問題だから、そっとしておこうかな……」などと考えてしまいますよね。ここでは、どのような行動を取るべきなのかを紹介します。

    DVを疑うアザを見つけたら声をかけてみる

    もし、あなたの友人や知人など身近な人にDVを疑うアザを見つけたら、まずは声をかけてみましょう。「何か悩み事がある?」「困っていることがあれば、何でも話してみて」など、アザについて直接問いただすのでなく、さり気なく様子をうかがってみることが大切です。

    DV被害者は、簡単に自分のおかれている状況を他者に話すことはできません。それは、DV加害者に対しての恐怖心はもちろんのこと、なかには自分自身が被害者だということを理解できていないケースもあるからです。

    「暴力を振るわれている方が悪い」「自分が我慢すれば済むこと」など、DVがおこなわれるのは自分が原因だと責める傾向にあります。また、世間体を気にしてしまい、被害者であると声を挙げられない場合もあるでしょう。

    もし本当にDV被害者であったとすれば、「話を聞いてもらえる人がいる」という事実に、気持ちが楽になるかもしれません。強引に聞き出すのはダメですが、もしかすると、あなたの一言を待っているかもしれませんよ。

    DV被害者の話を聞く時のポイント

    DV被害者に声をかけたとしても、すぐには話をしてくれないケースもあるでしょう。被害者の多くは、自らの状況を冷静に判断できない状態です。また、他者に相談している事実がわかったら、DV加害者からの暴力がエスカレートしてしまうと考える場合もあります。

    まずはゆっくりと時間をかけて、DV被害者が話してくれるまで待ちましょう。そして、そのタイミングが訪れたら、相手のペースで話してもらうことが大切です。焦らせるような行動は、再びDV被害者が心を閉ざすことにもつながります。

    聞く姿勢のポイントとしては、相手が話しやすいように近くに寄り添いながら、ゆっくりと傾聴すること。偏見や先入観をもたず、途中で話をさえぎるような行為もやめましょう。また、自分の見解をすぐに述べるのは、逆効果となります。

    DV被害者にしてみると、第三者からの意見を聞くことは、恐怖でもあります。暴力を振るわれている加害者が非難されることは、同時に自分自身も非難されていると感じる場合があるからです。

    まずは、相手の話を最後までゆっくりと聞いてあげること。途中で涙を流してしまうかもしれませんが、そうなった際には、やさしく手を差し伸べてあげましょう。

    もちろん、DV被害者が女性でDV加害者が男性だとは限りません。最近では、男性がDVにより苦しんでいるケースもあります。もし悩みを打ち明けられた相手が男性でも、気持ちに寄り添いながら話をしっかりと聞いてあげましょう。

    DVを疑うアザを見つけたら専門機関への相談を勧める

    DV被害者が暴力を認めて相談を受けた場合、あなた自身が1人で解決するのは不可能です。なかには、「あまり大袈裟にしたくないから、誰にも話さないでほしい」と、DV被害者からお願いされるケースもあるでしょう。

    しかし、DVは犯罪行為が含まれているケースもあるため、専門家でない人間が安易に動いてしまうのは危険です。DV被害者のことを考えて行動したとしても、結果的に加害者にバレてさらなる被害を発生させてしまうなど、大きなリスクを伴います。

    まずは警察や支援センターなどへの相談を勧めましょう。その際も、被害者の合意の上でサポートすることが大切です。電話での相談のほか、弁護士による法律相談、精神科による面談をおこなっている所もあります。

    相談された側は、DV被害に関するプロではないため、専門的な部分では力になれないかもしれません。しかし、「相談先の情報収集」「相談の際に同行する」「毎日話を聞いてあげる」など、DV被害者を支える部分は多くあるはずですよ。

    DVをされてできたアザや怪我…病院ではなんて言う?

    DVによってできたアザや怪我は、そのまま放っておくとどうなってしまうのでしょうか?病院へ行った際、医師にどのように伝えるべきかは、知っておきたいポイントです。ここでは、DV被害で発生した怪我について、保険が適用されるかどうかなども併せて紹介します。

    DVのアザができたら早めに病院へ

    DVのアザができたら、そのまま放置をせずに早い段階で病院へ行きましょう。アザが消えないという事実が、DV被害者の心の傷をさらに大きくするとも言われています。

    「アザは隠せばよい」という安易な考え方も危険です。やがて、外傷が体のあらゆる箇所に広がり、新たな怪我や病気につながることもあるからです。

    また、早い段階で病院にいくことで、病院では外傷やアザの状況を記した診断書をもらえます。DVの事実を伝えた上で、アザの程度を医師がしっかりと診察すれば、生まれつきのモノでないことは明確です。そのため、保険も適用されるでしょう。

    病院ではDVのアザについて正直に話すこと

    病院で診察を受ける際は、DVによる暴力であることを正直に話しましょう。医師や看護師に伝えることは、勇気が必要かもしれません。しかし、ここで本当のことを伝えなければ、この先の治療や処置にも大きな影響が出る場合があります。

    先述の通り、医師に正直に伝えると、病院から診断書をきちんと受け取ることが可能です。診断書には、傷病名や傷の程度、治療期間などの内容を記載してもらうことが重要です。

    診断書だけでは、DV被害にあったことを証明できるとは限りません。しかし、診察の際に細かく状況を説明すれば、「DVによる外傷」という点を明記してくれる場合もあるでしょう。そのためにも、正直に話すことが必要です。

    診断書は、今後の加害者との話し合いの中で、大変重要な書類となります。また、併せてアザの写真、傷の写真も撮っておき、診察の際に持参するとよいかもしれません。まずは、DVによる被害を受けていることを、しっかりと医師に伝えましょう。

    まとめ

    DVによるアザについて解説しました。DVによる暴力は日常的に繰り返されるため、アザが消えかけたところで、また新たな怪我を負う……という状況にもなってしまうようです。

    もし、あなたの身近な人の体にアザがあったら、その場所を確認しながら、少し様子を見てみましょう。DVで苦しみ、傷つけられたアザだとすれば、心の中でSOSを叫んでいるかもしれません。まずは、やさしく声をかけるところから始めましょう。

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