気になる男性や大好きな彼が「DV男だったらどうしよう……」という不安な気持ちを抱えながら、毎日を過ごすのは辛いですよね？

DV（ドメスティック・バイオレンス）をする人かどうかは、恋愛関係になってからの期間が短いとわからないことが多いため、「気づいたら暴力を振るわれていた」というケースもあるでしょう。

DVをしてしまう男性には、特徴や気質があります。それを見極める目をもつことは、自分の身を守ることにも繋がるのです。今回は、DVをしてしまう男性の特徴や見分け方、DV男に見られる気質なども併せて紹介します。

DV男の特徴7つ

では、実際にDVをしてしまう男性には、どのような特徴があるのでしょうか。この特徴に当てはまる男性がすべてDV男だとは限りませんが、「おかしいな」と感じるほど露骨な特徴があるなら要注意です。DVの被害者にならないためにも、その特徴をしっかりとチェックしておきましょう。

DV男の特徴1．嫉妬深く束縛をする

「自分の大切なものを独占したい」という欲求が強いDV男は、嫉妬深い性格であることが多く、まるで自分のモノかのようにパートナーを束縛します。束縛が次第にエスカレートすると、メールやLINEの履歴のほか、行動を細部までチェックするようになるでしょう。

さらに、メールやLINEの返事が遅いことで怒るのは、DV男の典型的な特徴です。彼女が「今、何をしているのか」「今、誰といるのか」をリアルタイムで把握し、自分が知らないことが何もないようにしておきたいのです。

これでは、24時間すべてを監視されているのと全く変わりません。束縛や嫉妬を受けると「愛されている」と思いがちですが、このような状況には注意が必要です。

DV男の特徴2．感情の起伏が激しい

楽しく過ごしていたと思ったら急に怒りだし、感情的になるのはDV男の特徴です。怒りの感情には何かしらの原因があるのかもしれませんが、大人である以上、自分の気持ちをコントロールできないのは大きな問題です。

そのような男性は、相手の気持ちを考えず、真っ先に自分の感情を優先させます。人によっては気に入らないことがあるだけで大声を出し、パートナーに暴力を振るうこともあるでしょう。

また、些細なことでキレることも多く、不機嫌になって怒った後で急に優しくなるのは、まさに典型的なDV男の姿です。

DV男の特徴3．気が弱い性格

“隠れDV”とも言われるのが、気が弱い性格のDV男です。自分に自信がないことで、さらに自分より弱い立場の人に対して強気になり、気に入らないことがあれば、暴力を振るってしまうのです。

このタイプは、学校や職場では自分の気持ちを表現できず、ストレスを溜める傾向にあります。心の中では爆発している思いがあり、その反動が自分のパートナーに向かっていくのでしょう。

DV男の特徴4．完璧主義者

完璧主義者のDV男は、幼少期の体験が影響していることが多くあります。大人から常に厳しく指導され、もしかすると虐待を経験している場合もあるかもしれません。

成長すると、さらに自分自身に対して厳しくなり、同時に身近な人にも厳しさを求めることが多くなります。そのせいか、パートナーにも自分の価値観を押し付け、自分と同じような完璧さを要求するのです。

DV男の特徴5．プライドが高い

自己肯定の気持ちが高いのも、DV男の特徴のひとつです。いわゆる「自分大好き」な男性は、プライドが高く、人に自分の弱い部分を見せることが苦手です。

ちょっとした注意やアドバイスに対しても自分が否定されたと感じ、怒りをあらわにします。その相手がパートナーだとすれば、なおさらです。それが軽い冗談だったとしても、DV男には全く通用しないので注意が必要ですね。

DV男の特徴6．謝罪することが苦手

パートナーよりも自分が優れていると思っているのが、DV男の特徴です。「プライドが高い」に繋がる部分もありますが、自分が間違っていたとしても非を認めず、自らが謝罪することを嫌います。

たとえ自分がきっかけで喧嘩をしたとしても、「どうして俺を怒らせるのか？」と、すべてを相手の非にすり替えようとする傾向もあります。自分から頭を下げるのは、自分の価値を下げることだと感じているのでしょうね。

DV男の特徴7．幼少期にDVを体験している

過去にDVを体験したことが原因となり、DV男に育ってしまうケースもあります。彼らは、幼少期に家庭内で父親や母親から暴力を振るわれていたことから、DVの状況が日常として記憶残っています。

その影響は、「身近な存在に暴力を振るうのは当たり前」という麻痺した心理状態を生むため、自らもパートナーに対して暴力的になるのでしょう。

DV男の見分け方をチェック！DV気質はこんなところに出る

DV男の特徴を理解したところで、「彼はDV男の可能性があるのか？」を見分けるポイントも知っておきたいところです。ここでは日常の行動や言動、態度、クセなどから、DV男の“見逃せない気質”を見ていきましょう。

DV男の見逃せない気質1．外面だけがよい

職場や友人など周囲からの評価が高いにもかかわらず、彼女のことを雑に扱うのは、DV男の気質のひとつです。DV男の特徴にもある「完璧主義者」「プライドが高い」の性格もあり、外ではとにかく愛想をよくし、完璧な彼氏や夫を演じます。

そんな反動もあり、溜まったストレスが一番身近な存在であるパートナーに向けられることが多いのでしょう。そのため、身近な人にDV男の相談をしても「あなたの勘違いじゃないの……？」という反応が返ってくることがあるかもしれません。

実は、結婚後にDV男だと分かるケースも少なくありません。結婚したことで、妻や子どもの存在が自分の支配下になったと確信し、潜んでいたDV気質が爆発するパターンもあります。

それでも、DV男の外面のよさは変わりません。一歩外に出れば、“優しい夫”としてのアピールも欠かさないので、ママ友やパパ友からの信頼も厚い場合が多いでしょう。

DV男の見逃せない気質2．クレーマー気質

サービス業で働く人に対して怒りの感情を見せているとしたら、それはDV男の気質を持っている証拠です。そこには、パートナーと同様に“自分より下の立場の人間”という意識が強く働きます。完璧主義者な上、自分はもちろん、他人にも厳しい気質が大きく影響しているのです。

例えば飲食店に入ったとき、ちょっとした店員さんの態度に激怒していたら、それはDV気質のあらわれです。一度スイッチが入ってしまうと手がつけられず、自分が納得のいくまで騒ぎ立てるでしょう。

電話越しでも同様です。DV男がカスタマーセンターなどに問合せをした際、声を荒げて相手を攻撃するような言葉を発していたら、危険度が高いと言えますね。

DV男の見逃せない気質3．車の運転が乱暴

車の運転中は、隠れた素顔が見えやすい状況でもあります。急にスピードを出すなど彼が豹変する姿を見た場合、それは徐々に車の運転以外の場面で目にするようになるかもしれません。

明らかに相手側に非がある場合は別ですが、そのような状態が多いようなら問題です。まさに自分のことが最優先で、助手席に座っているパートナーのことを全く考えていない証拠ですからね。

DV男の見逃せない気質4．酒癖が悪い

お酒とDVには、とても深い関係があります。お酒を飲みすぎると自分の感情を抑えることができず、ついには爆発してしまうことも！

お酒の量が増えるにつれ、怒りの感情が身近な存在へ向けられ、暴力を伴うこともあるでしょう。普段は温厚な男性でも、お酒の飲みすぎがDVを引き起こすきっかけになりかねません。

つらいことがあるとお酒を大量に飲むなど、なにかとお酒に依存しがちな男性には注意しましょう。「お酒を飲み過ぎる・感情的になる・攻撃的になる」という、負の連鎖を繰り返す場合があるので危険です。

DV男の見逃せない気質5．転職が多い

転職の数という少し意外なところにも、DV気質は潜んでいます。完璧主義者で外面がよいのであれば仕事もしっかりこなすはずなのに、なぜ転職が多いのでしょうか？

理由は明確で、DV男の特徴でもある「プライドの高さ」が仕事や人間関係の邪魔をします。自分の正義感を曲げられないので、何かトラブルが起きた際に頭を下げて謝罪ができないのです。表面的な気質だけでなく、仕事の経歴などにもDV男の要素が潜んでいるとは驚きですね。

DV男の見逃せない気質6．過剰に甘える

DV男が束縛をする延長には、「自分だけを見て欲しい」という寂しがり屋で甘えん坊の気質があります。激しく暴力を振るったと思ったら、急に弱さを見せて甘えてくるのです。

そんなDV男の姿を目にすると、一瞬、可愛らしく思えてしまうかもしれません。しかし、簡単にそう思うのは危険です。DV男が、過去に両親や大人から純粋な愛情を注いでもらっていない場合、その反動で過剰に甘えて一方的に愛情を求めるケースがあります。

DV男は、自分の欲望を満たしたいという身勝手な気持ちが強く、自分が大切にされることばかりを考えています。残念ながら、相手のことを思いやり、心から大事に思う気持ちは少ないでしょう。

DV男の見逃せない気質7．頻繁に性行為を強要する

愛し合う2人の性行為は自然なことですが、DV男にとっては少し違います。その違いとは、パートナーの存在をすべて支配したいという思いが強すぎることです。支配欲があることから、相手の健康状態や精神状態なども考えず、自分の都合の良い時に性行為を強要します。

時には調教のように、性行為の主導権を握り、パートナーが嫌がる行為をさせる場合もあるでしょう。悲しいことですが、そのような性行為にはDV男の欲求や欲望しかありません。

また、結婚してからは妻を独占したいという気持ちから、子どもを多く作ることを望みます。これについては愛情と紙一重な部分なので、見極めるのが難しい気質でもありますね。

まとめ

今回はDV男の特徴や気質について紹介しましたが、いかがでしたか？もちろん、ここで紹介した特徴に1つでも当てはまる人が、すべてDV男だと断定できるわけではありません。ただ、自分のパートナーや気になる相手に少しでもDVの危険性を感じたら、今後の付き合い方を慎重に考えることをおすすめします。

恋をすると、誰もが相手を美化してしまうもの。「暴力を振るうけど優しい日もある」「過剰な束縛は愛されている証拠」と、無理に自分へ言い聞かせるのではなく、心からあなたのことを大事にしてくれる相手を選びましょう。