フェティシズム（fetishism）・・・。

なんて官能的な響きなのでしょう。本当は紫で書きたいくらい情欲的な言葉、フェティシズム。

ちゃんと調べてみると、人類学的だの宗教学的だのとちょっと難しい崇拝的なお話もあります。ですが私たちにとって身近な意味合いとしましては、心理学でいう性的倒錯。「性的フェティシズム」。略してフェチです。

フェチといいましても、まあ様々。むっつり人口が世界的にも多いのではないかと思われる（あ、個人的な意見です）日本人のフェチは、ソフトなものからマニアックなものまで、それはそれは多種多様です。

今回はそんな様々なフェチの中から、フェチ人口が結構多いのでは？思われる「お耳」をクローズアップしてみたいと思います。「耳フェチってなによ？」とか、「私は耳でも男を魅了してやりたいわ・・・。」なんてお考えのあなたに代わって、私が調べてまとめてみました。

耳フェチってそもそもどんなフェチ？男の人に多い理由は?

耳フェチってどんなフェチなの？

先でも述べましたように、フェチとは性的倒錯。英語からの意味合いですと、本当にストレートです。

「衣類や身体の一部に対し喜びを感じる異常な性的欲求のかたち」

異性の「耳」に対して性的な興奮を覚える方のことを「耳フェチ」といいます。最近ではこのようにずっしりと重みのある性的嗜好とまではいかなくても、｢あえて言うなら耳フェチかな～」くらいのソフトタッチなフェチも多く存在しています。

耳の形や特徴、耳が絡んだ仕草など、耳フェティシストたちの趣向は多種多様です。

形を吟味する。
特徴を吟味する。
ほわほわ触る。
耳の穴に指を入れる。
舐める。
噛む。

その方法は人それぞれでしょうが、対象が「耳」というだけで、愛し方は他のフェティシストたちと同じようです。

では、そのフェティシストですが、どうしても男性ばかりたくさんおられるような感じがしませんか？次は、なぜ耳フェチは男性に多いのか？という疑問を解き明かしていきたいと思います

男の人に多いのはどうして？

そもそも論で言いますと、そもそも男性と女性は脳の構造が違います。どうやら男性の脳は妄想が大好きなようで、そのもの（ここで言う耳）が女性イメージを膨らませられるものならなんでもいいという実に元気な特徴を持つ生き物のようです。

そうです。耳フェチの男性はあなたの耳を見て勝手なイメージを膨らませ、あんなことやこんなことを妄想しているのです。

まあ、勝手にやってちょうだいと言いたいところですが、もしもあなたの気になる男性が耳フェチだった場合、今までぞんざいに扱ってきたあなたの耳と、もう一度真摯な気持ちで向き合って、見直していく時間が必要になってきますね。

【ぞんざい】　取り扱い等が丁寧でなく、なげやりで乱暴なこと。（調べてみて出てきた意味がけっこう重かったので記してみました。）

そういえば・・・、なんかちょっと異性とセクシーな雰囲気になると耳って結構大活躍しませんか？耳元でコソコソ話なんてされてうっとりしちゃった経験、ありますよね。

それとは逆に、なんでもない異性に耳なんて触られたら、勘違いするか憤慨するか。とにかく耳って特別な体のパーツのひとつだと感じます。

耳=性。

簡単にいえば、一般的に女性よりも男性のほうが性的欲求が強いとされていますし、どちらかいうと、男性が女性をリードするものという常識が勝手に蔓延していますので、どうしても耳フェチって男の人に多いわよね。という印象になるのではないでしょうか。

もちろん男性に限らず、そういった女性だっていらっしゃいますよね。どうぞどうぞ、声高らかにアピールしてください。そんなストレートな会話も場を盛り上げることもあるでしょう。

赤ちゃんのときからその兆候が表れている場合も！

実は耳フェチの人の中には赤ちゃんのころからその兆候が表れている場合が多いといわれております。たとえば赤ちゃんのころから寝るときは耳を触っていないといけなかったり、人の耳をすぐ触りたがるなども兆候の一つです。

またこの耳を触りたがるというのも、自分の耳なのか人の耳なのかで違ってきます。耳フェチによりなりやすい傾向として知られているのは、自分以外の人の耳を触っていないと落ち着かない！という赤ちゃんです。

無意識のうちにやっていることだからこそ、それが大人になったときでも残っていて耳フェチになっていくといわれております。もしご自身が耳フェチかもしれない！と思っている場合には小さいころの話を聞いてみましょう。

そうすると潜在的にあなたにあるフェチなのか、そうでないのかがわかってきます。赤ちゃんのころに無意識に行っている動作というのは、あなたが一番安心できる方法でもあるのです。自分のフェチについてわかることも多いです。

耳フェチは耳だけじゃないネオ耳フェチも！

ネオ耳フェチ。Neo=New。

耳フェチって、耳だけ見てると思ったら大間違いだぞ！とおっしゃるネオ耳フェチの存在をご存知でしょうか？

と少々大げさな書き方をしてしまいましたが、「髪をかき上げた時に見える耳が好き。」なんていってる人は、だいたい「髪をかき上げた時に見える耳と首筋とうなじと鎖骨、全部好き。」です。

そうです。ただのエロティシズムです。ちなみにネオ耳フェチという言葉は私の即席造語ですのであしからず。

ところで、耳フェチが好きな耳ってどんな耳？切り替えて次のテーマで見ていきましょう。あなたに当てはまる耳はあるでしょうか？

そもそもどんな耳が好きなのよ?好きな耳の特徴や形２２選！

ずばり好きな耳の形を教えてください！！

小ぶりな耳
貝のように丸い耳
立ってる耳（エルフみたいな感じ）
薄くて前に出てる耳
耳のふちが分厚くてクルンと巻いている耳
薄い耳たぶ
逆に分厚い耳たぶ

まあ、人間の耳ですから、形なんて大体が想定内ですね。では、世の男達はどんな耳の特徴を捉えてフェチに走っているのか聞いてみました。

世の男達に聞いた！あなたの好きな耳の特徴は？

ピアスの穴が開いてる耳
イヤリングをはずした時にイヤリングの後がついた耳
すごい可愛い顔してるのに耳たぶがお金持ちのおじさん並みに分厚い耳
寒いなか外を歩いてきて真っ赤になった耳の際
恥ずかしくって急にカーッと真っ赤になった耳
ひんやりとしていそうな真っ白い耳
マスクをかけた耳

なるほど、なかなかマニアックですね。特に「すごい可愛い顔してるのに～」あたりはマニアックを通り越してドＳが入ってるような気がするのは私だけでしょうか・・・。

ピアスの穴が開いてる耳は、もちろんピアスをつけてる耳がお好きな方もいれば、ピアスがついていない時がいいなんて方もいらっしゃいましたよ。ピアスをつけていない耳って、なんかヌードな感じがしますよね。そんな男性の気持ち、なんだかわかります。

形と特徴がわかったところで、次はそんなキュートなお耳の見せ方（魅せ方）を挙げていきましょう。

耳フェチが思わず唸る耳チラリズム

下ろした髪の間からのぞく耳
ショートカットで見える耳
かた耳がけ中村アンちゃんスタイル
ゆるふわポニーテールで半分隠れた耳
逆にピッときっちりポニーテールしたときに包み隠さずばっちり見える耳
ショートの子が耳にかけてる耳から首筋が好き
書類を見るときに小首をかしけながら髪をかきあげた時に露わになる耳
「耳さむ～い」と言って手で両耳をおさえる仕草

かきあげから見える片耳は私もセクシーだと思いますが、最後の両耳をおさえちゃうのなんていうのは、もはや耳出てないし・・・。なんて思うんですけどね～。フェティシズムとは奥が深いものですね。

また下ろした髪の間からのぞく耳というのは“はみ耳”と呼び、このはみ耳が好きな人のことを“ハミミミスト”と呼びます。これは耳フェチの人は知っておきたい情報の一つですよね。

そんな耳フェチの方があなたのまわりに少なからずいらっしゃることと思います。（なぜなら、あなたはこの記事を読んでいるのですから。）その方が、まさか性懲りもなくあなたの耳に接近してきたら･･･。

次はそんな時のためにどんな対策を打ったらよいのか、まとめてみました。

耳フェチ警報発令！接近されたときの対策法は？

貴女が好意を寄せる方からの接近を受けた時は？

まさに「チャンスっ！」と言わざるを得ない状況です。ここで彼をメロメロにさせなきゃいつするの？

それは鳥達も眠りに就く、とっぷりと日がくれたオトナの時間。意中のお相手との心ときめく素敵なひととき。なんとなく会話が途切れうつむく貴女は至近距離からの熱い視線を感じてふと彼を見る。スッと彼の右手があなたの左耳を優しくとらえる。

この時点であなたの耳は、宝石をも溶かすほどに熱を帯びていることでしょう。でも慌ててはいけませんよ。ここで「えっ？えっ？」なんておちゃらけたりした瞬間、耳フェティシストであるお相手は興醒めです。ここはバシッと熟れた（なれた）女を装って耳を触りかえしてやりましょう。

アンサータッチです！

でも、ふたり見つめ合って真剣な顔で（にこやかでも）ずっと耳を触りあっているなんて光景はまるで何かの儀式のようですから、あなたが触り返す場合はあくまでも一瞬。一瞬だけのソフトタッチにとどめて置いてください。

あなたに耳を触られたくらいじゃあ、別になんともなくってよ。うふふのふ♪　みたいな。その後は、何事もなかったかのようなクールな表情でトークを再開しましょう。

嫌な勘違いオトコからの接近を受けた場合は？

たまにいるんですよね、こういう男性。はたから見てると愛らしくて仕方ないのですが、実際接近されてるご本人としてはたまったものではないですよね。特にそのお相手が苦手なタイプだったりすると余計にです。

「僕、耳フェチなんだよね～。」なんて耳元でささやいて熱い吐息を吹きかけてきたり、触れるか触れないかの微妙なタッチでサワサワしてくるオトコ。こういう方はだいたい「世の中のすべての女の耳は性感帯」と信じてる自称遊び人だったりしますよね。

そのようなややこしい方からの接近は、丁重にお断りしてさしあげてください。変にのせてその気にさせてしまうと後が地獄です。ここはきっぱり断ってください。で、帰っちゃえばいいし。だって、そんな方とまたデートしたいですか？私なら絶対にNO！です。

まぁ、世の中私のような気の強い性格の女性ばかりではないのは十分に承知しておりますが、NOと言えずなあなあになって、後で困ってめんどくさい思いをするのでしょうから、ここは頑張ってNO！と言える女性になってください。

まとめ

実に奥が深い耳フェティシスト。まだまだ謎は多く未解決のままの問題も山積していることと思いますが、今回わかったことは・・・。

「耳フェチ」とひとことで言っても、その趣向は様々であり、フェティシストご本人の五感をつかって「耳」を愛する性的趣向の持ち主。現在ではマニアックな「耳フェチ」はもちろん、ソフトな「耳フェチ」を名乗る方まで寛大に認められている。

「耳フェチ」に男性が多いのは脳の性質からであり、男性脳は妄想脳であることから、異性の耳を性的なイメージを膨らませて楽しむ傾向にあるため、男性には「耳フェチ」が多いのでは？というイメージにつながっている。

耳フェティストたちの好みは多種多様であり、一言で言えば、「誰でもみんな、グッとくる耳を持っている」ということでしょう。

耳フェチからダイレクトに接近を受けた場合、オッケーだったら受ければいいし、嫌なら迷わずNO！と言いましょう。ただし受ける場合はアンサータッチを忘れずに、その後の責任もしっかりと。

以上、プチ耳フェティシストからのご報告でした。