コスモスの花言葉を色別に紹介!ピンクやオレンジなど!
2019.04.15
鮮やかな色が美しいコスモス。漢字では“秋桜”と書きますが、その名前の通り、桜のように可憐な姿の花が可愛らしく、秋の風景に色を添えてくれる存在でもあります。
今回は、そんなコスモスの名前の由来や誕生花、そして花言葉を紹介していきます。ピンクや白、オレンジなど、コスモスにもさまざまな色があり、その色によって花言葉が違うんですよ。あなたの好きなコスモスの色は、何色ですか?
【花言葉】コスモス(秋桜)ってどんな花?品種や基本の豆知識
コスモスについて
コスモスは、メキシコが原産のキク科コスモス属の花です。漢字で書くと“秋桜”ですが、他に“大春車菊”という和名もあります。
メインのシーズンは6月から10月頃なので、夏から秋にかけて咲く花ですが、花屋さんでコスモスがよく出回るのは、8月から10月頃で、この時期にはさまざまな色のコスモスを楽しむことができます。
お花の中では丈夫なほうで、メキシコの土壌に近い環境である、乾燥していて栄養が少ない土地でも元気に育ちます。そのため、日本でも各地で花を咲かせており、自然の中に自生するコスモスを見たことがある人も多いのではないでしょうか?
コスモスの歴史
メキシコが原産の花と聞くと比較的最近になって日本に持ち込まれたような印象を持つかもしれませんが、意外にも、コスモスが日本に入ってきたのは幕末頃なんです。
明治に入ってから、その育てやすさから日本各地の学校に種が配布され、生徒達の授業の一環として栽培が行われるようになったことで世間に広まり、今では日本の秋を彩る代表的な花となっています。
品種は大きく分けて3種類
コスモスは大きく分けると3種類となり、“センセーション”、“キバナコスモス”、“チョコレートコスモス”に分けられます。それらをさらに細かく分類していくと、その数は20種類ほどになります。
私達が“コスモス”と聞いてふっとイメージに浮かぶのは、花びらが整然と並び、ピンクや白といったカラフルな色をしたコスモスではないでしょうか?あれがセンセーションという種類です。
その他にも、花びらが筒状に丸まったようになっているシーシェルや、花びらが重なり合い八重咲きになっているダブルクリックといった種類があります。
さらに、小さな黄色やオレンジ色の花を咲かせるキバナコスモスや、チョコレートのような甘い香りを放つチョコレートコスモスがあります。そのほかにも、ピコティ、サイキ、ベルサイユ、レッドイリュージョンなど、花びらや茎の形が特徴的なさまざまなコスモスが存在します。
9月14日はコスモスの日?
毎年9月14日は“コスモスの日”とされています。それはなぜなのでしょうか?
9月14日はホワイトデーである3月14日からちょうど半年後に当たります。コスモスの花言葉には、“愛情”というものもあるため、ホワイトデーから半年後になる9月14日にお互いにコスモスの花をプレゼントしあい、愛情の確認を行う日という意味があるそうですよ。
9月14日はちょうどコスモスが旬な時期で美しい花を咲かせている時期でもありますから、コスモスの日には大切な人と花の交換をしたり、コスモスが美しく咲く名所に足を運んでみたりするのも良いかもしれませんね。
コスモスの花言葉の意味を色別に紹介!
コスモスの花言葉は?
コスモスの花言葉は、“美麗”や“謙虚”、“調和”、“乙女の純潔”、“乙女の真心”といった美しい言葉が目立ちます。これをベースとし、さらに色によって花言葉が違ってくるのです。
可憐なコスモスの花にふさわしい花言葉ですね。
赤のコスモス
赤いコスモスというと代表的なのがチョコレートコスモスですが、赤のコスモスには“乙女の愛情”という花言葉が込められています。甘く香るチョコレートコスモスにはぴったりな花言葉ですね。
赤という色は情熱や愛情を表す色でもありますが、その色がコスモスの可憐な姿を重なると、優しい印象をまといます。その結果、乙女の愛情という柔らかく温かい雰囲気の花言葉が生まれたのですね。
白のコスモス
真っ白で美しいコスモスには、“純潔”や“美麗”、そして“優美”という花言葉が込められています。すっと伸びた茎、りんと咲く花は、まさに清く美しく、そしてたおやかな印象を与えます。
ベルサイユやセンセーションなど、白いコスモスの種類も多く、どれも込められた花言葉にピッタリな姿をしています。
ピンクのコスモス
ピンクのコスモスが、一番見る機会が多いのではないでしょうか?美しく均等に並んだ花びらと中央の黄色のコントラスト。コスモスといえば、まさにこのイメージが一番強いことと思います。
ピンクのコスモスには、“乙女の純潔”という花言葉が込められています。可愛らしい花は、乙女をイメージさせるのにピッタリですね。
黒のコスモス
黒のコスモスというと、イメージは湧かないかもしれませんね。ですが、チョコレートコスモスの中には限りなく黒に近い、赤色のコスモスが存在しています。日の光が強く当たると赤みが増しますが、一見、黒いお花のように見えるのです。
この黒いコスモスの花言葉は、“今はもう終わった恋の思い出”や“恋の終わり”です。悲しい花言葉が並んでいますね。甘いチョコレートのような香りの中に、こんな悲しい意味が込められていると思うと、少し切なくなります。
ですがもう一つ。“移り変わらぬ気持ち”という、強い想いや意思を感じさせる花言葉もあるんですよ。
オレンジのコスモス
オレンジ色のコスモスは、主にキバナコスモスで見られます。センセーションとは対照的に小さく細かい花びらが密集しているような形をしています。
オレンジ色のコスモスは、その小ささや可愛らしさにピッタリな“幼い恋心”、また“野生的な美”や“飾らない美しさ”という花言葉があります。
小さな花は、まるで子供の頃の淡い恋心を連想させます。オレンジ色のコスモスにピッタリな花言葉ですよね。
黄色のコスモス
実は黄色いコスモスというのは自然には存在していないんです。黄色いコスモスはキバナコスモスやチョコレートコスモスを交配させて人工的に作られたものであるため、自生していることはありません。
それなのに、黄色いコスモスの花言葉もオレンジと同じ“野生的な美しさ”なんです。それ以外の“幼い恋心”や“飾らない美しさ”という花言葉も同じ。色によって花言葉は変わりますが、コスモスの場合は黄色とオレンジは全く同じ花言葉なんですね。
人工的に作られた色なのに、“野生的な美しさ”というのもおかしな感じがしますが、黄色い花は見ているだけで心が元気になりますよね。ビタミンカラーから感じられる自然な美しさや力強さが花言葉の由来となっているのでしょう。
コスモスの花言葉の由来は?
花の名前から花言葉が生まれた?
コスモスという名前は、後ほど詳しく紹介しますが、ギリシャ語からきていると言われています。そのギリシャ語が“調和”“秩序”という意味を持っています。そのため、コスモスの花言葉のベースに含まれる“調和”の由来はコスモスの名前からきていると言われているのです。
花の姿から花言葉が生まれた?
コスモスには“乙女の真心”という花言葉がありますが、これは一説に細く見た目には頼りない茎で風が吹けば静かに、でも大きく揺れ、それでも倒れることはなく強く凜をした姿を保っている、そんなコスモスの姿そのものが由来していると言われています。
とても繊細で、清潔感があり、可愛らしさも持ち合わせている、そんなコスモスに“乙女の真心”という花言葉はピッタリですよね。
【花言葉】コスモスの名前の由来
コスモスという名前の由来は?
コスモスという名前は、ギリシャ語の“kosmos”からきています。これには、“美しさ”や“秩序”、“調和”という意味があります。美しく規則的に並ぶ花びらや、ピンクや白、赤と中央の黄色の色味の美しい調和から、このような名前がつけられたと考えられています。
美しく整然と並ぶように整った星空を“cosmos”と呼ぶことがあり、これも綺麗に花びらが並んだコスモスと美しく星が並んで光るcosmosを重ね合わせたのではないか?という説もあるのです。
漢字で書くと“秋桜”なのはなぜ?
コスモスを漢字で書くと“秋桜”となるのには諸説あるようですが、主立った由来は二つです。
一つは、花の姿が桜の花を大きくしたような見た目をしているからという説です。そのため、秋に咲く桜に似ている花ということで、“秋桜”となったといわれています。
もう一つも、やはり春にぱーっと一斉に咲く桜のごとく、秋になると群生しまとまって咲く姿を見せてくれる、その姿から“秋桜”と書くようになったと言われています。
明治に日本に持ち込まれてすぐ、この“秋桜”という漢字表記が使われるようになったということで、当時の日本人は初めて見るコスモスの可憐な花に、日本古来の桜の花の面影を感じ取ったのかもしれませんね。
【花言葉】コスモスはいつの誕生花?
コスモスは秋の誕生花
コスモスは、色の種類から誕生花が分けられています。赤や白、黄色、ピンクが主に誕生花として設定されている色です。
コスモスが夏から秋の花だということもあり、9月や10月の誕生花として設定されるのがメインとなっています。
各色のコスモスが誕生花として設定されている日にち
赤色は10月6日、ピンクは10月22日、白は10月14日、黄色が9月27日と10月5日というように、それぞれ設定されています。日にちの設定は細かいですが、どれも秋の気配を強く感じられる時期ですから、コスモスの持つイメージにぴったりな時期ですよね。
まとめ
コスモスは、普段そんなにお花に興味がない人でも一度は見たことがあったり、名前を聞くだけで思い出すことができたりするのではないでしょうか?
可愛らしく、凜とした姿をしている。ゴージャス過ぎないので、嫌みもなく、そよそよと風に揺られる様は見ていて心が洗われるような感覚になりますよね。
花言葉は美しい言葉で溢れ、優しく愛情に包まれた花言葉ばかりです。愛情という意味が込められた赤いコスモスを、好きな人に贈るのも素敵です。
また、調和という意味が込められていますから、喧嘩した家族や友人との仲直りの際にもコスモスを贈って自分の気持ちを伝えても良いかもしれませんね。
ぜひ花言葉を活用して気持ちを届けたい相手にコスモスをプレゼントしてみてくださいね。