【花言葉】裏切り・孤独・別れなど怖い意味を持つ花一覧とその由来を紹介!
2019.04.23
花にはそれぞれ花言葉というものがあります。親愛や友情など素敵な意味を持つものが多いイメージですが、実は裏切りや孤独といったちょっと怖い意味の花言葉も……。
知らずに送って相手を嫌な気持ちにさせるのも困りますよね。
そこで少し怖い意味を持つ花言葉とその花について調べてみました。プレゼントの前にこれで確認しておきましょう!
【花言葉】裏切りの意味を持つ花:ハナズオウ
【花言葉】ハナズオウの花言葉
ハナズオウ、と聞くとあまりピンとこないという人も多いのではないでしょうか。
ハナズオウは漢字で花蘇芳と書き、これは「蘇芳」という植物から来たと言われています。蘇芳はマメ科の植物で、臙脂色のような「蘇芳色」の染料を取ることが出来ます。この蘇芳色に、ハナズオウの花の色が似ていたため、こうした名前が付いたと言われています。
ですが実際に蘇芳色とハナズオウの花とを見比べると、あまり色が似ていないとも……。
庭木などでよく見られ、春になると枝全体に紫~ピンクの色合いの花をたくさんつけるのが特徴的です。
その花言葉には不吉なものが多く、「裏切り」「不信仰」「疑惑」「エゴイズム」といったものがあります。
【花言葉】西洋ではユダの木と言われる
どうしてこんな不吉な花言葉が並んでいるのでしようか。これは元々西洋で付いていた花言葉にも由来しているそうです。
イエスの弟子であったユダ。彼はお金に目がくらんで、役人にイエスを突き出す手引きをしてしまいます。結果イエスは処刑されてしまうのですが、それを知ったユダは、自分のしたことを悔い、セイヨウハナズオウの木の下で自殺したと言われています。
それまで白い花をつけていたハナズオウは、裏切り者ユダの死に場所にされたことを恥ずかしく思い、自らの花を赤紫色に変えてしまった、という伝説があります。
そのため特にキリスト教義圏ではハナズオウのことを「ユダの木」と呼んでいるそうです。
【花言葉】良い意味の花言葉もある!
そんな悪い印象ばかりのハナズオウですが、実はよい意味の花言葉もあるのです。
「喜び」「目覚め」「豊かな人生」といったもので、これは四季の始まりである花になると、一斉に多くの花を咲かせる姿。また葉っぱがハートの形をしていることなどから、こうしたプラスイメージの花言葉がついたと言われています。
特に中国・アジア圏など、キリスト教との所縁が薄い地域などでは、こうしたおめでたい意味の花言葉の方が重宝されているようです。
【花言葉】裏切りの意味を持つ花:エリカ
【花言葉】エリカの花言葉
こちらも花束ではあまり見かけない花かもしれません。白や紫、ピンクの小さな花をたくさんつけるエリカは、元々は荒野や乾燥地帯など、厳しい環境の中で咲く花でした。
そのため英語では「heath(ヒース)=荒地」、ドイツでは「heide(ハイデ)」と呼ばれており、日本名のエリカも学名を単に音読しただけのものです。
この花言葉は「裏切り」「孤独」「寂しさ」などで、おそらく荒れ野原にぽつんと咲いている姿などから、こうした孤独や裏切りを示す花言葉がついたと言われています。
【花言葉】白いエリカはプレゼントに◎
基本的に孤独や裏切りの意味を持つエリカは、あまりプレゼントには適さない花だと思われがちです。
ですが外国では白色のエリカを探して、それを好きな異性にプレゼントすることで幸せになれるという言い伝えがあるそうです。
そのため白色のエリカの花言葉は「幸せな愛」「幸福な愛」というものがついています。
また白色以外にも、紫のエリカには「閑静」という意味の花言葉もあり、こちらは年配の方への贈り物におすすめです。
【花言葉】種類によって花言葉も違う
またエリカには非常に多くの品種があり、それぞれに違う花言葉が付いています。
例えばピンクや紫の小さい花をたくさんつけるジャノメエリカには「博愛」「幸運」「希望」「裏切り」、スズランのような白い花をつけるものはスズランエリカと言われ、「幸運」「幸せな愛」といった花言葉が。
また赤い大きな花をつけるエリカ・クリスマスパレードには「博愛」「心地よい」。これはクリスマスの時期に出荷されることと、大きな花が列をなして咲くところから来ているそうです。
【花言葉】裏切りの意味を持つ花:ダリア
【花言葉】ダリアの花言葉
大輪の花を咲かせるダリア。その姿は実に華やかで、贈り物などに選んだという人も多いのではないでしょうか。
ダリアの花言葉はとても数が多く、「華麗」「優雅」「気品」といった素敵な意味の花言葉がある一方で、「背信」「裏切り」「移り気」「不安定」といった少し不安になるものも。
【花言葉】花言葉がついた経緯や歴史
華麗や優雅と言われる花言葉は、単にその見た目から来たのだと分かります。
一方で悪い意味の花言葉がついたのにもきちんとした理由があるそうです。
たとえば「不安定」という花言葉。これはダリアが一般的に栽培され始めた時代が、ちょうどフランス革命後のあたりだったことに由来するそうです。
これからどうなるのかという不安、そうした気持ちが当時流行っていたダリアに結び付いたのでしょう。
また「裏切り」という花言葉はナポレオンの妻ジョゼフィーヌのエピソードからだと言われています。
というのも、ジョセフィーヌはダリアをとても愛しており、自宅の庭園にだけ独占して咲かせていたそう。ダリアを欲しがった貴族もいましたが、彼女はけしてそれを譲りませんでした。
悔しがった貴族は、ジョセフィーヌの庭師に頼んで、彼女の庭からこっそりダリアの球根を盗ませてしまいます。
怒ったジョセフィーヌは庭師と貴族ともに追放してしまったとのことです。
【花言葉】色によって違うダリアの花言葉
元々花言葉の多いダリアですが、その色によって更に別の花言葉が付いています。
例えば白いダリアには「感謝」「豊かな愛情」。赤いダリアには「華麗」「荘厳」といった見た目にも美しいのが分かる花言葉がついています。
また黄色いダリアには「優美」という花言葉も。
少し変わったところでは青いダリアの花言葉「不可能」というものがあります。ダリアには元々青い花をつける遺伝子がなく、遺伝子操作によって開発された品種というところから来ているようです。
【花言葉】裏切りの意味を持つ花:月桂樹
【花言葉】月桂樹は葉っぱだけじゃない!
古代ギリシャの石像などがよくかぶっている葉っぱで出来た冠、あれは月桂樹で出来ており月桂冠と言います。
乾燥させた葉っぱはローリエと呼ばれているため、よく料理で使うという人も多いのではないでしょうか。
そんな月桂樹、葉っぱのイメージが強いため、花が咲くことを知られていないことも。月桂樹の花は白~クリーム色の小さな花が密集して咲き、雄木と雌木によってその色合いも少し違います。
花言葉も月桂樹全体のものから、月桂樹の花だけの花言葉もあります。
【花言葉】月桂樹の花言葉
月桂樹全体としての花言葉は「栄光」「勝利」「栄誉」「輝ける将来」など、実にきらきらとした花言葉ばかりです。
月桂樹の葉(ローリエ)はよい香りだけでなく薬としても使われてきました。古くから薬草として崇められてきたもので神聖視されていました。
また常緑樹でもあるため、いつの季節も変わらない深い緑色は、永遠と不死を象徴するものとされてきたようです。
こうした神聖な葉っぱというところから、月桂樹は太陽神アポロンのシンボルとされてきました。
古代ギリシャの時代から、月桂樹の冠は優れた武勲や功績をたたえるものとされていましたが、これは月桂樹が太陽神アポロンの象徴するところから来ているのです。
【花言葉】花には悪い意味のものも
葉っぱは神聖なものとして取り沙汰される一方、月桂樹の花はあまり良い目で見られなかったようです。
というのも月桂樹の花が薄い黄色をつけるものであり、それがキリストを裏切ったユダの衣服の色と同じ、というところから来ているようです。
そのため月桂樹の花に限っての花言葉は「裏切り」「不信」「不義」。葉っぱに対して花への落差がすごいと思いますが、ちゃんとした理由があるのですね。
【花言葉】裏切りの意味を持つ花:オキナグサ
【花言葉】オキナグサについて
こちらも名前だけ聞くとあまり知らない人も多い花です。春になると釣鐘型の花を下向きに咲かせ、一見花弁に間違われそうな萼片は赤紫色のものが多いです。細く八方に伸びる長い葉が特徴的です。
花が終わった後の果実に、白く長いひげのようなものが付いていることから、「翁草」と呼ばれています。
また全体的に白い産毛に覆われている姿から「猫草」とよぶ地域もあるそうです。
英語では「Nodding anemone(うなずいたアネモネ)」と呼ばれており、確かに大きく花弁を広げるアネモネに対して、オキナグサはどこか申し訳なさそうにうつむいた姿のことが多いです。
【花言葉】オキナグサの花言葉
オキナグサの花言葉は「清純な心」「告げられぬ恋」。これは恥ずかしそうにうつむいて咲く姿が、告白できない可愛らしい女性の姿と結びついて生まれたものだとされています。
また一方で「裏切りの恋」というものも。これは最初は下向きに咲いていた花が、時期が過ぎるにつれてだんだんと上向きに変化するところから来ているようです。
【花言葉】実は毒があるオキナグサ
綺麗な花ですが、実は毒があります。茎から出る汁に触れると皮膚炎になりますし、間違って食べると命の危険があることがあります。その一方で乾燥させた根っこは白頭翁と言われ漢方の一つとして使われています。
そもそもが絶滅危惧種に分類されているため、山などで見かけても簡単に取ったりしないようにしましょう。
【花言葉】裏切り・孤独・別れなど怖い意味を持つ花7選!
キク
キク全体の花言葉としては「高貴」「高潔」「高尚」といったものがあります。
ですが黄色の菊には「破れた恋」という少し悲しい意味の花言葉も。また仏花や葬儀で使う花という印象が強いため、普段のお祝い事や贈り物などには少々不向きです。
アネモネ
アネモネの花言葉は「はかない恋」「失恋」「見捨てられた」などがあります。
これらはアネモネが出来たとされる神話から来ているものが多いようです。
他にも多くの意味の花言葉を持つため、プレゼントに使う時は赤やピンクといった色を選ぶのが良いでしょう。
マリーゴールド
マリーゴールドの花言葉は「嫉妬」「絶望」「悲しみ」です。これにもやはり神話が関わっており、太陽神アポロンに恋をする乙女たちの逸話が由来となっているようです。
逆に長く花をつけるという特徴から「健康」という花言葉もあるようです。
ヒヤシンス
ヒヤシンス全体の花言葉は「スポーツ」「ゲーム」といったちょっと変わったものですが、色別に見ていくと赤いヒヤシンスには「嫉妬」、紫のヒヤシンスには「悲しみ」という花言葉が付けられています。
花束というよりは、水栽培など鉢植えで贈るのに適した花ですね。
キンセンカ
キンセンカの花言葉は「別れの悲しみ」「悲嘆」「寂しさ」「失望」と言われています。
これにはギリシャ神話のニンフの恋物語から来ているという説と、黄色の花がキリストを裏切ったユダを象徴する色というところから来ているようです。
ハナニラ
白い星型の花をつけるハナニラ。花言葉は「悲しい別れ」です。
その青みを帯びた美しい花色が、どこか寂しい恋の終わりをイメージさせたのが由来だとされています。
ちなみにニラ臭はしますが、食用のニラは別の品種です。
コリウス
真っ赤で派手な葉っぱが特徴的なコリウス。この花言葉は「かなわぬ恋」です。
夏になると小さい花を咲かせるものの、そのままにしておくと綺麗な葉っぱの色が衰えてしまうため、花を摘み取ってしまうところから、こうした花言葉が付いたのではと言われています。
まとめ
悲しい意味を持つ花言葉。贈り物として選ぶときに少しだけ意識すると、相手の人にも喜ばれるプレゼントになるのではないでしょうか。
逆にこれらの花をもらったからといっても、悪い意味だけではありません。
花言葉にはたくさんの種類がありますので、あまり気にせず楽しんでいただけたらと思います。