春は出会いの季節ですが、同時に別れの季節でもあります。

特に仕事や学校などでお世話になった人とのお別れも多く、そうした時に贈り物として花束を上げる人も多いのではないでしょうか。

そんな時、せっかくなのでただ予算だけで決めるのではなく、「花言葉」を意識した花束を贈ってみるのはいかがでしょうか。

【花言葉】お疲れ様や感謝の気持ちを伝える花５選！

バラ

花束と言えばやっぱりバラですよね！その華やかさは女性からも男性からも人気があり、花束にもよく使われる花の一つです。

赤いバラの花言葉は「あなたを愛してます」「愛情」「美」など。恋愛関係の花言葉が多くつけられています。

もしもお世話になった相手に向けて送るのではあれば、オレンジのバラがおすすめです。オレンジのバラの花言葉は「絆」や「信頼」。長く一緒に頑張って来た相手に贈るのに最適です。

また少し珍しいですが、紫のバラも良いでしょう。紫は古来より高貴な人が身に着ける色とされていましたが、花言葉でもそれは同じ。「気品」「尊敬」といった花言葉が付いているため、特に年上の方に贈るのにおすすめです。

ダリア

小さな花弁を何重にも広げ、大輪の花を咲かせるダリア。ぱっと人目を惹く花で、花束でもメインに据えられることが多い花です。

そんなダリア、全体的な花言葉は「栄華」や「気まぐれ」。

「気まぐれ」とは、ちょっと珍しい花言葉のように感じます。これはナポレオンの妻ジョセフィーヌが、ダリアを独占していたのですが、人に盗まれた途端、ダリアへの関心を無くしてしまったエピソードに由来します。

贈り物として贈るのであれば白のダリアがいいでしょう。その花言葉は「感謝」です。

ありがとうの気持ちを込めて送り出すのには、一番の花だといえるでしょう。

ガーベラ

可愛らしい花と、まっすぐな茎が特徴的なガーベラ。煩わしい葉がなく、一輪挿しなどに飾っておくと見栄えがします。その可愛らしい花の感じから、若い女性に向けた花束にはよく使われているようです。

そんなガーベラの花言葉は「希望」や「前進」。定年後第二の人生を過ごす方や、結婚退職して新しい生活がはじまる方などにはこの花を贈るのがいいでしょう。

またガーベラは非常に花の色が多い種類でもあります。もしもありがとうの気持ちを込めるのではあれば、「感謝」の花言葉を持つピンクのガーベラがおすすめ。

見た目にもかわいいので大変喜ばれます。

ポインセチア

クリスマスになるとよく見かけるようになるポインセチア。実はあの赤い部分は花ではないことはご存知でしたか？

ポインセチアはその赤い苞（ほう）と緑の葉っぱ、また枝を切ると出てくる樹液が白いことから、クリスマスカラーを備えた花として、クリスマスに飾られるようになりました。

日本では猩々木（しょうじょうぼく）とも言われています。猩々とは能の演目としても有名な、あの真っ赤な生き物のことです。

花言葉は「祝福する」「幸運を祈る」など。これからも頑張ってください、という気持ちで送ると良いでしょう。

ゼラニウム

花が落ちた後の姿がコウノトリに似ていることから、ギリシア語の「pelargo（こうのとり）」という名前が付けられたというゼラニウム。

ヨーロッパの窓辺などに飾られている赤い鉢植えなどは、大体これをイメージしてもらえればよいと思います。匂いが強く、虫よけの効果があります。また昔は魔除けの効果もあるとして重宝されていたそうです。

そんなゼラニウムの花言葉は「尊敬」や「信頼」。お世話になった先輩や上司などに贈るのにはいい言葉ですよね。

どちらかというと花束というよりは、鉢植えで売られているイメージが強いかもしれません。鉢植えの方が長く楽しむことが出来るため、園芸好きの方などに贈るならこちらが良いかもしれませんね。

【花言葉】お疲れ様と労いたい相手別！プレゼントやギフトに最適な花を紹介

両親や祖父母

結婚や記念日などで、両親や祖父母にお花を贈るのであれば、バーベナがおすすめです。

小さな花をたくさんつけるバーベナ。鉢植えに多く、５月から11月くらいまで長く楽しめる花期の長い品種です。

その花言葉は「家族愛」や「一家団欒」。おそらく一つ一つの花が寄り添って大きく見える姿から、こうした花言葉がついたのでしょう。

また花びらの形もハート型をしているため、可愛いと好む女性も多いようです。

恋人や配偶者

恋人であれば交際して何日という記念日に、配偶者であれば結婚記念日など、恋人や配偶者に花を贈るという機会も多いですよね。

もちろん相手の好きな花があればそれをあげるのが一番ですが、少し凝るなら花言葉を意識してみるのもいいでしょう。

柔らかい色合いと花弁が可愛らしいスイートピーには、「やさしい思い出」「ほのかな喜び」という花言葉がついています。 結婚して穏やかな生活を送る二人であれば、そのささやかな幸せを表すのに最適です。

まだ結婚はしていないけれど、長く交際している二人であれば、桔梗の「やさしい愛情」「変わらぬ愛」 。

まだお付き合いして日が浅い場合は、熱い気持ちを伝えられるよう「純粋な愛情」「情熱」「あなたを熱愛する」という花言葉をもつカーネーションなどがおすすめです。

少しかわいい感じを出したいのであれば、黄色のバラ「君のすべてが可愛い」もいいかもしれませんね。

友人

進学や就職などで、友人と別れるという場面も多くあるでしょう。そんな時花を贈ると、新しい場所で生活しているときも地元のことを思い出すことができ、励みになるということも多いようです。

友人に向けて送るのであれば、アイビーなどがいいでしょう。葉っぱなので、花束としては脇役になりがちですが、鉢植えとして贈れば観葉植物として末永く楽しんでもらうことが出来ます。

花言葉は「友情」「信頼」「不滅」など、二人の友情にぴったりの花言葉が多いです。

また札幌の木としても有名なライラック。紫の花と豊かな芳香が特徴的ですが、この花言葉には「思い出」「友情」というものがあります。

花束として渡すには大きくて不向きなところがあります。そのためアロマやサシェなど、ライラックの香りをイメージしたものを渡したりするといいかもしれませんね。

同僚

共に戦ってきた同僚との別れは、どこか特別なさみしさがありますよね。そんな相手に向けて贈るのであれば、トルコキキョウはどうでしょうか。

ふんわりとしたスカートのような紫色の花弁が特徴的なトルコキキョウ。見た目も派手で可愛らしいため、好きだという女性は多いです。また色合いが青色系統なので男性でも貰って恥ずかしくないと、男女を問わず贈れるところも魅力的。

そんなトルコキキョウの花言葉は「あなたを思う」「思いやり」「よい語らい」。この「良い語らい」という花言葉は、花弁の開き方が人が口を上げている姿に似ているところからついたそうです。

仕事の同僚ともなると、上司への不満や部下への愚痴など、色々と語らった記憶も多いのではないでしょうか。そんな「よい語らい」を思い出しながら、相手の新しい未来を祝福してあげたいですね。

先輩や上司

名前だけ聞くと知らないという人も多いですが、赤やオレンジの色が美しいグロリオサは、上司に贈るにはぴったりのお花です。

その花言葉は「栄光」や「勇敢」。バリバリ仕事をこなしてきた、やり手の上司などに贈るには最適なお花です。花弁が炎や舞い上がる蝶のような姿にも見えることから、非常に縁起がよい花としても知られています。

またかなり上役の方に贈るのであれば、カサブランカもおすすめです。真っ白で大輪の花を咲かせるカサブランカは別名「百合の女王」とも言われ、花言葉もそれにふさわしい「偉大」「高貴」「威厳」というものが並んでいます。

グロリオサもカサブランカもそれだけで花束を作ると、もっさりとした印象になってしまうため、この二つを組み合わせた花束などもいいかもしれません。

後輩や部下

後輩や部下が違う道を行くという時は、快く送り出してあげる先輩になりたいものですよね。

そんな相手に向けておすすめなのはかすみ草です。花束などではよく見かけるため、主役の花としてはあまり意識しないという人も多いと思います。

その花言葉は「親切」や「幸福」、「無邪気」、「清い心」など。年下の相手に贈るにはぴったりの花言葉ばかりですね。

【花言葉】プレゼントやギフトに人気のプリザーブドフラワーとは？

【花言葉】プリザーブドフラワーとは？

ブリザーブドフラワーというものをご存じでしょうか？最近はお花屋さんでの取り扱いも多く、雑貨店などでも見かけることがあります。

これは生花から水分を抜き、代わりにプリザーブド液を吸い込ませてつくるもので、花束の華やかさや色合いを保ちつつ、長く楽しめるお花として、人気が高いプレゼントの一つとなっています。

【花言葉】ドライフラワーとは違う！

良く勘違いされやすいのがドライフラワーです。ドライフラワーは生花を直接機械や乾燥材などで乾燥させたもので、ドライフラワー独特の色味が特徴的です。

もちろんこちらも長く楽しむことが出来ますが、保管の状態や湿度など管理が難しいところもあります。

また水分量が多い花には向いておらず、綺麗なドライフラワーが出来る花はどうしても限られてきます。

【花言葉】長く楽しむならプリザーブドフラワー

逆にブリザーブドフラワーは、基本的に花の種類を選ぶことなく加工することが出来ます。お花屋さんによっては、事前にお願いをしていれば加工してくれるところもあるため、最初から花束をブリザーブド加工してもらうのもいいでしょう。

最近では結婚式で使ったブーケなど、思い出深い花束をそのまま加工する人もおり、手軽に長く楽しめると好評です。

【花言葉】人気急上昇のハーバリウム

また最近急激に人気が出てきたハーバリウムもおすすめです。

植物標本とも呼ばれるハーバリウムは、ガラスの瓶などに乾燥させた花とハーバリウム液を入れたもので、花束やプリザーブドフラワーとはまた違った楽しみ方が出来るプレゼントです。

短くとも一か月ほどは楽しむことが出来、瓶に入っているので管理も簡単。特に男性は花束をもらっても花瓶がなくて困る、という人もいます。

これであれば、そのまま部屋のインテリアとして置いておくことが出来るので男性相手のプレゼントとしても好評です。

最近では自分でハーバリウムを作ることの出来る講習や教室なども増えています。そうしたところに行って、自分なりのハーバリウムを作ってみるのも楽しいですよ。

まとめ

歓送迎会や飲み会の席で、最後の挨拶を彩ってくれる花束。

よくわからないからお花屋さんにすべてお願いしていたという人が多いと思いますが、これを機に少し花言葉を意識した花束を作ってもらうのもいいかもしれません。

あなたが込めた密かな思いは、きっと相手の人の新しい人生も明るく照らしてくれることでしょう。