嫌いな人には無視より無関心が有効?避けるより自然に離れる方法8選で心を穏やかに!
2018.11.17
嫌いな人がいる場合、皆さんはどのような対応をしていますか?無視をし続けることも、確かに一つの方法ではありますが、なかなか思い通りにいかないこともあるでしょう。
また、「無視」と「無関心」という言葉は、何となく似ているようにも感じますが、嫌いな人から自然に距離を置く方法としてはどちらが良いのかも気になりますよね。更に、心が穏やかになるお勧めの方法についても紹介していきます。
「嫌いな人」と距離を置きたい理由は何ですか?
相手の行動や言動についていけない
人によって、物事の捉え方・価値観は当然違ってきます。たとえば、すごく仕事ができる相手の場合、部下にも自分のように頑張って仕事を覚えて欲しいからと、ハードな仕事を押し付けてくることもあるでしょう。
しかし、その気持ちは何となく理解できたとしても、フォローがなく、ただ野放しにされていたら、嫌な気持ちも大きくなっていきますよね。
「頼んだよ」とか「このくらいは一人でできるように」等といった一言が、よりお互いの関係に溝を作っていくのです。
一緒にいると嫌な気分になる
相手に合わせようとすることで、本当に言いたいことを我慢してしまったり、自分の考えを抑え込んではいませんか?
また、これ以上自分の存在を否定されないようにと、相手の顔色をうかがいながら人と接していくことで、相手と一緒にいたくないと思ってしまう方もいるでしょう。確かに、反発するよりは、受け入れた方がスムーズにできる時もあります。
しかし、より不快な気持ちにならないように対応しているだけなので、それではいつまでも嫌な気分のままになってしまいますよね。
主導権を握られたくない
親子間でよく見られる「〇〇しなさい」といったやり取りは、確かに大切なことではあるものの、自分の気持ちを理解されていない状況の場合には、ただの強制に感じてしまうことも多々あります。
また、「あなたはこういう人だからここがダメ」等のように、勝手に決めつけられた場合には、言い返したくなる気持ちもわかります。しかし、相手の考え方を変えさせることって、簡単ではないですよね。
相手からの配慮も無いようであれば、当然相手への不満も溜まってしまいます。
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嫌いな相手を無視する方法は効果的?
無視することは簡単
自分が傷つきたくないからと、仕方なく無視をしてしまうことは簡単です。確かに、無視を続けていくことで、嫌いな相手から距離をとることができるでしょう。
しかし、その分自然に離れることができていないということにもなるのです。そのため、自然に離れられない原因が自分自身にあることも覚えておいてくださいね。
無視は相手を傷つける
嫌いな人との関係は、「自分では解決できない」と思い込んでしまうこともありますよね。また、相手のことでこれ以上悩みたくないと思っている人も多いでしょう。
ただ、相手から傷つけられたくないからと、無視し始めたことで、今度は自分が相手を傷つけているのです。お互いの本音を理解しないままでは、モヤモヤはいつまでたっても消えません。
嫌な気持ちを相手のせいだと思っている
人はそれぞれ、自分なりの常識を持っています。そして、その常識に反するようなことがあると、落ち込んだり、ショックを受けてしまうのです。
このことから、自分を傷つけているのは、相手の行動や言動ではなく、自分自身の考え方が無意識のうちに自分を責めていたりしているんですよ。
そのため、相手からのちょっとした一言で、怒ることや笑い話にすることも、結局は自分の選択で変化します。
無視=現実逃避ではない
無視の場合、嫌いな相手に対して行う行動のため、直接会話等をしない時でも、結局は相手を意識して行動してしまいますよね。また、他の人に相手の愚痴をこぼすことは、確かにスッキリすると思いますが、それは一時的なものです。
実際には、ストレスの根本的な解消には至っていないことを理解しておきましょう。そのため、相手との関係を冷静に考えていくこと(無関心)がポイントになってくるのです。
「無関心」で嫌いな相手から自然に離れる方法8選
1.被害妄想は抱かない
「自分が今抱えているストレスは相手のせいだ」とか「こんなに嫌な思いにさせるなんて許せない」等の被害妄想は、無視等の相手を傷つける行為でスッキリさせようとすることもあるでしょう。
しかし、被害妄想を抱えている状態=心が安定していない状態でもあるため、まずはストレスと上手く付き合っていくことが必要になってくるのです。
気分転換に効果的な、音楽鑑賞や映画鑑賞・スポーツや旅行等で日々の疲れを回復したり、リラックスできる方法を見つけてみましょう。色々な方法を取り入れていくことで、自分には何がストレスの解消に効果的なのかを、ぜひ探してみてください。
2.挨拶は忘れずにしよう
たとえ嫌いな相手でも、「おはようございます」や「お疲れ様です」等の挨拶は、自分からするように心がけましょう。そうするだけで、明るい印象に見えますし、相手側も嫌な気持ちにはなりません。
挨拶は、礼儀の基本ともいえるので、毎日欠かさず行うことが大切です。また、笑顔で挨拶ができるようになると、自分も前向きになれますよ。
3.一定の距離感をキープする
「相手は相手、自分は自分」でも「仲は悪くはない」というような、一定の距離感を保つことが、無関心になるうえで大切になってきます。
これは、お互いが相手のことを認めているものの、ともに違った考えを持っていることを理解しているという距離感です。たとえば、幼馴染等の長年の友人との関係性を想像してみてください。
相手のことを時には冷静に、広い心で客観的に考えてみたり、会話の中なら理解しようと思えることってありますよね。
無関心というと、すごく冷たい印象にも見えるかもしれませんが、嫌いな相手との会話の中から、自分の関心があるものにだけ対応するようにすれば良いのです。
4.無関心は八方美人になることではない
嫌いな相手に対しては、無関心で接するようにしているものの、他の人には逆に媚びたりしないことが大切です。これでは、別のトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。
そのため、反感を買うような対応ではなく、心を乱さないためにも相手の価値観に合わせず、反論もしないで対応した方が良いことも多いです。
ただ、反論しないことで相手のことを受け入れたと勘違いされないためにも、本当に譲れない部分に対してはしっかりと伝えることもポイントとして覚えておきましょう。
5.嫌な時こそ冷静になろう
嫌いな相手から嫌なことを言われた場合には、感情的にならないよう、まずは冷静に落ち着いてから対応するようにしましょう。嫌な言葉を素直に受け止めるのではなく、受け流すようにすることで、自分自身を守ることにもつながります。
それに、相手の言葉の中に納得できる部分があった際には、「確かに私も悪かった」等と謙虚な気持ちで考えられることもあるでしょう。このことから、無関心の中にも実は歩み寄れるヒントが隠されていることがあるかもしれません。
6.好かれる人と嫌われる人の性格を知ろう
どんなに好かれる人だとしても、誰とでも仲良くなれるわけではありません。これは、それだけ人間関係が複雑なものになっているからです。
まず、嫌われる人というのはどんな人なのかを見ていきましょう。
- わがまま
- しつこい
- 冷たい
- 優柔不断
- ケチ
- いじわる
- 短気
- おしゃべり
- 嫉妬深い
- 強情
- 鈍感
- 神経質
- 無口
次に、好かれる人がどんな人なのかも確認してみましょう。
- 聞き上手
- 前向き
- 明るい
- ほめ上手
- 気配りができる
- 優しい
- 親切
- 笑顔で接する
これはごく一部ですが、そのような態度では嫌われるのも好かれるのもわからなくはないですよね。そのため、自分がどんな性格なのかを見つめ直し、改善点を考えてみましょう。
7.自分を守ることから始めよう
嫌いな人とはいえ、無関心に対応することで自然と離れることもできますが、中には例外も存在します。
たとえば、突然怒りをぶつけてきたり、パワハラともとれる行動をしてくるような相手であれば、心だけではなく、体にも悪影響を引き起こしてしまうこともあるのです。その場合には、無視や無関心という方法ではなく、すぐに逃げ出す方が効果的。
会社なら職場の上司等に相談して転勤や転職を考えてみたり、友人などのプライベートな間柄であれば連絡を絶つ等、よほど深刻な状況の場合には逃げることが最適です。
8.仕事ではほかの人と同じように接しよう
嫌いな人には、極力関わりたくないですよね。仕事でも嫌いな人とはかかわりたくないし、話すらしたくないと感じてしまうのは仕方がないことです。
でも、それでは自分が職場で孤立してしまう場合もあります。嫌いな人のせいで、自分が犠牲になってしまうなんて、それは最悪なことです。
なので、仕事などで必要なコミュニケーションは、ほかの人と同じように接するようにしましょう。いつも無視してしまっていたり、必要なコミュニケーションも避けているとなると、自分も辛くなってしまうもの。
最低限必要なコミュニケーションは行うことを覚えておきましょう。少しでもコミュニケーションを取っているうちに、今までどうしてここまで嫌いだったんだろうという考えも出てくる可能性があります。そのほうが、自分も気持ち的に少し楽になれますよ。
避けるのではなく気にしない方が効果的
過去のことは気にしない
嫌いな相手から、過去にどんなことをされたとしても、過去を変えることはできません。そのため、過去のことにこだわりすぎないようにしましょう。
また、自分から嫌いな相手に挨拶をすることを、マイナスなことと捉える必要もありません。完璧な人なんていないのですから、こんなこともあったと思う程度で十分です。
自分を変えられるのは自分だけ
どんなに親しい相手でも、自分の思い通りに相手を変えることはできません。そのため、自分自身を変えることができるのも自分しかいないのです。
なので、嫌いな相手に悩まされないよう、自分も相手も傷つけない程度の無関心な対応から、ストレスを抱え込まない生活を過ごしていきましょう。
無関心を身に着けるまでは、時間もそれなりに必要になると思いますが、相手を変えることはできないと理解することが大切です。
「嫌いな人」にはアドラー心理学
嫌いな人には、アドラー心理学が役に立つかもしれません。アドラー心理学では、ほかの人を無条件で信頼するということや、だれかの役に立ってみたり、または、ありのままの自分を受け入れるなどです。
嫌いという心理が強すぎて、自分からは相手に近づかないという風になっている人も多いでしょう。それは仕方がないことなのですが、「愛されるためには愛することも必要だ」ということもあります。
1度でも嫌いと思ってしまうと、頭で想像しているだけでももっと嫌いになっていってしまうもの。アドラー心理には、数々の名言があり、変わらないのは、自分が変わらないと決断しているからだというものがあります。
確かに、嫌いだからそれでいいという考えではなく、嫌いな人がいるならそのままにせず、好かれるためにはどうするかなどを考えることも必要なのかもしれません。
生きているうえで、嫌いな人というのは、自分の中で「敵」であるという考えになってしまっています。敵ではなく、「仲間」であると考えてみましょう。その考えを、少し変えることで相手の見方も変わっていきます。
周りの人がみんな仲間であると考えたとき、気持ち的に安心できませんか?誰かとすぐに比べてしまったりして、自分や人の嫌な部分ばかり見ず、周りを見て育つという考えも、大切です。
まとめ
嫌いな人に関しては、避けたくなる気持ちもわかるものの、単純に無視をすることで相手を避けてしまっていては、相手を傷つけてしまうこともあるのです。
無関心になることは、それなりに時間も必要になるかもしれませんが、嫌いな人とも自然と距離を置くことができますよ。まずは、自分に合ったストレス解消法を探し、笑顔で挨拶をするところからチャレンジしてみましょう!
自分が変わることで、人間関係も徐々に良い方向へ変わっていきますよ。