夫から嫌な態度をとられたり、ひどいことを言われたりしたら、「これってもしかしてモラハラ？」と考えますよね。しかし、どこからモラハラと判断してよいのか、自分のただの被害妄想では？など、思い悩んでしまう人も多いでしょう。

そんな風に1人で悩まないために、この記事では、モラハラ夫の典型的な特徴や言動を10こ紹介します。夫の性格や言動が、ここで紹介する特徴に多く当てはまるなら注意が必要です。

自分が夫から受けているのはモラハラなのかを確認したい女性は、ここから紹介する特徴を参考にしてくださいね。

モラハラ夫の特徴・言動1．謝らない

誰しも間違えることはありますが、自分の間違いを認めずに逆ギレするなど、横暴な態度をとるのは問題です。このような態度や言動は、モラハラとみなされても仕方ないでしょう。こちらでは、謝らない夫の例と対処法を紹介します。

謝らない夫の例

自分の誤りを認めず、明らかに自分が間違っていても相手に責任転嫁し、自分を正当化する夫はモラハラ気質だと言えます。ひどい場合は、妻に対して理不尽な要求をするケースもあるでしょう。この行為はモラハラと言えます。

例えば、相手が自分と異なる意見を持っていて反論してくると、暴言でねじ伏せることがあります。

謝らない夫への対処法

謝らない夫は、自分に非があっても認めないため、あなたが寛容になる必要があります。もしくは、夫の行動に反抗せず、無関心な態度をとることで、罪悪感を感じる夫もいるでしょう。特に、わがままな性格の人間は、相手が反応してくれないことで自分の失態に気がつき、行動を見直す可能性があります。

どれだけ話し合ってもダメな場合、精神の限界がくる前に別れを考えるべきですね。

モラハラ夫の特徴・言動2．嫌味を言う

家事や子育ての方法についてなど、嫌味を言う夫がいますよね。嫌味を毎日言われると精神に大きなダメージを受けるため、これもモラハラにあたると言えるでしょう。こちらでは、嫌味を言う夫の例と対処法を紹介します。

嫌味を言う夫の例

嫌味の例として、妻の両親を否定したり、妻がやることを批判したりなどが挙げられます。このような嫌味を言う夫は、自分が思考が正しいと自惚れているのかもしれません。

また、嫌味を言う人のなかには、相手を傷つけている自覚がない人もいます。特に、お酒を飲んでいるときは気が大きくなりやすいため、酔っぱらうと嫌味なことをつい言ってしまう人がいるでしょう。

嫌味を言う夫への対処法

あなたを攻撃するために嫌味を言っている場合、感情的にならず、冷静に対応しましょう。感情に任せて反抗すると、相手はさらに言動がエスカレートする可能性がありますよ。

相手が嫌味を言っている自覚がない場合は、自分が言われて嫌なことをしっかりと伝えていく必要があります。

モラハラ夫の特徴・言動3．嘘つき

誰彼無しに嘘をつく人がいますよね。こういう人は自分を良く見せたい、自分を守りたいといった弱い面があるので、モラハラに走りやすいと言えます。こちらでは、嘘つき夫の例と対処法を紹介します。

嘘つき夫の例

嘘の例として、「悪意のある嘘」「自分を大きくみせるための嘘」などがあります。

悪意のある嘘とは、「妻が家事をしてくれない」など同僚や友達に嘘を言い、妻の地位を下げて自分を相対的に良く見せようとするような内容です。この場合、自分は被害者で、妻が悪者という印象を周囲の人に植え付けようとしているのでしょう。

一方、自分を大きくみせるための嘘とは、「俺は芸能人の友達がいっぱいいる」など、周囲からの羨望を得ることを目的にした嘘です。

嘘つき夫への対処法

嘘つきなモラハラ夫は、自分の嘘が見抜かれると逆ギレする危険性があります。こういうタイプはプライドが高いので、妻から指摘や批判をされると、暴言を吐いて嫌がらせをしてくるかもしれません。

また、あまりに虚言癖がひどい場合、心の病である可能性もあります。少しおかしいなと思ったら、専門機関でのカウンセリングが必要でしょう。

モラハラ夫の特徴・言動4．ケチ

モラハラ夫の多くは、お金に関してケチな特徴があると言えます。節約してみんなで旅行するなど、家族のための行動ではなく、自分のお金を守りたいがために節約を強要するタイプは危険です。こちらでは、ケチな夫の例と対処法を紹介します。

ケチな夫の例

ケチな夫は、妻が専業主婦で収入がない場合に、よく見られるケースです。

まず、生活費を限界まで切り詰めさせます。出費した際は必ず領収書を提出させ、何を購入したか管理することもあります。これらの言動や行動は、程度によってはモラハラと言えるでしょう。

ケチな夫への対処法

ケチなモラハラ夫への対処として、自分も仕事をして収入を得る方法があります。夫は、妻や家族を養っているという事実から、自分が支配しているのだと勘違いしているケースがあるでしょう。そのため、妻も収入を得ることで、支配されている状況から脱出できるかもしれません。

モラハラ夫の特徴・言動5．すぐキレる

モラハラ夫のなかには、怒りやすい性格の人が多く存在します。怒鳴る、物に当たるなど、身体に被害がなかったとしても、モラハラ夫の行動に恐怖を感じる方もいるでしょう。こちらでは、すぐキレる夫の例と対処法を紹介します。

すぐキレる夫の例

自分の思い通りに物事が進まないことで、周囲の人にすぐ怒る人がいます。ネチネチと責め続けたり、怒鳴り散らしたりと怒り方は様々ですが、どれもモラハラ気質の特徴です。身体への暴力がなかったとしても、すぐキレる夫との生活は精神への被害が大きいでしょう。

しかし、すぐキレる夫は、機嫌が良いときは優しいという二面性を持つケースも多くあります。夫にもまだ優しさが残っていると思うと、きっぱり離婚をできずに悩んでしまいますよね。

すぐキレる夫への対処法

怒りやすいことはその人の性質なため、改善は難しいでしょう。しかし、栄養バランスの良い食事や適度な運動など、健康的な生活を送ることで、心が落ち着きて怒りにくくなる可能性があります。

また、すぐキレるのは、仕事のストレスによる場合があります。リフレッシュできる環境を作ってあげることで、夫は言動を改めるかもしれません。

モラハラ夫の特徴・言動6．束縛する

束縛をする理由は、相手への独占欲や支配欲が強いからです。そして、独占欲と支配欲は、モラハラ行為の原因にもなり得ます。つまり、束縛が激しい夫は、モラハラをし始める危険性が高いと言えるでしょう。こちらでは、束縛する夫の例と対処法を紹介します。

束縛する夫の例

友人と食事へ行くことを禁止する、決まった時間までに家に帰っていないと怒るなど、妻の行動を制限する夫がいます。なかには、スマートフォンで位置情報を確認できるように設定するなど、妻の行動を監視する夫もいます。

これらの束縛行為は、妻への愛情が強すぎるが故に起こっているのかもしれません。しかし、例え夫婦だとしても、行動の自由を極端に奪う行為はモラハラです。

束縛する夫への対処法

夫が束縛する理由を明確にすることで、束縛をやめてもらえる可能性があります。

例えば、「妻が浮気しそうで不安だから束縛をしている」という夫は、愛情をしっかりと表現して安心してもらうとよいでしょう。

しかし、支配欲が強いタイプの夫だと、妻を単なる所有物のように思っている場合もあるので、束縛をやめさせるのは難しいかもしれません。

モラハラ夫の特徴・言動7．亭主関白

亭主関白とは、家庭内で妻に対して支配者のように威張ることです。これも度が過ぎるとモラハラと言えます。こちらでは、亭主関白な夫の例と対処法を紹介します。

亭主関白な夫の例

亭主関白な夫は、家事や育児はすべて妻がやるべきこと、という概念を持っているでしょう。しかし、亭主関白な考え方の人がすべてモラハラ夫というわけではありません。

亭主関白の度が過ぎていてモラハラとなるのは、夫が男尊女卑の考えを持っている場合です。妻を家庭内で奴隷のように扱っているなら、それはモラハラと判断できます。

亭主関白な夫への対処法

亭主関白や男尊女卑は、多くの女性が外で働き始める以前の考え方と言えます。これらの概念は、育った環境によって身につくものであり、夫の考え方を根本から変えさせるのは難しいでしょう。

しかし、妻が、夫よりも優れている部分をみせることで、言動が変わる可能性があります。例えば、数日の間家を出て、夫に家事をさせることで、その大変さを理解するかもしれませんよ。

モラハラ夫の特徴・言動8．友達が少ない

友達が少な夫は、妻にモラハラをするようになるかもしれません。もちろん、友達が少ない人全員がモラハラをするわけではありませんが、その傾向が少なからずあると言えます。こちらでは、友達が少ないモラハラ夫の例と対処法を紹介します。

友達が少ない夫の例

夫に友達が少ないと、妻への依存度が高くなるので、モラハラにつながりやすいと言えます。妻が友達と遊びに行こうとすると、機嫌が悪くなったり止めたりするでしょう。こういった性格の夫は、妻を自分の所有物だと勘違いしている恐れがあります。そのため、妻だけが楽しんでいる状況を認められないのでしょう。

また、極端に友達が少ない人は、そもそもモラハラ気質だから友達ができなかったという可能性もあります。妻や家族に限らず、親しくなった友人にもモラハラまがいの態度をとってしまっていたのでしょう。

友達が少ない夫への対処法

友達が少ないモラハラ夫の場合は、他に友達や夢中になれる趣味を見つけることで、妻への依存度が低くなっていくはずです。例えば、英会話や工芸教室など、他者と接する機会になる習い事を夫に勧めてみてはいかがでしょうか？もしくは、夫婦で一緒に習い事を始め、共通の友人を増やすこともおすすめです。

モラハラ夫の特徴・言動9．外面は良い

会社や友達の前では優しく温厚な夫であるにもかかわらず、2人きりになるとモラハラ夫と化す男性がいます。こちらでは、外面が良いモラハラ夫の例と対処法を紹介します。

外面は良い夫の例

外面が良く完璧主義な性格の人は、外では本当の自分を出せず、社会でのストレスを溜め込む傾向があります。そうして溜め込んだストレスを発散するため、妻にモラハラをしているのです。

誰でも嫌なことがあると、信頼できる人に当たってしまうことがあるでしょう。しかし、自分がつらいからと言って、相手の精神にダメージを与えてよい理由にはなりません。

外面は良い夫への対処法

外面が良いモラハラ夫は、妻に甘えてストレスを発散しているのでしょう。妻であれば、自分の本性を見せても離れていかないと信頼していることが原因です。

この場合、夫は自分の言動で妻が傷ついていると認識していないかもしれません。そのため、妻が反発したり、諭したりすることで、自分の行動を見直す可能性があります。

モラハラ夫の特徴・言動10．子どもを洗脳する

妻が自分の言うことを聞かないため、子どもに嘘の情報を伝え、子どもを使って妻を支配しようとする夫がいます。こちらでは、子どもを洗脳する夫の例と対処法を紹介します。

子どもを洗脳する夫の例

子どもは両親の行動をよく見ています。夫が妻をバカすることで、子どもまで母親の言うことを聞かなくなる傾向があるでしょう。そして、子どもを洗脳する夫のなかには、子どもに母親の悪口を言い、母親を憎むように仕向ける人間もいます。

その結果、妻は家庭内で孤立し、精神的に追い込まれてしまうケースがあります。こうなると完全なモラハラです。

子どもを洗脳する夫への対処法

夫が子どもを味方にしたことで、家庭内で孤立してしまったなら、感情的な行動は起こさず、冷静に対処しましょう。子どもは洗脳されてしまっているので、信頼できる人に協力してもらい、客観的な意見を言ってもらないがら話し合うのがおすすめです。

また、どんな内容を洗脳されたのか、子どもから無理やり聞き出すことはやめましょう。感情的になるほど、子どもや周囲の人に不信感を与えかねません。

まとめ

モラハラ夫の典型的な特徴や言動を紹介しました。これまでの夫婦関係、それぞれの性格によっても受け取り方は異なりますが、当てはまることが多ければモラハラ夫である可能性が高いでしょう。

夫の言動によって精神にダメージを受けていると思うのであれば、1人で抱え込まずに信頼できる方に相談することが大切です。今の夫婦関係が異常なのかどうか、この記事を参考にしながら考えてみてくださいね。