虚言癖のある男性の特徴とは?嘘をつく原因と付き合い方
2019.11.12
小さな頃から先生や両親から、「ウソをついてはいけません!」なんて教育をされてきた方は多いはずです。
しかしながら、年齢を重ねるにつれて、そんなことを言っている大人が当たり前のように本音と建前を使い分けて生きていくようになるのを見てしまった経験をした方もいると思います。
建前はウソとは違うというのは、大人の言い分ですよね。つまり、自分を守るために使うことは当然として、他人を傷つけないため、人間関係を円滑に収めるためにもウソは使われています。
しかしながら、嘘八百ばかりが口から出てくるというのであれば、話が違ってきます。ここでは、その原因や種類といったものを紹介していきます。
虚言癖とは?
そもそも虚言癖とは?
虚言癖というのは、病名と誤解されている方もいらっしゃいますが、実は病気の名前ではありません。
どうしても「ウソをつかずにはいられない」という、いわば「性格」を示す言葉になります。ただし、一方で精神的な病気として虚言癖が使われるケースも存在します。
普通の嘘と虚言癖の嘘
どうしても嘘をついてしまう性格であることを「虚言癖がある人間」と表現しますが、どうして嘘をついてしまうのか。ここにスポットを当てるのが大事なのです。
そもそも嘘をつく時というのは、何かそれを行うために大きな理由がある場合。他にもその嘘をついた後、どのようになるのかまでを想像してから嘘をついているものです。
しかし、虚言癖を持っている人間の場合には、嘘をつくのが癖になってしまっているため、一般的な嘘をつくケースとは違うのです。
最初は性格を示しますが、嘘をつき続けることで、病気と変わらない状態になってしまうことがある、というのも覚えておきましょう。
虚言癖の原因とは?
虚言癖にも理由がある
事象には必ず理由があるものです。上手くいくことにも、失敗してしまうことにも、なにかしらの理由があるのです。虚言癖になってしまうのにも、当然に理由があります。
虚言癖の方のほとんどは、やはり自分の存在を現実以上に大きく見せたいという考えを持っている共通点があります。
どうして、自分を大きく見せたくなるのか。虚言癖の原因を5つ紹介します。
プライドの高い性格で虚栄心が高い
虚言癖の原因とされている筆頭が、プライドが高い性格であること。そしてそのプライドから来る虚栄心というものを満たしたいという思いがあるものです。
例えば、自分が周囲の人間よりも、不幸なように感じてしまう。また周囲の人間から「いじられる」という程度でも、そんな自分を許すことが出来ませんし、そういった状況が我慢出来ないわけなのです。
そうなると、出来もしないことや、ありもしない嘘をつき、その虚栄心を満たそうとするのです。
このタイプの虚言癖になる人間の傾向としては、上下関係を重要視したり、ステータスを気にしたりする男性に多いと言えるでしょう。
劣等感が高く、自分自身に自信を持つことができない
前述のプライドが高い人ほど虚言癖になりやすいと矛盾するような原因になりますが、プライドの高い人間でも、根本的な部分では、実は自分に自信を持っていないことが多いのです。
強い劣等感があり、自分に自信がないために、それが払拭できている架空の自分を想像して、その想像の自分を周囲に見せようとして嘘をついてしまう。
こういった特徴が見られる方の多くは、過去にトラウマを持っている方も多く、これが原因とされています。
有言不実行な性格
他にも有言不実行な性格の持ち主であるということが、虚言癖の方の特徴として挙げられています。言うことだけ言っておいて、特に何の努力もしない人っていますよね。
そういったことをしても、恥ずかしいだとか、特に気にならないという人。とにかく努力をすることが億劫に感じてしまう方に多く見られる特徴です。
普通、公然の場で宣言とも言えるような嘘を言ってしまった場合、少しでもそれに近づこうと努力をするものです。そうすれば克服し、本当に言ってしまった自分になることが出来るかもしれません。
他者からは認められたいと強く思っているのに、それに伴う苦労や、努力をするのは大嫌い。だから、苦労をしない嘘でその場を取り繕おうとするわけです。
秘密にしたいことがある人
そして自分の中で、周囲の人間に秘密にしておきたいことがある人も、嘘をつく傾向が強いです。
最初はその秘密を守るためだけに嘘をついていたはずなのに、秘密を守るためについた嘘を正当化するための嘘をつき、更にその嘘を正当化するための嘘をつくわけです。
このため、雪だるま式に嘘をつくケースがどんどんと多くなり、気がつけば発する言葉の全てが、その場しのぎの嘘になってしまっているケースがあるのです。
しかし、これが原因の場合には、嘘をついていることに自覚があるケースもあります。
周囲に認めてもらいたい
最後に紹介する虚言癖の原因としては、周囲の人間に自分の存在を認めてもらいたいということです。
キャラは地味にも関わらず、実は目立ちたいだとか、羨望の眼差しで見られたいと思っている。かまって欲しいのにそれを周囲は理解、実行してくれない。
こういった場合、強い孤独感を感じていたり、寂しさを感じていたりするケースが多いのです。こういったネガティブな感情を解消するために、つい嘘をついてしまうのです。
この原因で虚言癖になっている方の多くに、幼少期に親子関係に問題があり、孤独感や寂しさを感じていたケースが当てはまるといいます。
虚言癖の人の特徴は?
覚えておくべき特徴とは
原因が分かったところで、次は、虚言癖の人間の特徴です。虚言癖の人間には、多くの共通点ともいえる特徴がありますから、覚えておきましょう。
もしも自身に当てはまる部分があるのであれば、ちょっと気をつけてみるべきでしょう。
悪気があるわけではない
虚言癖の人というのは、本人のプライドが許さないだけで、周囲の人間からしてみると、どうでもいいよと思えるような些細なことでも嘘をつきます。
このため、悪気がほとんどないことが分かっており、周囲もそれを理解しているため、嘘をついていることを指摘したり、追求したりするようなことはしないのです。
このため、本人は嘘ばかりをつき、最終的には嘘と現実の境界線がなくなってしまいます。
他人を傷つける嘘もつく
虚言癖の人は、嘘をつくことに罪悪感などを感じません。しかしながら、最初から他者を傷つけるような嘘をつこうとも思わないのです。
ただ、彼らにとってみると、一番カワイイのは自分自身という共通点があります。自己防衛や自己正当化をするためには他人を傷つける嘘すら厭いません。
結果として、他者を傷つける嘘も平気でつくようになってしまうが、虚言癖の特徴とも言えます。周囲の人間がその嘘を本当のことだと受け止めれば、それによって被害を受けるということも十分にあり得るわけですから厄介なのです。
話の辻褄が合わなくても平気
嘘をつくと、「悪気があるわけではない」のところでも触れましたが、現実と嘘との境目がなくなってきます。その上で、現実とのギャップがかなり出来てしまいます。
このため、話をしている時に、以前に言っていることや、その時に見せる行動と辻褄が合っていないと分かるケースも当然に出てくるわけです。
もしもそれを他者に指摘されたとしても、虚言癖の持ち主は、驚くことに全く気にしません。その嘘を正当化するように嘘を重ねるのです。
他にも指摘された矛盾点を巧妙な嘘で説明をしたりして、乗り切ることができるわけです。ですから、以前言っていることと違っていても、全く動じることはありません。
虚言癖の男性を見抜く方法
口を覆う・鼻を触る癖がある
嘘をついているときは、表情になんらかの怪しさが出てしまうことがります。このため、嘘をついているとき、自分の表情から嘘であることがバレないように、自分の手で口元を隠したり、鼻を触るしぐさをしたりします。
また、後ろめたいという考えから、相手に自分の表情を見られないように手で顔を覆う・パーツを触ることで自分がついた嘘がバレないように隠す仕草をするのです。
話をしているときに目を合わせない
目を見られると嘘をついていることがバレるかもしれないと考え、人の目を見て話をすることを避けます。バレてしまうような嘘はつかない方が良いのですが、虚言壁のある男性はそうはいきません。
目が合ったときにすぐに視線を逸らす・目を合わせないようにしているように見られる場合は、虚言癖がある可能性があります。
ジェスチャーが激しい
自分の嘘がバレることを嫌がり、話の内容よりもほかのことに注意を逸らせようとする傾向があるため、身振り手振りなどといったジェスチャーが激しくなることがあります。
嘘がバレるとその嘘をとがめられることがあります。そうした状況になることを防ぎたいという気持ちになるため、自分がついた嘘よりも違うことに相手の興味を逸らせ、自分の身を守ろうとするのです。
虚言癖の男性がつく嘘
過去に素行が悪かったと言う
自分は昔ヤンキーで喧嘩ばかりしていた、俺の悪さを知らない人はいないなど、昔の素行の悪さを自慢げに話し、嘘をつくことがあります。
これは、自分に対して興味を持ってもらいたいからで、本当はヤンキーでもなく、喧嘩なんてしたことがないのにこのような嘘ついてしまうのです。
自分は昔悪かったと言うことで、自分のことを大きく見せようとしていますが、実際はそんなことはなく、大人しく生活していたということもあります。
有名人と交流があると自慢をする
芸能人と知り合いだ、前に一緒に写真を撮ってもらったなど、有名人と交流があると嘘をつきます。これだけならまだしも、何度も家に行ったことがある・親戚だなどと嘘をつき、自分に博が付くような大げさな話をすることもあります。
本当はただの願望であったり、嘘の妄想をリアルに語っていたりするだけで、有名人との交流はないことがほとんどなのです。
こうした話が出たときは「虚言癖だからしかたない」と、本気にせずに聞き流すようにしましょう。
不幸な出来事が頻繁に起きる
家族が事故にあった、昔自分は大病を患ったことがあるなど、不幸な話を多くする人もいます。
不幸なことが起きれば、周囲の人は同情のまなざしで見たり、優しく接してくれたりするものです。そんな扱いをされる自分が世の中の主役になったような錯覚をしてしまい、不幸な出来事が起きているはずなのに心地よさを感じて頻繁に自分の不幸話の嘘を周囲に話すのです。
虚言癖のある男性との恋愛や結婚は難しい?
ストーカー気質がある
虚言癖のある男性はストーカー気質な一面があります。自分のことをもっと気にしてほしい・自分に興味を持ってほしいという考えから嘘をつくため、そうした心理がストーカー気質とも結びついてしまうのです。
お付き合いをしているうちに関係がうまくいかなくなったり、結婚して子供が生まれ、夫にばかり構っていられなくなったりしたとき、ストーカー気質が浮き彫りになってしまうこともあります。
浮気をしやすい
嘘をつくことが平気なため、恋人や妻以外の女性とも関係を持ってしまうことがあります。嘘をつくことが日常茶飯事で罪悪感を感じない彼らは、自分の浮気を隠すことが上手です。
また、自分が気に入った女性に対して、恋人や妻がいることを隠して近づくことに罪悪感を感じません。このため、自分はフリーだ、独身だと嘘をつくことが簡単にできるため、浮気症の男性が多くいるのです。
虚言癖のある男性は結婚相手に向いていない
どんなにその人のことが好きで愛していても、結婚生活を続けるうえでいつも夫の浮気を疑い、嘘をつかれるたびに苦しい思いをして生活しなくてはなりません。
お付き合いをしている段階であれば、その男性ともうお付き合いができないと感じたときに見切りをつけて別れることができます。
ですが、結婚をすると簡単に離婚をすることはできないことの方が多く、子どもが産まれた場合は特に、夫のことを信用できないと感じてもすぐに別れの選択肢を取ることはできません。
このため、虚言癖のある男性と結婚をしても、幸せになれないことがあるのです。
虚言癖のある人間との付き合い方は?
関係を円滑に進めるには
特徴を見てみると、非常に厄介な人間だという印象を受けるのではないでしょうか。そもそも女性の場合には、本音よりも建前の割合を多くしておかないと人間関係が円滑にいかないものですよね。
このため、周囲を見渡してみれば、前述までに挙げたような特徴を持つ友人や知人は、意外と思い当たるものではないでしょうか。
こういった虚言癖の持ち主との付き合う場合の注意点には、どのようなものがあるのでしょうか。
基本的には距離を取る
基本的な対処としては、距離を取ることが一番です。一緒にいることによって、虚言癖な知人や友人と同類とみなされ、嘘によって傷つけられた人間からすると、敵視されることにもなりかねません。
最初の内こそ、些細な嘘をついているということが分かり、「かわいいな」という感じで許せるかもしれませんが、どんどんとエスカレートすると、厄介なトラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
虚言癖の持ち主だとあなたが気がついたとしても、親切心を持ってそれを指摘し、改善してあげようとは思わないようにすべきです。
原因の部分でも触れましたが、プライドが高いからこそ嘘をつく人間が多いからです。そんな性格の人間が他者からダメ出しを受けたとすれば、それはプライドが傷つけられたと感じても不思議ではありません。
最悪の場合、あなたを貶めるような嘘を流布されて、あなたが追い込まれる結果になりかねないのです。
悪気はないし、もうすでに精神疾患化している可能性も高いですから、どうしても親密な関係を築かなければならないという状況を除き、距離を取ることをおすすめします。
話を鵜呑みにせず受け流す
話をするときは、相手の話を全て鵜呑みにしないことが大切です。真剣に話を聞いていると、「この人は自分の話を信じてくれる」「もっと自分に興味を持ってほしい」と思い、さらに嘘をつく可能性もあります。
そんな話を真剣に聞いていても、その話が嘘である可能性があり、信じても結局自分が損をすることになるのです。
嘘を指摘しない
嘘をついていることを指摘すると、それだけ自分に興味を持ってくれたのだと勘違いをしたり、もっと話を聞いてもらおうと感じたりしてさらに嘘を重ねることもあります。
たとえその話が嘘の話だと分かっても、それを指摘するだけ自分が損をすることになります。興味を持たれたと勘違いされると、後々自分が面倒に巻き込まれる可能性もあるため、嘘を指摘することはやめましょう。
本当の話はしっかりと聞く
嘘の話以外の事実を話しているときは、聞き流すのではなく本当にその話に興味をもって聞くようにしましょう。
虚言癖の人は、自分に興味を持ってもらうために、自分が目立つための嘘をつきます。ですから、嘘をついているときには真剣に話を聞かず、本当のことを話しているときに真剣に話を聞くことで、「真実を話した方が興味を持ってもらえるんだ」と知ってもらうようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。虚言癖になってしまう原因や虚言癖の方の特徴。そして虚言癖の人間との付き合い方が分かったいただけたでしょうか?。
自分に該当する特徴があるならば、少し気をつけて言動をすべきでしょうし、知人や友人に特徴がある方がいるなら、付き合い方を考えながら慎重に接していきましょう。