【花言葉】アネモネの意味を色別に紹介!由来はギリシャ神話から?
2019.05.08
アネモネは、小さく可憐で美しい花です。アクセサリーのモチーフとしても選ばれることが多く、女性に人気の花の1つとなっています。今回はそんなアネモネの花についての解説や、花言葉をご紹介します!可憐なアネモネですが、実は悲しい花言葉も多く含まれているのです。
【花言葉】アネモネとはどんな花?品種や特徴など基本の豆知識
アネモネの学名や原産国
アネモネはキンポウゲ科イチリンソウ属に属する花で、学名は「Anemone coronaria」と言います。別名はボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)、ベニバナオキナグサ(紅花翁草)。原産地は地中海沿岸です。
アネモネには花びらが無い
アネモネには一見大きな花びらがあるように見えますよね。実はあれは花びらではなく、萼片(がくへん)なのです。まるで蛇の目に見えるような白い斑が特徴的であり、内側にかけてのグラデーションも相まって独特なディティールの美しさを持っています。
アネモネの生態や開花時期
アネモネの園芸分類は球根、草花となります。多年草の形態を取り、草丈は15cmから50cmほどになる花です。開花時期は2月から5月と、冬の終わりから春の終わりまで咲きます。耐寒性が強いことから栽培難易度は低めで、ガーデニング初心者にも親しまれている花の1つです。
ですが耐暑性が低いことから散り際が早く、花の儚さを感じさせます。とは言えども開花時期そのものは花全体と比べると長めであることから、長い期間をかけてその美しさを楽しめる花です。アクセサリーやインテリアのデザインモチーフとしても人気です。
【花言葉】アネモネの花言葉の意味を色別に紹介!
アネモネの花言葉
アネモネの花そのものの花言葉は「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」「辛抱」「無邪気」「期待」「可能性」「清純無垢」です。全体的に悲しいイメージの花言葉という印象が強いですね。
花は散る時に儚さを感じさせ、それは恋の散り際にも度々例えられます。アネモネの花言葉はまさにその切ない情緒を表したような花言葉が多いです。ですがそれらとは裏腹に「可能性」などのような前向きな花言葉の意味もあります。
プレゼントとして渡す時には、そのシーンに沿った花言葉を添えることになりますが、アネモネは悲しい意味と希望的な意味の両方を内抱している花となります。相手に誤解されぬよう、一言添えて贈るなどのホスピタリティーを意識していきたいですね。
赤のアネモネ
赤のアネモネの花言葉は「君を殺す」です。なんて怖い花言葉なんだ!と驚いてしまいますよね。赤いアネモネは、本当に真っ赤な花びらの色をしています。まるで血のように深く鮮やかな赤色です。
まさかそこからすぐに殺人などを連想する人は少ないかと思いますが、花言葉と照らし合わせながら見てみるとなんだかしっくりと来てしまいます。恋に関わる花言葉と関連性があると思うと、愛憎がねじれた結果の悲しい感情、というイメージが近いのかもしれませんね。
ピンクのアネモネ
ピンクのアネモネの花言葉は「待望」「待ち望む」です。こちらもアネモネの花言葉にしては随分と明るいイメージの花言葉ですよね。待望、と言うとどのようなシーンでも使いやすいです。恋人へのギフトにはもちろん、出産祝いとしても適しているでしょう。
逆に「待ち望む」という現在進行形の切望の意味も含まれていることから、結婚や同棲などを控えているカップル間でのギフトにも適しています。もちろん紫のアネモネ同様に遠距離恋愛のカップルにもおすすめ。女性らしい明るさと優しさを感じさせる花です。
白のアネモネ
白のアネモネの花言葉は「真実」「真心」「期待」「希望」です。白い花は、アネモネに限らず明るい花言葉であることが多いです。アネモネ自体に「清純無垢」という意味も込められていることから、汚れの無い美しい心を持っているような女性に贈りたいですね。
「真心」という言葉には、恋愛感情だけではなく家族愛、友情などの様々な愛の形が反映されます。ギフトへの汎用性が高い花言葉ですので、引っ越し祝いや転職祝い、または退職祝いなどにも活躍してくれるでしょう。潔白を感じさせる凛とした美しさの花です。
紫のアネモネ
紫のアネモネの花言葉は「あなたを信じて待つ」「信じて従う」「悲しみ」です。アネモネ全体の花言葉から照らし合わせると、意外にも明るめなイメージであることが分かります。紫はアンニュイなイメージが強い色なのでより意外性を感じますね。
「信じて待つ」「悲しみ」、これらからは遠距離恋愛の切なさも感じさせます。遠く離れている恋人に贈る花や、相手を想いながら飾る花としてはぴったりなのではないでしょうか。もちろん、それ単体でも可憐で美しい花です。
青のアネモネ
青のアネモネの花言葉は「堅い誓い」です。これはカッコイイ、オシャレな意味ですよね。例えば将来あなたが結婚をすると誓っているような相手に贈るのにはベストな花です。もしくは友情関係であっても、約束事がある相手であれば意味が深まります。
青のアネモネはやや紫っぽい深みを感じさせる色をしていて、内側にかけての薄いグラデーションが清涼感をも感じさせます。花言葉の意味も爽やかなものですので、それらを踏まえた上でインテリアのための花としてもおすすめです。
オレンジのアネモネ
オレンジのアネモネの花言葉は、現在まで明確に設定されていないようです。また黄色いアネモネも同様となります。この場合は、アネモネの花全体の花言葉を当てはめた意味として使用していきましょう。
つまり(重複にはなりますが)「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」「辛抱」「無邪気」「期待」「可能性」「清純無垢」となりますね。ですが1つ気をつけるべきこともあります。
それは黄色みがかったオレンジは、「嫉妬」の意味を持つ花言葉が多いからです。邪推されたくないのであれば、明るく分かりやすいオレンジ色のアネモネを選ぶようにしましょう。見ているだけで心を明るくしてくれるようなフレッシュな花ですので喜ばれやすいです。
西洋でのアネモネの花言葉
日本と外国では花言葉の意味が変わることがあります。ここでアネモネの西洋での花言葉の意味を見ていきましょう。
まずイギリスでは「病気・待望・消えた希望」。そしてフランスでは「清浄無垢・無邪気・辛抱」。アネモネの花言葉の悲しい側面はイギリスから、そして明るい側面はフランスからイメージを受けていることが分かります。
そして全体的な意味としては「anticipation(期待)」、そして「forsaken(見捨てられる、見放される)」という意味となります。やはり西洋においても、相反する2つの意味を持っている花ということになりますね。
ですがこのポジティブな意味とネガティブな意味は、表裏一体でもあります。期待するから見捨てられた時の悲しみが際立ったり、見捨てられたことがあるからこそ次こそはと期待をしたり……。1つの花でまるで人間の心情の表と裏を同時に表しているような花がアネモネなのです。
【花言葉】アネモネの花言葉は怖い!由来はギリシャ神話?
アネモネの花言葉は神話が由来
可愛い見た目とは裏腹に悲しい意味が多いアネモネの花言葉。その背景には、ギリシャ神話がルーツになっている説が強いです。この話の登場人物は、愛と美の女神「アフロディーテ」。アフロディーテの息子「キューピット」。そして美少年「アドニス」です。
愛の女神が恋に落ちた日
ある日、愛と美の女神であるアフロディーテは、息子のキューピットと一緒に遊んでいました。ですがその時、ふとした拍子にキューピットの弓矢がアフロディーテの胸に刺さってしまいます。日本でも有名なモチーフですが、キューピットの弓矢に打たれた人は異性に恋をしてしまいます。
ですがその傷が癒えれば異性を見ても問題ないとされています。なのでアフロディーテは異性を目に入れないようにしていたのですが、そこで美少年アドニスの姿をその目に入れてしまいます。そしてアフロディーテはアドニスを好きになってしまったのです。
悲恋から生まれたアネモネの花
しかし、悲しいことに、アドニスはイノシシ狩りの最中に獲物の返り討ちにあって死んでしまうのです……。アドニスの死を見たアフロディーテは心を傷め、大粒の涙を流しました。そしてこのアフロディーテの涙こそが、アネモネの花へと姿を変えたのです。
またはアドニスの血からアネモネの花が作られた、という説もあります。恋人たちの愛を司るアフロディーテその人が、愛によって傷心をしたという神話から生まれたアネモネ。それを知ると、アネモネの美しさの奥に切なさを感じるのも頷けますよね。
【花言葉】アネモネはいつの誕生花?
アネモネの誕生花
アネモネの誕生花は、1月22日、3月12日、3月13日、4月6日です。アネモネは春の花なのでやはり3月と4月のイメージが強いですが、1月と言えば雪が降りやすい季節でもありますよね。雪景色の中に咲く一輪のアネモネ、という光景もとても美しいものでしょう。
白いアネモネの誕生花
アネモネは白と赤に特有の誕生花があります。まず白いアネモネの誕生花は4月2日です。4月2日は「CO2削減の日」でもあることをご存知ですか?アネモネたち自然がもたらしてくれる自然環境に感謝をしてみるのも良いかもしれませんね!
赤いアネモネの誕生花
赤いアネモネの誕生花は4月4日です。4月4日はトランスジェンダーの日でもあります。性別に関係無く愛し合う人たちのために、アネモネの前向きな側面を持つ花言葉を贈りささげましょう!
まとめ
いかがでしたか?可愛く可憐なアネモネの花の花言葉などについてご紹介しました。美しさの中にも独特な個性を放つアネモネの花は、明るい側面だけではなく悲しい意味合いも持っています。
ですが表裏一体の美を内抱しているからこそ、アネモネは多くの女性の心を引き寄せるのでしょう!