紫陽花の花言葉の意味と由来を徹底解説!結婚式にはタブー?
2019.04.25
梅雨の時期の花として思い浮かべることが多い紫陽花、イラストでは雨やカタツムリ、傘などの雨季のアイテムと一緒に描かれることも多いですよね。
今回は、紫陽花の花言葉について紹介します。身近な存在のように感じる紫陽花ですが、花言葉には花の姿から想像できない意外な意味もあるんですよ。
【花言葉】紫陽花ってどんな花?品種や基本の豆知識
紫陽花の花びらに見える部分は花じゃない?
紫陽花は、6月~7月に咲く花で、小さな花がたくさん集まって、手まりのような可愛らしい姿にみえますよね。実は、この小さく集まっている花の部分は、花びらではなく「がく」で「装飾花」と呼ばれる部分なんです。
集まっている花をかき分けて、奥の方まで見てみると、おしべとめしべが付いた、本当の「花」が見えるので、紫陽花を見かけたときには、表面だけでなく、奥の方までのぞいてみてくださいね。
紫陽花の中には、全体が装飾花でおおわれているものと、周りだけに装飾花があり、中央の部分はおしべとめしべが付いた花弁が見えるように咲いているものがあります。
中央部分に花弁が見えているものは「ガクアジサイ」と呼ばれ原種に近い種類です。全体に装飾花があるものはガクアジサイと区別するために「ホンアジサイ」と呼ばれることもあります。
花の色は土の性質によって変わる
紫陽花は、紫、ピンクなどいろんな種類がありますよね。実は、紫陽花の色は品種だけではなく、土の性質とも関係しているんです。同じアジサイでも、酸性の土で育つと水色、アルカリ性の土で育つとピンク色になります。
紫陽花の青い色素は、土の中のアルミニウムとが吸収されると発色します。そして、アルミニウムが吸収されず、青い色素と結合しないときに、ピンク色が発色します。
アルミニウムは酸性の土にはよく溶けるのですが、アルカリ性の土には溶けないんです。そのため、アルミニウムが溶けた酸性の土では、青い花が咲き、アルミニウムが溶けていないアルカリ性の土からは、アルミニウムが吸収されず、ピンクの花が咲くんです。
ただし、紫陽花の品種によって、元々持っている色素の量が違うので、酸性でも綺麗な青にならずに、赤紫色になるものや、ほとんど色が付かず、白っぽい状態のものもあるので、思い通りの色にしたいときには、花屋さんで相談するのがベストです。
同じ場所でも色が変化する
ずっと同じ場所で育っている紫陽花でも、以前見たときと色が変わっているように感じたことはありませんか?それは、気のせいではなく、実際に色が変わっているのかもしれませんよ。
紫陽花の色は、紫陽花の持っている色素と、土の中のアルミニウムに関係しています。品種によって、紫陽花が咲いた後、日数が立つことによって、色素が分解され色が変わるものがあります。
また、土の状態も、自然界ではずっと同じというわけにはいきません。お日様にどのくらい当たったか、雨がどれくらい降ったかで、土の状態にも変化がありますよね。そのときの土の状態と花の状態によって、紫陽花の色は変化してしまうんです。
紫陽花の花言葉の意味を色別に紹介!
青の紫陽花
日本の地面はどちらかと言えば、酸性に偏っている場所が多いので、「青や水色の紫陽花をよく見かける」と感じている人が多いのではないでしょうか。青い紫陽花の花言葉は「冷淡」「無情」「知的」など、クールな色から連想される意味を持ちます。
また、雨に打たれる情景からか「辛抱強さ」「忍耐強い愛情」など、逆境に耐える強さを意味する言葉も持っています。
ピンクの紫陽花
日本では、あまり鮮やかなピンクは見かけることがないと思いますが、国によっては、パステルピンクではなく、もっと濃くて鮮やかなピンク色の紫陽花の品種もあります。
ピンクの紫陽花の花言葉は「元気な女性」「強い愛情」です。雨の日でも、鮮やかなピンクの紫陽花なら、華やかで明るい気持ちになりそうですね。
白の紫陽花
白い紫陽花の花言葉は、「寛容」「ひたむきな愛」です。様々な条件で色が変わる紫陽花ですが、白い紫陽花には色素が無いので、環境が変わっても色が変わることはありません。
どんな状況になっても、変わらない様子から、どんなことでも受け入れる寛容さや、ずっと愛情を持ち続けるひたむきな気持ちが思い浮かびますね。
紫の紫陽花
紫の紫陽花も、日本でよく見かける色ですね。紫の紫陽花の花言葉は「謙虚」「神秘的」です。紫の落ち着いた色合いにピッタリな花言葉ですね。
赤紫ならピンクの花言葉、青紫なら青色の花言葉の意味で解釈される場合もあるので、花言葉に願いを込めて贈るときには、色合いに気を付けてくださいね。
紫陽花の花言葉の由来は?
色の変化に注目
紫陽花は、土の状況や咲いてからの日数で色の変化がおこることもあります。色が変化する姿から、紫陽花全般では「移り気」「浮気」といった、気持ちの変化をあらわす花言葉を持っています。
鉢植えの紫陽花を贈った後に、相手がそれを庭に植えたら色が変化してしまうということもあるので、プレゼントとして扱うには、ちょっと注意が必要になりそうですね。
雨にじっと耐える姿がいじらしい
紫陽花は、開花の時期が長いのですが、雨が多い時期に咲く花です。そして、雨に打たれても、散ったり枯れたりすることなく、静かにその身に雨を受け続けます。
その姿から、「辛抱強さ」という意味を持つようになりました。また、じっと耐える姿から「謙虚さ」も連想されます。
小さな花が集まってにぎやかに
紫陽花は、小さな装飾花がたくさん集まっています。たくさんの花が集まっている姿から「家族のだんらん」「団結」という意味もあります。
家の庭に植えられている紫陽花は、家族の調和と幸せを願って植えられたのかもしれませんね。
【花言葉】紫陽花はいつの誕生花?
紫陽花が誕生花なのは梅雨の時期
紫陽花が誕生花になっているのは、紫陽花が咲く梅雨の時期です。6月3日、6月14日、6月17日、6月19日、6月26日、6月28日、6月29日、7月1日と、たくさんの日の誕生花とされています。
紫陽花が、それだけ長い期間咲いているということですね。紫陽花を誕生花に持つ人は、理性より感情を優先させる性格で、周囲からは気ままな人と見られることもあります。
色によっての違いも
紫陽花は、色によって誕生花となる日が違うものがあります。ピンクは7月1日、青は6月2日と6月4日です。ピンクはロマンチックなイメージ、青はクールなイメージがあります。
それぞれの誕生花を持つ日に生まれた日とは、同じ紫陽花を誕生花に持つ同士でも、個性に違いがありそうですね。
ガクアジサイも誕生花
紫陽花というと、多くの場合ホンアジサイのことを指すのですが、ガクアジサイも誕生花になっている日があります。それは、6月1日と7月13日です。こちらも、梅雨の時期ですね。
ガクアジサイの花言葉は「謙虚」です。これは、ホンアジサイの花と比べて、ガアジサイの花が控えめなことに由来しています。
【花言葉】紫陽花はプレゼントに最適!結婚式にはタブー?
母の日の贈り物として
母の日には、カーネーションを贈るのが一般的ですが、花を育てるのが好きなら、紫陽花の鉢植えを送ってはいかがでしょう。ピンクの紫陽花には「元気な女性」や「強い愛情」という意味があります。いつまでも元気でいて欲しいという気持ちを込めて贈るのにピッタリですね。
また、紫陽花全般の花言葉に「家族のだんらん」というのもあります。家族を大切にするお母さんには、メッセージを付けて送ると、喜ばれるのではないでしょうか。紫陽花は、長い期間楽しむことができるのも魅力ですよ。
ドライフラワーでも楽しめる
花を贈りたい相手が、植物の世話が苦手なら、ぜひ紫陽花を贈る花として選んでください。紫陽花の切り花は、水に活けて鑑賞する以外にも、ドライフラワーとして楽しむことができます。
紫陽花のドライフラワーの作り方は、さかさまに吊るしておくだけという手軽さ!紫陽花の花びらに見える部分は、がくなので普通の花びらよりも、乾燥したときに型崩れしにくいのです。ですから、水をかえるなど、花の世話をするのが苦手という人にも手軽に楽しめる花なんです。
結婚式で贈るときは一言添えて
紫陽花には「浮気」など、気持ちが変わってしまう意味があることから、結婚式には向かない花のように思えますよね。でも、「家族だんらん」という意味もあるので、新しい家庭を築く新郎新婦に、絆を深めて欲しいとの願いを込めて贈ることができる花です。
また、色によっては「ひたむきな愛」というものもあります。ただし、花言葉全部を把握している人ばかりではないでしょうから、贈るときにはメッセージカードに一言添えておくと安心です。
結婚式で飾る場合には司会者から解説してもらったりするなど、誤解のないようにしておきましょう。また、季節外れの結婚式で贈ると、どんなにメッセージを添えても「今の季節には、他にもふさわしい花があるのになんでわざわざ紫陽花?」と、変な勘繰りが生まれそうです。
紫陽花を贈るのは、あくまでも紫陽花にふさわしい時期だけにした方が無難です。季節外れに贈る場合は、ドライフラワーにして、色が変わらないようにしておくなどの工夫をした方が良いかもしれません。
まとめ
色が変化することから「移り気」というイメージを持つ人も多い紫陽花ですが、花言葉は悪いものばかりではありません。むしろ、「忍耐強い愛情」や「ひたむきな愛」といった、いじらしい恋心をあらわす意味も持っています。
紫陽花の色によっては、暗い梅雨の時期のイメージを吹き飛ばしてくれることもありますし、手入れも簡単で、花も長く楽しめるので、プレゼントに向いている花です。
生花を楽しむ以外にも、ドライフラワーとしても楽しめるので、ドライフラワーでアレンジメントを作っても楽しそうですね。
ポジティブな花言葉とネガティブな意味を持ち合わせた紫陽花は、人間の感情をうまく映し出してくれる花かもしれませんね。