結婚をする前に彼と同棲をしたい。結婚より同棲が先……というイメージを持つ方も多いはず。でも聞こえてくるのは「同棲をすると結婚をしにくくなる」という声。不安になりますよね。一体どうするのが正解なのだろうと悩んでいませんか？

実は、結婚するカップルの７割が同棲を経験しているというデータもあります。結婚前に同棲をすることにはメリットも多いのです。結婚を視野にいれて同棲をするならば、大切なのは、結婚までの道筋の目算をしっかり持って同棲生活を送ることです。

結婚前に同棲することの２つのメリット

結婚後の生活がシミュレーションできる

結婚後に、恋人同士の時には見えなかったお互いの重大な欠点や、育った環境や生活習慣のギャップが判明して、こんなはずでは……と悩むカップルは少なくありません。

同棲の一番のメリットは、結婚前に生活を共にすることで、相手の生活力を把握し、生活の相性を計ることが出来るところです。

本当に結婚をしてしまった後では、耐え難いギャップに気がついたとしても、様々なしがらみが生じて、簡単に離婚をするというわけにはいきません。同棲という「お試し期間」中であれば、まだ単なる恋人同士でしかありませんから、別れてしまえばいいだけです。

お金が貯まりやすい

結婚を意識すると、結婚資金のことが気になってきます。もしも別々に独り暮らしをしていたカップルであれば、同棲をすると、家賃や生活費をかなり削減することができますから、結婚資金を貯めるとなれば大きな利点です。

一人でこつこつと貯金するよりも、二人で一つの目標へ向かって貯める方が、相手の目がある分、節約にも身が入ります。ただ付き合っているだけでは見えない金銭感覚を確認することができるのも、結婚を前提にしたときには、大きなメリットとなります。

同棲を経て結婚するために

結婚を掴みたければ初めから結婚を口にするべし

｢同棲を始めると結婚が遠退く｣とはよく言われることですが、本当にそうなのでしょうか。同棲がだらだらと続いて、なかなか結婚に踏み切れないカップルは、スタートの切り方を誤っている場合が多いと思います。

同棲を始めるからには、当然結婚が前提になっている｢はずだ｣という考え方は大変危険です。漠然といつかは結婚するんだと思うのではなくて、最初から、自然に結婚を含めた人生設計を話題にするべきです。

特に男性は、はじめにゴールはどこかということを明確にすることが大切です。漠然と同棲を始めてしまうとそこがゴールだと満足してしまって、どっかりと胡座をかいてしまい、なかなか次の一歩が踏み出せない場合が多いのです。

今更感が出てプロポーズのタイミングが計りづらいという声も聞かれます。例えば、二人暮らしを始めるときに一緒の預金口座を用意するのは、だらだら同棲を打破する一つの方法です。預金がいくらになったら結婚しようねと決めておくのです。

もしもお金の話が難しければ、｢この部屋の更新の時には、結婚して家族が増えても良いような、もう少ししっかりした部屋に越そうね｣とさりげなく伝えておく。それだけで、男性の意識もかなり変わります。

両親への挨拶など、結婚の意識を形にしていく

頭の中では「結婚できたらいいなぁ」など、結婚ということをあまり深く考えていなかったり、なかなか一歩踏み出せなかったりします。まずは、お互いが結婚に対しての意識を形にしていかないといけません。結婚を形にしていくためには、両親へあいさつすることから始めていきましょう。

ある程度年齢を重ねると、両親へ挨拶へ行くということがどういうことなのかがわかってくるはずです。簡単な気持ちで「彼女」として紹介する人は少なく、また両親も結婚を期待してしまうものです。

両親たちと話していても、「結婚」というフレーズが出てくることも。そうなると、ようやく結婚ということを意識し始めていきます。そうすることで、具体的に結婚するためのどうすればいいのかを考えていくようになります。

同棲中に見極めるべきこと

同棲中に、相手の生活のスタイルを確認するようにしましょう。決定的に噛み合わない部分はないか、受け入れがたい部分はないか判断すべきです。

特に確認するべきポイントは、お金の使い方です。お互いの節約と贅沢のバランスを理解できるかどうかは、食い違えば、結婚生活において重大な問題を招くことがあります。

次に、生活のスタイルやリズムも重要です。生活の時間帯があまりにもかけ離れていたり、食生活や衛生観念などの違いも、生活を共にする上では見過ごせない問題です。

付き合っているときには見えなかった性格的な問題が見えてくることもあります。おままごとのような甘い生活を送るだけではなく、将来を考えられる相手か見極めなければいけません。

相手のことが好きだからと目をつぶっていると、いざ結婚をしたときに「こんなはずじゃなかった」と嘆く結果になってしまいます。

同棲中に定めるべきルール

結婚を前提にした同棲では、特に、同棲中の習慣が、そのまま結婚生活に持ち込まれてしまうことがほとんどです。ある程度のルールを定めておくことをおすすめします。

同棲期限を決める

惰性の関係になることを避けるためにも、はじめに期限を決めてしまいましょう。だらだらした同棲生活は、男性にはデメリットがなくても、女性には、年齢的なリミットがつきまといます。男性に、現実を理解してもらいましょう。

金銭管理を明確に

同棲と結婚は違うといっても、生活を共にする以上、経済的な部分もお互いの自由というわけにはいきません。日頃の生活費の分担はもちろん、結婚を視野にいれた貯蓄についても考えなくてはいけません。

家事分担について

男性は、女性が家事をしてくれることを同棲のメリットとして当然のように享受しがちです。結婚後の生活を考えるなら、その考えは改めてもらうべき。早い段階で家事の分担を決め実行をするように仕向けましょう。

結婚するベストなタイミングは？

２人の記念日

同棲している二人には、なかなか結婚というタイミングが見つからないもの。どこで結婚を踏み切ればいいのか悩んでしまいます。タイミングが見つからないと、だらだらいつまでも結婚しないままになってしまいます。

同棲している二人にとって、一番いいタイミングとは、２人の記念日です。彼は、タイミングがないと結婚しようという風に言いだせなかったりします。

しかし、記念日となると、お互いがお互いのことを一番意識する日でもあるので、このタイミングで結婚しようなるカップルが多いです。彼からではなく、彼女側からいうこともあり、同棲している二人には、ベストなタイミングと言えるでしょう。

部屋の契約更新時

部屋の契約更新日は、結婚のベストタイミングです！部屋を更新するとなったとき、このまま結婚しないのに更新したくないですよね。いつも結婚を言いだすタイミングが見つからず、言いだせなかった彼も、契約更新時には何らかのアクションを起こすのは間違いありません。

もし、何も言いだしてこないとなると、彼女側から少し結婚についてのフレーズを出してみたり、匂わせたりするのもあり。契約を更新してまたこのままずるずる行くのは、きっとお互いに嫌だと感じているはず。結婚する気がないなら同棲を辞めようという風に言いだしても良いでしょう。

お金が溜まったら

事前に、ある程度お金が溜まったら結婚しようと決めておいて、その目標の金額が溜まった時に、結婚するという風にしておくといいでしょう。お金が溜まったことを知らせると、彼はその約束を覚えていてくれているはずなので、「そろそろ結婚しようか」とスムーズに進んでいくでしょう。

また、彼が覚えてなかったり、結婚という言葉を言ってくれなくても、「お金が溜まったらどうするんだった？」など、質問形式で思い出させてみたり、言いやすいように仕向けてあげるのもありです。

まとめ

結婚前に同棲をするならば、結婚が遠退く結果にならないように、しっかりと彼と目的意識を共有することが大切です。その上で、お互いに、一生を捧げられるパートナーかどうかを見極めるためのお試し期間が同棲期間だと思いましょう。

結婚の失敗が少ないという点が、同棲をする最大のメリットです。同棲をしていく中で、お互いを必要不可欠な存在だと確認することができたなら、その先にはきっと、幸せな結婚生活が待っていますよ。