婚活女子が求めるべき男性の年収は?年収600万円は高望みの時代!?
2020.10.23
女性が婚活をする上で重要な要素となってくるのが、相手の男性の年収です。あまり高望みするとマッチングしにくくなるとは言われていますが、低過ぎても結婚後の生活に不安が生じてしまいますよね。
そこで今回は、結婚相手の男性にいくらぐらいの年収を求めれば妥当なのかなど、婚活のお金にまつわる疑問を掘り下げていきたいと思います。
高収入の男性ばかり狙っているわけじゃないのになぜか出会えないと悩みがあったり、年収いくらの男性を望めばいいのかわからなかったりするという女性は、ぜひチェックしてみてください。
男性の平均年収とは?相手に求める年収も
いくらぐらいを年収としてもらっている男性を選べば婚活がうまくいくのか、気になりますよね。そこでまずは、結婚適齢期の男性の平均年収や、男女それぞれが結婚相手に求める年収について説明します。
結婚適齢期の男性の平均年収
男性の結婚適齢期を20代後半~40代前半として、それぞれの年代の平均年収はいくらぐらいなのでしょうか。
国税庁によって行われた調査によりますと、平成30年の時点で20代後半の男性の平均年収は404万円、30代前半で470万円、30代後半で528万円、40代前半で581万円となっています。
つまりこの中では最も年収が高い40代前半世代でも、年収の平均額は600万円に満たないということになります。
40代後半では年収の平均は635万円となりますが、これはあくまでも平均値であり、年代的に管理職に就いている人が多い世代であるため高い数字が出たというだけで、年収600万円未満の40代後半世代の男性も少なくはないのです。
参照:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
女性が結婚相手の男性に求める年収
それでは次は、女性が結婚を意識する上で相手の男性に求める年収について、ご紹介します。
大手の結婚相談所サンマリエが2018年に実施したアンケートの結果によると、1位は400万円で、全体の23%を占める回答となっています。結婚を望んでいる女性の約4分の1が、結婚相手の年収が400万円あればいいと考えていることになりますね。
年収400万円なら手取りの金額は大体290~330万円となりますので、1ヶ月で計算すると25万円前後のお金が手元に入ってくるということになります。
意外と少ないと思う方もいるかもしれませんが、今は女性の社会進出も進んでいて、女性が管理職となることも珍しくはなくなっていますので、男性の収入だけに頼りたいという女性が減ってきていることが影響していると考えられます。
参照:「婚活の日」結婚と婚活に関するアンケート2018(結婚相談所サンマリエ調べ)
参照:年収400万円の手取り・貯金額・税金・住宅ローン・生活スタイル
男性が結婚相手の女性に求める年収
それでは逆に、結婚を望む男性は相手の女性にどれぐらいの年収があれば、理想的だと考えているのでしょうか。
サンマリエのアンケート結果によりますと、最も多かったのは「相手の女性の年収にはこだわらない」という回答です。
ただしこだわらないとはいってもまったくの無収入でかまわないというわけではなく、「いくらがいいというこだわりはないけれど、なるべく収入はあった方がいい」という、共働きを意識した答えが多くなっているようです。
2位は300万円、3位は400万円となっており、男性も女性にある程度の収入を求める傾向が強くなっています。
参照:「婚活の日」結婚と婚活に関するアンケート2018(結婚相談所サンマリエ調べ)
女性が男性に求める年収は昔より低くなっている
今から30年ほど前のバブル時代には、高学歴・高身長・高収入の3つの条件を兼ね備えた「3高男子」なる男性が持てはやされましたが、現代でその条件を男性に求めても、当てはまる人はごく少数です。
終身雇用や高額の退職金が望めなくなっている今、年収の多さよりも重要視されるのはパートナーとして協力して助け合っていけるかどうかです。
なので女性にも自立して生活していけるぐらいのお金を稼ぐ能力が求められますし、高収入でも不安定な仕事に就いている男性より、収入はあまり多くはなくても、安定した職場で働いている男性が人気を集めるようになってきています。
どうしても専業主婦になりたいという希望があるのであれば、1馬力で家族を養っていけるだけの年収がある男性が相手でなければ難しいですが、自分で収入を得ている女性にとっては、協力して家事や育児を担ってくれる男性や、金銭的価値観の合う男性の方が魅力的に感じるようです。
婚活中の女性が年収を重視する理由
友達の紹介による出会いや、合コンなどでは自己紹介で年収を明かすなんてことはしないのが普通です。しかし婚活業界において、自分の年収を相手に明らかにするのは当然という風潮があります。一体なぜ、婚活においては年収が重要視されるのかを考えてみましょう。
婚活ではなぜ年収が重視される?
婚活業界では、プロフィールに当然のように年収を書く欄があったり、年収〇〇以上という条件で参加者を集めた婚活パーティーが開催されていたりと、何かと年収を重視する風潮があります。
友達主催の合コンで、参加者みんなが年収を明らかにすることはありません。むしろ初対面の異性にいきなり年収を聞いたりすれば、失礼な女性というレッテルを貼られてしまうでしょう。
では婚活ではなぜ年収が重視されるのか。それは婚活という活動が、恋愛関係だけではなくその先にある結婚を見越した活動だからです。
結婚を意識せずに出会って恋愛関係を築く場合、お付き合いを続けていく中でお互いの経済状況を把握していく流れが一般的です。
お互いの部屋を行き来していれば何となく生活レベルというものが予測できますし、同棲や婚約などをすれば、それがお互いの収入を知るきっかけになることもあるでしょう。
ただそこで予想以上に相手の年収が低かったり、収入に見合わない贅沢をしていて実は借金まみれだったことが明らかになったりしたら、結婚を躊躇する女性が少なくないのではないでしょうか。
理想に近い結婚を望んで出会いを求める婚活では、後々知ることになるはずの年収という情報を先に知っておくことで、ある程度ターゲットを絞ることができます。
なぜかお金と恋愛を結び付けることを下品だと考える風潮がありますが、生活していく上でお金は必ず必要な物であり、そこを度外視してしまうと後々綻びが生じてきます。事前にお互いいくらぐらいの収入があるのか知っておいた方が、結婚後の人生設計を立てやすくなるのです。
結婚後に必要な生活費っていくらぐらい?
たとえば結婚後に2人子どもを生むとして、夫婦+家族4人の1ヶ月に必要な生活費は平均約34万円といわれています。34万円×12カ月で408万円となるので、平均では408万円の世帯年収が最低でも必要ということです。
ただしこの34万円は住居費を約1万7千円として計算していますので、マイホームをローンで購入したり、賃貸のアパートやマンションに住んだりするとすれば、月+10万円として年間120万円の住居費が足されるので、必要な世帯年収は528万円ほどとなってくるでしょう。
そして一時期老後2000万円問題という話題が取沙汰されましたが、30歳同士で結婚して65歳で定年を迎えるまでに2000万円貯めるためには、年間約60万円を夫婦の老後のためだけに貯金しておかなければならないということになり、その場合に必要な世帯年収は588万円となります。
子どものための貯金なども考えれば、必要なお金はもっと増えていきます。
月々に必要な生活費は個々の状況によっても変わってきますが、夫婦2人が一生を通してお金に困らない生活をするためには、ざっと計算して年間約600万円の世帯収入が必要ということになるのです。
参照:ナビナビ保険「一般的な生活費の内訳は? 家族構成別に見る一ヵ月の支出と家計の見直し方」
女性が男性に平均より高い年収を求める理由
婚活では男性に600万円~1,000万円という高い年収を求める女性も少なくはありません。むしろ高収入の男性との出会いを求めているからこそ、早くから婚活を始めたという女性も多いのです。
男性の立場としては、性格などの本質的な部分ではなく、収入の多さで判断されることにモヤモヤとした気持ちを抱くこともあるでしょう。しかしすべての女性が働かないで贅沢をしたいという気持ちから、結婚相手に高収入を求めるわけではありません。
女性は本能的に男性よりも心配性です。たとえ自分に男性と同じぐらいお金を稼ぐ能力があったとしても、結婚して出産、そして育児をしていく中で、ずっと同じ水準の年収をキープすることができないのではという不安を抱えています。
子どもは産めば勝手に育つわけではありません。小さければ小さい程、一番近くで育てる母親は自分の時間など持てませんし、たとえ保育園に預けることができても、子どもの体調次第では仕事を休まなければいけないこともあります。
母親の自分が子どものために時間や労力を費やすとしたら、父親である夫には家族を収入面で支えてもらわなければ、生活は立ち行かなくなります。そして子どもの教育費にお金をかけたり、豊かな生活を送らせてあげたいと思ったりすれば、最低限の生活費+αの収入が必要です。
大好きな人と結婚した結果貧しくなってしまったという場合ならまだ諦めもつきますが、結婚相手と出会う前からお金の苦労を背負い込みたいという女性はいません。
女性が婚活で男性に高収入を求めるのは、目先の贅沢よりも将来の安定を考えてのことなのです。
結婚相手の男性の年収が低い場合のリスク
中には愛さえあればお金なんて二の次という考え方の女性もいるでしょう。確かにお金で愛を買うことはできません。しかしお金のない生活を送っていると、愛が枯渇してしまうこともあるのです。
夫婦2人で暮らしているうちは、共働きで生活していれば極端にお金に困ると言うこともないでしょう。大人2人だけなら月々の生活費は大きな変動はなく、大体固定となります。
しかし子どもができると、年々必要な生活費は増えていきますし、予定外の出費も増えます。妊娠中も働き続ける女性が増えていますが、体調を崩せば仕事を続ける事すら困難になりますし、生まれてからも保育園に預けられないという理由で退職を余儀なくされる人もいます。
万が一そうなった時に夫の収入だけでは生活できないとなると、常にお金の問題に悩まされながら子どもを育てていかなければならなくなるのです。
そうなった時でも仲良く暮らせる夫婦ならまだいいのですが、夫婦関係に亀裂が生じ、離婚という話にもなりかねません。
年収も大事だけど他の要素も大事
子どもができた時に考えられるリスクや、老後の生活までを考えると、年収は多いに越したことはありません。ただ年収だけで結婚相手を選んでも、幸せになれるとは限りません。大切なのは、年収だけではなくその他の要素のバランスが取れているかどうかです。
たとえば多くの収入があるからといって、2人の間にできた子どもにまったく関わろうとしないような男性は、とても理想的な夫とは言えません。それはもう父親や夫という存在ではなく、ただお金をくれるだけの人になってしまいます。
自分は働いていて家にお金を入れているんだからと、妻を家政婦のように考える男性も、結婚して幸せになれる相手ではないでしょう。家事をすべて担うことを苦に思わない女性もいますが、多くの女性にとってそのような男性との結婚生活は、苦痛になってしまいます。
かといって高収入で家事もやってくれて父親としてもパーフェクトなんて男性は、もはや想像上の伝説の生き物です。
出会える確率が極端に低い男性に想いを馳せるよりも、お互いの得意不得意を補い合えるような男性との結婚を目指した方が、幸せになれる可能性が高いといえるでしょう。
低く申告している場合も!?男性が年収を隠す理由
マッチングアプリや結婚相談所に登録する時、年収を偽って申告する男性も中にはいます。そういった男性がどのような心理で年収を偽るのかを知っておけば、騙される危険を避けることができるかもしれません。
年収は男性のデリケートな部分
女性にとって男性の年収は、ただどれだけ稼いでいるかの数字でしかありません。しかし男性にとって年収は、自分の実力が数字として表されているもの。年収を他人に知られるということは、自分という人間の実力が知られてしまうこととも言えるのです。
そして男性には、女性に自分の本質的な部分を認めてもらいたいという願望があります。収入や外見と言った装飾を取り払った、ありのままの自分を愛してほしいという気持ちがあるため、年収を明らかにすることに抵抗を感じてしまうのです。
なので男性にとって、年収とはとてもデリケートなもの。女性にとっての体重と同じぐらい、人にはなるべく明かしたくない情報なのです。
年収を実際より低く伝えたりあえて隠したりする場合もある
年収が高い男性の中には、お金目当てで自分に近付いてくる女性を警戒する人もいます。いくら稼げるようになったとしても、やはり年収ではなく自分という人間そのものを見てほしいという願望があるのです。
特に年収以外に自信を持てる部分が少ない男性ほど、逆に年収をあえて低く伝えたり、隠したりすることが多いです。なぜなら自分に寄ってくる女性はそのほとんどがお金目当てだと考えてしまい、貢がされたり利用されたりすることを怖れてしまうからです。
年収が高くて自分に自信のある男性は、堂々と年収を明かす傾向にあります。それは年収はあくまでも自分の一部に過ぎず、他の魅力でも女性を惹きつけることができるという自覚があるからです。
年収を実際よりも高く申告するのはなぜ?
お金目当ての女性を寄せ付けないように年収を低く伝える男性がいる一方で、あえて年収を高く偽って申告する男性もいます。
男性が年収を高く偽るのは、高収入を自称するほど近寄ってくる女性が多くなることがわかっているから。または実際よりも自分を大きく見せたいという気持ちから、嘘の年収を申告する人もいます。
どちらかというと年収を低く偽る男性よりも、高く偽る男性の方が厄介な性格の人が多いです。本来の実力よりも自分自身を過大評価している傾向が強いので、付き合うと面倒くさいタイプの男性が少なくありません。
婚活で攻めるべき年収や条件のラインは?
年収を高望みすると結婚相手が見つからないとはよく聞きますが、それではどの程度の年収の男性を選べば高望みとならないのか、という疑問が湧いてきますよね。ボーダーラインは、500万円という金額です。
年収1,000万円以上の独身男性は希少
国税庁が行った民間給与実態統計調査によると、平成30年の給与所得のあった男性のうち、年間所得が1,000万円以上だった男性は全体の7.7%という結果が出ています。
つまり100人のうち約8人が、年収1,000万円以上であったということになり、人数としては意外と多いと感じるかもしれませんが、そこに40代以下で独身であるという条件が加わってくるとかなり数は絞られます。
それに年収1,000万円でも、収入が多い程に差し引かれる税金などが多くなるため、職種によっても違いますが手取りに換算すると大体700万円台となりますから、生活に余裕はあるかもしれませんが、それほど贅沢ができるというわけでもありません。
好きになった人が年収1,000万円越えだったというならそれはそれでいいと思いますが、年収の額だけに捉われて婚活をしても、絶対数が少ない分、出会いのチャンスや幅が狭くなってしまいます。
参照:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
年収500万円でも「普通」とは言い難い
年収1,000万円を望むのはまず高望みだとして、ではいくらぐらいの年収の男性を希望するのが妥当なのでしょうか。
女性にとって「普通」とされる年収の基準に、500万円という金額があります。確かに年収500万円台は30代後半~40代前半の男性の平均年収なので、単純に考えれば「普通」の年収に見えるのかもしれません。
しかし民間給与実態統計調査の結果では、平成30年に年収500万円台だった男性は全体の13.5%で、それよりも人数が多いのは全体の約3分の1を占める年収300万円以上~500万円以下の男性です。
つまり年収500万円以上もらえている男性は、割合的には年収が高い方に分類されるということ。男性に年収を求めていないと言いながら、年収500万円以上の男性を希望するのは矛盾しているということになってしまいます。
なのでより多くの男性の中から結婚相手を選びたいと考えるなら、年収300万円以上という条件で探すのが妥当といえるでしょう。
参照:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
金銭感覚が違う人との結婚生活は後々苦痛になる
玉の輿を夢見て自分の年収よりもはるかに高い収入がある人とする結婚は、生活レベルは上昇するかもしれませんが、金銭感覚の違いに悩まされることもあります。
たとえばそれなりに優雅な生活を送っていた年収1,000万円の男性が、結婚して家族が増えた時に、独身の時の生活と同じレベルを維持することができるかと言ったらそれは難しい話です。
家族が増えればその分生活費は増えますし、子どもが生まれれば子どもの分の生活費に加え、教育費や娯楽費なども増えますから、自分たちのために使えるお金は限られてくるでしょう。
一度上げてしまった生活レベルを下げると、それなりにストレスがかかるものです。だからといって独身の時の金銭感覚のままで趣味や娯楽にお金を費やされてしまったら、家族の生活は苦しくなってしまいます。
なのでいくら年収の高い男性と結婚できたとしても、金銭感覚が自分と異なる男性との生活は、決して充実したものにはならないのです。
それならたとえ年収は400万円台だとしても、自分は高給取りだという自負がない分、独り身でも慎ましい生活を送っている男性と結婚した方が、やりくり次第で充実した結婚生活を送れます。
さらに夫婦共働きで収入を得れば、より豊かな生活を送ることも可能です。年収が300万円~400万円の男性でも、率先して家事や育児をしてくれるような人となら、女性ばかりが苦労を背負わない結婚生活が期待できるでしょう。
足りない分は自分が稼ぐという意識が大切!
結婚はお金がなければ苦労しますが、お金さえあれば充実するというわけでもありません。しかも出会った当初は高い年収を得ていたとしても、長い目で見れば不慮の事故や病気、勤め先の倒産などで収入が途絶えてしまうという可能性もないとは言えません。
結婚して夫婦になるということは、そういった非常事態に陥っても夫婦で支え合っていくということです。なのでもし生活費が足りなくなったら自分が稼ぐという意識を持っていた方が、自分自身も前向きに生活していくことができます。
年収を重視し過ぎてしまうと、価値観の合う人や一緒にいて心地いい人、家族のために一生懸命働いてくれる人といった、結婚するにふさわしい男性との出会いを逃してしまうかもしれません。それは婚活をする上で、とてももったいないことです。
まとめ
婚活をする女性が男性に求めるべき年収について、ご紹介しましたがいかがでしたか?
お金は確かに大切ですが、相手の男性の高収入が一生続く保証はありませんし、そもそも年収の高い男性は少数派なので、たとえ出会えたとしても結婚までたどり着ける可能性も高いとは言えません。
年収だけを見て相手を選ぶと、思わぬ落とし穴にはまってしまうこともありますので、趣味や性格など、年収以外の部分で相性のいい相手を見つけて、結婚後も夫婦仲良く過ごすことができるのが理想的です。