プロポーズ、両家の挨拶、入籍や挙式の日取り決めも終えて夢にまで見た結婚がもうすぐ！　そんな時に、まさか自分たちが別れることになるなんて、考えもしないでしょう。

特に遠距離恋愛のカップルの場合、お互い近づいたことで気づくトラブルもあるものです。今回は、あなたの身にも降りかかるかもしれない“結婚の破談”が起こり得る理由をご紹介します。

性格の不一致や態度の変化で破談になってしまう例

性格の不一致や態度の変化など、恋愛関係であれば見て見ぬふりをできたことも、結婚相手となると話が変わってきます。特に、同棲してはじめて知ることも多く、お互いの生活感の違いから別れを選ぶカップルは少なくありません。では、他の例も合わせて見てみましょう。

相手の本性に気づいてしまったから

恋人同士であれば、お互いを好きだという気持ちが強ければ強い分、相手の短所が気にならないもの。しかし、結婚＝その人と一生を共にするということ。

それを目の当たりにした瞬間、“どうしても許せない部分”というものが見えてきたりします。誰にでも優しい人だと思っていたのに、ただの優柔不断で頼りなく思えたり、男らしい人だと思っていたのに、頑固で融通が利かない人だったり。

結婚は、良くも悪くも綺麗ごとだけでは済まされないイベントです。だからこそ、見て見ぬふりをしてきたことに向き合い、「やっぱり許せない……」と思うのかもしれませんね。

話し合いで解決できればそれでよいのですが、性格的なものはなかなか治せないもの。また、タバコやギャンブルなどを相手が好んでいる場合、結婚したらやめると口約束をしても実際はなかなか難しいものです。

急に冷たくなったから

長く一緒にいればいるだけ、“慣れ”が生じるのはある意味仕方のないこと。付き合い当初、とても優しかった彼が、急に冷たく感じてしまう……というのもよくある話です。

特に結婚が決まると、マリッジブルーになる女性も少なくありません。色々なことを考えすぎてしまうあまり、彼の冷たさが許せず、別れに至ることも多いようです。

ですが、彼自身は冷たくしたつもりはなかったり、冗談めかして言っただけだったりすることもあります。「冷たい！」と責めるのではなく、まずは少し冷静になり話し合う努力をしてみましょう。

同棲して性格が合わないと気づいたから

結婚が決まったタイミングで同棲するカップルは非常に多いです。結婚式の準備など、一緒に住んでいた方が何かと便利な時もありますよね。

しかし、同棲したからこそお互いの生活観の違い＝生活の不一致による別れが起きているのも事実。

それまで別々に暮らしていたわけですから、生活習慣が違うのは当たり前のはずなのですが、洗濯の仕方や料理の味付けなど、小さなことが気になって喧嘩が絶えない、なんてことも。

一緒に暮らして初めて知る彼の一面に驚くかもしれませんが、それは彼だって同じことです。沢山話し合って、お互いに歩み寄ることが大切ですよ。

ただし自分の両親に相談するのは、深い問題になりかねないので少し待ったほうがいいでしょう。

協調性のなさで破談になってしまう例

結婚は、お互い協力しあってはじめて成立するもの。そこでどちらかが非協力的だと、大きな負担が片方にのしかかり、いずれ不満が溜まって衝突してしまうでしょう。結婚後もしかり、相手が家事に協力しないなど、協調性のなさが原因で別れてしまうケースをご紹介します。

相手が家事に貢献しない

近年は、結婚してからも働き続ける女性が増えています。共働きでの結婚生活に大切なのは、家事の分担。お互いに仕事を持っているわけですから、協力し合わないことには生活が成り立っていきません。

最初のころは積極的に手伝ってくれていた彼が、忙しさを理由に徐々に家事から離れていく……。
結果的に、女性が家事を全て請け負ってしまい「約束と違う！」と衝突してしまう、なんてこともあるんです。

役割の線引きが曖昧だと、相手がやるだろうと思い、結果的にどちらもやらないという事態になりがち。「料理は私がやるから、後片付けお願いね」など、最初のうちにルールを決めてしまうと後々揉めることが少ないかもしれませんよ。

結婚準備に非協力的だったから

両家の顔合わせの場所決め、新居探し、必要書類の確認など、結婚準備はやることがいっぱい。最初のうちは、あれこれ決まっていくのが楽しくて、自ら率先して動いているうちはいいのですが……。

ふと気付くと「私ばっかりやってない？」と、急に腹が立つことも少なくありません。「任せた方が安心だから」なんて、普段であれば嬉しいはずの彼の言葉にすら怒ってしまったりしていませんか？

このような状況が続いて新婦側が頭にきたあげく両親に相談したところ、親御さんのほうが怒り、更に新郎側の両親も反発してお互いの親の衝突になる例すらあります。

まずはやってくれないから怒るのではなく、やってくれるように仕向けるというのも大事なこと。彼を上手に操って、一緒に準備を進めていけるようにしていきましょうね。

式の準備で意見が衝突した

結婚に至るまでにするケンカの理由で一番多いのが、結婚準備。特に結婚式の準備に関して、男性が協力してくれない！　という愚痴をこぼす女性は多いようです。

女性にとっては「あれもこれもしたい！」と夢膨らむ結婚式ですが、男性はどこか少し冷静。良かれと思って男性が言った「好きなようにして良いよ」という発言ですらも「どうでも良いよ」に聞こえてしまうこともあります。

また、温度感の違いに悲しくなるあまり、イライラして喧嘩･･･なんてことも。一方的に彼を責めたてるのではなく、どういう気持ちで言ったのか確認する余裕を持つようにしましょう。

家庭の事情や他の恋愛関係で破談になってしまう例

順風満帆だと思っていた関係も、いざ結婚となると予期せぬ出来事に翻弄されてしまうことがあります。例えば親同士の関係が悪く折り合いがつかなかったり、今になって相手の過去が発覚したり。または、結婚が決まってから好きな人ができたり、浮気をしてしまったりするケースも多いようです。

親同士のトラブルが起きたから

籍を入れて終わりというではなく、それまで別々の環境にあった両家を結びつけ、ひとつの家族になる。それが、結婚というものです。

当人同士さえよければそれで良いわけではありません。だからこそ、親同士の折り合いがつかず、破談になる……というケースは珍しくありません。どちらの両親も、我が子が可愛いあまり、つい意見を言いたくなってしまうもの。

元々ウマが合わない、結婚式の費用の考えの相違（見栄を張りたがるか質素を好むか）、しきたりの考えの相違などなど、これらごたごたが結婚する当人にも移ってしまい熱が冷めてしまう……という結末に至るパターンが多いようです。

しかし両家の反発に翻弄されっぱなしでは話は一向に進まず、うまくいくものも上記のように結局壊れてしまいます。結婚の意思が強いのなら「自分が両家の橋渡しになるんだ」という気持ちを忘れないようにしましょう。

親の言いなりになっているだけだと相手の方が愛想を尽かして去ってしまいますし、結婚できたとしても後々まで問題の種になるでしょう。

他に記した破談の例は、新郎新婦同士の話し合いで回避できる可能性もあることですが、親御さん同士の衝突はどうにもならないことがあります。

これについては思い切って二人ともそれぞれの両親から離れる決断、つまり駆け落ちの覚悟も必要になるかもしれません。

相手の過去が発覚したから

過去は過去だと割り切ることができれば苦労はしませんが、そうはいかないのが女心。このタイミングで？という時に彼の過去を知ってしまい、それがどうしても許せない……という理由で破談になったケースもあるようです。

特に一緒に住み始めたときに昔の写真を見つけてしまい、元カノを知ってしまったというのもよくある話。そうこうしているうちに、SNSで今でも繋がっているのを知ってしまえば、またモヤモヤしますよね。

過去は、どうしたって過去。変えることはできませんし、あなたにもあるものです。

それでも気になるならば、彼の過去に関わりそうなものにはできるだけ近づかないのが吉。「私が悲しみそうなものは、新居に持ってこないでね」など、予め釘を刺しておきましょう。

他に好きな人ができたから

前述したように、結婚準備などで彼への不満が溜まっていく一方……。そのせいか、他に好きな人ができてしまったという人も少なくありません。

彼にないものを持っている男性が気になったり、相談に乗ってくれる人に好意を持ったり……もちろん、心変わりは誰にでもある話ですが、それが現実逃避である可能性もあります。

彼に対するツライ気持ちを、他の人で紛らわそうとはしていませんか？　どれだけ喧嘩したとしても、一度は結婚を決めた相手です。安易に他の恋に逃げるのではなく、まずは目の前にいる彼と精一杯向き合う努力をしてくださいね。

浮気してしまったから

これは、男性にも女性にもあり得る話ですが、結婚が決まると、色々なお祝いの席が増えるせいもあり、お酒を飲みすぎた結果ついつい浮気してしまった……なんてケースも破談の原因のひとつ。

自分にとっては“浮気”でも、相手にとっては消えない傷になることだってあるんです。結婚は、信頼関係がないと成り立たないもの。そこに亀裂をいれてしまったわけですから、一緒にいられないと思われても仕方がありません。

二度と浮気はしない、と謝られてなんとか破談にならなかったケースもありますが、不信感はしばらく残るでしょう。たった一度の過ちが、取り返しのつかない結末を生む可能性があるんだということを肝に銘じておくようにしましょうね。

もし顔合わせから結婚が破談してしまったら？

結婚が破談になってしまうケースは実は珍しいことではありません。ですが、焦って勝手に破談を進めるなど、対処を誤ると余計なトラブルを生み、泥沼化する危険性があるため要注意。まずはお互い冷静に話し合い、相手もきちんと納得した上で円満解決を目指すことが重要です。

お互いに冷静に話し合う

例えば喧嘩がエスカレートして破談にまで発展してしまった場合、怒りにまかせてつい口にしてしまったということも考えられます。

感情のままに突っ走ってしまうと、後悔してしまう可能性が高いです。まずは頭を冷やすこと。お互い冷静になり、きちんと話し合うことが大切です。

原因をはっきりさせて改善策を考える

人生におけるビッグイベントである「結婚」。その結婚を破談にしようと言うのですから、必ずなにかしらの原因が存在します。そのまま放置したりせずに、明確にして改善策を模索すること。

しっかり相手の言葉に耳を傾け、自分に非があるなら素直に認めて謝りましょう。できるかぎりの誠意と変わる姿勢を見せることで、破談を回避する道が見つかるかもしれません。

相手に対して抱える不満をきちんと伝える

小さな不満が積もり積もると、結果として不信感が募って破談を招くことがあります。不満が爆発してから破談を切り出すのではなく、不満に感じていることを、まず相手に伝えることが大切です。

一方的に破談を突きつけてしまうと、相手はわけがわからず余計なトラブルに発展しかねません。本音を分かち合うことで、破談せずに済む方法が見つかることもあります。せっかくのご縁ですから、さまざまな可能性を探ってみてください。

「非難」ではなく「対話」すること

結婚は二人で決めたこと。破談となった場合も二人で納得する形で終わらせるのが理想です。「あなたのここがイヤ、あれがイヤ」と一方的に非難するのではなく、きちんと対話することを心がけましょう。

あなたが独りよがりな態度をとってしまうと、相手の気持ちを頑なにし、聞く耳を持ってもらえないかもしれません。まずはあなたが相手の意見を聞く意思があることを示し、二人で問題を解決したいという気持ちを理解してもらいましょう。

破談の話を勝手に進めない

「この結婚は無理」と思い始めると、一気に気持ちが萎えてしまい、とにかく早く終わらせようとしがちです。

ですが、相手からすれば寝耳に水。「はい、わかりました」とすんなり受け入れてくれるはずもなく、そんな状態で破談の話を勝手に進めてしまうと、後々厄介なトラブルに発展しかねません。

今後の人生に影響を与えることもあるため、相手の気持ちも考えながら、時間をかけて話し合うことが大切です。

相手と少し距離を置く

気持ちの準備をするために、物理的に距離を置く方法もおすすめです。

パートナーとずっと会っていると、あらたまって話し合いがしづらかったり、不穏な空気が流れてしまったりする恐れがあります。距離を置けば、相手も現実を受け入れる心の準備ができますし、お互い落ち着いて話し合いがしやすくなります。

また、一旦距離を置いて気持ちをリセットすることで、初心に帰って関係の修復につながるかもしれません。

相手も合意の上での円満解決を目指す

トラブルを回避するためのポイントは、なぜ破談にしたいのかを明確に示すこと。曖昧なままでは相手は納得してくれず、結果として長引いてしまうからです。

重要なライフイベントである結婚を、「なんとなく」では破談になんてできるはずもありません。言いづらいことであっても、正直な気持ちを相手に伝えてみてください。お互いの今後のためにも、円満解決を目指しましょう。

 まとめ

いかがでしたか？　“破談”というと大げさに聞こえるかもしれませんが、その理由は案外単純なもの。「自分にはないだろう」なんてことはないくらい、些細な原因だったりもします。ただ原因は些細でも解決は大変だったりするのですが……。

なお、破談になると式場のキャンセル料や慰謝料などが請求される可能性も当然あります。上記では金銭面については触れませんでしたが、これらの負担が新郎新婦いずれになるにせよ、後味の悪い結末になるのは目に見えていますね。

大切な時期だからこそ、初心に帰ることが必要です。付き合った頃の、相手への優しい気持ちを思い出し、もう一度思いやりをもった対応を心掛けてみてくださいね。