もっと仲良く!夫婦の会話を増やす10のポイント
2020.05.28
夫婦が毎日を当たり前に過ごすうちに会話が少なくなるのも現実です。それがマンネリ化する夫婦関係の始まりです。
いつまでも長く愛し合う夫婦というのは、いつも何かしらの話題をもって交わしているという事実を知っていますか? でも、なにを言えばいいのかわからないという人もいるかもしれません。
でも心配要りませんよ!
そんなあなたのために、ここに10のコツをまとめてみました。夫婦の会話を増やし、愛を深めていきましょう。
夫婦が会話する時間の平均はどれくらい?
夫婦が会話する時間の平均
結婚5年目以上かつ子どもをもつ36歳〜45歳の夫婦・男女200人のデータでは、夫婦が会話をする平均時間が週に2時間。
もちろん、夫婦によって差はありましたが、中間値が2時間ということですね。ちなみに、10組に1組の夫婦が「会話は1時間未満」で、多い所は1日10時間以上話すという夫婦も!
データ引用元:OCEANS/妻との会話、世間の平均は週2時間。ケンカの質は会話量で変化する?
結婚期間と子どもの有無にも関係が
結婚期間は長くなればなるほど、そして子どもがいる夫婦の方が、夫婦2人きりの会話は少なくなる傾向が見られます。残念ながら、お互いの存在が当たり前になりすぎると、日常の一部のような感覚になってしまうのでしょうか?
また、夫婦の生活リズムの違いや共働きの場合の時間のすれ違い。もしくは、妻にとっては子どもが優先になってしまっているということも原因の1つと考えられます。
データ引用元:OCEANS/妻との会話、世間の平均は週2時間。ケンカの質は会話量で変化する?
会話の少なさと夫婦喧嘩の多さは比例
夫婦間の会話が多いと、余計なことを口走って喧嘩に発展しそうな気がしますよね?実は逆。先述のアンケートで会話時間が長い夫婦ほど喧嘩は少なく、逆に会話時間が短い夫婦の方は、夫婦喧嘩が多いという結果になっています。
データ引用元:OCEANS/妻との会話、世間の平均は週2時間。ケンカの質は会話量で変化する?
夫婦喧嘩の原因も変わってくる
夫婦の会話時間が長い夫婦と短い夫婦を比較すると、夫婦喧嘩の原因や内容、質にも違いが出ています。例えば、夫婦の会話時間が1日1時間〜それ未満の夫婦では、喧嘩の原因は「相手が何もしない」「配偶者の身勝手な行動」など、相手に対する不満が原因で起きています。
一方、夫婦での会話時間が 1日10時間以上だという夫婦は「自分のわがまま、至らなさ」「疲れてイライラしてしまう」など、自身に原因があるという考えになっています。
夫婦の会話が多いほど、喧嘩をしても冷静に自分を分析できるみたいですね。
データ引用元:OCEANS/妻との会話、世間の平均は週2時間。ケンカの質は会話量で変化する?
会話のない夫婦のデメリット
会話のないことで起こりうる一番のデメリットは、女性側にストレスが溜まることです。
カリフォルニア大学(University of California)の神経科学者Louann Brizendine著の「The Female Brain(女性脳)」では、女性が1日に喋る単語は2万語、男性は7,000語ほどで、男女差があることが分かっています。
加えて、女性1日に最低6,000語は話さないとストレスを感じることが多いという研究結果も分っており(男性は最低2,000語)、一般的なスピーチの店舗でいくと1日1時間程度ということになります。
女性脳と男性脳の構造は不思議ですね。
タイトル:The Female Brain
著者名:Louann Brizendine
出版年: 2006/8/1
出版社:Broadway Books
夫婦の会話がなくなってしまう理由とは?妻と夫の意見
気遣いをしなくなった
夫サイドの理由です。男性は好きな女性を落とすまでは頑張るのですが、結婚して不動の存在になると気遣いをしなくなることも少なくありません。
愛情がないわけではなく、心を許したということなのですが、妻にとっては寂しいですよね。
特に話すことがない
これも夫サイドの理由。男性は女性と違い、たわいのない話で盛り上がるのが少々苦手。そのため、必要事項以外のことは、わざわざ話すまでもないなと感じている可能性もあります。
仕事で疲れている
夫サイドの理由。仕事で気を張って神経を使って、家に帰る頃には会話を楽しむ余裕が心に残っていないというケースもあります。
話すという行為もエネルギーを使うので、話したい欲よりも疲れの方が勝ってしまっている状態です。
夫の態度が素っ気ない
妻サイドの理由。脳の構造上、男性よりも女性の方がおしゃべり好きという傾向があります。一方男性は聞き役にまわり、しかも「ふ〜ん」「へぇ~」といった素っ気ない返事でその場を濁しがち。
そんな夫の態度を寂しく感じ、妻は話すことをためらってしまったりも。
子どもの世話で忙しい
妻サイドの理由。子どもがいて、しかもよくしゃべる性格だとママは非常に大変。一緒にいる間、数秒おきに「ママ、ママ」責めに合います。
その上夫に話しかけられると、もうしんどくてしょうがないわけです。
夫の返答が的外れ
妻サイドの理由。女性が悩みを話すのは、アドバイスよりも傾聴や共感を求めている場合が多いです。
しかし男性は、アドバイスや現実的で率直な思いを言ってしまうのです。例えば、「ちょっと頭が痛いんだよね」と妻が言うと、夫は「薬飲めば?」「病院行けば?」と言いがち。
そうじゃなくて、「大丈夫?」「無理しないで」といたわって欲しいのに……。と不満に思ってしまうのです。なので、初めからあきらめて、そのような話はしないのでしょう。
夫婦の会話を見つける10個のポイント!日常に沢山隠れている?
1.食事を一緒にとる
食事を一緒にする事はとても大事です。同じものを食べて同じ内容が肉と骨と血になりますから同じ魂が宿ると昔の人は思いました。必ずしもそうとは思わなくても、食事を一緒にするということはひとつの共同体である証にもなります。
西洋画の中で「最後の晩餐」という絵が有名ですが、イエスが十字架にかけられる前日弟子達と一緒にした食事の場面です。
家族もそうです。なるべく一緒に食事をするようにと努める家庭に葛藤や揉め事はほとんどありません。食事をしながらその日の出来事を話し合うことで、互いの現在を互いが知っていることにつながりますから。
そしてなによりも食べるという行為は人間の基本的な、動物的な欲望の中で唯一にみんなで共にできることです。一緒に食事をすることは一つの家族であることを毎瞬間認識できることです。
2.毎日、話す時間を決める
習慣というものはすごく大事です。毎日話す習慣をきちんと身に着けましょう。毎日食事をするように毎日の話をする時間を決めておきましょう。そうすることで必ず会話を交わすことにつながるでしょう。
夫婦の中で会話が大事なのは今さら言うまでもありませんが、会話は互いの気持ちや現在を理解できる一番の近道です。それを忘れないように時間を決めておきましょう。
夕食を取る時とか、風呂上りとか寝る前とかというより具体的な時間を決めるのです。毎日食事をするように、毎日寝るように毎日夫婦の会話を忘れないように心がけましょう。
3.お互いその日あったこと必ず報告する
「今日は上司に取引先に行くようと言われて行ってみたんだけど、相手の人は俺の同級生だったよ」とか「今日は会社で仲間とちょっとしたいざこざがあったな」とかで始まるその日の出来事。
「今日は銀座のデパートでセールをしてたので行ってきたよ」とか「今日は隣の奥さんが美味しい手料理を作ってくれたよ」とかいったその日の些細な出来事を報告しましょう。
相手に自分がいない間何があったのかを知っていると相手に対してもっと理解が深まるし、同じ時間を共に過ごしているような気がすることでしょう。
共に生きる夫婦ですから、共にしていない時間も共有することで、昼間離れていた二人の距離もぐっと縮まりますよ。
4.相手の興味ある話題を探す
いくら会話をしても相手に全然興味のない話ばかりすると聞いている側は困りますね。ですから会話の際には相手の興味のある話題を探って、その話題を広げてみましょう。
今日は駅前のお花屋さんに行けているお花が綺麗だったとか、相撲でだれが勝ったとかといった話題を探すのです。
新聞を読んで相手が興味を持ちそうな話をよく読んでおきましょう。株とか金利とか問題とかを話すうちに夫婦の仲は仲間意識のような深みが加わるのです。
いつまでも仲間のような信頼や安心感の中でともにいられる夫婦って素敵ですよね。そのためには、相手の趣味、好きな話題を積極的に探すべきです。愛する旦那さんに対する理解もより深まるはずですよ。
5.本や漫画、音楽、映画の話をする
「今年ノーベル賞をもらった人の小説なんだけど」とか「成功するための十分間の習慣という本から読んだんだけど」とかで始まる会話って飽きませんよね。
相手が漫画が好きであれば漫画の話をしましょう。映画が好きな人であれば、いま一番話題の映画や人気はなかったけどこの映画ここが好きだ、といった話をしているうちに夫婦はなんでも話せる仲の良い夫婦に育ちます。
音楽もそうです。相手の好きなジャンルのCDを用意して「今度のカラオケでこの歌歌ってほしいな、この歌詞がとても素敵」と言いながら旦那さんに微笑みかけてください。
本や映画、音楽を通して相手との会話の幅は広がります。共通の話題にもなるし、相手への理解にもつながります。心はいつまでも互いのそばにとどまるでしょう。
6.感謝、反省、あいさつは必ず言葉にする
「先日私のために買ってきてくれた化粧品、使えば使うたびにありがたいと思ってるよ」と感謝の言葉を伝えましょう。
「○○が作る焼き魚は本当に天下一品だな」とか「この間、寂しい思いをさせて本当にごめん、これからは必ず遅くなるときは連絡するからね」と旦那さんに言われると嬉しくないですか?旦那さんも同じ思いなはずです。
感謝の気持ち、反省の気持ちなどは素直に伝え、分かち合いましょう。
相手が家に帰っても「ああ、来たのか」といったような眼差しで眺めるばかりではあなたの気持ちが伝わりません。「お帰りなさい」と挨拶をしなければなりません。
人間だけが言葉を使います。言葉は相手に何かを知らせるためのものです。反省や挨拶感謝の気持ちは必ず言葉にして表現しましょう。
7.自分の感情、興味を押し付けない
自分の気持ちが優れてないと相手に対して神経質的になりがちですよね。例えば全くスポーツに興味がないのにスポーツの話ばかり聞かされるとうんざりしてしまいます。
だからといって相手に自分の感情や興味を押し付ける癖はやめましょう。それはあなたが大人でない何よりの証拠です。大人は相手の興味のある話をします。
旦那さんが釣りが好きであれば、仮にあなたは釣りに興味がなくても釣りに関する雑誌を買っておきましょう。たったそれだけでも、違ってくることもあるのです。
8.ときには本音を言う
時には本音を言って自分の気持ちをはっきりと相手に伝えましょう。
ミルクを飲むとお腹を壊すのにあなたがミルクが好きだと思って熱心に買ってくる彼に「ありがとう。すごく美味しそうなミルクだね。だけど私、ミルクを飲むとお腹を壊してしまうの、ごめん」とか。
「お前」や「おい」とか「なぁ」など男友達に話しかけてくるような感じの彼に「あなたの呼び方、嫌なんだよね。ちゃんと名前で呼んで欲しい」と本音を伝えましょう。だって言わないとわからないですから。
本当の事を言って、お互いを合わせて成長するのが本当の夫婦です。本音でぶつかりあうこともあるかもしれませんが、それも夫婦で乗り越えるべき壁です。そして理解力のある大人ならあなたの本音をきちんと受け止めるはずです。
9.子供の話をする
子供はふたりの間の一番の関心事であることは間違いありません。子供の話をしましょう。「今日は○○ちゃんがお父さんとお母さんの顔をクレヨンで書いてくれたんだよ、見て上手でしょう」とか、「思春気のせいか口をきかないけど、何が問題か男同士で話してみて」とか。
子供に関して話すことはふたりの営む家庭のこと、その中でも最も大事なことをともに営んでいくことになります。子育てって、夫婦が共にするものです。それに目に入れても痛くない愛する子供の話です。
二人が一人になったような気持ちで話ができる最も大事な話題は子供に関するものであることは間違いありません。
10.「当たり前」なことも言葉に出す
当たり前なことを言葉にします。疲れた顔をしている相手に「疲れたでしょう。大丈夫?」と話しかけてみてください。毎日食事を作るあなたに「今日も朝ごはんを作ってくれてありがとう」と言ってもらえると素直に嬉しいですよね。
「ただいま」といいながら入ってくる夫に「お帰りなさい。今日もちゃんと家に戻ってきてくれてありがとう」と伝えましょう。当たり前に過ごしていたこと一つ一つが輝き始めます。
「今日も家事をしてくれてありがとう」とか「今日も家族のため頑張ってきてくれてありがとう」と伝えるのは平凡な毎日を特別なものに変える力を持っています。当たり前のことを言葉に変えてみてください。毎日が大事になります。
まとめ
いかがでしょうか。ことばには力があります。ですから昔から言には霊が宿っているという言葉ができたのです。呪文もそうです。言霊もそうですね。何かをずっと言い続けると現実になると思ったから出来た言葉です。
夫婦の間で互いの愛を深め、輝く家庭を築きますようにと会話の奇術を10個紹介しました。些細なことに見えると思いますがぜひ実践してみてください。夫婦の仲が深まると愛する子の未来も明るくなりますよ。