モラハラ夫への接し方に困っていませんか？離婚に踏み切れるほどではないと思っていても、ずっと耐え続けるのはつらいですよね。

パワーバランスが極端に傾いている夫婦は、良い関係とは言えないでしょう。どちらかが我慢して成り立つ関係ならば、一度考え直す必要があります。

この記事では、モラハラ夫と生活するうえでの接し方や対処法を紹介します。喧嘩や夜の営みの対応方法も見ていきましょう。モラハラ夫と暮らしている女性は、より良い生活を送るためにぜひ参考にしてくださいね。

モラハラ夫への上手な接し方・対策

夫からモラハラをされていると、どう接したらよいか難しいですよね。そこで、モラハラ夫と生活していくうえで、うまく接する方法を紹介します。この方法は、モラハラを繰り返す夫への対策にもなるでしょう。

モラハラをやめるように言う

モラハラをやめるように、明確に伝えることで、夫は自分の失態に気がつく可能性があります。モラハラについて、話し合ったことがない方は、まずは、自分の気持ちを伝えることから始めましょう。

ひどいモラハラではない場合、喧嘩になることを避けるために、夫の要求に従ってしまう女性が多いでしょう。また、怒らせて機嫌を悪くされると面倒なため、腫れ物を触るように接している人もいるかもしれません。

しかし、そのような接し方をすることで、モラハラ夫は、自分が相手を傷つけていると気がついていないこともあります。夫婦とはいえ、お互いの考え方や感じることは異なります。嫌だと思うことは、言葉にしなければ伝わりません。

モラハラな要求は無視する

夫がひどい要求や言動をしてきた際、無視をすることは良い対処法です。

子どもは、良いことと悪いことの分別を、親の反応から学びます。良いことをしたら褒められ、悪いことをしたら怒られることで、やってはいけない行動を覚えていくでしょう。しかし、モラハラ夫を子どもと同じようにしつけようとすると、自尊心を傷つけてしまい、逆ギレをされるかもしれません。

そのため、夫に対しては、無視をすることで、妻に対してやってはいけないことを覚えてもらいましょう。とくに、寂しがりやでかまってほしい夫の場合、無視は効果的です。

モラハラをされたら反抗する

モラハラ夫は、妻が反抗しなければ、行動をエスカレートさせる恐れがあります。また、モラハラが日々続くことで、習慣化する恐れがあります。そして夫は、自分がモラハラの加害者だと自覚しなくなってしまうでしょう。

そのため、夫にモラハラをされた場合、少し仕返しをするなど、反抗の意思を持って接しましょう。なるべく、モラハラが習慣となってしまう前に態度に示すことをおすすめします。

反抗の方法は、言い返すだけでなく、夫の上司に夫の悪いところを告げ口するなどがあります。

信頼できる方にモラハラについて相談する

夫からのモラハラがひどく、精神に限界が来そうな場合、信頼できる方に相談しましょう。被害がひどくなる前に相談し、自分を守ることが大切です。

家族や友人に夫婦の話を言いにくい人は、専門機関に相談することをおすすめします。モラハラはDV（家庭内暴力）になるケースもあります。そのため、相談先として、「配偶者暴力相談支援センター」など、DV専門の機関に連絡をすることも視野に入れましょう。

ひどい被害を受ける前に警察に通報する

モラハラは、精神的な被害が主となるため、命の危険があるとは言えません。そのため、警察に通報することをためらう人もいるでしょう。しかし、モラハラ夫は、突発的に危険なことをする恐れがあります。もし危ないと感じて緊急性がある場合は、警察に通報して守ってもらいましょう。

一方、緊急性がない場合は、「警察相談専用電話」にて相談することをおすすめします。こちらに連絡することで、警察が相談内容に適した、専門機関を紹介してくれるでしょう。

モラハラ夫と喧嘩した時の接し方

モラハラ夫は暴力を振るう可能性もあるため、注意が必要です。こちらでは、モラハラ夫と喧嘩した際、どうすればよいのかを解説します。また、モラハラ夫が謝ってきたときに、どう対応するかについても見ていきましょう。

モラハラ行為を記録する

夫がモラハラをおこなってきた場合、その内容を記録しておきましょう。モラハラをされているとき、喧嘩に発展して逆ギレされたときなど、可能であれば音声を録音するのがおすすめです。

音声の録音以外にも、以下の内容をメモしておくことで、夫をモラハラで訴える際に証拠となります。

1. モラハラをされた日付と時間
2. モラハラをされた理由
3. モラハラ行為の詳細
4. 身体への被害があった場合、傷の写真
5. 被害によって病院に行った場合、医者の診断書

万が一に備えて、小さな証拠でも保管しておきましょう。これらは、離婚をする際、慰謝料を請求するために有利な情報ですよ。

モラハラを簡単に許さない

夫のモラハラ行為を簡単に許してはいけません。あなたが謝罪を簡単に受け入れてしまうと、またモラハラを繰り返す可能性が高まります。ひどいモラハラでなかったとしても、今後のことを考えて、夫に対する接し方を考えるべきでしょう。

たとえ、夫が泣いて謝ってきたとしても、ペナルティを与え、二度と繰り返さないようにさせるべきです。ペナルティの例としては、夫の大切なものを失わせることなどがあります。

すでに数回モラハラが理由で喧嘩し、謝罪を受け入れてしまった人は、次回こそ許してはいけません。同じことを繰り返さないために、これまでとは異なる行動をしましょう。

第三者がいるところでモラハラ行為を謝罪させる

ひどいモラハラをされたり、モラハラを繰り返したりする夫には、第三者を含めた環境で謝罪をさせましょう。そうすることで、夫のモラハラ癖を抑制できる可能性があります。

モラハラをしてしまうのはその人の性質です。そのため、一時は本当に反省していても、また繰り返してしまう人がたくさんいます。しかし、第三者を含めて謝罪させることで、夫の心に「もう絶対にやってはいけない」と強く刻むことができるかもしれません。

第三者は、家族や友人、夫の同僚などが適しています。夫が尊敬している人物に頼むことで、モラハラを抑制できるでしょう。

モラハラ夫との性生活…したくない時の対処方法

普段からモラハラをしている夫に求められても、性行為をしたくないと思ってしまうのは自然です。しかし、なかには、夫婦だから拒否してはいけないと思っている女性もいるでしょう。こちらでは、モラハラ夫との性生活で、どう対応すればよいかについて説明します。

したくないことを率直に伝える

夫に「したくない」と率直に伝えましょう。モラハラを受けているにも関わらず、あなたが従ってしまえば、夫は「夫婦とはこういうものだ」と勘違いするかもしれません。

また、他にモラハラ行為はなくても、性行為の強要だけをする夫もいます。そのため、日常生活に支障をもたらしたくないと思い、夫の要求に従ってしまう人もいるでしょう。しかし、性行為の強要もモラハラの1つなので、嫌なときは拒否することが大切です。

夫とより良い関係を築くためにも、我慢をせずに自分の気持ちを伝えてみましょう。なかには、自分が性行為を強要していると思っていない夫もいますよ。

喧嘩になってもモラハラ夫に従わない

妻が性行為を拒むと、「妻の義務だ」と言って怒るモラハラ夫がいます。喧嘩になると、夫への対応が大変なので、夫の要求に従って穏便に済ませようと思ってしまうでしょう。

しかしながら、もちろん性行為は妻の義務ではありません。自分の意思をしっかりと伝え、夫と対等の立場にいることを示す必要があります。

特に、妻が専業主婦であることで、「自分が養ってあげている」と考えるモラハラ夫が多い傾向があります。その場合、夫に「家事も仕事だ」と理解させましょう。数日ほど家を空け、家事をやらせることで、夫の態度が変わるかもしれません。さらに、離れて過ごすことで、夫婦関係について冷静に考えるようになるでしょう。

モラハラ夫とは別居する

拒否をしても、モラハラ夫から性行為を強要されて耐えられない場合、別居をおすすめします。経済的に不安であれば、家族や友達に相談してみましょう。

また、モラハラの程度によってはDVとみなされ、DV専門機関にて保護してもらえる可能性があります。さらに、夫の行為がDVとされるのであれば、裁判所に「保護命令」を申し立てることもできますよ。

保護命令のなかには、加害者が2ヶ月間は家から出て行くように命じられる「退去命令」があります。この命令は、加害者が住居付近をうろつくことも禁止できます。この2ヶ月間で、被害者はモラハラ夫に邪魔されず、引っ越しの準備を進められるのです。

まとめ

モラハラ夫と生活するうえでの、接し方や対処法を紹介しました。人の性格がそれぞれ異なるように、様々な夫婦の関係があるでしょう。そのため、記事で紹介した接し方のなかから、自分の夫婦関係に合った対処法を試してみてくださいね。

また、モラハラであるかどうかの判断基準も、受けた側の精神ダメージによるため、人によって異なります。自分が辛いと思ったのであれば、どんな内容で合っても、まずは信頼できる方に相談しましょう。