モラハラ夫は親に問題あり!?モラハラ夫が生まれる家庭環境や生い立ちとは
2020.09.07
モラハラ夫がなぜそんな性格になってしまったのか、気になる人は多いでしょう。夫がモラハラをする原因は、義両親や夫の育った家庭環境にあるかもしれません。夫婦であっても、他者の家庭や家族については、口を出しにくい話題でしょう。しかし、原因を突き止めることで、対処法がわかって良い夫婦関係を築けるかもしれません。
今回の記事では、モラハラをする原因となり得る、夫の育った環境について見ていきましょう。また、義両親に問題があり、悩んでいる方への対処法も紹介します。
モラハラ夫は親や家庭環境が原因で生まれる
子育ては、親に課せられた責任です。様々な家庭環境があるように、家庭によってマナーや禁止事項が異なるでしょう。なかには、人の気持ちを理解できないような性格が形成される家庭環境もあります。こちらでは、モラハラをする性格は、親や家庭環境が原因となる可能性がある、ということを説明します。
育った環境が性格を形成する
性格に大きく関係するのは、生まれ持った性質と育った環境です。例えば、同じ人種であっても、アメリカ育ちと日本育ちとでは、それぞれの土地の文化に影響された、異なった性格が形成されます。このように、幼少期に経験したこと、触れ合った人の性格などにより、人間の性格は変わるでしょう。
特に、子どもにとって一番過ごす時間が長い家庭環境は、大きな影響力を持つと言えます。例えば、他者との触れ合いが多い家庭では、社交的な性格を形成できる傾向があります。また、穏やかで仲が良い家族のなかで育つと、大らかな性格に育ちやすいでしょう。
反対に、両親が常に怒鳴りあいの喧嘩をしていたり、親が子どもを躾けなかったりすると、ひどい夫が生まれる可能性が高まります。つまり、両親が子どもに対し、適切な環境の用意・指導をする必要があるということです。
子どもは親に似る
子どもは、両親の行動をよく見ています。そのため、多くの子どもが、両親を手本に育つものであり、性格が似ると言えるでしょう。子どもは頭が柔軟なので、考え方や物事を意識せずに吸収していきます。それは、良い反面、なんでも取り入れてしまうため、危険さもはらんでいるのです。
特に、善悪の判断ができない時期は、親や周囲の大人の指導のもと、正しい事柄を選ぶべきです。しかし、両親の善悪の区別に偏りがあった場合、どうなるでしょうか?父親や母親がモラハラ気質であった場合、子どももそれが当たり前だと思い込み、モラハラをする性格に育ってしまう恐れがあるでしょう。
モラハラ夫が生まれやすい親や家庭環境の特徴
妻にひどい言動をするモラハラ夫が生まれやすい、親の性質や家庭環境について解説します。もちろん、該当する環境で育った全ての男性が、モラハラをするとは限りません。なかには、自分で善悪を判断し、考え方や性格を矯正した人もいるでしょう。あくまで、その可能性が高い環境として参考にしてくださいね。
母親や父親がモラハラしていた
両親がお互いにひどい暴言や嫌がらせをしている家庭で育った男性は、嫁にも同様のことをする可能性が高いでしょう。育った環境は、その後の人生の軸になります。つまり、親がしていたことは普通だという感覚になってしまうので、人を傷つけることだと正しく認識できず、自分もモラハラに走りやすいのです。
もちろん、親に問題があると気付き、反面教師として相手に嫌な思いをさせないように気遣える人に育つ場合もあるでしょう。
親に育児放棄されていた
両親が育児放棄をして愛情を注がれず育った人は、人への接し方がわからないため、周りを傷つけてしまうようなことをしてしまうケースが多いと言えます。
幼少期に両親から愛された経験があると、人に愛情を注いで優しくする方法もわかります。反対に、家庭環境のせいで愛された経験を持たない人は、自分を愛してほしいという欲求が強く、人を愛する方法がわかりません。そのため、相手に対して愛情をうまく与えられず、自分勝手な欲求が先走ってモラハラという行為につながってしまうのです。
両親が仲良くなかった
夫婦の仲が良い姿を見ずに育った人は、理想の夫婦像を思い描くのが困難です。つまり、妻といつもまでも仲良く過ごすというお手本がなかったため、どう家庭を築いてよいかわからず、妻に対してひどい態度をとるのでしょう。
さらに、両親の仲が悪く、喧嘩が絶えなかった場合、夫婦はそんなものだと諦めている可能性もあるでしょう。
親から嫌味を言われて育った
「バカ」「出来損ない」など、親から嫌味を言われて育った人のなかには、自分も同じように弱いと思った者に対し、嫌味を言う人が多いでしょう。学生の部活動で、先輩から言われた厳しいルールを後輩にも守らせるのと同じです。
親から言われて嫌だと思っていたのにもかかわらず、自分が優位になれば、同じことをしてしまいます。この心理は、親から言われた嫌味による屈辱を他者で晴らしているのでしょう。
両親に甘やかされて育った
子どもが可愛いあまり、なんでも言うことを聞き、甘やかして育てる親がいます。モラハラ夫が育つのは、母親が息子を甘やかしていたケースで、身の回りの世話を抜かりなくおこなうなど、王様のような生活をしていたのでしょう。
こうして育った男性は、身近な人が自分の言うことを聞くことが、当たり前だと勘違いしています。そうした心理により、妻を奴隷のように扱い、自分の言うことを聞かなければ怒鳴るなど、ひどい夫となるのでしょう。
両親から過度な期待をされている
仕事での出世など、親から過度な期待をされている人は、家庭にストレスを感じているでしょう。親に意見できれば問題ありませんが、なかには、親に対して本性を見せられない人もいます。そのような人は、他にストレスのはけ口を探した結果、妻に当たるのです。
なかには、親の期待に応えられないことを妻のせいにし、妻の家事について説教をする人もいます。
夫の両親からモラハラを受けている場合の対処法
結婚生活を円滑に進めるために、義両親とは円満な関係を築きたいと思うでしょう。しかし、なかには、性格に問題のある義両親もおり、義両親からモラハラを受けている女性もいます。こちらでは、義両親からひどい言動を受けている人に向けて、対処法を説明しますよ。
夫に相談する
まずは、義両親からモラハラを受けていることを夫に相談してみましょう。義両親のなかには、自分の可愛い息子が取られたと思い、その嫁に意地悪をする人がいます。特に姑は息子への愛情や執着心が強く、嫁に嫌がらせをする場合が多いでしょう。
この場合、夫は妻へのモラハラに気がついていない可能性があります。また、夫の家庭では、嫌味を言うことが日常であり、特別なことではないケースがあります。そういう場合は夫に相談することで、妻が傷ついていることに気づき対処してくれるかもしれません。
しかし、夫に相談しても義両親を庇った場合、義両親との問題だけでなく、夫婦関係にも問題があります。また、夫が両親に逆らえない関係の場合、今後も義両親との問題は増え続けるでしょう。そのような状況にならないためにも、夫に自分が困っていることを伝え、話し合ってもらうように頼みましょう。
義両親に言い返す
夫の両親から嫌味を言われても、遠慮をして言い返せない人がいるでしょう。しかし、あまりにもモラハラが続くようなら、言い返すことをおすすめします。義両親の性格によっては、あなたが反撃しないことを良しとし、言いたい放題な状況になっているかもしれません。
反抗すれば、義両親と悪い関係になるでしょう。しかし、義両親にモラハラをされることで精神が落ち込み、あなたの人生が台無しになる可能性があります。それを避けるためにも、言い返してみてはいかがでしょうか?
しかし、義両親に金銭的に頼っているなど、言い返せない理由がある人もいますよね。その場合、自分たち夫婦が自立できるように努力しましょう。相手は、自分が優位に立っていると思っているから、嫌味を言うのです。
義両親を適当にあしらう
モラハラの程度によりますが、もし可能であれば、義両親の言葉を適当にあしらいましょう。年功者の人生は、あなたに比べて長くありません。そのうち解放されると考え、静かに耐えるのが賢明です。
また、年配の方に何か意見をしたとしても、聞き入れてもらえない場合が多いと言えます。それは、年齢とともに、考え方を変えることが難しくなるからです。また、世代が違えば常識は変わるため、理解し合うことも難しいでしょう。
適当に返事をして相手の気がすむのであれば、それがもっとも平和な対処法です。無駄な労力は使わず、受け流す術を見つけましょう。溜まったストレスは、スポーツや趣味などで解消することをおすすめします。
まとめ
モラハラ夫が生まれやすい親の性格、家庭環境について解説しました。他者の親や環境について批判することは、侮辱行為になる恐れがあるので、通常は避けるべきです。もちろん、すべてのモラハラをする人が、家庭環境に原因があるとは言えません。しかし、夫の性格に悩んでいる方は、原因をみつけるために踏み込むべきことでしょう。
また、なかには、子どもが自分の夫との関係を見て育つことで、人を傷つける行為をしないか不安な人もいるでしょう。子どもに対しても、夫に対しても、誰かが愛情を持って接することで、どんな状況に育ったとしても変わる可能性がありますよ。