モラハラ彼氏・彼女との復縁はアリ?迫られたときに考えてほしい5つのこと
2020.10.23
機嫌によって態度が豹変する、人格を否定してくる、何かにつけて馬鹿にしてくるなどの、不愉快なモラハラ行為をしてくる彼氏や彼女とやっと別れることができたのに、復縁を迫られてしまうと困惑してしまいますよね。
しかしモラハラしていた人が復縁を迫ったり、モラハラされた人が復縁の申し出にやめた方がいいとわかりながらも気持ちが揺らいでしまったりすることは、実は稀なことではないのです。
モラハラ彼氏・彼女は一度自分の本性を見せた人間に対して、強い執着心を抱きます。なので復縁をしようと考えるなら、執着心から復縁したいと言っているのか、愛情が残っているから復縁をしたいと言っているのかの見極めが大切です。
モラハラ彼氏・彼女との復縁…幸せになれるの?
モラハラ彼氏や彼女と復縁するべきか友人や家族に相談しても、反対されることがほとんどでしょう。けれど反対意見に素直に従えるのなら、迷いなどしないはずです。復縁してもいいのかどうかを決める前に、まずはモラハラをする心理について知り、そして自分自身との向き合い方を知ることが大切です。
モラハラ彼氏・彼女は自覚していないことが多い
いじめられていた人はいつまでも自分がされたことを忘れられないけれど、いじめた人はそのことを覚えていないことが多いという現象は、モラハラの場合にも当てはまります。
モラハラ彼氏・彼女は、まず自分が恋人に対してモラハラ行為をしているという自覚がないことがほとんどなのです。つまりそれは、モラハラ気質を自覚しなければ改めることができないという事実に繋がります。
恋人に対して悪意を持って接しているからモラハラ行為に及ぶわけではありません。相手に対してモラハラをしてしまうのが、その人なりの恋人との付き合い方なのです。その性質こそがモラハラ彼氏・彼女の本質であるため、そう簡単に治すことはできません。
一説には恋人や配偶者にモラハラ行為をしてしまう加害者の多くが、自己愛性パーソナリティ障害という人格障害を抱えていると言われています。この障害を持つ人は自尊心が異常に大きいので他人と公平に付き合うことが難しく、健全な恋愛関係を築くこともなかなかできません。
人格障害の一種ですから、心療内科でカウンセリングや専門指導を受ければ改善することもあります。しかし本人が自分がモラハラ気質であると気付いていてさらにそのことが問題だと思っていないと、その性質上まず医療機関を受診させること自体が困難です。
すごく反省しているみたいだし、復縁したら今度こそ変わってくれるかもしれない、という考えは捨てましょう。本人の気持ちが安定している時は優しく接してくるかもしれませんが、不安定になった時はまたモラハラ気質が表に出てきてしまいます。
復縁することで自分がモラハラ彼氏・彼女の悪いところを矯正してあげようと考えてもいけません。本来なら復縁してから矯正を目指すのではなく、矯正させてから復縁するべきかどうかを考えるべきなのです。
「自分が一緒にいなければ、彼(もしくは彼女)はダメになってしまう」という思考は、モラハラ被害者によくある共依存的な考え方です。くれぐれも自分だけが相手にとって特別な相手であるとは思わないようにしましょう。
まずは自分にとっての幸せとは何かを考えてみよう
モラハラ彼氏・彼女と復縁したら幸せになれるかどうかの前に、まずは自分にとっての幸せな恋愛とは、一体どういう関係なのかをよく考えてみましょう。
いつまでも仲睦まじく手を繋いで歩けるような夫婦になること?隠し事なく何でも話せるようなカップルになること?人それぞれに幸せな恋愛の形があると思いますが、あなたはどんな人とどんな恋愛関係を築きたいと考えていますか?
モラハラ被害者の方は「自分が変われば相手も変わってくれる」「自分に悪いところがあったから相手を怒らせてしまう」など、自分の地位を自ら下げてしまいがちです。
健全な恋愛関係を築ける相手なら、たとえあなたに悪いところがあったとしても、言葉で指摘することはあるかもしれませんが、頭ごなしにけなしたり怒鳴ったりはしません。それが大人同士の正常な人間関係の築き方だからです。
モラハラ彼氏・彼女がモラハラ行為をするのは、あなたが悪いのではなく相手が元々そういう性質の持ち主だから。なのであなたももっと自分本位になって、自分の幸せとは何かについて考えてみてください。
モラハラ彼氏・彼女と結婚する未来を想像してみよう
自分にとっての幸せについての考えがまとまってきたら、今度はモラハラ彼氏・彼女と復縁して、結婚して子供を生む未来を想像してみましょう。
相手の良いところだけを思い出して想像するのではなく、悪いところもひっくるめてどのような夫婦や両親になるのかを、思い浮かべてみてください。
もしその想像図があなたの願う幸せな恋愛とかけ離れていたなら、つまりそれは復縁しても幸せになることが難しいと、自分でもわかっているということになります。
結婚しても幸せになれないと分かっている相手と復縁することが、自分にとって正しいことなのかどうか考えてみてください。それでも復縁したいと思えるなら、その相手はあなたの人生において何を犠牲にしてでも必要な人と考えることもできます。
結婚だけでなく子どもを生む未来まで想像する理由は、モラハラ加害者が配偶者だけに留まらず子どもにまでモラハラをしたり、両親の間で行われているモラハラ行為が子どもの心の成長に影響したりすることがあるからです。
モラハラを受ける人がその状態を受け入れているなら、それは夫婦間だけでの話なので他人が口出しする必要はありませんが、もし2人の間に子どもが生まれれば、モラハラ行為はその子の健全な成長に悪影響をもたらします。
この世に生まれてくる子どもはみんな、親の意向とは関係なく健全に育てられる権利を持って生まれてきます。なので家庭に問題があれば、そこには他人が介入しなければなりません。
将来生まれてくるかもしれない自分の子どもを、生まれながらのモラハラ被害者という不幸な人間にしないためには、今自分がどうすればいいのかをよく考えてみてください。
モラハラ彼氏・彼女と復縁前にすべきこと
モラハラ彼氏・彼女と復縁してもいいと思えても、ただ相手に言われるがままに復縁するだけでは、また同じパターンを繰り返すだけかもしれません。今度こそモラハラから逃げられなくなる前に、復縁前にするべきことについて知っておきましょう。
本人がモラハラを自覚しているか確認する
モラハラの有無に関係なく、一度別れたカップルが復縁するためにはまず、別れの原因が何だったのかをお互いに自覚し、共有するプロセスを踏むことが大切です。
その上で、一方的なモラハラ行為が行われているカップル間では、別れの原因がモラハラであることが多いので、まずは復縁を迫ってくる相手自身がモラハラ行為を行った自覚があるのかどうかを確認する必要があるのです。
それを自覚もせず復縁を迫ってきているのであれば、それはただ身近な存在を失ったが故の喪失感を埋めるために声をかけてきているのであって、もう一度やり直して今度こそは健全な恋愛をしていこうという覚悟はないと考えられます。
そんな相手と復縁しても、また自分が辛い思いをして後悔するだけです。自分は相手の言動によって傷付いたから別れたということを、相手にしっかり理解してもらわなければなりません。
復縁する前に友人として付き合ってみる
相手が自分のモラハラ気質を自覚していて、その上で復縁を迫ってくる場合もあるでしょう。もう二度とモラハラはしないと相手が言っていて、自分自身もやり直してもいいと思えるなら、いきなり恋人関係に戻る前に友人としてからやり直すことを提案してみてください。
相手との上下関係に慣れてしまっていると、相手の言うことに従わなければならないと思い込んでしまいがちですが、復縁を申し込まれている時点で立場はあなたの方が上です。なのでそのぐらいの要求は決してわがままではありません。
相手がその要求を頑として受け入れないのなら、復縁はしない方が無難です。相手は自分にとって都合のいい人間が欲しいだけでしょう。どうしてもあなたともう一度やり直したいと考えている人なら、その要求を受け入れるはずです。
まずは友人として付き合い、様子を見て復縁を受け入れるかどうかを決めましょう。
もう一度同じことが起きたら別れると約束させる
モラハラ彼氏・彼女と復縁をする前に、必ずしておかなければならないことがあります。それはもう一度モラハラ行為をされたら別れるし、その時こそはもう復縁はしないという約束をしておくこと。そして約束の証拠として、書面や動画でその記録を残しておきましょう。
先に説明した通り、モラハラ行為を行う人には罪悪感などほとんどありません。むしろ自分が相手を正しい方に導いてやっているとすら思っていることがあるぐらいです。なのでやり直そうという気持ちで復縁しても、ふとした拍子にモラハラ気質が顔を覗かせることがあるのです。
一度モラハラが再開してしまえば、またずるずると以前の主従関係に元通りとなってしまいます。そうならないためには、モラハラ彼氏・彼女に自分自身の言動や恋人との接し方に問題があることを自覚してもらい、二度とそのような行為をしないという覚悟を持たせましょう。
相談できる相手を見つけておく
モラハラ彼氏・彼女との間に問題が起きた時に、相談できる相手を探しておきましょう。できれば自分の親や、年上で社会的地位のある人物がおすすめです。なぜならモラハラを行う人の多くが、自分より地位の高い人間には弱いという特徴を持つからです。
モラハラ行為はいわば弱いものいじめです。反撃されることがないと高を括っているから、好き勝手なことが言えるし相手を傷付けることができるのです。モラハラ加害者は自分に逆らえない弱い立場の人間が相手でなくては、強気に出れない人物であることがほとんどです。
そしてモラハラを行う人の多くが社会的な評価を異常なほどに気にします。なので弁護士や警察といった公的機関に相談するのも効果的です。
期待だけで復縁はしない方がいい
「相手が変わると言ってくれているから」「謝ってくれてるし今度はうまくいきそうだから」といった希望的観測だけで、モラハラ彼氏・彼女との復縁をおすすめすることはできません。
モラハラ彼氏・彼女と出会った頃を思い出してみてください。相手はあなたに対してとても優しくて、理想の恋人だと思うようなことはありませんでしたか?周りの人に羨まれるようなカップルではなかったですか?
実はそれこそがモラハラ加害者の厄介なところで、モラハラ気質を持つ人間は外面がいいのも特徴の一つです。狙いをつけた相手を手に入れるためにはいくらでも優しくしますし、嫌われるようなことをしません。
しかし相手が心を開き、自分から離れなくなったことを確認すると、コロッと態度を豹変させます。なので復縁直前や直後は人が変わったかのように優しくなることも珍しくはないのです。
モラハラ彼氏・彼女と復縁するなら、とにかく相手が変わろうとしていることがわかる根拠が必要です。それが友人関係からのやり直しであったり、二度とモラハラをしないという意思表明であったりします。心療内科でカウンセリングを受けるという行為も根拠の1つとなります。
モラハラをやめられるという根拠もなしに、ただ復縁したいと迫ってくる誘いには、決して乗らないようにしましょう。
モラハラ彼氏・彼女が復縁を迫ってきたときの対処法
モラハラ彼氏・彼女と復縁することは考えられないけれど、断わり方がわからないという方もいるでしょう。一般的な恋愛関係を築いてから別れた人なら音信不通になっても問題は起こるとは考えにくいですが、モラハラ加害者相手に復縁を断る際は、気を付けなければならないポイントがあります。
復縁を迫られたらきちんと対処しよう
モラハラ彼氏・彼女に復縁を迫られて、面倒くささから放置しているという人もいるでしょう。しかし相手に何の反応も返さず放置しておくと、危険な目に遭うこともないとは言えません。
モラハラ加害者の多くは、とても尊大かつ脆い自尊心の持ち主です。相手の反応がないことを復縁OKの返事と捉える人もいないとは限りませんし、反応がないことに苛立って直接の接触を試みてくることもあります。
彼ら(彼女ら)は頭に血が昇ってしまうと、自分でもその感情を抑えることが困難です。自分自身を守るためにも、モラハラ彼氏や彼女から復縁を迫られたら放置せず、毅然とした態度で断るようにしましょう。
話し合いには友人や家族に立ち会ってもらう
モラハラの多くは2人きりの場所で起こります。家の中や個室での2人きりの話し合いは避けましょう。
モラハラ彼氏・彼女があなたが自分の意思に従わないことに腹を立てて、暴言や暴力に訴える可能性もありますし、暴力にまでは発展しなくても屁理屈で言いくるめられるかもしれません。
なので復縁を断る話し合いには、冷静な考え方ができる第三者に同席してもらいましょう。相手がその提案に乗り気ではなくても、それを会う条件にしてでも同席してもらうべきです。
できれば同年代の友人よりも、年上の先輩や親など自分や相手より上の立場の人に同席してもらった方が効果的です。同年代の友人でも、弱気な人よりも相手に毅然と接することができる人にお願いするといいでしょう。
ただし異性の友人を同席させると、相手が嫉妬心から逆上する可能性もないとは言えませんので、異性の友人に付き添ってもらうなら同じ席に着くのではなく、近くの席で見守ってもらった方がいいかもしれません。
曖昧にせずはっきりと断る
復縁する気がないのかあるのか分かりづらい、曖昧な断り方をしてもモラハラ彼氏・彼女には通用しません。
モラハラ気質が抜けていない場合、相手はあなたが自分に従うことを当然だと考えて接触してきます。なので断る時はもう二度と付き合う気がないことを、冷静にはっきりと伝えましょう。
「前よりも大切にするから」、「もう二度と傷付けないから」などの、甘い言葉にほだされてはいけません。口先では何とでも言えますから、言葉だけを信用するのは危険な行為です。
復縁しないと一度決めたなら、その決意をしっかりと持ち続けましょう。相手が反省しているからやっぱり考え直そうかな、と思い始めたら、それは既に相手のペースに巻き込まれている証だと考えてください。
専門機関に相談することも考える
結婚していて離婚した相手ならまだしも、恋人からのモラハラの悩みを弁護士や警察に相談しても取り合ってもらえないのでは?と考えている人もいるでしょう。しかしあなたの素性が相手に知られている以上、結婚していたかどうかは関係ありません。
重要なのはモラハラと呼べる行為があったかどうかだけです。
今はモラハラの加害者と被害者の関係がどのようなものであるかに関係なく、モラハラという行為そのものから被害者を救済するために様々な機関が力を貸してくれます。
恋人からのモラハラ行為を受けている人の相談実績がたくさんある弁護士もいますし、相談費用が払えないという場合は法テラスを使うという方法もあります。
ストーカーなどの犯罪被害に繋がることを防ぐために警察も相談に応じてくれますし、そういった公的機関が出てくると途端に弱気になるモラハラ彼氏・彼女は珍しくありません。
モラハラ彼氏・彼女との復縁に揺らぐ…未練を断つ方法
付き合っている最中はあんなに辛い思いをしたのに、いざ復縁を迫られると気持ちが揺らいでしまう……。それはもしかしたら、あなたの心がまだモラハラ彼氏・彼女に支配されているからかもしれません。未練を断ち、その支配から逃れるための方法をご紹介いたします。
相手の悪いところを思い出す
復縁をしないと決めたにも関わらず気持ちが揺らいでしまうのは、別れてから相手の良いところや楽しかった思い出を思い出してしまうからでしょう。優しかった時のことや、好きになったきっかけが忘れられないから、未練が残ってしまうのです。
なのでモラハラ彼氏・彼女への未練をすっぱりとなくしたいなら、相手の悪いところを思い出してみてください。自分がされていたモラハラ行為を思い出すのは辛いことかもしれませんが、それを思い出すことで別れて良かったと考えることができます。
何度も言いますが、相手のモラハラ気質はあなたと付き合い始めてから生まれたものではなく、その人が元々持っていた性質です。相手があなたではなくても同じことをする可能性は十分にあります。だから自分だけが相手のことを理解してあげられるという考えは捨てましょう。
自分を大切にする
恋人からモラハラを受け続けて自己評価が低くなってしまうと、ついつい自分のことを後回しにしてしまいがちになります。せっかくモラハラ彼氏・彼女と別れることができたのですから、自分のためにお金や時間を使ってみてはいかがでしょうか。
自分のために少し大きな買い物をする、友人や家族と旅行に行く、贅沢で美味しいものを食べに行くなど、してみたいと思えることに挑戦しましょう。エステや習い事など、自分磨きにお金をかけてみるのもおすすめです。
自分を大切にして、ちょっとしたワガママを自分自身で叶えてあげることで、何となく自信が生まれます。その自信こそが、モラハラに対抗する武器となるのです。
幸せな恋愛を見つける
恋愛の傷を癒すために最も効果があるのは、新しい恋愛です。もう恋愛なんてこりごりだなんて考えているかもしれませんが、そう考えてしまううちはまだ、モラハラ彼氏・彼女との恋愛に心が捕らわれているということになります。
モラハラの心配などない健全な恋愛は、モラハラによってできてしまった心の傷を癒し、あなたに自信を与えてくれます。自分は誰かに大切にされるべき人間なのだと思えるようになれば、自然とモラハラ気質の人はあなたから離れていくでしょう。
また同じような相手を選んでしまうのではないかという不安は当然あるでしょう。確かにあなたの意識が変えてもモラハラ加害者の性質を変えることはできませんが、あなたが変わることによって近付いてくる人間の質が変わります。
それに一度相手選びに失敗しているのですから、失敗していない人よりも見る目は養われているはずです。失敗した経験を無駄にせず、ぜひ未来のための糧にしてきましょう。
まとめ
モラハラ彼氏・彼女から復縁を迫られた時の対処法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
モラハラをする恋人との復縁なんて、勧める人は滅多にいないと思います。けれど他人の意見に従って復縁をするかしないかを決めても、自分の中で納得できないままになってしまうでしょう。
実際にモラハラ行為を受けていない他人がどう思うかよりも、自分がどう思うか、感じるかを大切にしてください。考えることを放棄せず、相手に向かって毅然と物が言えるようになれれば、きっと自分にとって正しい答えが見えてくることでしょう。