モラルハラスメントをしてくる相手は、必ずしも彼氏や旦那ばかりではなく、男友達という場合もあります。ただの友達からモラハラまがいの発言をされても、恋人と比べれば関係性は浅いので、嫌だと言いにくいですよね。また、男友達とは毎日会うわけではないため、ひどいことを言われても放置する人が多いでしょう。

その他、自分がモラハラを受けていなくても、友達の彼氏や旦那がモラハラ男で困っているという相談を受けている人もいますよね。

今回は、まず男友達からモラハラ発言をされている場合の対処法を紹介します。そして次に、友達がモラハラ被害者で相談を受けている人が、どのようにアドバイスするべきかを考えていきましょう。

モラハラ男友達の対処法

友達にモラハラ発言をされている場合、言動がエスカレートしていじめにまで発展する恐れがあります。特に学生の人は、毎日学校で顔を合わせるため、辛い状況になるでしょう。男友達からひどいことを言われているなら、まず別の友達に相談し、最終的には縁を切ることも考えるべきです。

他の友達に相談する

男友達からモラハラ発言をされたら、ひとまず友達に相談してみましょう。

その男友達と共通の友達がいる場合、その人に相談する手があります。もしかしたら、他の友達もひどい扱いを受け、あなたと同じように困っているかもしれません。同じ悩みを持っているのであれば、その友達と協力し、モラハラをする男友達に対応できるでしょう。

しかし、なかにはモラハラ男と同じ価値観の友達もいます。類は友を呼ぶというように、モラハラ男の友達もモラハラ気質な人間かもしれません。そんな人に相談しても相手にされないか、その友達もグルになって状況がさらに悪化するかのどちらかです。そうならないためにも、モラハラの相談をする友達は慎重に選びましょう。

普段から色々と話して、信頼関係を築いている友達に相談するのが一番です。

男友達と話し合う

ひどい言動をしてくる男友達と話し合ったことはありますか？自分の気持ちを相手に伝えることで、相手も態度を改めてくれるかもしれません。

例えば、モラハラをするつもりがなくても、その場を盛り上げるために、軽い気持ちで相手が傷つくことを言う人もいます。そういった場合、自分の発言が相手にとってどれだけ深刻なことか、本人は自覚していません。その男友達は、冗談やノリなら何を言ってもよいと思っているのでしょう。

自分が言われて嫌なことは、はっきりと相手に伝えましょう。言われたらその場で言い返すのが一番ですが、それが難しいなら2人きりになったときか、LINEなどで伝える方法もあります。言われっぱなしで諦めるのではなく、「こういうことを言われると本当に嫌だ」ということを伝えてみることが大切です。お互いに友達だと思っているなら、相手もきっとわかってくれるでしょう。

距離を置く

ひどい言動をしてくる男友達と距離を置くことで、直接会話をしなくても、相手に嫌悪感をアピールできます。先に嫌な気持ちを伝えてから、それでも相手の態度が直らない場合におすすめです。何も言わずに距離を置いてもよいのですが、それでは相手があなたの嫌な気持ちに気付きません。

距離を置く方法は、男友達に近寄らない、言動に反応しないなどがあります。ただ、なかには、会社や学校が一緒で、無視をできない場合もあるでしょう。その場合は周りの人達にも相談し、できるだけ距離を置けるように協力してもらってください。

連絡を無視する

会っているときだけでなく、モラハラをする男友達からのLINEやメール、電話での連絡を無視する方法もあります。学校や会社が男友達と同じだと、連絡を無視するのは気が引けるかもしれませんが、必要ない連絡は無視して大丈夫です。もし重要な連絡が来たら、業務的な口調で必要なことだけを返しましょう。

同じ環境にいる場合、LINEブロックや着信拒否は、モラハラ男を刺激することもあるので控えるべきです。あくまで連絡を無視し続け、相手の様子を伺いましょう。もし相手の行動や言動がエスカレートするようであれば、友達や親、場合によっては警察に相談することも検討してくださいね。

縁を切る

嫌味や暴言を言ってくる友達とは、縁を切るのがベストです。通常、友達は恋人や家族と違い、本性を出さなくても気軽に付き合える存在ですよね。しかし、友達に傷つけられて悩むくらいなら、すぐに縁を切って新しい友達を作りましょう。

もし、学校や仕事の関係で縁を切れないなら、その状況から逃げ出すことも考えてみてください。例えば、転校や転職をするなど、自分の環境は変えられますよ。経済的に引っ越しが難しい人は、両親に相談してみるのも手です。環境を変えるのは勇気がいりますし、体力も使いますが、嫌な人と離れる確実な方法ではあります。

友達の彼氏や旦那がモラハラ男だったら

自分はモラハラを受けたことがなかったとしても、友達が被害者になって相談されることがあるでしょう。しかし、モラハラの経験がないと、どんなアドバイスをしたらよいか悩みますよね。ここでは、友達から「彼氏や旦那にモラハラを受けて困っている」と相談された際、どう対処するべきかを解説します。

友達の話を聞く

友達からモラハラの話を聞いたら、まずはひたすら聞いてあげましょう。

性格によっては、交際相手に本性を見せられず、モラハラに言い返せない女性がいます。その場合、他者に彼氏や旦那の愚痴を話すことで、気持ちがすっきりするかもしれません。特に、育児や家事で息詰まっている友達なら、話を聞いてあげるだけでも大きな助けとなるでしょう。

また、モラハラ被害者のなかには、悩みを誰にも話せずに一人で抱え込んでいる人もいます。そのままストレスを溜め続けると、うつ病などの精神疾患になるリスクまであるので危険です。

そうならないためにも、友達の話をしっかり聞いてあげましょう。良いアドバイスがなくても、共感をするだけで相手の心は軽くなりますよ。

話し合いに参加する

モラハラ男と友達の話し合いに参加することが、被害者の助けになる場合があります。モラハラ男は、恋人から自分の行動を責められると逆ギレし、話が成立しないかもしれません。それを防ぐためにも、あなたが話し合いに加わり、モラハラ男と友達の仲裁をしましょう。

この対処法は、ひどい男に客観的な意見を聞かせる機会にもなります。近しい恋人の話は聞かなくとも、他人であるあなたの話は冷静に聞くかもしれません。そうすれば、モラハラ男が行動や言動を見直すきっかけを与えられるでしょう。

モラハラ男の性格が改善しなくとも、あなたが仲裁をすることで穏便に別れ話を進めやすくなります。また、3人で話し合うことで、友達の目を覚ますこともできるかもしれません。

別れるように促す

彼氏や旦那からモラハラを受けていても、様々な理由から別れを決断できない女性がいます。決断できない理由は、被害者である意識が低い、優しかった彼氏や旦那を忘れられない、経済的に厳しいなどが考えられます。

そのような人には、友達であるあなたが別れるように促すことで、モラハラ男から逃げるべきだと気付くかもしれません。また、自分が友達や旦那からされていることが、一般的に見るとモラハラだと知る機会にもなるでしょう。

しかし、あなたが別れを促すことで、敵意を向けていくる女性もいます。その場合、彼女はモラハラ男に依存している、もしくは洗脳されているのかもしれません。そうなったら相手を説き伏せるのは難しいので、無理に別れさせようとはせず、様子を見守りましょう。

専門機関に相談する

モラハラによって友達が辛い状況だと、本人が自ら専門機関に相談する気力がないかもしれません。友達が自分ではなかなか相談できないという場合、あなたがサポートしてあげてください。専門家に相談することで、カップルの状況に合った適切な対処法が見つかるでしょう。

モラハラ被害を相談できる機関は、配偶者暴力相談支援センターや婦人相談所、弁護士などが挙げられます。友達が1人で心細いと思うなら、あなたが一緒に相談へ行ってあげるとよいでしょう。また、友達の精神状態が厳しい場合、あなたが代わりに電話で相談するなど、助けの手を差し伸べることが重要です。

気にかけてあげる

友達からモラハラの相談を聞いたら、ひどい状況にならないように気にかけつつ、定期的に連絡をしてあげましょう。

交際相手や旦那からモラハラを受けていると友達に言いながらも、状況を改善する意思がない女性もいます。それは、モラハラが大したことでは無いと思っており、様子を見たいと思っているからでしょう。そのような場合は、あなたも対処のしようがありませんよね。

しかし、モラハラの被害が大きくなれば、誰にも相談できないほど気持ちが辛くなるケースもあります。このような状況になると、あなたにも連絡が来ないうちに友達は精神を病んでしまうかもしれません。そうさせないためには、あなたが時々連絡をしてあげることが大切です。話を聞くだけでもよいので、たまに様子を見てあげてくださいね。

まとめ

男友達からモラハラを受けている場合と、被害者である友達に相談された場合の対処法を紹介しました。男友達からモラハラをされているなら、他の友達に相談したり、距離を置いたりして、どうしようもない場合は縁を切りましょう。

友達が彼氏や旦那からモラハラを受けているときは、ひとまず話を聞いてあげてください。必要であればサポートしつつ、時々連絡をするなど、友達が心を病んでしまわないように気にかけてあげることが大切です。