怖い元彼を忘れられない…つらいトラウマに打ち勝つ3の対処法
2018.02.15
恋愛は本来幸せになるためにするものですよね。確かに辛い片思いもあれば、気持ちがすれ違いケンカになったり、価値観が合わず、別れてしまうことだってあります。
でも、それを通じて人間的には成長できますし、また次の恋を探して、新しい出会いがあって、幸せを掴むことになるでしょう。
ところが、付き合った彼氏が怖い人だと、別れた後も元カレの言動がトラウマとなり、なかなか次の恋ができないことも……。ここではそんなトラウマに打ち勝つ対処法をご紹介します。
元カレのトラウマが招くデメリット
次の恋ができない
元カレのトラウマは、次の新しい恋の機会も奪ってしまいかねません。もちろん、元彼が怖かった人が100%次の恋ができないわけではありませんし、トラウマの程度にもよります。でも、次の恋愛に少なからず影響を与えることは確かですし、自分が思っていた以上に心の傷になっていることも。
新しい彼氏は優しい人だったとしても、ひょんなことから元彼のトラウマが蘇ってしまったというケースもあります。そうなってしまうと、今の彼氏への愛情を疑ってしまったり、自分はまともな恋愛ができないのではと、自信をなくしてしまいます。
恋愛モノの映画やシーンが見れない
現実の恋愛だけでなく、映画やドラマ、小説やマンガといった、フィクションの恋愛シーンや、恋愛モノが、トラウマのスイッチになってしまうこともあります。男女が感情を交錯させる感覚が、どうしても元彼への感情とリンクしてしまうため、見ていられないのです。
こうなると、あらゆるコンテンツが苦手になってしまいますし、心を整えたり、人生を楽しむといったところまで悪影響を及ぼしてしまいます。
男性が怖くなる
恋愛とはいかずとも、男性自体が怖くなってしまうこともあります。特に、デートでもなければ、お互い特別な感情は持っていなくても、男性と二人っきりの状況におかれることに耐えられなくなってしまったり、ビジネスの場ならまだしも、ちょっとくだけた雰囲気だと、上手く話せなくなってしまう場合も。
トラウマになってしまう元彼の言動
身体的な暴力
トラウマとなってしまう原因の多くはDV(ドメスティック バイオレンス)です。DVといえば、主に家庭内暴力を差します。良心や夫・妻、兄弟などからの暴力を受けることですが、最近では恋人から受けるデートDVという言葉もよく耳にするようになりました。
殴る、蹴る、叩くなどの暴力の他にも、セックスの際に避妊をしてくれなかったり、強引に要求される、妊娠または妊娠を想定した場合に中絶を強制する、異常に嫉妬心をいだくなどの性的暴力もDVに入ります。
精神的な暴力
実際に身体的な危害を加えられないとしても、罵りや暴言、強制的に従わせようとする命令口調、大声で怒鳴る、通話履歴やメール、LINEなどを強制的にチェックしたりなども、精神的に追い詰める行動になるので、精神的暴力になります。
実際に暴力をふるわれていないとしても、こうした精神的なDVは心に大きな傷を残しやすく、トラウマになりやすいケースが多くあります。
浮気が原因になる場合も
DVではなくても、浮気などで裏切られたショックが、トラウマになってしまうこともあります。感受性が豊かな人に多いのですが、相手が裏切った、不誠実だということに対する怒りよりも、自分が無価値な存在であるとか、まともに愛される人間ではないといった、自分に対してショックを受ける傾向が強くなります。
トラウマ対処法1:過去を受け入れる
無かったことにしようとするのが逆効果に
トラウマはできる限り思い出すのを避けたい出来事です。トラウマとはPTSDとも呼ばれます。DVなどによるトラウマを受けた場合はC-PTSD:複合型心的外傷後ストレス障害の症状が出る場合が多く、怖い悪夢を見たり、パニック状態になってしまったり、無気力で自信を失ってしまうなどといった影響があります。
辛かった出来事や、怖い元彼とのやりとりなどが、フラッシュバックで現れてしまうケースも多いのですが、これをなかったことにしようとすると、心は余計に「傷ついているんだから気づいて!」と、より強く訴えてきます。こうした悪循環に陥ると、トラウマをなかなか克服できません。
辛かった出来事を思い出す
勇気を出して、辛かった出来事を思い出しましょう。それが、トラウマを克服する上で、必要不可欠な過程であり、とても大切な作業になります。
1.目の前に大きなスクリーンを思い描きましょう。
2.そのスクリーンに、辛かった過去の出来事が上映されます。
3.その映画には自分の姿も映っていて、それを客席に腰かけて見ています。
4.もし、心拍数が上がりすぎる、苦しくなるなら、一旦上映を中止しても大丈夫です。別の場面に切り替えるか、自分が座っている客席の位置をもっとスクリーンから離して座るイメージで再開してみましょう。スクリーンを遠くにすることで、少し冷静に、客観的にイメージできることがあります。
辛かった出来事を終わったことだと認識する
上映中はとてもつらく、悲しく、苦しい気持ちになるかもしれませんが、この映画を終わらせることで、一つトラウマを乗り越えることができます。
5.映画を見ながら、スクリーンの中に映っている彼女と、見ている自分を分けていきましょう。違う存在としての認識を強くしながら、「これは過去の出来事。終わったこと」と心の中でつぶやきます。
6.さらにもう一人の自分を今度は映画館の出口に立たせてください。出口に立っている自分は、客席に座って映画を見ている自分の後ろ姿を眺めます。そしてもう一度「あれは過去の出来事。おわったこと」と心の中でつぶやきます。
7.辛かった映画に幕が下ります。出口に立っている自分を出口からだし、映画館から立ち去ります。
こうした方法をとることで、イメージを利用し、脳から心と体に、終わった出来事だと認識させることができます。
トラウマ対処法2:誰かにはなす
今の彼氏や次の彼氏には話さない
誰かに辛かった出来事を話すことも、トラウマを乗り越える上でとても役に立ちます。でも、今付き合っている彼氏や、次の新しい彼氏には、過去にされたことを話さないようにしましょう。
男性が全員そうではありませんが、過去にされたことを話すことによって、「この彼女にはここまでしても大丈夫だ」と、無意識に刷り込まれてしまう可能性があるからです。普段はそうでなくても、激情したときなどに、その無意識の刷り込みが出てきて、同じような暴力を受ける可能性もあります。
友人に打ち明ける
友人、できれば同じ女性の友人が打ち明けやすいかもしれません。ただ、元彼に復讐してやろうとか、すこし過激だったり、行動的すぎる友人には、話すのを控えたほうが賢明です。落ち着いてこちらの話をじっくり、ゆっくり、時間をかけて聞いてくれる友人に打ち明けましょう。
紙や匿名のブログに書き出してみる
人に話すことには抵抗感がある場合、紙や日記帳に書き出してみたり、匿名でブログに書き出したりしてみても効果があります。友人であれ、ブログであれ、とにかく自分のトラウマの原因を、外に吐き出すことが大切になります。
ブログの場合は、非公開でもかまいませんし、少数の人に見てもらうほうが、吐き出した気分になれるなら、それでも大丈夫です。その他、カウンセラーや心療内科などで相談することも、専門的な意見を聞くこともできるので、有効な手段です。
トラウマ対処法3:新しい人間関係を作る
純粋であたたかい作品に触れる
トラウマと向き合い、心の外へ吐き出せてきたなら、吐き出した分、良いものを取り入れましょう。複雑な恋愛事情のようなものでなくていいですし、子供向けのかわいいアニメなどでもいいです。ちょっと心が温かくなり、安心してみていられる作品に触れて、純粋な愛情の感覚を、心に取り入れましょう。
新しい趣味を始めてみる
新しい趣味を初めて、共通の趣味を持つ仲間が集まる場所に参加してみるのも、よい人間関係を作る助けになるでしょう。出会いが目的でなく、趣味を通じた交流であれば、男性女性かかわりなく、純粋に人とのふれあいを楽しむことができます。そうすることで、安心して人と関わる感覚を取り戻せます。
ボランティアに参加してみる
困っている人の役になったり、町を綺麗にしたり、自然や動物のためになにかをする活動に参加しても良いでしょう。心に元気がないときこそ、「誰かの役にたてる」ということが、健全な精神状態に大きく寄与します。
恋愛をはじめる準備をしよう
小さなペットを飼ってみる
人とのふれあいになれてきたら、今度は愛する準備を始めてみましょう。お世話が比較的簡単な、小さなペットを飼ってみるのはいかがでしょうか? エサをあげたり、掃除をしてあげたり、ペットにとって必要なことをすることが、そのまま愛情を示すことになります。
犬や猫ほどでなくても、こちらを見て近づいてきてくれるような姿をみると、自分が誰かを愛せる自信にもなりますし、人を愛するための、心の支えにもなります。
異性の友達を作ってみる
次に、異性の友達を作ってみましょう。もちろん大丈夫なら、出会いの場に足を運んでみてもいいですが、焦ったり、急な恋愛関係になることは避けましょう。男性の考え方や価値観に触れて、なるべく多くの男性の考え方を知りましょう。
元彼の恐怖から、「男性はみんなこうなんじゃないか」という疑いや自分を守るための決めつけを取り除くのが、主な目的です。いろんな考え方の人がいて、本当に優しい男性がいることも感じましょう。
恋愛モノの作品に触れる
男性と安心して交流できるようになったら、恋愛ものにも触れられるようになっているかもしれません。優しい人もいれば、ヒドイ男もいる。そう、客観的に受け止められるよう慣れていれば大丈夫です。
恋愛のいい面、幸せな感覚も少しずつ思い出して、次の恋の準備を整えましょう。
まとめ
トラウマを乗り越えるには、時間がかかることが多くあります。それでも、焦りは禁物です。かといって、「時間」がすべてを解決してくれるわけでもなく、ゆっくり時間をかけながらも、過去と向き合い、心がトラウマを乗り越える必要があります。時間はかかってもいいので、辛い出来事を「過去の現実」にしていいこと。過去のことにして安心してもいいこと。安心して次の恋をしてもいいことを忘れないようにしましょう。