おみくじの求人や縁談の意味って?待ち人との違いを徹底解説!
2018.02.14
おみくじを引いたときに気になることといえば、やはり大吉や凶などの吉凶ですよね。ただ、それ以外にもおみくじには様々なことが書いてあります。たとえば彼氏や彼女が欲しい人は、待ち人や縁談、恋愛や求人など、気になるキーワードがたくさんでてきます。
ここはおみくじに書いてある内容をしっかり理解し、今後の生活の指針にしましょう。しかし、おみくじの運勢に書かれている言葉には聞き慣れない言葉が書かれていることも多いですよね。
そこで、今回はおみくじの運勢に書かれている言葉を分かり易く訳して、運勢の内容を解説していきます。
おみくじの基礎知識
おみくじの歴史
おみくじは昔、国の政治や後継者を決める時に、神の意志を占うためにくじを引いたのが始まりだといわれています。そのため、おみくじは神聖で公正な判断として色々なところで用いられていました。例えば、1242年鶴岡八幡宮で、天皇を決めるためにおみくじが引かれました。それによって、後嵯峨天皇が即位しました。また、1428年石清水八幡宮で将軍の後継者を決めるためにおみくじが引かれ、足利義教が将軍となりました。また、最も有名なのは、1582年に起こった本能寺の変での出来事です。明智光秀は、おみくじを引くことで本能寺での謀反を決意を固めたといわれています。
現在の形のおみくじのはじまりは、平安時代、第十八代天台座主を務めた、慈恵大師(じえだいし)良源という、天台宗の僧侶がはじめた、「元三大師みくじ」だといわれています。そのため、元三大師が住んでいた、比叡山延暦寺の横川にある元三大師堂は、おみくじ発祥の地とされています。境内には「おみくじ発祥之地」の石碑があります。
おみくじの種類
おみくじには神社やお寺によって様々な種類がありますが、ここでは一般的なものを紹介していきます。
・みくじ棒を使うもの:みくじ棒と呼ばれる、細長い棒が入った、角柱または円柱の筒状の箱(みくじ筒)を振り、棒を一本取り出します。棒の端に書かれている番号と同じ番号の籤を受付、または専用の箱から受け取るものです。みくじ筒は神社やお寺によって大きさや重さなど、様々です。みくじ棒が竹でできている場合は、みくじ竹と呼ばれます。
・折りたたまれた籤を使うもの:あらかじめ折りたたまれた籤を、専用の箱に入れるか、三方(神道の神事で使われる台)などの上に置いておき、参拝者が自らの手で、直接触れて選ぶものです。
・自動販売機:必要な金額を投入すると、自動で籤が出てくるというものです。
おみくじの内容
おみくじの順番
おみくじには大吉や凶などの吉凶が書かれています。その区分けは様々ですが一般的には7段階に分けられます。
大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶>大凶
このようになります。これは、現在の運勢です。その後の過ごし方によって、変えられると言われています。
おみくじに書かれている内容
・番号:基本的に1~100まであるとされています。
・運勢の説明:簡単に今の運勢を表した短い文章のことです。
・吉凶:大吉や凶など運勢を一言で言い表したものです。
・和歌や漢詩:運勢の説明のために添えられている文章のことです。神社のおみくじでは和歌が、お寺のおみくじでは漢詩が用いられることが多いです。
・個別の運勢:細かい項目ごとに、運勢が書かれています。
個別の運勢
個別の運勢の項目は、神社やお寺によって異なりますが、一般的な項目を紹介します。
・待人、待ち人(まちびと):人生を良い方向に導いてくれる人
・向吉(むこうきち):これから吉に向かう
・凶向吉(きょうむこうきち):今は悪いが後で良くなっていく
・家移り、屋移り(やうつり):引っ越し、転居
・安し(やすし):簡単、容易、難なくできる
・病事(やまいごと):病気に関すること
・争事、争い事(あらそいごと):他人とのいさかい、争い、喧嘩
・出づ(いづ):出てくる、現れる、発生する
・出づべし(いづべし):出てくるだろう
・出でず(いでず):出てこない
・失物、失せ物(うせもの):失くしたもの、落とし物
・抱人、抱え人(かかえびと):使用人、雇い人
・訓(くん):教える、物事の意味を説く
・障り(さわり):問題、障害
・職(しょく):職業、仕事
・相場(そうば):株、株式相場
・造作(ぞうさく):家の建築、改築
・平(たいら):普通、平凡
・旅立ち(たびだち):旅行
・便り(たより):連絡、知らせ
・土木(どぼく):家の建築、改築
・走人、走り人(はしりびと):失踪者、消えた人
・本復、本服(ほんぷく):病気の回復、地位や名誉の回復、財産が戻ってくる
内容のとらえ方
おみくじの読み方
おみくじを引いたとき、大吉や凶などの吉凶だけで運勢を判断するのではなく、しっかりと内容を読みましょう。おみくじは神様からのメッセージです。吉凶に一喜一憂することなく、運勢の意味をしっかり理解し、精進して過ごしていくことで、運勢が良い方向に向いていきます。
また、個別の運勢の項目(待ち人や屋移りなど)の読み方は、書かれている内容の必要な部分だけを読みます。神様に質問したい事柄を心に決めて、おみくじを引き、その質問の答えとなる項目をしっかりと読みます。質問を決めてからおみくじを引かないと、混乱してしまうこともあるので、気を付けましょう。
待ち人と求人の違い
おみくじの待ち人とは、おみくじを引いた人が待っている人のことです。恋愛に関して質問した人にとっては、「待ち人=恋人や結婚相手」となるでしょう。しかし、それに限ったことではありません。転職のサポートをしてくれる人、待ち合わせをしている友達、届け物を配達してくれる人などなど、様々な可能性があります。それは、待ち人というのは、おみくじを引いた人にとって、自分の転機となる人、自分の人生を良い方向へ導いてくれる人という意味だからです。
おみくじの求人とは、人材募集のことです。雇うつもりのあるひとや、求人募集を見て応募してきてくれた人のことが書かれています。おみくじによっては、求人と同じ意味で、「人雇」という項目になっているところもあります。
待ち人や、求人の運勢に書かれている、「遅いがくる」とは、いったいいつ来るのでしょう。実は、この時期についての決まりはありません。おみくじをひいた本人にとって遅いということなのです。また、「来ず」と書かれていた場合、とても悲しい気持ちになりますが、おみくじを引いた時点で待ち人が来ていない状態という解釈でいいようです。それよりも、「来ず」のような悪いイメージの言葉が書かれているということは、何かしらの原因があるから、そこを改めよ、という注意喚起の意味もあるということです。
おみくじは、神様からのメッセージですので、内容をよく理解した上で、自分なりに解釈し、今後の生活に活かしましょう。あまり、考え込みすぎないようにしたいですね。
恋愛と縁談の意味
おみくじでの恋愛は、文字通り恋愛運を表しています。その分、ストレートな内容のおみくじもあるようです。例えば、「諦めなさい」「まずは安定をはかれ」「誠意をつくせ」などです。具体的なアドバイスなので、理解しやすいものが多いです。
おみくじでの縁談は、結婚相手や、出会いについてを意味します。婚活中の方や、恋人が欲しいと思っているかたには重要なポイントです。内容は、「よし」「うまくいく」などのほかに、「自分で探せ」「年上に話を進めてもらうと良い」「他人の言葉を信ぜず自分で考えよ」など、とても参考になるアドバイスが書かれていることもあるようです。
おみくじを引いた後はどうするべきか
結ぶ意味
おみくじを神社やお寺の木に結ぶのは、結ぶという行為自体に意味があり、神様とご縁を結ぶという意味で行われています。木に結ぶことによって、木々の生命力にあやかり、願い事がしっかり結ばれるという意味があります。また、悪い内容のおみくじを利き手の反対の手で結べば、困難な行いを達成することによって、凶が吉に転じるという説があります。最近では、おみくじを木に結ぶと木の発育に影響があるということから、おみくじを結ぶ、専用の場所を設けているところもあります。それぞれの神社やお寺のしきたりに従ってください。
持ち帰る意味
おみくじは、神様や仏様から頂いた、大切なメッセージです。おみくじに書いてある内容が良い意味ならば、お守りとして、内容が悪い内容ならば、自分への戒めとして持ち帰ります。吉凶に関わらず、いつも身につけて持ち歩くのが良いとされています。お財布などに入れ、いつでも読み返せる状態にしておきましょう。また、古くなったおみくじは、捨ててはいけません。神社やお寺に持ち込み、お焚き上げをしてもらってください。
どちらがいいのか
おみくじを結ぶのが良いか、持ち帰るのが良いか、悩むかたもいると思います。一般的には良い意味のおみくじは持ち帰り、悪い意味のおみくじは結んで帰ると良いといわれます。しかし、どちらも間違いではありません。それぞれの意味を考え、自分にとって、どちらが良いかを考えて選択してください。
まとめ
おみくじというものがどういったものであるかを知ることにより、今までよりも、もっとおみくじを楽しむことができます。恋人がいない人は、心の中で「いつ恋人ができますか」と唱えながらおみくじを引き、待ち人の欄をみてみましょう。神様からのメッセージが書かれています。ただ漠然とおみくじを引くのではなく、質問をしたいことを決めて引くことで、具体的なアドバイスが見えてきます。書かれている内容をよく読み、結果をしっかりと受け止めて、日々の行動の指針にしてくださいね。