あなたは、「束縛」と聞いてどんなイメージを持ちますか？「愛されている証拠」とプラスに感じる人もいれば、「支配されていると感じる」とマイナスに捉える人もいるかもしれません。束縛の種類によっても、感じ方はさまざまなようです。

そこで今回は、束縛が嫌いな人と嬉しい人の違いや、嫌われる束縛と可愛い束縛の差などについてご紹介します。

束縛が嫌いな人の気持ちや理由

束縛を嫌う人には、そう感じてしまう理由があります。これまでの恋愛の中で激しく束縛されたことにより、嫌だと思っているケースもあるかもしれません。なぜ束縛をされて嫌な気持ちになるのか、その理由について具体的に見ていきましょう。

束縛が嫌いな人の気持ち・理由1．自分の時間も大事にしたい

自分の趣味やプライベートの時間を確保することが、ストレス解消やリフレッシュになる人も多くいます。1人の時間を大切にしたい人にとって、そんな時間を奪われることは、大きなストレスになるはずです。

また、何か嫌なことがあった際、恋人やパートナーと会って発散するより、自分と向き合って解決したいと思う人もいるでしょう。そんな時こそ、自分の時間は大事にしたいため、束縛を嫌うのです。

束縛が嫌いな人の気持ち・理由2．異性と全く関われない

束縛をする相手の中には、「異性のいる場所には絶対にいかないで！」など、異性との関わりを激しく規制する人もいます。

もちろん、下心のある行為を見逃すわけにはいきませんが、異性との交流が一切できなければ、友達や仕事の人間関係に不具合が生じます。それによって世界が狭まると、精神的にも窮屈さを感じるため、束縛を嫌うのでしょう。

束縛が嫌いな人の気持ち・理由3．信頼されていないと感じる

自分が束縛をされると、”自分が信頼されていない”と感じる人は多いでしょう。お互いに信じる気持ちがあれば、何らかのルールを敷き、相手に押し付ける必要はないからです。

恋人やパートナーはもちろん、人から信用されないというのは悲しい事実です。束縛を嫌いな人は、そんな繊細で敏感な心を持っているとも言えますね。

束縛が嬉しい人の気持ちや理由

反対に、束縛が嬉しい人と感じる人も多く存在します。そこには、どんな気持ちや理由があるのでしょうか？さっそく見ていきましょう。

束縛が嬉しい人の気持ち・理由1．愛されていると感じる

「束縛が嬉しい」「束縛が好き」と感じる人は、「相手に求められることが愛情の証」「愛があるから束縛をする」と感じる傾向にあります。相手が自分の行動をチェックし、細かいルールがあったとしても、すべては愛情があってこそ、とプラスに考えられるのです。

逆に束縛がないことで、「自分に関心がなくなってしまった……」と極端に考える人もいます。多少の窮屈さを感じても、その苦しさも愛情と実感するタイプです。

束縛が嬉しい人の気持ち・理由2．嫉妬やワガママを可愛いと感じる

束縛のレベルにもよりますが、ほかの異性に対しての嫉妬心から出る行動や言動を「可愛い」と感じる場合もあります。束縛されることによって、「自分のことが好きで仕方ないんだなぁ」と感じるからです。

感情的な姿を見せられたとしても、すべて自分のために起こったことだと考えれば、相手を愛おしく感じるのでしょう。

束縛が嬉しい人の気持ち・理由3．浮気をしないと思える

束縛をされることにより、「相手にとって自分は一番の存在」と実感する人もいます。「ほかの異性が近づいても、自分は絶対に勝てる」というように、自信につながるのかもしれません。

中には、束縛の度合いが多少強くなったとしても、「浮気されるよりも良い」と極端に捉える人もいるようです。浮気をしていないからこそ束縛してくるんだ、と思うのでしょうね。

こんな束縛は嫌われる！ひどい束縛の例

嫌われる束縛とは、いったいどんな行動でしょうか？ここでは、一般的に“激しい束縛”と思われる例を3つ紹介します。

嫌われる束縛の例1．スマホの中身をチェックされる

恋人やパートナーなど身近な存在であっても、スマートフォンの中身をチェックするのは、プライバシーの侵害です。

万が一、相手を疑うような行動があったとしても、まずは相手に聞くことが先決です。勝手に相手のプライベートを覗き見るようなことをすれば、相手との信頼関係を損なうことにもなりかねないでしょう。

嫌われる束縛の例2．1日に何度もLINEを送るよう強要する

1日に何度もラインを送るよう相手に強要するのは、嫌がられる束縛のひとつです。中には1日のLINE回数を決め、守らないと激怒するケースもあります。お互いが好んでたくさん連絡を取り合うのは良いことですが、それをルール化すると煩わしく感じるでしょう。

大切な存在だからこそ、常に相手の行動が気になるのは普通のことかもしれません。会えない時間こそ、LINEなどで小まめに連絡を取りたいと思うのもわかります。しかし、それを強要するのはやめておきましょう。

嫌われる束縛の例3．友達との食事会に参加する

束縛する人の中には、「相手といつも一緒にいたい」と感じ、それを当然のように考えている人もいます。中には、「恋人やパートナーの友達を自分が知っているのは当然」と思い込み、友達との食事会や飲み会に参加してくるケースもあるのです。

友達同士の空間や会話を楽しみたいと思っていても、恋人が無理やり割り込んでくると周りも興醒めです。相手や友達も乗り気で誘ってくれるなら構いませんが、そうでない場合はやめておきましょう。まさに、嫌われる束縛の典型といえるかもしれませんね。

可愛い束縛の限度・許容範囲はこれくらい

一方で、可愛いと感じてもらえる束縛もあります。可愛い束縛の限度、許容範囲を覚えておけば、相手からも嫌われずに済みそうですね。ここで、しっかりチェックしておきましょう。

可愛い束縛の許容範囲1．「おはよう＆お休みLINEをして」と甘える

「1日のLINE回数をルール化する」「しつこく何度もLINEを送る」などは、相手に負担を与えるだけの束縛です。連絡をしてほしい場合は、甘え上手になって”可愛いおねだり”をしましょう。

「おはようLINEがあれば、1日頑張れそう」「おやすみLINEがあれば、ゆっくり眠れる」など、自分がうれしいと感じる想いも込めて、おねだりをしてみてはいかがでしょうか？

そうすると、相手はあなたを可愛いと感じるとともに、「やっぱり自分は相手にとって必要な存在だ」と、うれしく感じるケースもあるようですよ。

可愛い束縛の許容範囲2．お揃いのアイテムを持ちたがる

相手に愛されている証拠として、ペアリングやペア小物など、お揃いのアイテムを持ちたいと願う人もいるでしょう。中には、お揃いに抵抗がある人もいるので、ここでも上手にお願いすることがポイントです。

「お揃いを持っていると、いつも一緒みたいでいいね！」など、軽さも感じられるようにお願いをしてみましょう。また、恥ずかしがっている相手には、目立たない小物がおすすめです。相手も「1つぐらいはいいかも」と感じ、束縛とは思わないはずですよ。

可愛い束縛の許容範囲3．異性のいる食事会には「行ってほしくない」と伝える

束縛をする人の中には、「自分以外の異性とは関わってほしくない」と思う人も多いでしょう。これも、伝え方によって相手の印象が大きく変わります。

例えば、異性が参加する食事会に行くと言われたら、あなたはどうするでしょうか？「まさか行かないよね？」「絶対に行かないでほしい」と、半ば強制や脅迫的な言い方をすると、相手は逆に反発したいと思ってしまいます。

そこで、言い方を工夫することが大切です。「あなたが素敵だから、皆が好きになる気がして怖い……」「私も一緒にいたいから、かまってくれないと寂しいなぁ」など、相手を持ち上げつつ、自分の弱い部分を出しながら想いを伝えましょう。決して相手を責めずにお願いすれば、可愛いと感じてもらえるはずですよ。

適度な束縛で長続きする秘訣

たとえ束縛していても、長く付き合い続けているカップルは大勢います。しかし、そこには何らかの秘訣があるようです。”嫌われる束縛”ではなく、“可愛い束縛”を極めれば、カップルが長続きしやすくなるでしょう。

適度な束縛で長続きする秘訣1． 束縛がエスカレートしないよう気をつける

束縛で一番避けたいのは、その内容がエスカレートしてしまうことです。最初は、いわゆる可愛い束縛からスタートしても、そのうちに相手に対しての欲求が高まってしまうのです。

自分の中では、「このぐらいなら大丈夫」と思っていても、相手にとっての許容範囲をいつの間にか越え、束縛の内容が激しくなっていく危険性もあります。

束縛をしてしまう傾向がある人は、自分がまず「束縛体質」であることを認識しておきましょう。その上で、自分と向き合う時間を作りつつ、相手が息苦しくならないように気をつけましょうね。

適度な束縛で長続きする秘訣2． 束縛の中に可愛さと軽さを意識する

束縛のやり方や種類によっては、可愛いと感じてもらえるものもあります。相手にしてほしい行為、してほしくない行為がある際も、可愛さと軽さを意識しながらお願いすることで、気持ちよく受け取ってもらえる場合もあるのです。

嫉妬心が生まれるような行動をされた場合も、決して声を荒げることなく、冷静さを保つことが大切です。可愛さと軽さ、甘え方などのバランスを取りながら、上手にお願いすることで、お互いにとってベストな道が開けるでしょう。自分の気持ちを我慢せず、可愛く伝えることでストレスも溜まりませんよ。

適度な束縛で長続きする秘訣3． 常に相手を思いやる心を忘れない

自分は束縛と感じていないレベルの内容でも、相手にとっては苦痛を伴い、過度な束縛だと感じるケースもあります。束縛に限らず、長続きしているカップルは、いつも自分のこと以上に相手を思いやる気持ちがあるのです。

たとえ少しの言い争いや喧嘩に発展しても、それが思いやりから生まれることだとわかれば、相手も納得してくれるでしょう。適度な束縛に走ってしまう自覚があるなら、自分の欲求だけを押し付けず、相手の気持ちや立場で物事を考える癖をつけましょう。

まとめ

束縛にはさまざまな種類があり、嫌われる束縛と可愛い束縛の差がありましたね。これを踏まえていけば、束縛が嫌いな人にも、「ちょっとは束縛も嬉しいな……」と感じてもらえるかもしれません。

束縛を上手に活用していきながら、恋人やパートナーと常にハッピーな状態を保ち続けてくださいね。