【高野山・パワースポット】奥の院は縁結びの効果あり!世界遺産にも登録
2018.02.13
世界遺産に登録され、開創1200年という歴史ある真言宗の聖地として今なお信仰を集めている和歌山県の高野山ですが、最近ではパワースポットとしても人気があり、国内外から来た数多くの観光客やパワースポット巡りの人で賑わっています。
しかも、高野山の奥の院では縁結びのご利益もあることもあって、女性に大変人気の観光スポットにもなっています。高野山では宿坊があり、気が溢れる神聖な土地で宿泊するという貴重な体験をすることができます。
強力なパワーを浴びて心身共にリフレッシュしながら、縁結びの運気も上がる高野山へ行ってみたくなったあなたに、高野山の魅力について、基礎知識や見どころをご紹介したいと思います。
高野山の基礎知識
真言密教の聖地、日本屈指のパワースポット
和歌山県北東部は伊都郡高野町にある1000メートル級の山々に囲まれた標高800メートルの盆地に位置し、117箇所の寺院が点在する真言密教の聖地となっています。
今から1200年前に弘法大師空海が修行道場として開いた「真言密教」の「真言」とは、仏の真実の言葉を指し、人の言葉では表現できない、いろいろな物事の深い意味、つまり、隠された秘密の意味を明らかにし、知ることができる教えとしました。
ここ高野山は日本屈指のパワースポットとなっており、世界的旅行誌であるミシュランガイドでは三星を取得し、国内外からたくさんの観光客が訪れます。今では年間5万人以上の外国人観光客が高野山に足を運んでいます。
開創1200年!高野山の歴史
平安時代初期に嵯峨天皇より高野山の地を賜り、弘法大師によって開かれてから、開創1200年を迎えた高野山では、「開創1200年記念大法会」があり、約200万人の参拝客が訪れました。
現在では寺院の半数近くが宿坊となっていて、参拝者が泊まることができます。庭園や精進料理、お勤めを体験できるとあってこちらも人気があります。
高野山は山ではありません
高野山は山と思われている方も多くおられますが、四方を山で囲まれた盆地一帯と、真言宗総本山金剛峯寺の境内一帯を高野山と呼び、高野山そのものがお寺であるという考え方をされています。1904年までは女性は入ることができない「女人禁制」となっていました。現在は日本有数のパワースポットとして大勢の方が参拝に来ています。
ユネスコ世界文化遺産に登録された高野山
2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)、金剛峯寺(こんごうぶじ)、慈尊院(じそんいん)、丹生官省符神社(にうかんしょうふじんじゃ)、高野参詣道(こうやさんけいみち)が世界文化遺産に登録され、高野山の主な観光名所はほぼ世界遺産であると言えます。
「道」が世界遺産として登録されたのは、「サンディアゴ・デ・コンポステラへの道(スペイン~フランス)」についで2件目になります。
パワースポット・高野山へ
高野山の入り口「大門」からスタート
高野山の入り口にそびえ立つ、高さ約25メートルの大きな門が大門です。高野山の西の入り口にあたり、大門前の道の脇には、世界遺産の「町石道」が伸びています。
同じく「紀伊山地の霊場と参詣道」にある大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)、熊野参詣道と共に世界遺産に登録された「道」としてたいへん珍しい、日本では唯一のものとなります。神聖な聖域に踏み出す一歩はここからとなり、空気もぴりっとして清らかな気分になることでしょう。
大門は国の重要文化財に指定されており、金剛力士像が左右から行き交う人々を見張るように立っています。
高野山総本山「金剛峰寺(こんごうぶじ)」
高野山は、金剛峯寺の境内一帯を指すと先に説明しましたが、「金剛峯寺の本堂」は「壇上伽藍(だんじょうがらん)の金堂」に当たります。金剛峯寺がある場所は、「主殿」があり、中に入って襖絵や石庭を見ることができます。
また、「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」と呼ばれる日本最大級の石庭もこのエリアにあり、2340平方メートルの広さを誇ります。名前の「蟠龍」とは、天に昇らず地上でとぐろを巻く龍のことを意味しており、金剛峯寺の奥殿を見守るように左右一対のオスメスの龍が、雲海の中で向き合っている姿を石に見立てているとのことです。
忘れてはいけないのが、金剛峯寺の入り口手前に、「六時の鐘」があり、この鐘の下の石垣には天下の大泥棒、石川五右衛門が隠したとされる「かすがい」(材木と材木をつなぐ金具)があるということです。
このかすがいを触ると、夫婦の絆が深まるというパワースポットになっています。ご夫婦で行かれた際は、ぜひ触ってみてくださいね。
奥の院と並ぶ聖地「壇上伽藍(だんじょうがらん)」
高野山は、金剛峯寺の境内一帯を指すと先に説明しましたが、「金剛峯寺の本堂」は「壇上伽藍の金堂」に当たります。この壇上伽藍エリアには、「根本大塔(こんぽんだいとう)」と「三鈷の松(さんこのまつ)」があり、どちらも開運スポットとなっていて人気のエリアです。
根本大塔はお賽銭(お金)を仏様のすぐ横の壇上に立ててお参りするとご利益があると言われており、三鈷の松では、3つに分かれた松の葉を見つけて大事に持っているとご利益があると言われています。
縁結びのスポット「金剛三昧院(こんごうさんまいいん)」
縁結びのスポットとして独り者は見逃すことができないのが金剛三昧院です。高野山で賑わいのある通りとして有名な小田原通りから一本奥に入った道にあり、恋愛成就、結婚、出産、家庭円満など、女性なら叶えたいすべての願いを叶えてくれるとあって、女性の参拝客は必ず立ち寄りたいスポットとなっています。
また、金剛三昧院は宿坊ができますので、一日ではパワーが足りない!とおっしゃる方は、精進料理を食べながらゆっくりと回ることもできます。体の内外からパワーをいただくのも運気が上がってよいかもしれません。
最強パワースポット・奥の院
高野山で最強のパワースポット
壇上伽藍と並んで2大聖地とされる「奥之院」は、弘法大師が御入定(ごにゅうじょう)したとされる「御廟(ごびょう)」があり、高野山最強の聖地とされています。
御廟へ続く参道には、織田信長や武田信玄等の名立たる戦国武将や諸大名の墓や石塔が並んでおり、見るものを圧倒する神聖な空気をかもし出しています。観光スポットとしても人気があり、たくさんの人が訪れます。
このエリアにもパワースポットがあり、小さく四角いお堂の中に、「弥勒石(みろくいし)」という、持ち上げればどんな願いも叶うと言われている不思議な石があります。
この石に触れると、弥勒菩薩様に繋がり、下から上へ持ち上げることができれば願いが叶うとされていますが、片手で持たなければいけないので、女性には厳しいかもしれませんね。
高野山聖域中の聖域「御廟」
奥の院の入り口「一の橋(大渡橋)」から約2キロメートルの道のりを行くと、奥の院の終点である御廟に辿り着きます。途中の「中の橋(手水橋)」を渡って御廟橋に到着したら、その先から高野山最大の聖域となるため、写真撮影、私語は禁止になります。
御廟橋を渡って聖域に足を踏み入れると、ピンとした空気が張り詰め、神秘的な雰囲気に包まれます。体も心も神聖なパワーを浴びて心がキレイに洗われる気持ちになると言われています。
この場所は、空海が今もなお生き続けているとされ、最大信仰の場であり、高野山で最大のパワースポットです。高野山に来たら奥の院へ来ないと参拝に来た意味がないとまで言われているほど大切なスポットとなっていますので、最強運気を手に入れたい方は、必ず御廟まで来るようにしましょう。
参拝の作法について
鳥居に入る前の作法
意外と知らない人が多い参拝の作法ですが、最強のパワーのご利益をいただくためには怒られないように事前に最低限の知識は入れていきましょう。鳥居をくぐる前に、一度立ち止まって「軽く一礼」をします。なお、参道の中央は神様が通る場所とされているため、参道を歩く際は、真ん中を避けて歩くようにしましょう。
手水(ちょうず)の作法
柄杓(ひしゃく)を右手で持ち、左手に水をかけます。次に、柄杓を左手に持ちかえて右手にかけます。その後、再び右手に持ちかえて、左の手のひらに水を注ぎ、その水で口をゆすぎます。最後に再び左手にかけます。
礼拝の作法
まずは2回深く90度まで頭を下げます。その後胸の前で両手を合わせて右手を下にずらし、2回手を打ちます。そして両手の指先を揃えてからお願いごとを5秒ほど心の中で伝えます。最後に両手を下げて、正面を見ながら1回深く頭を下げます。
高野山への行き方
高野山(金剛峯寺・奥の院)
住所:和歌山県伊都郡高野町大字高野山132
TEL:0736-56-2011
無料駐車場:壇上伽藍駐車場、金剛峯寺駐車場、中の橋駐車場、奥の院駐車場
アクセス方法
電車:南海高野線 極楽橋駅下車、南海高野山ケーブルで高野山駅へ
お車:京奈和自動車道 紀北かつらぎICを降りてから約45分、阪和自動車道 和歌山ICを降りてから約90分
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まとめ
歴史ある観光地としてだけではなく、縁結びのご利益もあるパワースポットとしてご紹介した高野山、いかがでしたでしょうか。
普通の寺や神社とは異なり、高野山一帯の地域がパワースポットになっていますので、一日では回りきれないくらい歴史的建造物や史跡等の見どころがたくさんあります。縁結びはもちろんのこと、開運スポットも数多くありますので、ゆっくり時間をかけて見ることをおススメします。
最強パワーを吸い込んで、体の内側からリフレッシュできること間違いなしですよ!