ひとりプリクラが今ジワジワ来てる!SNS全盛時代、プリクラの新しい形とは?
2018.02.14
携帯電話にデジカメというスタイルは影を潜め、スマホを1台持っていれば、お気に入りの画像を使って世界中の誰かに発信することさえ瞬時にできてしまう世の中。SNS全盛時代と言われる今は、わざわざ写真をプリントアウトしなくても、常に膨大な量のアルバムを持ち運びできているようなものです。
そんな今になって、なぜか「プリクラ」!?しかも「ひとり」で撮るというトレンドがいま話題となっています。これまでプリクラに抵抗を感じていた人も思わずトライしてみたくなるような「ひとりプリクラ」の世界を探ります。
「ひとりプリクラ」とは何ぞや!?
「ひとりプリクラ」は本当に“来て”いるのか?
「ひとりプリクラ」は、通称ピンプリなどとも呼ばれています。これは、ひとりを表す“ピン”と“プリクラ機”のプリを合わせた造語。これが10代から20代の若い女性を中心に話題を呼んでいると言います。
若い女子といえば、オシャレなファッションや小物と共に自撮りした画像を、必死になってインスタグラムやブログにアップさせている・・・そんなイメージがあるのに、一体どういうことなのでしょうか?
ネットの検索ワードでも意外とたくさんヒットするこのワード。気になる中身を見てみれば、一般人に混じってアイドルだの芸能関係の誰かなど煌びやかなお名前もチラホラ。しかもこちらは、女性に限らず男性も熱を上げていらっしゃることがわかります。やっぱり今来てるというのは確かなようです。
そしてそのプリクラ写真に収まっているのも本当に一人!プリクラって狭い機械の中にギュッとなって映るイメージしかなかった方には、おそらく驚きの光景かもしれません。ではなぜに今、ひとりなのか、その理由について考えてみる前にちょっとだけプリクラそのものの歴史について触れたいと思います。
プリクラはいつ頃始まった?
プリクラの機械、いわゆるプリ機が世の中に登場したのは1995年。“プリント倶楽部”という商品名は、発売元のアトラスという会社が付けたブランド名、現在は親会社のセガによって商標登録もされているんですって。
確かにママ世代が中学や高校生だった頃、プリクラはある種の社会現象だったように思います。『これが私のコレクション!』と言わんばかりに、分厚いアルバムをみんな持ってましたから・・・。
その後は様々な機能がプラスされ、独自の進化を遂げてきたプリ機。“〇〇盛り”や“美白”などは当たり前、超可愛く撮れる新機種が登場したと聞けば、そこに長蛇の列ができることもしばしばですよね。
飲みの帰りにみんなで撮ったり、とにかく基本は数人で一緒に撮る、というのが多くの人の中にあるプリクラのイメージのはずです。
「ひとり」でプリ機に入るといえば、それは何かの罰ゲーム!?それは昔も今も変わらないのではないか、そう思うのがごく一般的な気がします。では再び本題に戻り、なぜに「ひとりプリクラ」なのかさっそく考えてみましょう。
人はなぜ「ひとりプリクラ」をするのか?
それは、おひとり様ブームの流れ!?
ひとり焼肉、ひとりラーメンにひとりカラオケ。昨今のひとり〇〇を上げれば、これ以外にも結構あるような気がします。そもそも、ひとりで焼肉を食べてはならない!という決まりがあるわけでもありませんよね。
でも常に誰かと群れていたい人からすれば、独り(ひとり)は孤独そのもの。おひとり好きの価値観である、独り=気楽さとは、おそらくかけ離れたものです。
そこで今回の「ひとりプリクラ」が支持されている理由はどうかといえば、先のどちらとも違う、新たな価値観の存在というものも見えてくるようです。
プリクラの加工技術が底上げ!?
ところで、現在のプリクラ機といえば機能満載で盛り放題。落書き機能なんて可愛いもので、いかにも女子が好みそうな可愛い色のフィルター加工や、シーン別にBGMが流れたり、またある時は体をくっつけるだけで勝手にハートが出てきたりと本当に至れり尽くせりですよね。
あれもこれもとやっているうちに、別人級の仕上がりになることもプリクラならでは!?決して珍しいものではありません。実はこのプリ機の性能が上がっていることと、ひとりプリクラにはとっても重要な関係があるようなんです。
ひとりプリクラが来てる、本当の理由
変身願望としての「ひとりプリクラ」
デジタル写真は、その場ですぐに削除できるメリットがありますよね。さらに今までは専門家しかできなかったレベルの修正や加工の技術も、スマホやパソコンを使って誰でもできるようになってきました。
さらにそのハードルをもっと身近な位置にまで下げてくれたのが、実のところプリクラではないでしょうか。
その日のファッション、その日の気分で自由に自分をカスタマイズすることは当たり前。だからこそ自分好みの盛りを簡単に実現させてくれるプリクラは、ひとりで撮りたい!この理屈なんだかわかるような気がします。
さらに、ひとりプリクラを好む人の価値観は気楽さをもう一歩突き抜けた、ひとりでなければならないこんな理由もあるようなんです。
全てはこのために!?
プリクラに縁の薄い方には驚きかもしれませんが、今は撮ったプリクラをデータ化し、自分のスマホや携帯に送る事もフツーにできます。昔のようにシールとして保存したり、誰かと交換したりの使い道だけではなくなっているのが現在のプリクラです。
また、そのデータを元に別のアプリでオリジナルの加工をすることもできるため、ひとりプリクラをしている人の中では、自分のSNS用のアイコンとして使うケースも多いのだとか。
誰が始めたか知りませんが、本当に頭が柔軟でステキなアイデア!女子の多くが求めるであろう美しい肌色や質感、細かい顔のパーツ修正などなど、それは誰かと一緒に映らない写真の方が、ずっとやりやすいに決まっています。どんなドヤ顔だって自分一人なら気になるはずもありません。
思う存分自分を残す方法、これがひとりプリクラが来ている本当の理由なのではないでしょうか。
さらにデータ加工を極めるには、プリクラの背景色を「白」にするのが基本なのだとか。そうやって出来上がったアイコンで自分のTwitterやインスタグラムのフォロワーを増やすのだと言いますから、もはや遊びの範囲を超えているようにも思えてきます。加えてご紹介するならば、ひとりプリクラには、もう一つこんな楽しみ方も存在するようですよ。
ひとりプリクラは芸能人から派生!?
ひとりプリクラブームは一般人の楽しみだけでなく芸能界にも来てる。このことには先にちょっとだけ触れましたが、その中でも目立っているのがモデルの藤田ニコルちゃん。独特の視点から発せられる言葉やフランクな姿勢からも、若い女子たち中心に大人気のモデルさんですよね。
さらに彼女のファンの中では、自分のプリクラとニコルちゃんの画像を合成して楽しむのが流行っているのだとか。
またこの方法を使えば、好きなキャラとの合成だって可能なので、きっとビックリするようなシチュエーションで作られた合成写真がこの世に存在することも間違いないと思います。
ただ一つ、この流れで不思議なのは、おひとりで盛り放題に盛った写真を、お友達のそれとさらに合成する人もいるということ。
結局は独りぼっちが寂しいのかな!?と思ってしまいますが、盛る工程に限っては、やはりひとりにこだわってといったところでしょうか!?自分をプロデュースして表現することもお仕事の一つである芸能人。
例えば熱心なファンとニコルちゃんのような関係で許されていることもあるのでしょうが、肖像権の侵害につながるような加工は絶対にダメ!あくまでも個人の範囲内に留めておいてほしいなと考えます。
これでフォロワー数アップ!?ひとりプリクラならこのポーズ
おすすめのポージングを紹介!
では最後に、自分のSNSを盛り上げ るためには欠かせない、ひとりプリクラにおススメのポージングについて、ご紹介していきます。
可愛く盛る
プリクラポーズといえば誰もが思わずやってしまう、“ピース”や“ハート”のポーズ。中でも女の子っぽさを強調できるおススメが、片目をハートで囲むような形。ちょっとトリッキーさをプラスして舌をペロッと出すのもカワイイですよ。海外のアーティストをお手本にするのも◎です。
クールに盛る
最近よく見かける形ですが、“虫歯ポーズ”も面白くていいですよね。「ひとりプリクラ」なんですから、思い切り痛そうに神妙な顔を演出するのがおススメです。この虫歯ポーズを使っている芸能人の方も最近多いようですね。
芸能人風に盛る
モデルさん達のポーズも参考にしたいお手本はたくさんありますよね。この記事でもご紹介した藤田ニコルちゃんをはじめ若いモデルさんたちのしぐさはどれもキュートで、思わずツイートしてみたくなるのもわかります。
最近では池田イライザちゃんの“イライザポーズ”。顎を摘まむような形に小顔効果もあるというので、特に女子受けするポーズみたいですよ。
ヘン顔で盛る
やっぱり、ひとりならではのヘン顔。お笑い芸人“ピスタチオの白目ポーズ”は思わず二度見のインパクト!是非恥ずかしがらずにやりきってくださいネ。
アイコンとして機能するかは分かりませんが、あえてはっきりした形をとらず、激しく動いて画像を散すという荒ワザもありです。こちらはくれぐれもプリ機が壊れないようご注意を。
まとめ
世界中どこにいても、リアルタイムの情報を共有することができる時代です。SNSの中で、いかに周りと違った個性を発揮できるかというのは、フォローワーの数にも影響するものですよね。
今回ご紹介した、上手く自分を盛るツールとしての“ひとりプリクラ”、年齢に関係なく、少しでも興味を持ったらためしてみる価値、ありそうですよ。
日本人は自分をプロデユースすのが苦手でシャイ、そんな既成概念はもう古いみたいですね。