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輪廻転生って英語で何ていうの?六道からの解脱?意外と知らない身近な宗教、仏教のお話

    私たちが日常生活の中で、宗教を感じることはほとんどないと思います。それは、日本人にとって、生きるための規範となっているのが、躾であり、絆であるからです。躾、絆は、日本人の特性とも言える性質であり、古代から受け継がれている習慣なのです。

    既に、魏志倭人伝に書かれているように、中国人は日本人を見て2つのことに驚きました。礼儀正しさと綺麗好きということです。この2つこそ、日本人が日本人であることの証明にも繋がる品性なのです。

    1.暮らしの中で感じる輪廻転生

    1.魚をさばいて食べる。肉を焼いて食べる。

    私たちは魚や肉を食べます。また、精肉された肉の前に、本来の姿をしている家畜を私たちは目にしています。その間に処理される過程があります。なかなか目にすることは無いでしょうが、釣った魚をさばいて刺身や鍋料理にすることを間近で目にすることがあります。

    その時、私たちは生き物を殺して自分たちの命を繋いでいることに対して初めて、感謝の気持ちを持つことを覚えます。同様に、食肉に対しても想像できるのです。自然界と人間とは密接な繋がりを持っていることを実感するのです。

    そして、その時、もし、魚や豚が自分だったらどうだろうとさえ思うのです。なぜ、魚や豚は殺されなければならなかったのか?私たちが生きるためには、それらの命は必要なことなのに、その理由を求めたくなります。

    2.出会いと別れ。-偶然の中に必然性を求める。

    学校や会社で友人と出会い、別れる。また、偶然出会った男性と仲良くなり、そして別れる。運命的な出会いなどあるのでしょうか?ではなぜ、この人と出会ったのか?それは必然だったと思えないでしょうか?

    前世のどこかで出会っていたかもしれない。意識の深い所で共感できる感覚は、絶対に何かしらの繋がりがあったに違いない。全くの偶然の出会いに運命的なものを感じた時、その背後には、何かがあると思ったりしませんか?

    3.人間関係がうまくいかない。-人の評価と尊厳。

    自分の個性を押し殺して相手に合わせる。自分の考えを押し通そうとして他人とぶつかる。上司の意見と合わない。否定される。人間性さえも否定的に見られてしまう。何故でしょうか?

    2.英語で考えてみる

    輪廻転生を一語の英語で表わすとリ・インカーネションとなります。この言葉は映画や音楽のタイトルに使われることがあり、ビジュアルとしてのイメージとして知られています。しかし、意味を考えた時、それは次のような言葉に置き換えられます。

    エンドレスサークルの形で生(バース)と死(デス)が繰り返される。そして、そのサークルがトランスするということです。これがヒンドゥー教の原理・原則(プリンシプル)とされているということです。(The endless circle of birth, death and rebirth, or the circle of transmigration.)

    英語で考えるとそれまでの曖昧な言葉の概念に明確なイメージが確立されます。

    3.仏教で言う輪廻転生

    1.古代インド思想

    輪廻転生という考えは、古代インドの思想から始まっています。それは、紀元前イラン高原に居たアーリア人がインドに南下し、征服したことに始まります。征服者は住民たちを従属させるために思想的必然性を植え付けます。

    2.カースト制と熱帯という環境

    征服者は身分を作り上げ、低い階層に居る理由を前世の行いに依るものだということで納得させます。熱帯にある環境においては、物はすぐに腐ってしまい、形を変え、全く違ったものがそこから生まれます。

    それは、形を変えて再生しているかのようで、まるで循環しているイメージが出来上がります。

    3.日本の環境・風土に適応

    日本は熱帯ではありません。四季がはっきりしていて、しかも、南北に長く、気候も変化に富んでいます。島国で、或る民族に征服されたということもありません。身分はありましたが、それはカースト制のような激烈な差別ではありませんでした。

    4. フィクションとしての思想

    仏教の基となる教義の輪廻転生の環境であった熱帯でもなく、身分制も激しくない日本において、国家による保護の下、体制擁護のイデオロギーとしての仏教が誕生します。

    それは、当時の中国の中央集権化された政治体制や、進んだ文化を効率的に取り入れるために、宗教も利用できる部分は利用しようという柔軟な考えによるものです。

    やがて、仏教は民衆信仰へと移っていくのですが、時代が下がっていくにつれ、体制側との妥協の産物として檀家制度が出来ます。ここで経済的保障を得たことで、宗教的権威が衰退していきます。日常生活における宗教的な意味合いは無くなるのです。

    この精神世界と死後の世界観との境界線は曖昧で、私たちは、フィクションとしての仏教の世界観としてファンタジーとしてのとらえ方が一般的ではないでしょうか?

    そういうものとして考えて欲しいのです。心のありようとして考える。リンクしている世界とでも考えて貰えれば良いと思います。

    寓話の中にも物事の本質を見つけることができます。この古代インドの世界観から日本の仏教に進化することで高い精神性が付いてきました。それは、あのアップルの創業者のスティーブ・ジョブズが仏教-特に禅の精神性に傾倒していたことからもわかります。

    アメリカで起きている仏教に対する関心の高さには驚きます。それはあらゆる階層の人々に受け入れられているからです。人間の欲望を捨てたその先に希望が見える。マネーゲームの行き着く先の限界を見たのでしょう。

    4. 六道って何?

    チベット仏教などでは、死後の世界として6つの厳格な世界として認識されていますが、日本の仏教界では、この6つの世界は心の状態を表す世界だとされています。

    しかし、私たちは芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」「杜子春」で、この世界を知っています。そこでは、死後、生前の行い次第で閻魔様に振り分けられ、6つの世界で生と死を繰り返していくという苦痛を与えられるということです。

    ここでは、死後の世界であり、また、現実の世界にも通じる概念でもあることを示します。

    1.天道(Heaven)

    天人が住んでいる場所です。天人とは人間よりも優れた存在です。寿命が長く、苦しみも無い。空を飛べ、享楽的な生活ができるとされています。しかし、死が訪れるとこの世界から去らねばなりません。
    現実の世界にも、恵まれて財と権力を手にした状態の人がいます。しかし、やがて死は訪れます。限りある期間ではありますが、欲望が満たされた状態にあります。

    2.人間道(Human)

    私たちが住む世界です。悩みや苦しみが多い反面、楽しみもある。あなたが現実に経験していることがそのまま続きます。苦しい人生であった人は、再び同じ苦しみを味わうことになります。

    3.修羅道(Violence)

    阿修羅がいる世界です。争いごとや戦いが絶えず行われ、心がすさんだ世界です。生前、善行をした反面、悪行も多くした結果、この世界になるとされています。興福寺の阿修羅像が人気ありますが、性別は不明です。女性から見ると美男子に見え、男から見ると美女に見えるのでしょう。

    4.畜生道(Beast)

    家畜の豚や牛などの動物の姿になる。欲望のまま、怠惰な生活を繰り返す。自分の考えがなく、本能のままに行動する。現実の世界でも居ますね。人間としての尊厳を失うことに何ら抵抗の無い人たちです。

    5.餓鬼(Hungry Ghost)

    常にお腹がすいている状態が続きます。飢餓状態にあります。人間にとって食べることは最低限生きるのに必要なことです。それができないということは、全ての感覚が食べ物のことに集中し、しかし、それが満たされない。お腹が膨らみ、後は骨と皮だけの姿になります。

    現実の世界でも、食べることに執着している人たちがいます。それ以外のことにはまるで関心を示さないような人たちです。食べることにつながることでも、他人に対して想いやることをしない人たちのことです。

    6.地獄(Hell)

    地獄のような、という形容をよくしますが、この世界はあらゆる責め苦を受けることになります。地獄絵図などで見たことがあると思います。

    のこぎりや斧で切り刻まれる。岩で押しつぶされる。鉄の臼で摺り潰される。鉄板で焼かれる。串焼きにされる。下を抜かれ体中に釘を打たれる等々……です。現実にはありえない身体的な苦痛を受けるわけです。

    7.そして解脱(Deliverance)

    最終的に私たちは、この6つの世界から抜け出すことを目指します。それは、あらゆる欲望の支配から逃れ、物事の真実を見る目を持った人格として最上の位置まで行きたいと思います。それが悟りです。

    現実世界でも、私たちにはあらゆることに欲望があります。それを得るために様々な苦労をしています。そのため、ある時は修羅のごとく、またある時は餓鬼のごとく振舞うことになるかもしれません。

    スティーブ・ジョブスは、禅の教えをヒントにアップル社を作りました。

    それまでの大型コンピュータから個人が使うパソコンの世界にしました。コンピュータグラフィックで映画を作るということを始めました。携帯電話をiPhoneにしました。iTunesでネットから音楽を、という文化を作りました。

    彼は誰かに突き動かされるように、自らの欲望ではなく、解脱を目指して修行する僧のように働き、実現させていきました。彼の生きざまこそ現代における仏教そのものだとも言えます。

    まとめ

    日常の中でなかなか宗教を考えることはありません。しかし、多くの国にとって、生活の基本となっているのは、宗教の教義であり、生き方の基本です。日本においては、生活の基本に躾と整理整頓が既に備わっています。それは日本の特性です。

    現在、海外においては、仏教の教えを高く評価することが増えてきています。それは、仏教が、欲望の果てには破滅があることを見抜き、無になることでそれらの煩悩から逃れることができるとしているからです。身分や貧富の差に捉われない価値観がそこにあります。

    瞑想の中で自分と向き合うことで、本来の自分を自分自身で見つけ出すことができるという方法論として評価されています。

    輪廻転生の6つの世界は、本来、死後の世界として描かれていたものです。しかし、私たちが生活を営む上で、現実社会の心のありようとして、その投影としての世界観だと捉えることで、仏教が生活に寄り添うことになります。

    ここで示したいくつかの英単語を使えば、外国の方に日本で育まれた仏教の教えをコンパクトに説明できると思います。

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