家庭内別居状態は修復可能?解消方法3選!離婚の危機を回避して夫婦仲を取り戻そう
2018.02.06
この記事は2017年3月27日の記事を再編集したものです。
皆さんは、新婚の時は毎日のように幸せだったのに、子供が生まれて長時間一緒に暮らしていくうちに、旦那と心が遠くなっていくような気がする…そんな経験をしたことはありますか?
そんな段階に入ってしまうと、子どものために離婚するわけにもいかないけれど、だからといって仲良く過ごすことも難しい、となるでしょう。考えた末に、家の中でまるで他人のように過ごす家庭内別居をすることに…なんてこともあるかもしれませんよね。
今回はこのように家庭内別居にまで至る不仲だった夫婦が、また元の関係に戻れる秘策について紹介したいと思います。
家庭内別居からの修復方法は?
家庭内別居の定義は?
すでに夫婦仲にヒビが入り、心が離れて夫婦生活は破綻状態、それにもかかわらず同じ家に住んでいる状態を「家庭内別居」と表現し、ひとつ屋根の下に住んでいるのに、まるで全く知らない他人のように生活する状態を意味します。
家族としての憐憫すら残ってはいないけれども、ただ知り合いの知人であるように同様の自宅で同棲している場合もあります。
しかし、このような段階まで辿り着いたということは頭の中で本当に離婚をするのが良い方法であるのか真剣に考えているという証拠であり、後悔ない判断を下すために一度家で別居してみることに決定したという状況でしょう。
これは双方の同意があり、状況によって二人がすでに離婚に合意した状態だと言ってもすぐに別居できる状況ではないので、このような決定を下した場合もあります。夫婦はもともと同居の義務があるので、味方を変えれば本当に離婚するよりは良い方法であるとも考えられます。
もし自分勝手に家を出てしまうと、後で離婚の裁判をすることになった時、一方的な同居の解除による同居義務違反者として判決が出てしまい、本人にとても不利な結果をもたらす場合もあります。
そんな夫婦関係を家庭内別居から修復させる方法は?
「まずはなぜ家庭内別居をすることになったのかその理由を考えてみる」
結婚をして子供が生まれ、ずっと幸せな予定であったのにどうしてこのような形になってしまったのかについて真剣に考えてみる必要があります。
一般的に夫婦が家庭内別居状態といえば否定的に捉えてしまう傾向がありますが、別の視点から見てみると、むしろお互いの問題点について新たに気付くきっかけとなり、それを乗り越えれば一層良い夫婦仲になる可能性があります。
基本的に家庭内別居をし始めると世間の目が気になるところでもありますが、何よりも子どもの情緒や心の傷を考慮し、完璧な離婚や別居ではなく家庭内別居を選択する場合が多いですが、深刻な場合はそれさえも放棄して離婚を選択する方々もいます。
ですが、もしまだ改善される些細な可能性があるのならば、肯定的に捉え、最大限お互いに理解してみようと努力し、少しずつ会話してみるといったところから始めるのがいいでしょう。
「お互い譲り合う気持ちを持つ」
家庭内別居をやめて関係を修復したいと思うなら、先に相手が自分のためにやってくれたことや、この人がいて解決できた重要なことが何だったのかを再確認し、その存在の必要性について気付くことが重要です。
これは、物だけでなく人でも同じことですが、何でもそばにいるときは気付かなかったことが、失ってからその大切さを知るようになることってありますよね。
普段家事を手伝ってくれないがために、一人で無理して全部していたから不満が積もりに積もってしまった…そんなこともあるでしょうが、彼がいてよかったことも明確に多かったはずでしょう。
そのため家庭内別居となってしまった状態でも、それは相手がどれだけ自分にとって大切な存在なのかをもう一度確認する貴重な機会でもあります。
このように相手の大切さについて気付いたら、ゆっくりと和解できる方法を探していきながら自分も相手に譲歩していくという気構えを持つことが重要です。昔、とても腹が立ったため口げんかをして心にもない暴言をつい口にしてしまったなど、お互いがお互いに近い存在であるだけに、ぶつかることもたくさんあると思います。
しかし、血の繋がった実の兄弟や家族ではないですし、お互いに誤解が生じたり価値観に違いがあるのは仕方のないことです。もし、性格の相違などにより別居まですることになった場合は、これを機会に理性的に会話を交わしてみながら尊重という言葉を心に留めておく必要があるでしょう。
「仲直りの方法は意外と自分の近くにある」
お互いに疲れて家庭内別居を始めるようになってしまっても、肯定的に考えればお互いの短所を完璧に知っているというのはある意味最高の武器になったりします。
結婚序盤は緊張してあれこれ気を使うことが多かったのであれば、家庭内別居を解消したその後はむしろお互いについてよく知っているためにぶつかることが少なくなり、お互いに自然で楽な関係になっていくはずです。
また、今この段階で本当に別れることになり新しい人と出会ったとしても、すでに一度失敗してしまっている経験のせいで普段より数倍もっと自分の短所について気を遣うようになるはずであり、新しい相手と上手くいくように努力をしても、成功するという保証もありませんし、そうなればストレスを受けることもますます増えることになりかねません。
さらに、実際に家庭内別居することになれば、そうした事実を受け止めることで、たくさん気持ちが揺れることもあるでしょう。
ですから、一緒にいる相手が最高のパートナーということを悟り、今とは違う方法でお互いに接していき、今度はお互いを癒すことのできる関係に発展することが重要です。
その過程で少しプライドが傷つけられてしまう事もあると思いますが、未来の二人が幸せになるのなら多少のプライドは捨て、謙虚になるくらいの心持が必要でしょう。
家庭内別居のデメリットは?
子供への影響
夫婦喧嘩をよくしながらも、子供のために離婚はしないという夫婦は多くいることでしょう。事実、子供は親がけんかをしたり、何の会話も交わしていない姿を見たりすることで、心に大きな打撃を受けているのです。
問題は離婚の前に、親の関係が悪いこと自体がすでに子供に悪影響を及ぼしているということです。これは間違った家族像を与えてしまうことになるだけでなく、過度なストレスによって子供の健康を妨げたり、問題のある行動を起こす場合もあります。
子供に最も良い家はより良い環境と同時に仲の良い両親の間で笑ったり安心しながら幸せに過ごせる家です。
ただ親がいるのが子供のためだと考えていたならそれは大きな間違いであり、本当に子供によい両親になりたいのなら、真剣に落ち着いて夫婦間の会話を交わしながら家庭内別居状態をすぐに解決することが何より重要です。
嫌いな相手と同じ空間にいること
家庭内別居をし始めると、寝ることも食事をすることも全部別にすることになりますが、同じ家で同棲している以上完全に顔を合わせないというのは不可能に近く、状況によってはいやでも会話をしなければならない時があります。
いくら彼から生活費をもらっているとしても、彼のために何かをしてあげるのが極端に嫌になっていくはずです。そんな瞬間が耐えれないほど苦しいがため、結局、食事も別に掃除も別にという厳重なルールを作るしかない状況に陥ってしまいます。
そうなると、生活費も受けにくくなる状況が迫ってきます。このように、嫌なのにもかかわらず相手と顔を合わせなければならない瞬間が多いという点が家庭内別居の短所だともいえるでしょう。
そのようなギスギスした家庭内別居を続けるよりはお互いが歩み寄り、好きだから結婚したという気持ちを思い出し、相手が嫌いだからといって拒絶するのではなく相手を許容する余裕を持って夫婦の仲を取り戻すべく努めることが望ましいでしょう。
相手が病気にかかった時の対処
普段は顔を合わせずに、それぞれのパターンで生活するところまではよかったとしても、もし一人の体調が悪くなった際にはどうすればいいのかたくさん悩むことになるでしょう。
相手が風邪をひいて熱でも出したら、薬を買ってあげたりお粥を作って部屋まで持ってあげるのが一般的な姿なんですが、これを別居中に実施すると思うととても困った状況になります。
顔も合わせたくないほどに憎い相手なのに、そうだと言っても一応は夫だから、病気について知らないふりをすることができるわけでもなく、看病が必要となるほど体の調子がよくないのならますます立場が苦しくなるはずです。
このような状況は長い時間の間、一度や二度程度で済まないことであり、このような状況が本人たちにも、そして子供がいる場合は子供にも全くよくないといえるでしょう。
看病は愛情をもってしてあげるべきですし、看病をしているうちになくなったと思っていた愛しさが込み上げてくることもあるかもしれません。家庭内別居をしているとメリットもあるかもしれませんがデメリットもこのように多いため、解消に努めてあるべき夫婦の姿に戻ることがやまり好ましいといえますね。
親戚との付き合い
自分の親または義父母が今現在2人が家庭内別居中であるかどうかは知らないかもしれないですし、逆に知っている可能性もありますが、場合によっては親戚たちの前で普段のように仲睦まじい夫婦を演じなければならず、もし2人の家庭内別居について知っているならそれはそれで相手もどう対処すべきか困ってしまうはずです。
さらに、二人の間に子供がいるなら状況はさらに厳しいものとなってしまいます。中には、夫に対しては嫌な気持ちがあっても、親戚たちは親切な人たちが多いおかげで仲良く過ごしている方もいるようですが、これは極めてまれなケースです。
一般的には夫が嫌なら、それだけ夫の親戚たちも自然に嫌になっていき、夫をこういう人に育てた彼の両親も憎くなるくらい悪い状況となるでしょう。
ある程度の距離が離れていてしきりに会うこともないならさほど心配はいりませんが、もし物理的な距離が近い場合にはかなりストレスを感じることになるのではないでしょうか。演技していると疲労も大きいですし、親戚に対して良心が痛むこともあるでしょう。
親戚付き合いだけでなく夫との交流すらも苦痛と感じてしまっているのなら余計に、家庭内別居をすることになった、しているけれど修復したいと思っていて前のような夫婦仲に戻りたい、など、親戚や周囲の人に相談してみることも新たな解決方法の道を開くきっかけになるかもしれませんよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
幸せになりたくてした結婚。そして子供が生まれてから幸せな日々が続くと思ったけれど結婚生活というものはそう思い通りには行かないものです。
別居や離婚を選択するほど随分努力し、考えた上での結論なんでしょうけれども、二人が別々にリフレッシュする時間を持つことで頭を冷やす期間を設け、お互いの欠点を徐々に理解していく時間を持つのも二人の関係にいい影響を与えるかもしれませんよね。
ですので、本当にこの家族を守りたい、そして子供に嫌な思いをさせたくないと思う方々はこれまでの内容を参考にしつつ、ぜひ仲直りに挑戦してみてくださいね!