セックスレスが原因で離婚する割合を紹介。離婚回避のため妻が気を付けるべきこと3選
2018.07.05
セックスレス、かつては顔を合わせてデートをすれば最後はホテルで身体を重ねる。恋人のデートの定番の流れが一緒に暮らすようになり、結婚して毎日共に過ごす様になると気が付けば、何か月もそうならないのが普通になってしまっている。
そんなことが日常になっているうちに気付けば相手の事が好きかもわからなくなり、やがて離婚に……こんな最悪の未来を防ぐためにもここでは、セックスレスが原因に離婚に至る割合や、離婚回避のために妻が気を付けるべき三つのことなどをご紹介いたします。
セックスレスが起こる理由とは
忙しさと生活リズムのズレ
夫婦間におけるセックスレスの原因の一つとしてよく挙げられるのが忙しさから来る生活のすれ違いです。日中、共働きであろうとも夫婦で同じ場所にいる可能性はほぼないでしょう。
専業主婦の家庭であれば、妻は家に、夫は会社にとそれぞれ別の場所にいます。これも恋人関係の時であれば休憩時間ごとに連絡を取り合ったりと密に時間を共有することもあるでしょう。
ですが、夫婦になりしばらくすると「まぁ、家で会うし」と連絡を取らなくなったり、連絡が来ていても仕事や家事を優先して返事を後回しにしてしまうこともしばしば。そういった小さな連絡も実は重要なコミュニケーションの一つで、ここが無くなってしまうことからズレが生じていくのです。
夫にとっては休日も、妻にとっては休日では無く、たまの夫が家にいる日なのです。既にその時点で妻と夫ではそういった認識のズレが出来ています。夫は疲れを癒したいと考え、自分の時間を作ろうとしますが、妻は二人の時間を作ろうとします。これは大きな違いであり、お互いのことを勘違いしてしまう原因にもなりえます。
夫は妻が自分を休ませず自分のことだけ考えていると感じ、妻は愛しているからこそ二人の時間を過ごそうとするのにそれを拒否する=夫は自分を好きじゃない、と誤解がやがて不満へと変貌していき、そのうち互いに顔を合わせるのも嫌になり、そして軽いスキンシップはもちろんセックスは無くなってしまうのです。
愛情のマンネリ
愛情の形は人それぞれですが、これも人は劣化していくのです。恋人である間は、法律的にも特に縛りがあるわけではありませんが、婚姻届けを一度書いて提出するとそれは国に受理され公的に二人は夫婦としての括りが付きます。これは、実のところ内心に別れられない、もしくは別れてはいけないという義務感を植え付けてしまうのです。
もちろん正当な理由やきっかけがあれば離婚は可能ですが、少なくとも口約束に近い恋人関係と比べると難易度が上がるのは当然のことです。これはそれが重荷にもなるというお話です。人間は誰しも大なり小なりの束縛を嫌います(中には束縛されたい方もいるでしょうが)。
そのため相手に対してどうこうではなく結婚しているということ自体が人によってはストレスになってしまうことがあり、そのストレスが少しずつ相手への愛情に曇りを見せ、マンネリが生まれてしまいます。
マンネリというと自然に勝手に時間経過で出てくるように思う方も多いでしょうが、生まれるものには何かしら原因はあるものなのです。原因があるということは改善も出来るということになりますので、ご心配はいりません。この後でそれらもきちんとご紹介させて頂きます。
セックスレス夫婦の実態
会話が少ない
セックスも一つのコミュニケーションの方法であり、コミュニケーションにおける初歩中の初歩にして一番手軽なもの、それは会話です。その会話が出来ていない。もしくは少ないとそれは相手への理解度の低下に繋がります。
言葉が少ないということは相手の心情や状況を察するにも大変困難となります。普段から会話があるのであれば、無くなった時にも察することが出来ることもありましょうが、普段から少なければそれは不可能に近いものになります。
そうして少なくなった会話はそのうち慣れてしまいます。話さないことが普通になっていき、お互いへの関心、興味さえも薄れていきます。興味のない相手にセックスをしようとは思わないでしょう。
相手がわからない
会話のくだりであったように理解度が低下すれば、相手のことがますますわからなくなっていきます。行動の意図がわからなければ、時に人は邪推してしまい。相手にそんな気が無くても悪いようにとらえてしまいます。これが続くと大きな不信感になり、小さな歪の種となります。
人は本能的に未知のものへの恐怖心を覚えます。特に夫婦といっても元々は他人、簡単に相手への不信感は募ります。それが恐怖になり、不安や焦りに変わって関係はどんどん劣悪なものへと変貌していくのです。
愛憎入り乱れるという言葉があるように愛と憎しみは表裏一体、愛しているからこそ憎く思えてしまうこともあるのです。
不信感がやがて疑心暗鬼に
些細な事から出来た不安や不信感は時間を増すごとに疑いになり、嫌な想像は勢いをつけて悪魔のように囁きを始めます。こうなっては、もう最悪の結末までカウントダウンといったところでしょうか。疑いだすと物事はキリがありません。
平時であれば、ごくごく自然に見過ごせるような一挙一動までもが怪しく不審に見え、ついつち問い詰めるような形で相手に迫ってしまい怒りを買って、もめ事に発展する。
こんな風になってしまった頃には既に夫婦間の信頼関係は完全に破綻しており、セックスはおろか相手の身体に触れることも相手が触れていたものにすら嫌悪感を抱いてしまっているかもしれません。
そして仮面夫婦へ
セックスレスが続き、もはや配偶者と同じベッドで眠ることすら不快になってしまう。しかし離婚には至らず、「外で恋人を作ってくれた方が楽」などと考えてしまう。配偶者に興味も関心もないので、自分自身も外で恋愛を楽しむようになる。
その背景には「バレても罪悪感がない」「配偶者には愛情がない」という冷めきった感情があるためです。ふつうの夫婦関係であれば、配偶者以外の異性と関係を持ってしまうと罪悪感を持ち、相手や周りに隠そうとしますが、愛情が冷めきってしまうと「相手がどう思おうがどうでもいい」と感じてしまいます。
また「夫(または妻)はどうせ外に恋人がいるだろうがどうでもいいし、むしろ外で処理してくれた方が楽」などと、配偶者の異性関係にも関心がなくなってしまい、どんどん夫婦間の距離が開いていきます。
そうなるともはや手のほどこしようもなく、結婚しているけど夫婦としての関係は成立していない「仮面夫婦」となっていくのです。
離婚の原因とは?セックスレスとの関係は?
性交渉の年齢別夫婦割合
夫婦の平均のセックス頻度はどのくらいでしょうか?相模ゴム工業の調べによると、夫婦(カップル)の年代別のセックスの回数は20代で月に4回、30代で2.7回、40代は1.8回、50代では月に1回程度という調査結果が出ています。全体の平均回数は月に2回程度ということですね。
年代があがるにつれ頻度が減っていくのは、仕事や家事の疲れが原因であったり、忙しさによって配偶者(カップル)とのすれ違いが原因となることも多いようです。
結婚して子どもが生まれると女性は母親として生活するためますますきっかけがなくなり、また40代以降になると女性の性への欲求が減るということもあるようです。
男性側の欲求により、頻度は少ないものの夫婦関係でのセックスを継続させている、また恋人間でのセックスを楽しんでいるということもあるようですが、様々な要因により、セックスレスが現実的に深刻になっている夫婦(カップル)も多いと言えますね。
実は問題は別に??
セックスはあくまでも……というのは既に上でも書かせて頂きましたが、やはり離婚の原因としてよく挙げられるのは浮気問題でしょう。けれど、ここで少し視点を変えてみましょう。浮気の原因とは?というところにです。
浮気はもちろん理由なくには行われません。例えば浮気相手が魅力的だったから、これも一つの理由ですが、よく弁護士や裁判などで語られる浮気理由には
『寂しかったから』
というものもあり、案外魅力を感じたから新たに求めたというよりは現状に足りないものを埋める為にという風な理由が少なからずあるのです。
では寂しいとは?これはもうおわかりかもしれませんが、理解がない事。もっと深く言うのであれば、理解しあえていた相手のことがわからなくなり、不安になったというところでしょう。そう原因はコミュニケーション不足からくる疑心暗鬼が根底に見え隠れするのです。
離婚回避のためにあなたが知っておくべき3つの対処法
些細な気遣い
中々、コミュニケーション不足を解消しようとしても会話をする機会を作るのは仕事も相まって難しいでしょう。しかし、コミュニケーションに多くの言葉はいりません。
疲れている時には優しく労わってあげて下さい。男は意外にも一言に弱いのです。逆もしかりで疲れていたり落ち込んでいる時に言われる小言はとても傷つき消耗します。ですので、疲れているのがわかればそっと一言、いつもありがとう。
そんな一言を笑顔とセットで言われたならば、男はたちまちにやる気に満ちてきます。何だかんだ言っても男は女性の笑顔に弱い生き物です。頼られていると自覚することはモチベーションやテンションにそのまま直結するのです。そして、たった一言でも愛は伝わり、ちゃんとしたコミュニケーションになるでしょう。
伝えたい言葉は正直に
男は女性に比べると鈍感で勘が鈍く、言葉の解釈が下手な人が大勢です。その上、仕事終わりともなればさらにその能力は低下します。なので、言いたいことや伝えたいことははっきりと言ってあげて下さい。
特に優しい言葉はそのまま直球に言ってあげると効果的です。努めて曖昧な話は避けて下さい。男は短気で結論ありきの話を好む傾向があるからです。
不満も言って構いませんが、様子だけ見て機嫌良さそうな時に回りくどくしつこくならないように真っすぐ改善を求めて下さい。男はそのぐらいズバッと行かないと理解が出来ないと知りましょう。
妻であることを忘れない
これは、よくある話ですが結婚して子供が生まれて母親になってしまった。当たり前のことですが女性には綺麗でいてもらいたい、その願望はどんな夫でも多少は持ち合わせているはずです。なので、奥さんが化粧やファッションにズボラになっていく姿は夫にとっては酷く悲しく映るので、これが気持ちのわだかまりになることも……。
あなたとしても女性でいたくないことはないでしょう。けれど、忙しさや疲れはその意思を奪っていきます。だから出来る範囲で大丈夫です。夫が常に見ている自覚を持って妻であることを忘れなければ良いのです。
そうしていれば、夫の方からプレゼントで美容関連のものなどを送って来ることもあるでしょう。もし、プレゼントされたら、それはあなたへの不器用なラブレターだと思って下さい。もらった日はめくるめく愛を育む夜をあなたから誘ってみるのも良いかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか?セックス、それは夫婦間の大事なことであり、心を理解する一つの方法です。セックスが減るということは色んな理由がありますが、コミュニケーション不足がその中でも良い意味でも悪い意味でも多大な効果をもたらすことはご理解いただけましたか?
セックスレスから離婚になる前に『最近、セックスが減った。何でかな?』と疑問を持って気付き、コミュニケーションは取れているか自身を見直してみて下さい。ちなみに離婚率の低い国では『愛してる』を毎日言い合うというルールを決めている夫婦が多いとのこと。