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紫蘭(シラン)の花言葉 切ない意味の由来にはギリシャ神話の悲話が隠されていた!

    柴蘭(シラン)という花をご存知でしょうか?  「蘭」という名前がつく通り、蘭の仲間の花でもあります。とても美しく、園芸でも育てやすい花のため人気のある品種だそうです。

    そんな柴蘭ですが、実は花言葉にはとても切ない逸話が由来しています。また、柴蘭の名前にもなっている蘭の意外すぎる語源にも注目して頂きたいです。最後まで読んでみると、まさかそんな意味があったなんて!と驚くこと間違いなしです。

    今回はそんな柴蘭についてご紹介いたします。

    1.紫蘭とはどんな花?

    柴蘭はこんな花だった!

    • 科・属性 ラン科シラン属
    • 別名 柴蕙(シケイ)、紅蘭(ベニラン)
    • 英名 urn orchid、Winter sweet
    • 原産地 中国、日本など
    • 色 紫色、赤紫色など
    • 開花時期 4月~5月頃と言われている
    • 出回り時期 2月~5月頃と言われている

    実は準絶滅危惧種として認定されていた!

    とても可憐な柴蘭ですが実は絶滅危惧種に認定されているそうです。

    柴蘭は園芸で育てるのが簡単だと言われています。一度植えると放置していても毎年花を咲かせるからだそうです。そんな理由からかとても人気がある柴蘭ですが、自然にあるものは準絶滅危惧種に認定されてしまっているようです。もしかすると、近い将来本当に野生種は絶滅してしまうかもしれません。もしも野原に柴蘭が咲いていたとしても摘み取るのではなく、そっとしておくのがベストでしょう。

    2.柴蘭の語源とは

    紫色の花を咲かせることが由来らしい

    柴蘭の語源は名前の通り、紫色に咲くからつけられたそうです。とはいえ、柴蘭は紫色のみならず、ピンク色や白色などの種類もあります。全部をまとめて柴蘭と呼ばれていますが、色によってそれぞれ別名も存在するようです。

    蘭の語源が意外すぎる!

    柴蘭の語源となった蘭の花ですが、そもそも蘭の花の語源とは一体なんでしょうか?

    蘭は英語でorchidと書きますが意味は男性器に纏わるもの…。可憐で高貴なイメージのある蘭の花の語源がまさかここから来ていたと考えると少々驚いてしまいますね。もっと正格に言うと、蘭を意味するcrchidは西洋医学で言う「睾丸」や「精巣」に当たるそうです。

    実は蘭、男性が使う精力剤にも使われているとか…。高貴なイメージのある蘭がまさかそんな下世話な使い方がされていたとは知らなかった方も多いのではないでしょうか。

    日本では古くから高貴なイメージのある花だった

    衝撃的な事実のある蘭でしたが、日本では古くから蘭を観賞する文化があったそうです。蘭はとても美しい花ですので、自然な文化と言えば自然と言えるでしょう。特に武士や役人といった上流階級の人たちの間で愛された花だったそうです。

    ちなみに、ヨーロッパに渡ったのは19世紀頃だと言われています。園芸家がブラジルから持ち帰り、栽培したところたちまち貴族たちの間で評判となり流行したとか。日本でも海外でも人気の高い蘭の花。こんなうんちくを知っておくと蘭を見かけたり、蘭好きの人との会話をするときに会話に悩まないかもしれませんよ。

    3.柴蘭の種類と花言葉って?

    柴蘭は切ないギリシャ神話が由来だった!

    柴蘭には「あなたを忘れない」や「薄れゆく愛」といった少々切ない花言葉が含まれています。なぜこのような切ない花言葉がつけられたのでしょうか?実は、柴蘭は英語で「ヒヤシンス・オーキッド」とも呼ばれているそうです。

    上記のお話はギリシャ神話です。ヒュアキントスは完全なる事故で亡くなってしまいます。ギリシャ神話ではよく人が花に変わるお話が存在しますが、嫉妬など意図的に殺されたものばかり。しかし、ヒュアキントスは誰に疎まれるわけでもなく、アポロンの過失によって死んでしまいますのでとても切ないお話ですよね。

    ヒュアキントスが流した血が花となり、後にヒアシンスという名前がつけられるようになったそうです。柴蘭とは直接関係のある話ではありませんが、英名を考えると納得の行く話と言えるでしょう。ちなみに、この話から赤いアイリスの花が作られたとも言われているようです。

    愛を伝えるのにもぴったりな柴蘭

    柴蘭ですが、他にもたくさんの花言葉を持っています。

    • ・「楽しい語らい」
      ・「あなたを忘れない」
      ・「お互い忘れないように」
      ・「変わらぬ愛」
      ・「薄れゆく愛」
      ・「美しい姿」
      ・「不吉な予感」

    ざっと見てみるとポジティブな花言葉とネガティブな花言葉を両方持っている事がわかりますね。先ほどご紹介したギリシャ神話や、柴蘭の繊細な見た目から花言葉がつけられたと考えられているようです。中でも「変わらぬ愛」や「美しい姿」という花言葉は恋人に愛を告げるのにぴったりな花と言えるのではないでしょうか。

    春頃に咲く花なので、春頃が誕生日の恋人や、春頃にプロポーズや愛の言葉を告げたい時に柴蘭を渡してみると喜ばれるかもしれません。しかし、「薄れゆく愛」や「不吉な予感」などネガティブな意味も持ち合わせています。いい花言葉だけを告げたいのならメッセージカードと共にプレゼントするのがベターと言えそうですね。

    4.柴蘭の色と種類は?

    柴蘭の種類は様々!

    先ほどもご紹介したように、柴蘭は紫色だけではなく様々な色の種類があります。

    白花紫蘭(シロバナシラン)

    白い花を咲かせる紫蘭の品種で、別名「白蘭(ハクラン)」とも呼ばれます。花の中心がうっすらピンク色になっているものもあり、涼しげな花姿が魅力となっています。

    覆輪紫蘭(フクリンシラン)

    葉っぱに白い斑が入った品種です。開花期になると、真っ白や、中心が紫色になっている花を咲かせます。

    口紅紫蘭(クチベニシラン)

    白い花の中心が、淡いピンク色に染まっている姿が口紅を塗ったように見えることから名付けられた品種です。

    黄花紫蘭(キバナシラン)

    中国南西部に多く見られる、黄色や薄いオレンジ色の花を咲かせる品種です。通常の紫蘭よりも小型で、紫蘭と黄花紫蘭を交配させて作り出された品種は、「小白及」と呼ばれます。

    アマナ蘭(アマナラン)

    淡いピンクの花色で、中心が黄色く染まる小型な品種です。台湾と中国で多く見られ、漢方薬の材料としても利用されています。紫蘭と交配させて「アマナ紫蘭」という品種が作られました。

    どの柴蘭も可憐で美しいので、花屋で見かけたときは思わず迷ってしまうかもしれません。どの柴蘭も嫌味な色ではないので、万人受けしやすいでしょう。花別の花言葉も特には持ち合わせていないようですので、人にプレゼントする際は好みで選んでも問題なさそうです。

    柴蘭をプレゼントしてみよう!

    可憐で美しい柴蘭。その語源や由来は少々意外なものもありましたが、見た目が美しいので人にプレゼントすると喜ばれること間違いありません。春先に咲く花ですので、春にフラワーギフトを贈ろうと思った方は柴蘭をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。とても美しいので、メインの花として持って来ることも可能です。花束から小さなギフトまで持ってこいな花と言っても過言では無いでしょう。

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