恋愛初期は、好きな人が出来てお互いにドキドキしたり彼氏彼女が出来たという嬉しさで、毎日地上数センチの所に浮いているかのようなフワフワとした感覚を味わうものでしょう。

しかし、だんだん時間が立ってくるのと同時に、お互いの事が面倒になってきたり、相手のすることなすことに不快感を覚えたりする人もいるようです。

誰にでも訪れるこの倦怠期とは？その意味と乗り越え方を見ていきましょう。

倦怠期とは

倦怠期にあらわれる事

倦怠期とは、恋愛関係や夫婦関係にある男女二人の間に訪れる慣れてきて、刺激が無くなる時期です。この慣れは、誰にでも現れますが、その時期や程度は人により様々です。

相手に対してイライラする人もいれば、空気のように感じてしまって面白みが無くなる人もいるようです。倦怠期とは以下のようなことで気づく人が多いようです。

1. 相手のすることがいちいち癇に障る
2. 一緒にいても楽しさを感じなくなってきた
3. 相手の癖が気に入らない
4. 話す内容がなくなってきた
5. ときめきを感じなくなって触れられる事に嫌悪感を感じることも
6. 一緒にいることが義務ではないかと思うようになってきた
7. 彼とキスがしたいと思わない

わざわざ相手に嫌われるような事をする

倦怠期は二人同時に感じるとは限りません。倦怠期を感じている彼氏が離れていくように感じて、どうにかして引き留めようとする人もいるのです。

わざと彼の目の前で他の人と仲良さそうにしてみせたり、急にオシャレをしてコンパに出かけてみたりして……。そんなあなたを見て、彼はやきもちを妬いてくれるでしょうか。答えは否です。逆にあなたのことを嫌いになって距離がもっと広がるでしょう。

倦怠期の彼氏に対して、無理やりこちらを向けようとするのは危険です。このように、後から取り返しのつかない事になってしまうこともあるのです。

理由は前みたいにドキドキしたいからという気持ち

このような、嫌われるような行動をしてしまうのも「前みたいにドキドキした二人の付き合いをしたい」という思いからなので、気持ちはわからなくもありませんが、相手を試すようなことを選ぶのがいけません。

倦怠期に入ってしまっている相手には、あなたも自分と同じように興味が薄れていると勘違いしている可能性が高いのです。あなたが彼の気持ちがこちらに向くと思っているように……です。

倦怠期の相手には、ひとつ方法を間違えてしまうと取り返しのつかない事になってしまうこともあるのです。

踏みまくる地雷に距離が開いていくことも

付き合いが長くなって、お互いが空気のように感じる倦怠期の状態もあります。こんな二人が陥る倦怠期の危険は、「二人が離れることはもうないだろう」「二人はもう家族のようなものだ」という安心感です。

本当の家族ならいくらお互いのことが嫌いでも、家族という事実は無くなる事はありません。しかし男女の恋愛関係はお互いの信頼関係にのみによって一緒にいることなのです。

ずっと一緒にいる相手でも、相手の嫌いな言葉を発してしまったことりより、傷つけてしまうことがあります。慣れた関係になればなるほど、この危険性は高まります。

つい言ってしまったことかも知れませんが、聞いてしまった言葉は取り消す事は出来ません。いくらあなたが謝ったとしても「そう思われているんだ」という思いはずっと相手の心に残ります。

倦怠期の危険はこのようなつい踏んでしまう地雷にあります。

ファッションも適当になってしまう

彼にこちらを向いて欲しいと思っていた時、付き合い始めた時、あなたはしっかり彼の好みを考えメイクをし、ファッションを選んでいたでしょう。倦怠期だと感じる時、その気持ちは残っていますか？

多くの人が「彼のためにするおしゃれ」をやめてしまっているのではないでしょうか。面倒だからとか、自分の好みと合わないなど、理由はそれぞれでしょうが、ほとんどの人が彼を楽しませるためのおしゃれを辞めてしまいます。

ダイエットをやめてしまってブヨブヨと太り始める女の子もいるそうです。デートに着ていく服が毎回同じ。どこに行くにも同じメイク。これは女性ばかりではありません。男性にも言えることです。

そして、ふたりとも相手を「老けたなー」と感じるのです。

倦怠期は自覚する事が大事

倦怠期は、よほど片方だけに突然やってくる場合でない限り、気づかないで迎えている人も少なくありません。それを慣れと感じるか、倦怠期と呼ぶのかは、その人の感じ方によります。

もし、あなたが倦怠期に対して危機感を感じているのならば、早めにその倦怠期の訪れを自覚することが大切になってきます。先程の地雷を踏まないために……です。

倦怠期と間違えやすいのが、「相手の心変わり」です。もし、相手が冷たくなったと感じている時、それが倦怠期なのか、他に誰か好きな人が出来たために自分を避けているのかというのを判断できなければ苦しむ事になってしまいます。

このためにも、倦怠期を早く察して、正しい倦怠期の過ごし方を過ごすことが大切なのです。

シチュエーション別！倦怠期の対処法

彼氏だけが倦怠期を感じている場合

あなたとしてはまだまだ彼のことが大好きなのにも関わらず、彼だけがなんだか冷たい……。そんな「彼だけが倦怠期を感じている状態」って、女性にとっては本当に寂しくて辛いですよね。本格的な亀裂が入ってしまう前に、なんとか彼の気持ちを取り戻したいものです。

軽い倦怠期の場合、彼から少し距離を取ってみるのも１つの手。「今週末は私、友達と出かけてくるね！お土産買ってくるね～！」など、あくまで「自分は彼のことが好きで気持ちは変わっていない」というニュアンスを大事にして、前向きにただ一緒に過ごす時間だけを減らしてみて。

ですが重い倦怠期を感じてしまっているのなら、それは逆効果かも。逆に彼の中で新鮮さを感じてもらうために、あなたの髪を切ったりメイクやファッションを変えたイメチェン、遠出のデートやお泊まりデート、風景が美しい場所へのデートなどが効果的でしょう。

遠距離恋愛の倦怠期の乗り越え方

遠距離恋愛での倦怠期も特有の辛さがありますよね。ただでさえ相手がどこで何をしているのかも分からない最中、倦怠期を感じてしまっては別れまで一直線コース。ですが遠距離恋愛は顔が合わせられない分だけ倦怠期も起こりやすかったりします。

そんな２人に必要なのは「会う」こと！とにかくこれです。サプライズで会いに行くもよし、「どうしても会いたい。今から会っていい？」と強行突破もよし、それも厳しそうなら早い段階で次のデートの予約を取って、楽しみを広げていくもよし。

とにかく「会う」ことに繋がる具体的な方法を提示しましょう。すぐには無理でも「会いたいな」「早く会いたい」「次いつ会えるかな」と「会いたい」という気持ちを伝えること。この倦怠期は、相手の気持ちへの不信からも生まれているかもしれません。あなたの気持ちを伝えてあげて。

連絡もあまり取らず別れを覚悟し始めているカップル

自然消滅１歩手前の倦怠期を乗り越えるためには、普段２人がやらないようなこと且つ２人で一緒にワクワクできることを提案してみましょう。できれば彼の趣味や好みに寄り添ったプランを立ててみて。

ボードゲームを買って２人で遊んだり、ゲームセンターのガンシューティングで子どものように遊んでみたり、地元にできた新しいカフェに行ってみたり、彼の欲しいものを買いに行くデートプランにしたり。とにかく彼に「あなたと過ごすワクワク」を感じてもらうことが大切です！

正しい倦怠期の過ごし方

１．自分磨きの時間と割り切る

倦怠期には、無理に相手にこちらを向かせようとするのは厳禁です。倦怠期は、あなたのせいだけではなく彼のせいだけでもなく、色んな事に原因がある、皆に訪れる恋愛の谷のような時です。

彼とずっと一緒にいたいのならば、慌てず騒がず、この時期をゆっくり過ごしてみるのがおすすめです。彼も倦怠期ならあなたの事を嫌っているわけではなく、ただ慣れてきて新鮮味がなくなってきて、リアクションが薄くなっただけです。

基本的には「好きな人」なのですから、離れている時間が多くなれば気になることもあります。相手に「やっぱり俺にはこの人が必要なんだ」と気づいてもらうまでの、自分磨きの時間と考えてみてはいかがでしょうか。

• 一人で好きなことをやってみる
• 習い事や自分磨きをする
• 女友達と仲良くするチャンス
• 趣味をする時間と思う
• 仕事に没頭して貯金するのも◎

一人で過ごせると言っても、彼の耳に入ったり目撃された時に嫌悪感を感じさせるような事をするのは避けましょう。彼と会えない時間を自分の時間として使っている、本当は会いたいけれど……という気持ちでいる事が大切です。

彼との結婚を考えているのなら、この時期に貯金を増やしておくのも良い手ですね。

２．二人で一緒に過ごす時間の有効性

もし、二人で過ごす時間が取れるのならば「倦怠期を乗り越えよう」と彼に提案してみてはどうでしょうか。どこかに旅行に行くのも良いですし、いつもは行かないデートスポットに行ってみるのも良いでしょう。

誰でもデートを楽しくしようと思わない人はいないでしょう。もし、そんな努力までしてくれなくなったら、それは倦怠期ではなくもう彼の気持ちが完全に離れてしまっているのかも知れません。

そんな時は、彼に対してもう別れることを頭に入れて接した方があなたのためかも知れません。あなたがデート上手だったせいかも知れませんが、自分から相手を楽しませようとせず、相手におんぶにだっこで美味しいところだけ欲しがる人は、あなたにとってはプラスとは言いにくいですね。

倦怠期とは関係ないのならば、それは彼の気持ちが離れていないのでないならば、その人の性格のせいかも知れませんね。

３．いつもと違ったオシャレをしてデートする

慣れてくると、女性も男性も恋人のためのおしゃれをしなくなる……というお話をしました。それならば、もう一度相手のためのオシャレをしてみてはいかがでしょうか。

お付き合いをはじめた頃のような、あなたの姿に懐かしい思いが蘇ってくる人もいるでしょうし、新鮮な気持ちでデートできることもあるでしょう。

この時に気をつけたいのが、デートの場所です。あまりに気合をいれてオシャレをしていったのは良いけれど彼が連れていってくれようとした場所とあまりに合わないと、彼も困ってしまいます。

オシャレはTPOに合わせて。時々は気合を入れたオシャレをするのが倦怠期を乗り越える方法のひとつです。

４．ふたりでアルバムを作ってみる

今まで二人で過ごした時間が多ければ、二人の写真もたまっているでしょう。そんな二人の写真を１冊にまとめたアルバム作りを提案してみてはどうでしょうか。

お付き合い初期のドキドキと楽しかった二人の姿を見ると、その頃の感覚が蘇ってくるでしょう。一緒に何かするということも、倦怠期の行動としてはおすすめだと先程紹介しましたね。

アルバムを作ることで、二人の気持ちが付き合い始めた頃のように優しくなれて、相手のことを思いやる気持ちが戻るのではないでしょうか。もし、お付き合い当初とまでは行かなくても、倦怠期であっても二人で楽しい時間を過ごせる方法としてはおすすめです。

５．マンネリを打破するためにシチュエーションを変えてみる

ハロウィンデートや、最近では人気ドラマやアニメを元にした「リアル脱出ゲーム」などというイベントも行われています。このような、普段とは違うシチュエーションのデートをすることで、新しい発見があるかも知れません。

いつもと同じように映画を見たり、食事をしたり、お酒を飲んだりというデートではなく、ちょっと変わった雰囲気を楽しめる場所へ行き、普段の自分たち以外の何かになりきってみるのも気分転換になるのではないでしょうか。

まとめ

恋愛の倦怠期の意味と、その乗り越え方をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか？恋愛をはじめた頃とはまったく違う二人に気づいた時には、不安になる人も多いでしょう。

しかし、倦怠期は誰にでも訪れることです。ドキドキしなければその人の事が嫌いになった……というわけではないですね。大切な人に変わりはないのです。

倦怠期を感じる時でも、相手のことを考えて上げて自分勝手にならないよう気をつけるのが大切です。焦って相手を傷つけてしまったり、嫌われる行動をとってしまわないよう、落ち着いて自分磨きのチャンスとしてみるのも良いですね。

倦怠期を乗り越えたカップルはきっとステップアップしているはずです。