【ルノルマンカード】占い方を解説!恋愛 ・結婚 ・仕事を占ってみよう
2021.05.24
読者の皆さまはルノルマンカードというカードをご存知でしょうか。
カードを使う占いには代表的なもので言えばタロットカードやオラクルカードなど様々な種類がありますが、ルノルマンカードはその中でも解釈がシンプルでわかりやすく、かつ当たると注目されている占術用カードなのです。
自分でタロットカードを使って占ってみたけれど、意味をどう解釈していいかわからず挫折してしまったという方や、あまり複雑なルールは覚えられないという方にも、ルノルマンカードはおすすめです。
ルノルマンカードなら人生という大きなテーマを占うこともできますし、恋愛や復縁といったある特定の分野についての悩みを占うこともできます。
占いに少しでも興味がある、自分でできる占いの方法を知りたいという方は、ぜひこの記事に目を通し、ルノルマンカードの世界に触れてみてください。
ルノルマンカードとはどんな占いなの?
ルノルマンカードの名前の由来
タロットよりもすごく当たると話題のルノルマンカード。一体どのようなカードなのでしょうか?マダム・ルノルマンという歴史上最も有名と言っても過言ではない女性占い師が18世紀に活躍しました。その占い師の名前を取ってつけられたのがこのルノルマンカードです。
マダム・ルノルマンは占いによってフランス宮廷におけるうわべだけの人間関係を鋭く見抜き、一躍有名人となります。またナポレオンの時代が勢いを増してくることや政治家などの未来をもカードから読み解き、周りをあっと驚かせるばかりでした。
当時マダム・ルノルマンはフランス宮廷のゴシップも沢山知っていたことで、度々逮捕されることとなってしまうのですが、その逮捕の度にマダム・ルノルマンの占いの評判は知れ渡り、行列ができるほどだったと言います。
デザインはシンプルでひとつひとつの絵はそのカードの象徴を表す
マダム・ルノルマンが用いていた占いの技法の元になっていたのはトランプです。現在のルノルマンカードはそのマダム・ルノルマンのオリジナルの方法から作られたもの。
デザインは至ってシンプルでハート、ヘビ、子供など一枚一枚のカードには読み解くときのヒントになる絵が描かれていています。
ルノルマンカード占いでの最も大切なカード
本人カードやキーカードの2種類はルノルマンカードで占いをするときの最も大切なカードです。あなた自身を映し出しているのが本人カード、それに対してキーカードは占いの対象となっている人や事柄を表しています。
この2種類のカードが今にも一緒に仲良く動き出そうとしているのか、それともまだまだ手が届かず遠く離れているのかの位置関係を把握することで占いをしていきます。
またそのカードを取り巻く環境についても読み解くことができるのがルノルマンカードです。
ルノルマンカードの意味はコンビネーションで読み解く
ルノルマンカードには象徴とされる絵柄が描かれています。一枚一枚のカードで意味を読み解くのではなく、本人カードやキーカードとなるカードとそのカードを取り巻く他のカードの位置関係に注目して、過去・現在・未来を読み解いていきます。
またカードを読み解くときの解釈方法は比較的自由度が高いので、占い師の能力によるところが大きいという特徴があります。
ルノルマンカードはあなた自身のことを占える
タロットカードでは自分自身に関することは、なかなか正確に占うことができないとされてきました。それはあなた自身の心に思っていることがカードにダイレクトに現れてしまい、客観的に未来を読み解くことが難しいからです。
たとえば好きな人がいたとしましょう。しかしその相手には彼女がいて自分の気持ちすらなかなか言えない状況。でもその彼と付き合いたい想いでいっぱい。
そんなときにタロットカードで占うとそのまま自分の想いがカードに現れてしまい、良い結果として出てしまいがちなんですね。これでは正確な真実の未来像を映し出すことができません。タロットカードはあなた自身の想いを反映しやすいカードなのです。
その点ルノルマンカードはタロットカードとは別の神秘的な要素を持ち合わせているので、あなた自身の未来についてより正確に占うことができます。
ルノルマンカードで占うのに向いている事柄
ルノルマンカードはあなた自身の想いを反映しやすく、過去・現在・未来を読み解いていくと書きましたが、ではどんな事柄を占うのが向いているのでしょうか?それは、まさしく想いや時間が関係してくる事柄「仕事」「恋愛」「結婚」「人生」「本心」「転機」などです。
逆に、なくしたものの場所や人以外の動物の気持ちなどはあまり占うのには適していないといえるでしょう。
ルノルマンカードで占うと、出てきたカードからどのようなことが今後起こるのか、ということをある程度自分で予測しなければならないので、その時の自分の気持ちに大きく引っ張られてしまいます。
もし人生の中でとても大切な決断をルノルマンカードで占いたいと思った場合、公平性が求められるのであれば自分で占うよりもプロの方にやプロではなくても自分ではない他の人に占ってもらうべきかもしれませんね。
未来に起こることが詳しくわかる
過去と現在、そして未来、この3つのことについて具体的にルノルマンカードは教えてくれます。それぞれの時制においての周囲の状況やあなた自身の気持ち、潜在的な可能性に至るまでカードから読み解くことができます。
最終的にルノルマンカードはあなたの悩みに対する、はっきりとした答えを伝えてくれることでしょう。
さらに運命が変化する確率の高い日、その舞台となる場所や起きる出来事、さらにどんな行動をとればいいのかなど、未来について具体的に教えてくれるのもルノルマンカードの特徴と言えます。
結果は占うたびに変化する
たとえば今日一度ルノルマンカードで占ったとしましょう。そして翌日と一週間後にも同じ内容について占ってみます。全て同じ内容について占ったものの出てくるカードが違ってくることがあります。
これは占うときのあなた自身の状況に変化があるので、カードにも自然とそれが反映されるからなんですね。それだけルノルマンカードではリアルタイムな未来を知ることができるということになります。
ルノルマンカード占いとタロットカード占いの違い
ルノルマンカードは具体的、タロットカードは抽象的
タロットカードで占う未来図は、とても抽象的で様々な意味に取ることができると言えます。希望を持ってタロットを占えば吉と読み取ることもできるし、反対のこともあり得ます。
一方ルノマンカードから読みとく未来図は、カードそのものが意味する言葉をダイレクトに繋げて読み取っていくので、タロットよりも具体的で現実感のある答えを導き出すことができると言えそうです。
ルノマンカードは1枚のカードにひとつの意味がある
ルノマンカードに描かれている絵には、ほとんどひとつの意味、あるいは似たような意味しかありません。太陽のカードなら、意味は「成功、熱い、エネルギー、運、電気、成果、カリスマ」などです。
そして、1枚のカードの中にはそれ以外の抽象的な意味はなく、他のカードとの組み合わせで答えを導き出していくのです。
その組み合わせが何通りもあり、慣れていないと意味がわかりづらく、まるで言葉遊びをしているかのように感じます。
タロットカードは1枚のカードに複数の意味がある
タロットカードは1枚の絵の中に様々な意味があります。基本的に、カードの絵柄が正しい向き(正位置)と逆さまの向き(逆位置)で意味が全く異なってきます。1枚のカードの出方によって様々な読み取り方ができるのです。
例えば「恋人」のカードには、正位置だと「楽しい、無邪気、甘いムード、ときめき、幸運」などの意味があり、恋愛の始まりや幸福の到来を予感するものです。
しかし、このカードが逆位置にあると、「遊び半分、その場限り、別れ、優柔不断」など不幸や困難な状況を意味することとなります。
絵からダイレクトに答えを読み取ることもできますが、基本の意味を理解してから占った方が良いでしょう。
タロットカードは精神世界、ルノマンカードは物質世界
タロットカードは絵柄が表すものの象徴をイメージして、その時のインスピレーションで意味を読んでいきます。
解釈に幅があるので、良くも悪くも答えが見えにくいと言えますが、自分を内観したり心理を見つめていきたかったりする時に使うととても有効です。精神世界を占いたいときに向いているカードです。
一方、ルノマンカードはストレートに「吉」「凶」が出ますので、現実的に「今、どうしたら良い方向に行くか」「これからどう進めば良いか」という悩みにより近く具体的な答えを導き出してくれます。
とてもシンプルに表現すると、意識や内面を見やすいのはタロットカード、行動や今目の前にあることを考えやすくするのはルノマンカードといったところでしょうか。
ルノルマンカードで占う前に
ルノルマンカードの予言力は確かなもの
あなた自身のリアルタイム状況からカードが答えを導き出してくれるルノルマンカード。タロットカードとは違い、恐怖心をあおられる絵柄のカードは一枚もなく、悩みに対してポジティブな答えを教えてくれます。
予言力は確かなものだというのは実際にルノルマンカードを使って占ってみれば実感できます。今はネットサイトで無料のルノルマンカード占いがあるので、そちらで一度試してみるのもおすすめです。
日本では鏡リュウジさんという方がタロット占い界では有名ですよね。こちらに鏡リュウジさんのルノルマン・オラクルカードの無料占いサイトをご紹介しておきますので、興味のある方は是非一度試してみて下さい。
カードには2種類ある
一口にルノルマンカードといっても大きく分けて2種類あるのを知っていますか?一つはトランプと同じ絵柄がついているもの、もう一つはトランプの絵柄の代わりにカードにまつわることが書かれているものです。
この2つ目に挙げた言葉が書かれているカードを使って占うときに一つだけ注意することがあります。カードに書かれている言葉をそのまま受け止めてもいいのですが、別冊の解説の意味と違った内容の場合があります。
そのためタロットカードやエンジェルカードと同じように1~4枚程度のオラクルカード占いをするときには、カードに書かれた言葉を使うのか、それとも解説書の意味を使うかのをあらかじめ決めてから占うようにします。
その他の普通のスプレッド式の占い方では解説書の意味をメインにして読み解いていきます。オラクルとスプレッド式の占い方法については後で出てくる「ルノルマンカードの占い方」で解説してあるので、そちらを読んでみてくださいね。
構成枚数36
ルノルマンカードの構成枚数は36枚です。一枚一枚のカードにはそれぞれの意味がありそれぞれのカードの位置関係から占いの結果を導き出していきます。
1:騎士
2:四つ葉
3:船
4:家
5:木
6:雲
7:ヘビ
8:柩(ひつぎ)
9:花束
10:鎌(かま)
11:ムチ
12:鳥
13:子供
14:キツネ
15:クマ
16:星
17:コウノトリ
18:犬
19:塔
20:庭
21:山
22:道
23:ネズミ
24:ハート
25:リング(指輪)
26:本
27:手紙
28:紳士(男性の質問者本人)
29:婦人(女性の質問者本人)
30:ユリ
31:太陽
32:月
33:鍵
34:魚
35:錨(いかり)
36:十字架
ルノルマンカードで占ってみましょう
周りにあるカードと隣り合っているカードに注目する
本人カードやキーカード、その周りを取り巻いているカードとの位置関係から判断して答えを教えてくれるのがルノルマンカード。
周りにあるカードはどんなカードなのか、周りのカードはそれぞれどの向きにあり左右前後斜めのどの位置にあるのか、全体像を見ていくことで初めてカードの持つ本当の意味を知ることができます。
ルノルマンカードには基本的に逆位置はない
タロットカードには正位置とそれを逆さにした逆位置とで意味が変わってしまいます。しかしルノルマンカードには逆位置は基本的になくそれに関係する意味もありません。
その点タロットカードとは違い、読み解くのが簡単だといえます。ただしカードによってはまれに逆位置を扱っているものもあります。
ルノルマンカードのシャッフル方法
タロットカードではテーブルの上でシャッフルしてしましたが、ルノルマンカードの場合には逆位置が存在しないので、トランプを切るように普通にシャッフルします。
そしてカードの山の1/3をテーブルの上に置きます。さらに1/3をその置いたカードの山の上に置き、最後に残りの手に持っているカードをテーブルのカードの山に置きます。これでシャッフルの完了です。
シャッフルする前は内容に関わらず心を落ち着かせてから行なうようにしましょう。そしてシャッフルしている間は使うカードの枚数、占う内容などについて心の中で唱えます。シャッフルの間にいかに心を鎮めて、精神統一できるかで占いの精度が変わってきます。
集中して行なうことが大切なポイントです。それでは実際にルノルマンカードで占ってみましょう。いくつかある占い方から4・9・36枚のそれぞれのカードを利用した場合の方法についてまとめました。
占い方1:4枚のカードを展開する(オラクル)
シャッフルが完了しているカードの一番上から、深呼吸をしてカードを4枚引きましょう。引いたカードは左から順番にまずは3枚、そして最後の4番目のカードは2番目のカードの上の位置に置きます。下の展開図の番号順に引いたカードを置いてください。
それぞれ置いた場所(ハウス)の意味でカードを読み解いていきます。1番目:過去・原因/2番目:現在の状況/3番目:未来/4番目:全体のテーマやアドバイス
展開図は下の図を参考にしてください。
4枚のカード展開図
4□
1□2□3□
占い方2:9枚のカードを展開する(スプレッド)
これから解説する占い方2と3の方法は本人カードやキーカードを使ったスプレッド式です。
9枚でも36枚でもあなたが女性であれば29婦人のカードが本人カードとなり、占う対象が好きな相手(男性)なら28紳士がキーカード、また結婚ならキーカードは25リング(指輪)、恋愛ならキーカードは24ハートとなります。
キーカードは占う対象によって変わるので、36枚のカードの意味からどのカードがキーカードとなるのか考えて決めましょう。そしてシャッフルしている間に、質問の内容と本人カードとキーカードがそれぞれどのカードなのかも心の中で唱えます。
そしてルノルマンカードのシャッフル方法でシャッフルが完了したら、カードをテーブルの上に置き扇形に広げます。一枚一枚直感で引いていってください。あなた自身について占うのなら29夫人のカードが出るまで丁寧に引いてきます。
29婦人カードが出たら下の展開図の真ん中5番に置きましょう。そして29婦人カードのすぐ前に出たカード4枚を引いた順番で下の展開図の1~4の位置に置きます。さらに扇形になっているカードから一枚一枚引いて展開図の6~9の位置に置きます。
9枚のカード展開図
1□2□3□
4□5□6□
7□8□9□
左側は過去・右側は未来を表し、上のカードと下のカードの関係は、上が下をコントロールするというような意味合いで読み解いていきます。基本的な読み解く順番は上下、左右です。
カードとカードのコンビネーションで読むのがルノルマンカードのポイントなので、じっくりと注意して読み解いていってみましょう。
占い方3:36枚全てのカードを展開する(スプレッド)
全てのカードを使ったグランタブローと呼ばれるスプレッド方法では、一枚の図の中で過去と現在のあなたのリアルな状況、そして未来と目指すゴールへ向けてどのように動いていくかがわかるようになっています。
本人カードと占う対象となるキーカード、占う内容によってはキーカードが複数枚に渡る場合もあります。本人カードやキーカードを決めたら、それぞれのカードをどのカードにしたのかを占いの内容と一緒に唱えながらシャッフルを開始しましょう。
シャッフルが完了したら、ひとまとめにしたカードの山から一枚ずつ下の展開図を参考にして1~36で順番に並べていきます。
36枚のカード展開図
1□2□3□4□5□6□7□8□
9□10□11□12□13□14□15□16□
17□18□19□20□21□22□23□24□
25□26□27□28□29□30□31□32□
33□34□35□36□
全てのカードを展開したら、本人カードやいくつかのキーカードの位置関係が近いか遠いか、上下左右斜めにはどのようなカードがあるかをチェックします。
また挫折や妨害などの意味のあるカードは出ているのか、幸せになれるカードはあるかどうかなど、占いの内容によって上下左右斜めにあるカードの意味を広く読み解いていってみましょう。何度か占っていくうちに感覚をつかめるようになってきます。
リーディングのコツ・メッセージの読み取り方
メッセージをよみとるときは、どのカードがなんのカード(ネガティブカードなのか、いい意味のカードなのか)に囲まれているのかを見て占いますが、リーディングのコツとして大切なのは、自分が何のことについて占おうとしているか明確にすることです。
今年の運勢・今日の運勢といえど、恋愛運なのか仕事運なのか、対人運なのか金運なのか……自分の心の中があやふやなままカードを手に取ってしまうとその気持ちがそのままカードに現れてしまいよくわからない結果になってしまうことも少なくありません。
何について占うのか、自分の心の中でしっかりと定めたうえで、心をリラックスさせてから占いを始めて下さいね。
また第三者に占ってもらう場合は、自分の性別、仕事の有無(会社員か自営業か)、既婚か独身か、恋人はいるのか、程度の情報は相手に伝えなければいけません。それらの情報をもとに軸となるカードも変化するからです。
例えば淑女のカードがでたとしても、それは自分なのかすでに知っている人なのか、はたまた新しい誰か女性か現れるのか……現在のあなたの状況を知っていればそれも占う過程で大きなヒントになります。
同じカードが出ても解釈は何通りもすることが可能なルノルマンカード、正しく使うことであなたの毎日が少し楽しくなるキッカケになるかもしれません。
まとめ
36枚全てのカードで本人カードやキーカードの位置、そしてそのカードを取り巻く周囲にあるカード情報から今の状況、そしてこれから先の未来の状況について具体的に知ることができるルノルマンカード。タロットカードやエンジェルカードとは一味も二味も違った占いです。
何かの選択に迫られたときやある物事の先行きが知りたいときなど、今のあなたのリアルに置かれている状況から未来へ向けて、ポジティブに伝えてくれる36枚のカード。あなたの未来をひも解く鍵をルノルマンカードは教えてくれることでしょう。