嫌いな人なのに何故か気になる心理とは。相手は自分の鏡?程よい距離を保つ方法3選も
2018.02.06
性別に限らず、嫌いな人なのになぜか気になってしまうことってありませんか?SNSもブロックしたのについつい覗いてしまったり、関わりたくないのに動向が気になってしまったり。「自分は自分」と分かっていても、嫌いなあの人と比べてしまうこともありますよね。
その理由が分からないと、ストレスばっかりたまってしまうもの。何故その人が嫌いなのか、そしてどうして気になるのか。しっかり理由を見極め、自分を大切にするために対策をしていきましょう。その心理と、嫌いな人との程よい距離を保つ方法もご紹介します。
嫌なことをされて嫌いになった場合
そんな悩みを解決するためには、まずは相手を嫌いになることになったバックグラウンドの冷静な理解が必要です。まずは、明らかな悪意を持って接せられたことにより嫌いになってしまったケースを紐解いていきましょう。
悪口や陰口を言われている
自分のいない所で、悪口や陰口を言いふらされていた場合。これは相手に明確な悪意があり分かりやすいですね。
この場合に気になってしまう理由は、今までと同じように悪口を言いふらされていないか知りたいからです。あること無いこと噂されていたら誰だって詳しく知りたくなりますよね。
自分の悪い話なんて耳に入れなければ嫌な思いをすることがないのに、人間とは他人からの評価を気にしてしまう生き物です。
ついついブログを見てしまったり、人に「あの子なんて言ってた?」なんて聞いてしまったり。それによって落ち込むのは自分なのですが、気にするなというのも無理な話です。
好きな人を分かっていて横取りされた
自分が片思いしているのを分かっていて、目の前でイチャイチャされたり隠れて連絡を取られていた。または、付き合っている男性がいるのを横から誘惑されたり、実際に横取りされた。
それを悪意を持ってやられていたとしたら、そして更に意中の相手が彼女に気持ちが傾いてしまっていたら。恨むな憎むなというわけにはいきません。
この場合に気になってしまう理由は、まさにその相手との関係を知りたいからです。交際はしているのか?デートはしているの?このお店は彼と行っているの?気になり始めたら相手の思う壺とは言えども、アップされている写真の隅から隅までチェックせずにはいられません。
直接的な嫌がらせをされる
直接キツい言葉を言われたり、明らかに敵意があるような行動をしてきたり。影でコソコソしていない分潔いのかもしれませんが、その分精神的なダメージは大きいことも。それが職場や学校など毎日顔を合わせなくてはならない相手だとしたら、尚更気分も鬱々としてしまいます。
自分が相手のせいで不幸になっているのに、その相手が毎日楽しそうにしていたら腹が立って仕方ありません。どうにか相手の可愛そうな所や自分より劣っている所を探そうと躍起になって、相手のことを気になって調べてしまうというパターンです。
また、どうにか弱みを握って仕返しをしてやりたいというドロドロとした感情もあってかもしれませんね。
嫌なことをされたわけでもないのに嫌いになった場合
取り立てて悪意を持たれたわけでもないのに、こちらから一方的に嫌いになってしまうこともありますよね。「自分は器の狭い嫌なやつだ」と塞ぎこむ前に、客観的に自分を観察してその理由を今一度理解してみましょう。
自分と性格や境遇が似ているから
もしも自分のことが好きでないような人間が、自分と似た性格の人と会ってしまったらどう思うでしょうか。その人の一挙一動がまるで自分の鏡のように感じ、自分に対する敵意が相手に向かってしまっても仕方ありません。
その人が幸せそうなら無意識下で「どうして私は幸せじゃないのにこの人は…」と、自分の理想を重ねてしまいます。
また、その人が逆に不幸であればそれに喜んでしまうことも。それによって自分の心の醜さに気付き、余計に落ち込んでしまいます。つまり「同属嫌悪」です。
ですが誰しも自分は大切なもの。自分を見守りつつも罰したい気持ちを表すように、自分と似ている相手の動向を逐一チェックしてしまうのです。
自分に対する劣等感の裏返し
誰にでも劣等感はあります。どんなに美人な女性や経済的に裕福な人でも、余程できた人間でなければ、自分と他人を比較して自分に持っていないものを持っている相手に対して憎しみが募ってしまうものです。
相手が何も悪いことをしたわけではなくても、「欲しいものを持っている」だけで嫌いになる要素になります。
人はそんな相手に対して、どうにかして「自分の方が優れているところ」や「相手が持っていなくて自分は持っているもの」を探します。マウンティングできる要因を探すために、あえて接触を試みることもあるのです。
ですが一度劣等感を抱いてしまった相手に対しては、なかなかそれを覆すことは難しいもの。
異性関係のトラブル・ヤキモチ
例えば自分に好きな人がいて、自分にはアタックできる程の勇気が無いのにそれが出来ている同性を見てしまうと、焦りと怒りと悔しさのネガティブな感情が渦巻いてしまいます。
その対象の異性が同じ人だった場合は尚更です。言葉にするのも難しいほどに苦しく汚い気持ちで、辛くなってしまいますよね。
ですがその彼女は悪いことをしているわけではありません。好きな人にアピールをするという、恋する女性でしたら誰もがしたい行動をしているだけです。
なのにそれを出来ない側からすると、自分勝手にも「抜け駆けをされた」ような感覚になります。そんな彼女が、好きな人と上手くいってしまったのかどうか気になるのは必然なのです。
もう関わりたくない!そんな時は
嫌いになった理由を理解したところで、次はその対処法です。まずは、今後その相手と縁が切れても構わないからとにかく拒絶をしたい場合です。
SNSもLINEもブロック!
もう二度と関わりを持たない方がマシだ!という思い切りと覚悟があるのでしたら、いっそのこと相手との連絡手段をバッサリ経ってしまいましょう。
やるべきことはシンプル且つ簡潔。全てのSNS関連のフレンドを消してブロック、LINEなどの連絡関連もブロック。とにかく相手と少しでも繋がってしまう要素を全部排除しましょう。
それによってスッキリすることは確かです。また自分から接触をしない限りは絶対に関わることはありません。そして自分の精神もそれ以上削れることもありません。
デメリットとしては、自分がそれをしてしまったことが相手にバレた時に、それを言いふらされるかもしれないこと。ですが、この手段を使う時点でもう既にそんなこと知ったことか!という状態でしょう。
ハッキリと相手に嫌いであることを伝える
もしも相手が話が通じそうな相手であれば、そして自分が相手に対してハッキリとものが言えるポテンシャルを兼ね備えているならば、相手に対して自分が思っていることを正直に伝えることも有効な手段です。
「私はあなたのことが嫌いだ」「あまり関わりたくないと思っている」その気持ちと同時に「だから関わって欲しくない」ことも伝えるのです。
この方法が使えると思えるほど大人な相手でしたら、こちらの気持ちを尊重した上で両方の合意の元疎遠になることが可能です。
まさに「最も平和的な縁の切り方」と言えます。時間が経ってお互いまた大人になり考えが変わった時に、仲直りがしやすく後腐れも限りなくない方法でもあります。
周りに事情を話して味方に付ける
もしも嫌いな相手と共通の友人が多いようなら、自分が嫌っていることや嫌がらせを受けているならその事実を周りに知っておいてもらうことも有効です。
周りには気を使わせてしまうこともあるかもしれませんが、それでも身近な友達だけでもその事実を知っているか知っていないかは大きいです。
例えば友人同士の集まりがあり誘われた時に「あの子もいるけれど大丈夫?」と一言かけてもらえるだけでもこちらとしては違ってきます。
また、明らかに相手に非がある場合には同情的になってもらうことで味方に付けましょう。自然と排除されていけば、時間の経過と共に気にならなくなっていくことでしょう。
嫌いになってしまった人との適度な距離の取り方
いくら嫌いになってしまったとは言っても、お互い大人である以上完全な拒否というのもなかなかし辛いことがあるかと思います。そんな場合には、その人との適度な距離を保つ方法を身に付けましょう。
共通の友達との関係をしばらく控える
相手との共通の友達がいると、いくら本人とどれだけ距離を取っていたとしても不意なことからまた共通点が生まれてしまうもの。見ないように見ないようにと努めているのに、その人が一緒に写っている写真が友達の記事でアップされていたらせっかくの努力も報われません。
なので、自分の気になる気持ちが落ち着くまでは共通の友達とも同時に距離を置くことが良い方法の1つと言えます。その相手に関する情報に入るルート自体を遮断することです。刺激が無い期間が続けば、過敏だった心も少しずつ丸くなっていく可能性が高くなります。
新しい人間関係を構築する
同じコミュニティに嫌いな相手がいる場合は、どんな手を使おうともなかなか気にしないというわけにはいきません。意識すればするほどにドツボに嵌って、でもそれを露にしてしまうと自己嫌悪に陥ってしまうしとストレスが内に内にと向きがちです。
そんな時には、思い切って全く新しい場所で新しい知り合いを作ってみることをオススメします。嫌いな人の要素が全く無い場所に行って、その人の顔や声や近況なんて耳に入らないような場所に身を置くのです。
自分の居場所は決して1つではありません。勇気を出して探せば、必ず今以外の場所も見付かります。
あえて1度距離を近付けてみる
明らかな意地悪を受けているのでしたら話は別ですが、自分側が勝手に嫌いになってしまっているだけであるならばあえて1度その相手との2人の時間を取ってみるのも1つの手です。先入観ばかりが先走りになっていると、嫌いという感情が勝手にどんどん増幅されていってしまいます。
もしかしたら話してみると想像と違う人かもしれません。案外弱いところがあって、それを見せてくれるかもしれません。あなたをよく笑わせてくれる気の良い人かもしれませんし、相手もあなたのことを誤解しているのかもしれません。
もしも2人で話せる関係性が表面的にでも保たれているならば、1度だけでも腹を割ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
何も嫌いな人を無理に好きになる必要はありません。ですが、必要以上に嫌うこともありません。
苦手な食材をあえて食べはしなくても、違う料理として出されると思ったよりも口に合うなんてこともありますよね。人間関係もそんな感じで、自分が思うよりも軽く考えてもOKなのです。
嫌いなものは嫌いで良いのです。嫌っちゃいけないなんてことは無いです、人間なんですから。大切なのはそんな自分を認めてあげることと、それ以上自分に負荷をかけるような自傷行為のような不幸な真似はしないことです。
毎日の中での幸せを見付けましょう。日々の生活が充実してくると、嫌いな人の動向なんて気にならなくなりますよ!